「ボクは チャンピオンを こえる」
注意
この記事は原作におけるネタバレを多分に含んでいるため原作未プレイの方でネタバレを避けたい方は読まないでください。
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)に登場する人物。
主人公たちの前に姿を現す謎の青年。
自分の思想の正しさを確かめるため、何度も主人公に勝負を挑んでくる。
ポケモンのことを「トモダチ」と呼び、“ポケモンは人々から解放しなければならない”という
独自の思想を持っており、それを実践するための力を探し求めている。
(公式サイトより抜粋)
ニンドリ人気投票(人間キャラ部門)において見事一位に輝いた。おめでとう!
それゆえか、あの「N」の商品を中心にした、通信販売サイト「期間限定ポケモンセンター特設通販 Nセレクション」がオープンした。
担当声優は、メディアごとに神谷浩史、中村悠一、石田彰、緑川光、松岡禎丞という豪華っぷりを誇る。
BWでの活躍
ストーリーではカラクサタウンにおけるプラズマ団のゲーチスによる演説後に主人公と遭遇。
主人公の手持ちポケモンの信頼関係に興味を持ち、その後も幾度も勝負を仕掛けてくる。
その正体はプラズマ団の王。
“ポケモンは人々から解放しなければならない”という思想を、とある事情から頑なに信じこんでしまっており、今の世界の在り方は間違っていると認識。
世界を(彼の視点から見て)正しい在り方に変えるべく、「イッシュ地方最強の男=チャンピオンを打倒し、プラズマ団のみならずイッシュ地方全体の王として君臨する」計画を立て、そのための力となりうる伝説のドラゴンポケモンをプラズマ団に探させている。
そして物語の終盤ではついに2匹の龍の片割れと邂逅し、英雄としての器を認められ、パートナーとなった龍と共にポケモンリーグを目指す。
ポケモンリーグではチャンピオンのアデクを下した後、地下から現れたプラズマ団の城にて主人公と対峙。
もう一方の龍に認められ、同じく英雄となった主人公と決戦を繰り広げる。
戦いは主人公の勝利に終わるも、プラズマ団の真の黒幕であるゲーチスが登場。
そしてその彼により全ての人々からポケモンを奪い、プラズマ団…ひいてはゲーチスだけがポケモンを独占するという真の計画のためだけに操り人形として育てられたことも判明する。
彼が受けてきた教育はもはや洗脳に近しく、
特に彼の育った部屋はトラウマの宝庫とも言われ、その異常性の片隅を見ることが出来る。
最終的に主人公がゲーチスを倒しその野望を阻止したことで自らが間違っていた事を認識。
自分自身の答えを探すべく、伝説のポケモンと共に何処へと旅立っていった。
「それじゃ…… サヨナラ……!」
人物
白黒の帽子を被った長い緑髪の青年。
立体スライドパズル等の特徴的なアクセサリーを身につけている。数学的なものに強い関心を向けており、観覧車が大好き。
未来視やポケモンの言葉を理解することができる特殊能力を持っており、本作のストーリーにおいて非常に重要なキーキャラクターである。
増田順一氏によると常人には何を考えているのか理解できない天才で、とても早口。
そのため彼の台詞の時のみ文字の表示速度が「速い」を選択した時よりも更に速くなる特別仕様となっている。
増田順一氏のブログで初期設定における本名が「ナチュラル・ハルモニア・グロピウス」であることが明かされた。
(この設定が決定稿のものであるかどうかは'11年10月の時点では不明)
ちなみにこの「ナチュラル」は「自然数(Natural Number)」からきているらしい。
同氏のブログで明かされている初期設定によれば、
- IQが高く、特に数学に関しては「数学の魔術師」と呼ばれるほど。
- 人々に忌避されており、また自身も人から距離を置いている。
