ニャーの解説だニャ
CV:犬山イヌコ
アニメ『ポケットモンスター』シリーズに、ロケット団(R団)のムサシとコジロウのパートナーとして登場するニャース。性別は♂。英語名は「Meowth」。
シリーズ最初期である無印編第2話から登場しており、実は第1~第7シリーズ全般にレギュラー出演している唯一のポケモン(キャラクター)である(主人公のサトシとピカチュウはポケモンサイドストーリーに殆ど登場しないため。サトシはムサシ・コジロウと同様に劇場短編・OVAにもあまり出てこない)。
まだポケモンがゲームや漫画の展開しかなかった頃、ニャースは特に目立った所のない一介のポケモンに過ぎなかったが、アニメの放送が開始され「ロケット団のニャース」が活躍しレギュラー化したことで、ニャースというポケモンの知名度が一気に高まっていくことになっており、その影響なのか、現在のニャースという種族は複数のリージョンフォームが確認されているまでに至っている。
アニポケの初期の頃は声色が今とは全然異なっており、表情も目を見開いたままのまさに「ばけねこポケモン」と行った印象を受ける風貌をしていた。よく見ると体系も現在と比べても若干丸々としている。(初登場した第2話を参照の事。)
物語が進んでいくうちに人間のように表情のバリエーションが豊かになり、声色も現在のものに変化していった。これはライバルであるピカチュウも同様である。
過去ニャ
昔は田舎に住む1匹の野良ニャースで(家族が居ないという彼の台詞から、どうやらトレーナーに捨てられたらしい)、学校で行われていた映画の放映会を見た際に映画の舞台である都会の街に憧れ、当時はまだ栄えていたホリウッドにやってきた。
そこで出会った「マドンニャちゃん」というメスのニャースに惚れ、アタックを試みるが「人間だったら好きになれるかも」とあしらわれる。その言葉を受けたニャースは健気な猛特訓の末、本来は不可能な二足歩行や人間の言葉を習得した。
しかし元々方便で言っていたに過ぎなかったマドンニャちゃんからは、努力空しく「貴方は人ではなく人の言葉が話せるだけのニャース」「気持ち悪い」とバッサリ吐き捨てられてしまい、グレてしまった彼は流れ者となった末にロケット団へと入団。
パートナーとなる訓練生が見つかるまでの間はサカキの雑用を行い、やがて当時訓練生だったムサシとコジロウのパートナーポケモンとして紹介され2人と出会ったのである(サイドストーリー12話。なお、小説版では当初、三人組のリーダーはあくまで自分と思っていた節が窺える)。
また、この時の努力に余計なエネルギーを使った結果、普通のニャースがみだれひっかき以降で覚える技を覚えることが出来ず、また進化する能力も失われペルシアンにもなれなくなってしまった(新しく技が覚えられないわけではないため、後に努力でつじぎりを習得している)。
ちなみに、最初に覚えたのは「『い』はイテテの『い』」、2番めは「『ろ』はロケットの『ろ』」。後者についてはロケット団に入団する際の動機にも繋がっているらしい。
性格ニャ
過去の経緯から、ポケモンでありながらも人間の言葉を話すことが可能。また、様々なポケモンの言葉を翻訳することも出来る。一人称は「ニャー(初期は「俺」も使用)」で、二人称は「おミャー」。
ロケット団で教育を受けていたのか、様々な計画の考案やメカの設計・操縦が出来る等、他のニャースは勿論、並の人間以上に高い知性を持っている。この為か、生まれて何年なのかは不明だが、精神年齢に関してはサトシやその相棒のピカチュウに比べてずっと大人と言える。
他にもギターを弾きながら歌う、爪で錠前を開けるピッキング能力(最初は失敗)、きのみを材料にして料理を作る、ビンの王冠でバッジを作る、メカの開発を行う等、多芸である。
人の言葉が喋れるのが幸いし、人間に変装するのも得意で(見た目はどう見ても不自然だが)、サトシたちを含めてそれを見た者は誰も正体に気づかない。
