基礎データ
全国図鑑 | No.0073 |
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カントー図鑑 | No.073 |
ジョウト図鑑 | No.163 |
ホウエン図鑑 | No.067 |
シンオウ図鑑 | No.137 |
コーストカロス図鑑 | No.026 |
アローラ図鑑 | No.130 |
ヨロイ島図鑑 | No.041 |
ヒスイ図鑑 | No.171 |
ブルーベリー図鑑 | No.051 |
ローマ字表記 | Dokukurage |
ぶんるい | くらげポケモン |
タイプ | みず/どく |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 55.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | クリアボディ/ヘドロえき/あめうけざら(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう3 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ドククラゲ | 毒、クラゲ |
英語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Tentacruel | tentacle(触手)+cruel(残酷な) |
ドイツ語 | Tentoxa | Tentakel(触手)+toxisch(有毒な) |
韓国語 | 독파리 | 독(毒)+해파리(クラゲ) |
中国語 | 毒刺水母 | 毒刺(dúcì、毒針)+水母(shuǐmǔ、クラゲ) |
アラビア語 | تينتاكرول | 英語名の音写 |
ヘブライ語 | טנטקרול | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | टेंटाक्रूअल | 英語名の音写 |
ロシア語 | Тентакрул | 英語名の音写 |
タイ語 | โดคุคุราเกะ | 日本語名の音写 |
ベトナム語 | Dokukurage | 日本語名の音写 |
進化
メノクラゲ→ドククラゲ(Lv.30)
概要
メノクラゲの進化系。実にシンプルな名前の通り、水タイプと毒タイプを併せ持っているくらげポケモン。
水色のボディに赤い水晶体が大きなものと小さなもの合わせて3つ付いている。顔の前後から突き出している鉤状の器官も特徴的だが、果たして触手なのか、あるいはキバに相当する部位なのかどうかは今だ不明。
80本もの触手を持っているとされるが、どの媒体でもそれだけの本数は確認できない事で有名。実はドククラゲ自身にとっても普段は多すぎて邪魔らしく、含む水分次第で自在に伸縮するという性質を活かし、移動に用いる太めの触手以外は縮ませて、胴体に収めている模様。そして、長生きするほどに最適化され、触手の数は少しずつ減っていくという。
勿論捕食や戦闘の時には全ての触手に水分を含ませ伸ばすことで、網のように獲物を取り囲む包囲網を形成する。そのまま絡めとって逃げられなくさせ、毒針を刺して、弱るまで絶対に逃がさない。
触手の自由度は非常に高い上に器用に動かすことができ、80本全ての触手で一匹ずつ獲物を捕ることもできるほど。
その獲物はやはり魚ポケモンなのか、稀に大量発生すると周辺の海域から魚ポケモンが全く居なくなってしまうという。似たような現象は現実世界でも存在し、これを「クラゲスパイラル」という。素早く獰猛で毒を持ち、広範囲の狩りを行う大型生物が生息する海で泳いでいるトレーナー達は水着1枚で大丈夫なのだろうか…?
興奮すると発光する頭の赤い水晶体は、仲間との交信にも使われており、危険が迫ったときには点滅させて警戒を促す。また、メノクラゲ同様ビームも発射することができる。なお図鑑ではメノクラゲの頃の水晶体は「めだま」と表記されていたが、ドククラゲになると「あかい たま」と表記されている。メノクラゲ時代の水晶体は目としての役割も持ち合わせていたということなのだろうか。
ちょうおんぱを覚えることに疑問を持ったトレーナー諸氏も多かった事であろうが、ウルトラサンの図鑑解説にて、これも狩りに使用していることが判明した。海面が激しく波打つほどに激しいちょうおんぱを出せ、水晶体の光が強まると放ってくる前触れらしい。
色違いは頭の水晶体が緑になり、触手の色もかなり明るいものになる。
なお、公式イラストやゲーム中のグラフィック(第3世代以降)ではボディ部分は水色となっているが、アニポケでは色違いに近しい暗めの青色となっている(メノクラゲは従来通りの水色)。
パルデア地方には類似したリククラゲというポケモンも生息しているが、こちらはただ似ているだけの無関係な茸類である。
ゲーム上での特徴