- 人間の過去や未来を見ることができ、人を超えている。
- 両親不明で、ポケモンから生まれたとも言われている。
などとあり、彼のBGMもこれらの設定を元に作り上げたそうである。
しかし、あまりにもアレなため、後にややマイルドな設定に変えられた模様。
また他にも「頭の回転が速く、感情の起伏が激しい」とも。「感情の起伏が激しい」という部分に関しては、電気石の洞穴での会話の際、「夢はあるか?」という質問に対し「いいえ」と答えると突然激昂するなど、その一面を垣間見ることができる。
もっともこれを「いきなり何言ってるんだこの人」と思った人も多く、各所でネタにされていたりする。
響きが似ているが間違ってもこいつではない。
所持ポケモン
今まで登場してきたライバル達とは違い、手持ちは戦う場所の近辺で出現するポケモン達を繰り出してくる。
唯一続投するのはギアル系統だが、実は特性が異なっていること(第五世代当時はとくせいカプセルが無いので特性の変更は出来ない)、BW2のおもいでリンクでギアルを捕獲できることから別個体である。
さらにシリーズで初となる、禁止伝説を手持ちに加えているトレーナーである。
また数学的な要素に拘るだけもあって、手持ちポケモンのレベルが同じになるよう揃えてある事も特徴。ただしレシラム/ゼクロムは例外で、他の強豪トレーナーと同様にLVが2つ高い構成となっている。
名前 | レベル | タイプ | 使用技 |
---|---|---|---|
1回目 | |||
チョロネコ♂ | Lv.7 | あく | ひっかく・なきごえ・ねこのて |
2回目 | |||
マメパト♂ | Lv.13 | ノーマル・ひこう | かぜおこし・なきごえ・にらみつける・でんこうせっか |
オタマロ♂ | Lv.13 | みず | なきごえ・ちょうおんぱ・りんしょう・バブルこうせん |
ドッコラー♂ | Lv.13 | かくとう | にらみつける・きあいだめ・がまん・けだぐり |
3回目 | |||
メグロコ♂ | Lv.22 | じめん・あく | すなじごく・ダメおし・どろかけ・さしおさえ |
ダルマッカ♂ | Lv.22 | ほのお | ずつき・さわぐ・からげんき・ほのおのパンチ |
ズルッグ♂ | Lv.22 | あく・かくとう | だましうち・ずつき・いばる・かわらわり |
シンボラー♂ | Lv.22 | ひこう・エスパー | おいかぜ・ふきとばし・サイケこうせん・エアカッター |
4回目 | |||
ガントル♂ | Lv.28 | いわ | どろかけ・てっぺき・うちおとす・パワージェム |
テッシード♂ | Lv.28 | くさ・はがね | メタルクロー・ミサイルばり・ジャイロボール・てっぺき |
バチュル♂ | Lv.28 | でんき・むし | エレキネット・むしくい・いえき・きりさく |
ギアル | Lv.28 | はがね | でんきショック・ギアソーサー・しめつける・チャージビーム |
5回目 | |||
ゼクロム(B) | Lv.52 | でんき・ドラゴン | クロスサンダー・しねんのずつき・ギガインパクト・ひかりのかべ |
レシラム(W) | Lv.52 | ほのお・ドラゴン | クロスフレイム・リフレクター・はかいこうせん・じんつうりき |
アバゴーラ | Lv.50 | みず・いわ | たきのぼり・アクアジェット・ストーンエッジ・かみくだく |
アーケオス | Lv.50 | ひこう・いわ | アクロバット・ドラゴンクロー・ストーンエッジ・かみくだく |
バイバニラ | Lv.50 | こおり | ふぶき・こおりのいぶき・あられ・ラスターカノン |
ゾロアーク | Lv.50 | あく | きあいだま・つじぎり・かえんほうしゃ・かたきうち |