ムサシがポケモンコンテストやパフォーマーコンテストに出場する際、所有ポケモンとして参加することもあり、他のポケモンたちと見事な連携を見せて好成績を叩き出している。その時は(大勢の観客がいる事や、テレビで生中継されている事もあってか)極力人間の言葉を控えて普通のニャースとして振る舞っている事が多い。
自らが悪の組織の一員であると自覚していることから、登場する度に様々な悪巧みをすることも多いのだが、アーボやドガースと遭難した際、彼らが「ポケモンに悪い者はいない。主が悪いからポケモンも悪いことをする」と言った時は、「自分から悪事を考え行おうとする自分自身は何なのか」と激しいショックを受けていた。
過去の挫折から悪に走ったためか根っからの悪党とは言えず、仲間のポケモンや強奪のターゲットとしていないポケモンに対しては思いやりや面倒見の良いところを見せることもあり、時として相手のポケモンの幸せを優先する選択を選ぶ事も。
『AG』では、ハルカの手持ちになる前のエネコに対して、「ムサシのポケモンになってしまったらいろいろと酷い目に遭うから」という理由で、ムサシにボコボコにされるのを承知で逃がしている。
『DP』では、シンジに苛烈な訓練を強いられた末に捨てられ、サトシのポケモンになってからもトラウマに苛まれているヒコザルに対しても同情し、自身の辛い日々や苦悩を話しながらも立ち直るよう励ましている。
『SM』では、サトシの手持ちとなる前のニャビーに対して、彼の性格や境遇から一目置き仲間に誘うが、最終的に訪れた不幸から救える存在として身を引く道を選び、サトシに託している。
悪事を行う中、心の底のどこかでは心の安らぎを求めている繊細な面も持ち合わせており、自分を助けてくれた女性に思いを寄せ、そのポケモンになりたいと願ったり、ロケット団を抜けてでも恋したポケモンと駆け落ちしようとしたこともあった。
同じ猫をモチーフとしたポケモンに恋をすることが多く、件のマドンニャちゃん以外にも『DP』ではスタイリッシュな姿をしたニャルマーに恋し、『BW』ではチョロネコ(実はオスだった)に惚れている。
他にも映画『ピカチュウとイーブイフレンズ』では、メスであるニンフィア、エーフィ、グレイシア、リーフィアに恋して尽くそうとしていた。
逆に、サカキの寵愛を受けている自身の進化形ペルシアンや、スタイリッシュなニューラ、自分を超える悪賢さを持つアローラニャースなどに対しては敵意を向けることが多い。「長靴をはいたニャース」も彼へのメタファー的な存在である。
『SM』でカフェを経営しているヤレユータンと関わってからは、彼の作るパイルジュースでの癒しを求めて度々訪れており、偶然それを知ったマオに敵意を向けられても、「今日はオフだから」と言って全く相手にしない様子を見せていた。
ムサシやコジロウとは苦楽を共にしただけあって、確かな絆が芽生えており、『おニャースさまのしま!?』では最初は島の快適な暮らしに溺れ、ムサシやコジロウを突っぱねるが、幸福を求める島民達にニドキングやイワークで痛めつけられた際にコジロウが自身の王冠コレクションをばら撒いて助けた事から元の鞘に戻っている。
この後も何度かロケット団は解散の危機に陥った事があるが、その度にいつものメンバーに落ち着くのがお約束となっている。
活躍ニャ
長年にわたってサトシのピカチュウを「レアなポケモン」として追い回しているが、誰がどう見ても自分がそのピカチュウよりも遥かにレアなポケモンであるのは間違いない。
そのことは自覚しており、実際DP編において「喋るニャースとは珍しい」との理由でポケモンハンターJに捕獲された事もある。
『サン&ムーン』では、ミミッキュによりあの世に逝きかけた際、ゴーストたちに見せられていた幻覚には猫のポケモンはいなかった。マドンニャちゃんやニャルマー等のことが尾を引いているのだろうか?