- 進化前と同じく、ポケモンシリーズにおける海フィールドの代名詞と言える存在。メノクラゲほどウジャウジャ出てくるわけではないものの、終盤になると偶に現れては、クラゲの割に素早いスピードとなかなかの耐久力、そして此方を毒状態にする技の数々で多くのトレーナーたちの行く手を阻んできた。
- イッシュとガラル(ヨロイ島を除く)とパルデア以外の海ならば手軽に入手できる上になかなかの実力を秘めている素敵なポケモン。惜しむらくは入手時期が遅いことと、種類が多く優秀なライバルが多い水タイプであることだろうか。
- また『青』の立ち絵では、腕組みをしたカッコいいドククラゲを見ることができる。
- 『ルビー・サファイア』のバグありRTAでは「陸乗り」バグでエンカウントして捕まえたメノクラゲをそのままドククラゲまで進化させて主戦力に使う。世界記録も達成している由緒正しきチャートである。レベルはメールバグで増殖させた「ふしぎなアメ」で豪快に上げる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 80 | 70 | 65 | ※ | 120 | 100 | 435 |
第2世代から | 80 | 70 | 65 | 80 | 120 | 100 | 515 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
- 補助技も攻撃技も充実しているポテンシャルの高いポケモン。海上ではイヤというほどメノクラゲが出てくるためか雑魚としての印象が強いようで、実力の割には使用率は控えめである。
- みんなも使おうドククラゲ。たくさん出てきてウンザリだからと嫌わず、一度旅のお供にしてみればその隠れた実力が窺えるだろう。大抵の場合は加入条件が緩い上に初期レベルが優秀なので、即戦力としても十分期待できる。
- タイプを見ると、みず・どくは攻撃面で相性が良好であり、大抵のポケモンに等倍以上をとれる。本来水タイプなら有利を取りやすい地面タイプが弱点となってしまっているが、防御面は8つもの抵抗を持つ優秀な耐性なので、強い相手にはとことん強い。
- 種族値の面で特筆すべきはとくぼうが非常に高い点である。とくぼうに特化させると性格補正のかかったサンダーの「かみなり」すら耐えきってしまう。したがって生半可な特殊攻撃なら弱点を突かれても比較的余裕を持って耐えることができるため、「ミラーコート」で攻撃を反射した後でも役割を放棄せずに済む場合が多い。また意外にすばやさも高く、サンダーやボーマンダと並ぶ所謂100族である。
- その反面ぼうぎょは低いため、弱点ではない高威力な物理攻撃でも致命傷となりかねない。例えば相性上有利なタイプのポケモン相手でも、こちらから弱点を突けないローブシンやメガクチート等には押し切られることがある。ただ低い防御力をカバーできる「バリアー」を習得できるため、鈍足な物理型のポケモンにはある程度対抗することが可能である。
- 一方とくこうやこうげきの値がそれほど高くないことが祟って、素の決定力は低めである。しかし決定力のサポートとしてこうげきを2段階上昇させる「つるぎのまい」やぼうぎょを2段階下げる「いやなおと」を習得でき、第五世代ではとくぼうを2段階下げることができる「アシッドボム」が追加されている。他にも優秀な補助技を数多く習得できるため、総じて搦め手を使った立ち回りは強力である。
- 主な役割として、雨パの主軸であるルンパッパをはじめとした水ポケモンや、特殊型の炎ポケモンの受けや潰しがある。なお特性が「ヘドロえき」であれば「やどりぎのタネ」や「ギガドレイン」での回復を妨害することが可能であり、タイプの関係上「どくどく」が効かないため、ルンパッパやサポート型のくさタイプにはめっぽう強いことで有名である。もう一方の特性である「クリアボディ」も相手の補助技で能力が下げられなくなるため、安定した役割遂行ができる。
- 隠れ特性の「あめうけざら」に関しても、雨パでの耐久型として中々優秀(「くろいヘドロ」を持たせておくと更に効果的)。
第一世代
第六世代
第七世代
- ハリーセン以来の同タイプであるドヒドイデが登場。耐久ポケモンとしては圧倒的な受け性能を持つアチラに一歩譲ったものの、コチラは持ち前の素早さとそれなりの火力を活かしたアタッカーとしての選択肢がある。
- また、引き続き猛威を振るったマリルリの「アクアジェット」を受けつつ、先制して倒せる数少ないポケモンとしても名をあげた。
第八世代
- ドククラゲにとって最も不遇だった時代である。『鎧の孤島』から追加で登場。多くのポケモンの習得技に大幅なテコ入れが入った今世代において、ドククラゲは「どくどく」と「アシッドボム」と「リフレクター」を没収され、「バリアー」に至っては技自体が削除されるという憂き目に遭う(実はドククラゲは自力でどくどくを覚えられない)。
- LEGENDSアルセウスでも相手を状態異常にする変化技を覚えない。
第九世代
使用トレーナー
ゲーム版
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- ミクリ:ホウエンチャンピオン/ルネの民