ギギギアル | Lv.50 | はがね | 10まんボルト・ラスターカノン・はかいこうせん・きんぞくおん |
B…ブラックのみ W…ホワイトのみ
BW2では
続編となる『BW2』においては、特定の条件を満たすと野生に混ざって「親がNのポケモン」が出現する。
これは前作の『BW』のストーリーの合間にNが手持ちのポケモンたちを逃がしたという設定で、出会うとまるで色違いポケモンに遭遇したかのような特殊なエフェクトが発生する。
出現するのは、上記のBWの4回目までで使用する全てのNの手持ちポケモンと地下水脈の穴のコロモリ、そして、イベントでロットから譲られるゾロア。
※ちなみにNのゾロアをもらうことはメダルラリーの「ピュアアンドイノセント」のメダルをゲットするための条件になっている。
出現場所は当時Nと会った場所(もしくはその近く)で、特性・レベル(当時のまま)・性格・性別(♂)はすべて固定。しかもなんと全てのポケモンが個体値30という廃人垂涎の仕様である。
進化させるなどして使うも良し、そだてやに預けて個体値の高いポケモンを量産するも良しの万能さで役立ってくれるだろう。
ストーリー内では七賢人でも足取りが掴めず行方不明だったが、カナワタウンのサブイベントで電車の車掌になる事が夢のヤナップの言葉を教えてくれた「髪の毛が緑色の人」の存在や、電気石の洞穴にて彼らしき声が聞こえるなど、登場の伏線は張られていた。
そして終盤のジャイアントホールにて満を持して姿を現し、ゲーチスの操るキュレムのこごえるせかいを喰らう寸前の主人公をレシラム又はゼクロムの攻撃で間一髪で救う。
ゼクロム又はレシラムを通じてキュレムに起こった事態とゲーチスの新たな野望を知り、再びイッシュ地方に姿を見せ、異なるものを受け入れる大切さを理解するなど、2年間で大きな精神的成長を遂げ、過去の自分を振り返ったり、ゲーチスを説得したりした。
しかし完全に正気を失ってしまったゲーチスはNを「ポケモンと話せる化け物が!人間の言葉を語るな!!」と拒絶し、結局Nがゲーチスと和解する事は最後まで無かった。
その後はゼクロム又はレシラムに乗って一度主人公と別れるも、バッジチェックゲートにて再登場。
ポケモンリーグに挑戦する主人公に熱いエールと「たきのぼり」のひでんマシンを送り、再び去って行った(また、このイベントの際に手持ちに上記のNのポケモンが居ると「おや……?キミは……あのときボクを助けてくれた○○だね。アリガトウ!」と言う)。
また、クリア後は再び現れたNの城で戦う事も出来る。
初回はゼクロム又はレシラムのみを使用し、勝利すると『ブラック2』ではゼクロムが眠った姿のダークストーンを、『ホワイト2』ではレシラムが眠った姿のライトストーンを主人公に託す。
その後は金曜日にライモンシティの観覧車に出現、一緒に乗ると城内に出現するようになり、各季節ごとに一度戦う事が出来る。その際の手持ちは6匹で、季節ごとにポケモンを変える他、それぞれ違う天候に変えてくる。
名前 | レベル | タイプ | 使用技 |
---|---|---|---|
春 | |||
ニョロトノ♂ | Lv.77 | みず | ハイドロポンプ・サイコキネシス・きあいだま・さいみんじゅつ |
ランターン♂ | Lv.75 | みず・でんき | かみなり・ハイドロポンプ・シグナルビーム・たくわえる |
オムスター♂ | Lv.75 | みず・いわ | あまごい・ハイドロポンプ・れいとうビーム・だいちのちから |
カブトプス♂ | Lv.75 | みず・いわ | アクアジェット・シザークロス・ストーンエッジ・けたぐり |
ドククラゲ♂ | Lv.75 | みず・どく | あまごい・ねっとう・ギガドレイン・バリアー |