ちなみに出てきたポケモンはプレイヤーから積極的に♀を狙われるサーナイト、ミミロップ、グレイシア。
BW
ニャース解雇
長い間サトシたちの敵役を続けてきたが、ベストウイッシュでは一時的にサトシたちの仲間に加わったことがある。その際に、アイリスにゲットされそうになる。しかもサトシたちと一緒に旅をすることになった。
常に狙われていることもあり、サトシのピカチュウはニャースに対しては基本、敵意を向けていて、無印の頃には握手したときにでんきショックを浴びせたことも。しかし、互いに困ったときは一時的に協力することもあり、その際に見せるピカチュウの優しい面にニャースが感動することも。→ニャピカ
エピソードN
Nからは初対面時に「なぜ君は人間の言葉を喋るのか?ポケモンにはポケモンの素晴らしい言葉があるはず」と聞かれてマジ引きしていたが、Nなりにニャースのことを気にしている様子。(同放送回の電話クイズにて)
ニャーの能力だニャ
ポケモン「ニャース」としての能力
ニャースの主力となる「みだれひっかき」だけは十分強く、アクロマ博士のマシーンで能力が限界まで引き出され人語が喋れなくなった時はみだれひっかきで竜巻ができた上、真空状態まで発生した。ある意味これと似ていなくもない。
初期には「かみつく」や「きりさく」を使った事もある。DP103話では「つじぎり」を練習していたが、その話以後1度も使用していない。
(それでも、当時鋼タイプの故に威力を半減してくるエンペルトに膝をつかせるほどの威力。SMでアクZに対応していなかったことから、結局完全には習得できなかった模様)
オレンジ諸島編の「おニャースさまのしま!?」の内容によれば、「言葉習得」の影響で「ネコにこばん」などの技習得や進化等の、"ポケモンとしての潜在能力"を殆ど使い果たしてしまっている。
バトルに関してかなり消極的であるため、普通のニャースより力では劣っていると思われるが、ニャルマーに恋をしたときは、サトシのムクホークやヒカリのトゲキッス、ムサシのメガヤンマとゲームでガチパとされているポケモンたちを"みだれひっかき"一撃で倒したことがあり、さらにはゴウカザル、ハブネークも追い詰めている為に、ポケモンとしてのレベルが低いとは言い難い。
また、ニャビルおニャースのようにモビルトレース式のロボットのパイロットになった事も(#103(S&M編)より)。
フォローを挙げるとすれば、接近しての物理攻撃がメインなので、電撃が得意なピカチュウはもちろん、ゲストも含めて飛び道具や特殊技がある接近を許さない遠距離技メインの相手には相性が悪い傾向にある。
また、元々本猫が望んでいた人間のような器用さや知性でR団兵器の道具やメカを使えるのでそちらの方面でも十分な働きができている。
敵にやられた場合は「やな感じ」という呪文を唱えながら「そらをとぶ」を使ってコミカルに逃亡(?)する他、グライダーや煙玉を使ったシリアスな逃走も可能。
一応ポケモンであり、それも野生ポケモン扱いなためモンスターボールに入ることは可能だが、ロケット団に入るまでの間ずっと野良として生きてきたためか、本猫は敬愛するサカキを含め、特定の誰かに所有される気はない模様。
モンスターボールに入りそうになった場面は、上記BW43話でアイリスにゲットされそうになった場面、46話で保安官のクリフに役に立ちそうだからとゲットされそうになった場面、XY79話で工場で作られたゴージャスボールにたまたま当たってしまった場面。(後者では居心地の良いゴージャスボールの誘惑に負けそうになったシーンもあった)
新無印『ソード・シールド編』PVでキョダイマックス可能な個体である事も判明。
暴れるムゲンダイナからエネルギーを撃ち込まれて変化するも、暴走して仲間に襲いかかり、正気を取り戻しかけて戦おうとするも力を吸われて即退場と、全く活躍しなかった。
なお、肉球が濡れるのが嫌で水を避けており、「水タイプまで弱点と化した」とファンに推測されている。
後天的に身に着けた能力