- キョウ:ジムリーダー(カントー)
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- N:ポケモントレーナー
- フミヒト:ドククラゲマスター
※1 ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- ヤマト
- ツバキ(無印91話)
- デポ(無印113話)
- カイドウ(無印210話)
- カンフー三兄弟(無273話)
- アダン
- ウミオ(ミュウツーの逆襲)
漫画版
番外作品
『ポケモンスタジアム2』
- 表のイエローカップの準決勝と裏のニンテンドウカップ99の決勝戦に登場。その高い能力で多くのトレーナーを苦戦させた。
特に前者に関しては「決勝戦のハクリューより強い」という人もいる程。
『ポケモンGO』
実装当初はあまり注目されていなかったものの、トレーナーバトルでは注目されるようになる。
- かつてはあまり良い技を覚えなかったが、ねっとうを覚えるようになったことで採用率が一気に上昇した。解放技は、通常技のどくづきのダメージを強化するためにアシッドボムが採用されることが多いが、ふぶきで意表を突くことも可能である。
- さらに、ねっとうによる相手の攻撃デバフの確率が30→50%に上昇した。
- 高めの耐久力に加えて最大CPが2500に届くため、スーパーリーグだけでなくハイパーリーグでも活躍させることが出来る。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 無印19話「メノクラゲドククラゲ」
- 住処を壊されたメノクラゲのある個体が三杯酢の化学反応で通常より遥かに大きくなり、自分たちの住処を脅かした人間たちに復讐しようと大量のメノクラゲ達を率いて襲来。最終的にはカスミの決死の説得により海に帰っていったが、ビルを超える巨体が暴れまわる様は、さながら怪獣映画であった。というか実際に初代『ウルトラマン』16話のパロディであるとされている。他者との交信の際にはニャースを操っていた。
- 奇しくも放映から20年以上の月日が流れた後、ポケモン剣盾で追加された新要素『ダイマックス』によりポケモンを巨大化させることが可能となり、巨大ドククラゲがゲーム内で擬似的に再現可能となった(もちろん化学反応に依るものではないので安心されたし)。
- ウミオのドククラゲ
- 劇場版『ミュウツーの逆襲』のゲストキャラ・ウミオの手持ちとして登場。水面にいた為すぐ捕まってしまうが、サトシのおかげでミュウツーのモンスターボールから脱出。ロケット団に絡みついた。
- 無印91話
- 水ポケモンが好きなツバキの手持ちで登場
- 無印113話
- ラプラスを密猟しようとた密猟者のデポの手持ちで10匹登場。大砲からモンスターボールを砲弾としてラプラスの群れに発射する事で襲わせようとしていた。最終的にデボ達密猟団は全員ジュンサーに逮捕された事で、ドククラゲ達も全員野生に帰された。
- 無印210話
- ウツギ博士のうずまき列島の調査に協力した船長カイドウの手持ちで登場。
- サイドストーリー2話「ハナダジムのリベンジマッチ!」
- カンフー三兄弟の手持ちで3匹登場。
- ヤマトのドククラゲ
- AG110話
- 試合には出していないがジムリーダー・アダンの手持ちとして登場する。
その他
無印 | 273話 |
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DP | 91話・190話 |
XY | 1話 |
SM | 5話・31話・58話・90話・126話 |
新無印 | 2話・20話(映像)・36話・121話・136話 |
めざポケ | 7話 |
劇場版 | ルギア爆誕・裂空の訪問者・波導の勇者・破壊の繭とディアンシー・キミにきめた! |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 2章ではクチバ湾沖のメノクラゲの群れの親分として登場。
- 4章ではアオギリの手持ちとして登場し、触手で拘束した人質を締め付け振り回して岩や地面にぶつけるなど、アオギリに似て冷酷非道。計画を阻止しようとしたルビー・カガリ・ミクリ・ナギを苦しめた。
- 6章ではガイル・ハイダウトの手持ちとしても登場。
余談
ネタとして
- たかさは1.6mなので現実世界のエチゼンクラゲとほぼ同等の大きさである。時折検索結果として「ドククラゲ 秋山澪」と言う検索ワードがあるが、一時期ドククラゲの全長・体重は秋山澪とほぼ同じだと言うスレッドが立てられた。
ドククラゲ | 秋山澪 | |
身長(全長) | 1.6m | 160cm |
体重 | 55kg | 54kg |
ちなみにほぼ同じサイズのポケモンは、他にもゴルバットやルンパッパが居る。
関連イラスト
関連タグ
0072.メノクラゲ→0073.ドククラゲ→0074.イシツブテ(アローライシツブテ)