スターミー | Lv.75 | みず・エスパー | かみなり・ハイドロポンプ・サイコキネシス・れいとうビーム |
夏 | |||
キュウコン♀ | Lv.77 | ほのお | だいもんじ・ソーラービーム・イカサマ・あやしいひかり |
ギャロップ♂ | Lv.75 | ほのお | フレアドライブ・ドリルライナー・メガホーン・ソーラービーム |
ウインディ♂ | Lv.75 | ほのお | オーバーヒート・ワイルドボルト・げきりん・しんそく |
テッカニン♂ | Lv.75 | むし・ひこう | にほんばれ・シザークロス・ソーラービーム・まもる |
ダーテング♂ | Lv.75 | くさ・あく | にほんばれ・ソーラービーム・あくのはどう・きあいだま |
リーフィア♀ | Lv.75 | くさ | リーフブレード・シザークロス・アイアンテール・メロメロ |
秋 | |||
カバルドン♂ | Lv.77 | じめん | ストーンエッジ・かみくだく・ばかぢから・ステルスロック |
トリトドン♂ | Lv.75 | みず・じめん | だくりゅう・だいちのちから・れいとうビーム・すなあらし |
アーマルド♂ | Lv.75 | いわ・むし | いわなだれ・シザークロス・アクアテール・ロックカット |
ユレイドル♂ | Lv.75 | いわ・くさ | ギガドレイン・あやしいひかり・たくわえる・すなあらし |
ハッサム♂ | Lv.75 | むし・はがね | バレットパンチ・ダブルアタック・つばめがえし・むしくい |
ドサイドン♂ | Lv.75 | いわ・じめん | ストーンエッジ・じしん・ほのおのパンチ・れいとうパンチ |
冬 | |||
ユキノオー♂ | Lv.77 | くさ・こおり | ふぶき・ウッドハンマー・じしん・くさぶえ |
パルシェン♂ | Lv.75 | みず・こおり | ハイドロポンプ・こおりのつぶて・つららばり・からをやぶる |
バイバニラ♂ | Lv.75 | こおり | ふぶき・ラスターカノン・シグナルビーム・あられ |
ユキメノコ♀ | Lv.75 | こおり・ゴースト | ふぶき・シャドーボール・サイコキネシス・あられ |
マンムー♂ | Lv.75 | こおり・じめん | ストーンエッジ・じしん・こおりのつぶて・ふぶき |
グレイシア♀ | Lv.75 | こおり | ふぶき・シャドーボール・シグナルビーム・メロメロ |
漫画作品におけるN
ポケットモンスターSPECIAL
通称スペN。初登場シーンから泣き顔を晒し衝撃を呼んだ。
しかし主人公達と対面した際には少女漫画さながらの泣き顔から一変し、
養豚場の豚を見るような目で突然攻撃をしかけたり瞬間移動したりと、ゲーチスによる歪んだ教育の影響か、原作よりも不気味さが増している。基本的に無表情だが、話の途中で突然涙したりと情緒不安定な気質のようである。
ポケモンに対しては慈悲深さを見せる反面、人間に対しては徹底的ともいえる冷淡な態度を向けており(特に研究者と図鑑所有者には厳しく、ツタージャを研究所から逃した)、言葉巧みに相手の心を抉る様な発言を行った上で倒そうとする等、非常にえげつない面も持っている(アデクのみは、敗北しても決して屈しなかった)。この為、ホワイトやブラックといったNに敗北したトレーナーは、肉体的よりも精神的に重い傷を負う事になっている。特にホワイトとはぶぶちゃんを連れ去った件で因縁がある(尤も、これは彼女のバトルをしたいという意思を尊重した為であり、代わりにツタージャ→ジャノビー(現:あまんだ)がホワイトの手持ちに加入した)。
バトルに関してはブラック曰く、「普通に戦ってるだけなのに普通に強くて普通に敵わない」らしいが、リーグ優勝を成し遂げ、レシラムを友としたブラックとの決戦では自らを認めたゼクロムと共に臨むが、遂に敗北し、ゼクロムと共に何処かへ去っていった。