前述した過去の影響で、二足歩行ができる、人間の言葉が喋れる(な行の発音が「ニャ行」になることが多い)など、他のニャース(というより後者に関しては殆どのポケモン)には無い特技を持つ(テレパシーはできても人語を「喋る」のは、劇場版「ルギア爆誕」のヤドキングや「光輪の超魔神フーパ」のフーパなど極めて稀)。
これは「ミュウツーの逆襲」に登場した自身のクローンであるコピーニャースには全く出来ない芸当であり、同映画においてこの特技が「自身の訓練の賜物」であることが間接的に証明された。
また、普段の運動量の賜物か、二足歩行ながら全力疾走するピカチュウに引けを取らない速度で走ることができる(それでも四足歩行の通常ニャースよりは遅いらしい)。
『蒼海の王子』ではマナフィのハートスワップでロケット団の精神が置換されてしまい、ムサシは全く前に進めないニャースの体に文句を言う一方で、コジロウの体に入ったニャースは動きやすい体を満喫していた事から本人にも遅いという自覚はあるらしい。
「人間の言葉が喋れる」という最大の個性から、ニャースという種は人間の言葉が喋れるポケモンだと勘違いされてしまうことも多い。
- 喋れるのはあくまでも「ロケット団のニャース」1匹だけ。他にも人間の言葉をしゃべるポケモンもいるが、ニャース以外は「個体」ではなく「種」として持っている能力。
なお、アニメ版で最初期にシリーズ構成を手がけていた首藤剛志氏によれば、ロケット団のニャースが人間の言葉を喋れるよう設定したのにはちゃんとした理由があり、本来は最終回へ向けての重要な伏線となっていたらしい。詳細はポケモンの没プロットの記事も参照。
ポケモン翻訳機
なお、技ではないが人語を話す能力を使って他のポケモンの話を通訳することが多い。ニャースの最大の存在意義ともいえるポケモン翻訳機としての役目である。
(ただ、劇場版『ルギア爆誕』でピカチュウとサンダーの対話を通訳するよう要求された際には、「ニャーはポケモン翻訳機じゃニャい」と苦言を呈している)
各ポケモンのトレーナーへの本来の気持ちをサトシらに伝えたり、口調や一人称など言語化されていないキャラクター性を視聴者側に伝える役割も担っている。
ポケモンの中にも、彼が人間とコミュニケーションを取る上で格好の存在であることを理解している者もおり、無印ではドククラゲ、オレンジ諸島ではゴースト、AGではデオキシスなどのポケモンに操られて強制的に翻訳させられた事もある。
ニャースが物語にいない場合は、「ピカチュウの顔芸」や「字幕ナレーション」や「絵吹き出し」などスタッフが工夫してポケモンの伝えようとしていることを視聴者に伝えようと表現するころもある。次回予告の場面では石塚運昇がポケモンたちの意思を言葉で表現したことがあった。
その他にも、Nや四天王のリョウ、エスパーのリラといったポケモンの言葉がわかるキャラクターが登場してポケモンの言葉を翻訳することもある。(シトロンもポケモン翻訳機を開発しているが、完成させる日がくるかどうかは不明)
ただしニャースも、全てのポケモンの言葉を理解できるわけではなく
などの言葉は翻訳が出来ない。
実際アニメではデオキシスが話す言葉に「宇宙語は分からない」と話すが、デオキシス自身の力により強制的にニャースで翻訳出来るようになっている。
また劇場版では人造ポケモンマギアナの声はおろか心を「ソウルハート」を介して聴きわける場面があった。
その他、自分らの仲間になったミミッキュの言葉は理解できるが、その内容の恐ろしさに翻訳を拒否しているというケースもある。
他の特技(「技」と言えるかどうかは微妙)
「わるだくみ」:作戦タイム、ニャース妄想など。
「どろぼう」/「よこどり」:道具やポケモンを奪うR団の悪事。
「うたう」:EDでときどき歌を披露しているが、滅茶苦茶上手い。アニメ版EDの2つ目である「ニャースのうた」からしてすでに完成された腕前で、その他にも「ニャースのパーティ」「ポルカ・オ・ドルカ」などテンポ速めのにぎやかな曲を中心にレパートリー多数。ただし相手を眠らせる効果はない。数少ない喋るポケモンということもあってか「ポケモンが人語で歌う歌」は長いポケモン史の中でほぼ彼の専売特許となっている。(ドッ♪ドッ♪ドガース♪とかもあるが、あれは歌というより合いの手である)
「だましうち」:ニャース解雇などの作戦など。一話限りの悪事でも途中まではそれなりに成功を見る事が多い。
「じこあんじ」:自力でアクロマ製洗脳マシンの洗脳ビームに耐えるために訓練したが、全開出力には耐えられなかった。しかし、ムサシとコジロウの言葉によって洗脳を自力で解いている。何気に一度でアクロマの洗脳を打ち破れなかったサトシとピカチュウ以上の絆を見せつけている。(後にサトシも同等以上の絆パワーを身に着けた)
外伝作品での活躍ニャ
基本的にポケモンたちが喋らない短編・OVA作品でも一貫して犬山イヌコ氏のボイスで人語を話している。
役所も様々でロケット団の個体だと明確に描写されている場合や、そうでない場合の二通りに分けられる。
ポケモンたちが主役の機内上映作品では『ピカチュウのなつまつり』から『サマー・ブリッジ・ストーリー』までの全作に登場。ムサシらの手持ちポケモンを引き連れてピカチュウたちを妨害しようとするが、マリルやチラーミィの「うたう」で眠らされたり(※)、彼らの作戦にはまって返り討ちに遭ったり、場合によっては悪事を働いていないのに悲惨な目に遭うなど大概はロクな目に遭っていない。
しかし作品によっては成り行きでピカチュウたちと協力して問題を解決することもある。また、自身が言葉を話せるためか、R団のポケモンにナレーションの通訳がつくことは一切ない。
サイドストーリーではミレニアムタウンを拠点に悪党のロケット団ではなく、マスターポケモンを目指す設定で登場し、町に自身の巨大黄金像を建てる夢を持っている。持ち前の知恵で目覚まし時計付きのコーヒーメーカーを作ったり、アルバイトをするが相変わらずのドジと不運で失敗することが多く、ピチュー兄弟達と交流を深めている。この出来事は悪党にならなかったパラレルワールドの世界線の話なのか、それともロケット団になる前の出来事なのか不明である。
(※)『たんけんクラブ』発表当時の第4世代ではマリルはうたうを覚えられない。おそらくは中の人ネタでの選出であると思われる。
劇場作品での活躍ニャ
- 『ピカチュウのなつやすみ』ではポケモン広場にマタドガスとアーボック達と共に遊びにきていたが、ライチュウとピカチュウに吹っ飛ばされるあんまりな扱いを受ける。
- 『ピカチュウたんけんたい』ではピカチュウ一行と共にポケモン達が暮らしく谷に迷い込む。
- 『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』〜『ピカピカ星空キャンプ』はソーナンスとコンビで登場。前者では芝刈り機のアルバイトを請け負うも、芝刈り機の暴走に振り回される羽目に。後者ではヨマワルに驚かされたり、エアームドに食料を奪われるなどますます巻き込まれ体質が酷くなった。
- 『おどるポケモンひみつ基地』では明確にロケット団員設定で登場し、事実上の主役として扱われているが、「モンスターダンシングボール」なる道具を発明してしまった事からとんでもないトラブルを呼び込んでしまう。
OVAでの活躍ニャ
- 『ピカチュウのなつまつり』では芸能界で天下を取るべく、マリルリを歌姫としてプロデュースしている。
- 『ピカチュウのおばけカーニバル』、『ピカチュウのわんぱくアイランド』では地上げ屋として登場。前者はホテル、後者は遊園地の建設の為である。
- 『ピカチュウ氷の大冒険』ではソーナンスに加え、ハブネーク、メガヤンマ、マネネ、マスキッパといった当時のロケット団メンバーを引き連れて登場した。
その他ニャ
- R団のニャースが有名すぎるため、ニャースは元々人語を解す能力があるポケモンだと勘違いする人も多い。
- アニポケにおいては、次第に時間調整のため、ニャースが人語を喋ることを驚いたり珍しがったりするゲストを描写することすら少なくなっていくという事情もある。
- 元々二本足で立ち上がった姿でゲームに登場したが、アニポケ(無印72話)では野良ニャースが通常四足歩行のポケモンとして描かれ、R団のニャースが二足歩行を努力の末に習得したユニークなポケモンである点が強調された。通常のニャースが四足歩行か二足歩行かは作品によってばらつきがある。