第11章(BW2)編で再登場し、アイリス達と共にホワイトフォレストのしろのじゅどうで修行しながら、アデクと問答を行い、和解する。
ブラックに再びライトストーンを託した後、キュレムとの戦いでゼクロムを奪われて自らもアクロマに囚われる。
ファイツに助けられるも、ハンサムに追い詰められてプラズマフリゲートからの落下自殺を目論んだゲーチスに徹底的に痛めつけられて倒れてしまい、ダケちゃんの応急処置でなんとか一命を取り留める。
その後は国際警察に逮捕され、残党たちを監視する名目で釈放。自分たちがポケモンたちが「解放」の名の下に奪い取ったポケモンたちを持ち主の元に解放する旅へ出る事となった。
なお、この章ではハイライトが追加されている。
ゾロアとは付き合いが長く、ゾロアもイリュージョンを活かして図鑑所有者たちを翻弄し、アララギパパが持っていた図鑑を破壊するなどの妨害を行った。
彼が決戦に臨むにあたり、ポケモンたちを手放そうとした時にはゾロアだけがNの元に戻っており、11章にはロットの元に身を寄せていたが、贖罪の旅に出かける際に再びNに同行している。
ちなみにペンダントが通信機になっているらしい。
所持ポケモン
ポケモン | レベル | とくせい | わざ |
---|---|---|---|
ゾロア♂ | - | イリュージョン | |
ツタージャ→ジャノビー♀ | - | しんりょく | - |
オタマロ♂ | Lv.24 | すいすい | - |
チョロネコ♂ | Lv.19 | かるわざ | つじぎり・ふいうち |
マメパト♂ | Lv.20 | きょううん | - |
ぶぶちゃん♀ | - | もうか | |
ドテッコツ♂ | Lv.55 | ちからずく | - |
ヒヒダルマ♂ | Lv.59 | ダルマモード | サイコキネシス |
アーケン→アーケオス♂ | Lv.57 | よわき | - |
ゼクロム | Lv.50 | テラボルテージ | クロスサンダー |
注意点
ゲーム版やアニメ版と区別をつけるためにポケスペ版のNのイラストを描く場合には必ずあらかじめ「ポケスペ」タグをつけておくこと。
検索も「N ポケスペ」または「N(トレーナー) ポケスペ」で検索するといい。
穴久保版ポケットモンスター
ポケモンとの会話能力をピッピに目をつけられ、商売に利用される。
そのせいかポケモンを愛する彼でもピッピは悪魔に見えるようである。
ちなみにしっかりハイライトのない瞳になっている。
本編とは異なり、性格はまとも寄り。
ポケットモンスターブラック・ホワイト 伝説との遭遇
コロコロG冬号(2010年刊)掲載。
読み切り作品だが絵のクオリティが高く評価も高い。
目にハイライトが入っており好青年風になっている。
新世界の神とか言ってはいけない。
ポケットモンスターブラック・ホワイト 炎雷の英雄
『別冊コロコロコミックSpecial』連載。
「どこか影のある謎の青年」というポジションは原作と変わりなく、主人公に対して一目置いている。
主人公に「一人じゃ危なそうだから」と半ば強引に誘われ、なんと一緒に旅をすることとなった。
映像作品におけるN
BW2スペシャルムービー
CV:神谷浩史
映像の冒頭に登場。目にハイライトが入っている。
アニポケ サトシの旅シリーズ
CV:中村悠一
2011年2月に「ロケット団VSプラズマ団」の予告が行われ、Nも登場するかもしれないと推測されたが、東日本大震災の影響により該当エピソードの放映は無期限延期となり、お蔵入りの状態に。
その後アニメ本編はシーズン2へと移行し、「ベストウイッシュシーズン2エピソードN」にてプラズマ団共々Nもアニメに本格登場した。
シーズン2第26話で初登場(正確には前の話の最後のシーンで登場している)。