- 山下たかひろの『ポケモン4コマ大百科』など、R団ニャースをモデルにしたであろうニャースが登場する二次創作も多い。
- 汚れ役(悪役)が定着しているため、本来、ニャースはミニスカートなどの女の子がよく使用してくるファンシーポケモンであることをピッピ(こちらは漫画が原因)並に忘れ去られやすい。
- 「ポケモンSM」ではそれぞれの種族に目立つポジションが与えられ、イメージの大幅な回復が図られている。
- プニちゃん曰く化け猫(XY98話)。確かに「ばけねこポケモン」なのだが…。また、小説『ポケットモンスター The Animation』では、ポケモン学上「いるはずのない、いてはならない存在」というイレギュラーな立ち位置にされていた。
- サン&ムーン28話のポケベース回ではアンダースローから多彩なピッチングを披露。ピカチュウに対抗するため全身にギプスをつけて猛特訓をしていたという(元ネタはおそらくこれ)。他には某野球漫画の女性選手の投球フォームや極秘特訓で編み出した魔球「ニャイリーグボール」などこの回は往年の野球漫画のパロディが豊富だった。
「R団のニャース」配布
『ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2 エピソードN』において、R団再登場記念して2012年12月7日から2013年1月10日まで、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』ユーザー向けに「みだれひっかき」、「うたう」、「わるだくみ」、「よこどり」を覚え、「けむりだま」を持った「ロケット団のニャース」(おやは「Rだん」)が、ニンテンドーWi-Fiコネクションで配布された。技構成・持ち物もアニメ版を意識したものとなっており、特に「うたう」については普通のニャースは覚えないが特別に使用可能となっている。
余談ニャ
アニポケが始動し、アフレコを行った際、当初は全てのポケモンが人語を話す予定だったのが、声優たちの演技が素晴らしく、中の人たちが「鳴き声だけで感情を十分に表現できる」と述べて今の形式になったのは有名な話。これが、もしかすると今日までのアニポケの長寿番組化&ロケット団のニャースの原形になったのかもしれない。
なお無印2話時点で(緊急事態とはいえ)登場人物全員喋るニャースに突っ込まなかったのは、この設定がまだ残っていたためと思われる。
『オールカラー版 ポケモン全キャラ大事典』(ビッグ・コロタン)ではオーキド博士と共に各項目のコメントを担当している。
ゲーム版では
アニメ版から逆輸入される形で『ピカチュウバージョン』とそのリブート作『LPLE』にてムサシとコジロウの相棒として登場している。『LPLE』では鳴き声は普通のニャースだが、とある場面限定でテキストで一言だけ「ニャーンテニャ!」のお馴染みのセリフがある。
アプリゲーム『ポケモンマスターズ』では2020年7月よりアニメと同様の犬山イヌコボイスで話すあのニャースが現れ、劇場版「ココ」とのタイアップイベント「世界の破壊を防ぐ悪」「世界の平和を守る悪」にてムサシとコジロウと共に登場。
オコヤのジャングルへ向かっていたはずが何時の間にかパシオに来てしまう。
その後はムサシとコジロウと共に色違いのセレビィを追っていた所をブレイク団と出くわして抗争している所に主人公と遭遇し、ブレイク団を追っ払う為にセレビィを助ける為と口車に乗せ、主人公を利用しようと共闘するが、三人とも時折自らを悪党だとばらしたり、悪巧みを口走りそうになるなどどこか抜けている所は変わらない。
その後はいつものようにゲット出来ず、そればかりか正義の味方として感謝されてしまう。手ぶらでは帰れないと主人公や他のトレーナー達のポケモンを隙を見て盗もうとすり寄って仲間入りする。
ニャース自体はバディーズとしては戦闘に参加しないが、ログイン時の挨拶ではムサシやコジロウと一緒にポケモンセンターに登場することがある。
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