「エピソードN」におけるメインキャラクター。
原作同様、ポケモンのことを「トモダチ」と呼ぶ。
本人曰くポケモンの声が聞けるとのことで、その力を生かして野生のポケモンに協力を求めることもある。
ロケット団からの呼称「トモダチくん」の由来はおそらくここから。
おおまかな生い立ちはゲーム版とほぼ同じだが、物心ついた時からゲーチスに「人間からポケモンたちを解放するためにお前はプラズマ団のボスになるのだ」と、同じくポケモンの声が聞けるヘレナとバーベナと共に育てられる。
だが、その実態は外の世界に触れさせないようにNたちを住居の中に幽閉しており、このことからもゲーチスがNたちを洗脳する目的であったことが窺える。
しかし、とある儀式の最中に突如レシラムが襲来し、ゲーチスに騙されていた事を知ったNはヘレナとバーベナもろとも脱出、プラズマ団からポケモンを救うべく一人で旅を始める。この為、ゲーチスは自身の野望を実現すべくNを血眼で探しており、プラズマ団を追うハンサムもそのことを知っている。
性格はゲーム版BWとBW2を合わせたような感じで、ポケモントレーナーや人間のためにポケモンが危険な目に遭う事を快く思っておらず、自己中心的な輩など以ての外であったが、サトシたちとの出会いや湾岸救助隊隊長であるヒロトのミルホッグの心の声を聞いたことで「誰かを助けたいと思う気持ちにポケモンも人間も関係ない」、「ポケモンとトレーナーの心が一つである事が大切」など見識を広げていく。
また、早口になってしまう事に対しても自覚がある模様。
ちなみにロケット団のニャースに対しては、ポケモンにはポケモンの素晴らしい言葉があるのに何故人語を話すのかと難色を示していた。
そのためかニャースからは苦手意識を持たれている。そもそも意中の相手のために人語を覚えた結果当人にフラれたニャースにしてみれば相手が事情を知らないとはいえだいぶキツい質問である。
ニャースに対するNの反応は彼自身の性格(自分の価値観だけで物事を判断してしまうところ)を分かりやすく表していると同時に、原作においてゲーチスがNに向けて放ったNの存在そのものを否定した罵倒である「人間のクセにポケモンと話せる化け物」となんら変わりないものでもあり、自分自身への皮肉にもなってしまっている。
終盤ではヘレナ・バーベナと共に隠れ家で人間たちによって傷つけられたポケモン達を保護していたが、プラズマ団によって場所を特定されてしまい、一度は姿を消す。その後、白の遺跡でアララギパパからライトストーンを奪おうとしてそれを追いかけてきたサトシと共に地下へ落下。
プラズマ団がサトシのピカチュウを操った事で交換条件として止む無く自身の身柄とライトストーンを差し出し、レシラムの復活を許してしまう。しかし、ピカチュウがサトシとの絆で洗脳を振り切って装置を破壊した事でプラズマ団の野望は潰え、怒りを鎮めたレシラムと語り合うとヘレナとバーベナを連れて「理想と真実」を探求する旅に出た。
原作との相違点も少なからず存在し、アニメ版のNは原作と比べて精神的に大人で、ポケモンバトルはしない。また、天才的なIQや数学的なものへの関心の強さをうかがわせる描写はない(しかし廃墟と化したラボを一時的に復活させている)。
ポケモンジェネレーションズ
CV:石田彰
第15話「帰還」に登場。
ストーリーは『ホワイト2』準拠。ジャイアントホールでのゲーチスとの対峙が描かれる。
レシラムとキュレムが融合させられ、ゲーチスを「父さん」と呼ぶも彼は激高。
再びホワイトキュレムをけしかけられるが、そこへゼクロムと共に『BW』の男主人公が駆けつける展開となっている。
ちなみにN自身がどことなく渚カヲルを連想させることから、典型的な「CV:石田彰」的キャラだとファンの間では長年にわたり言われており、下のようなネタ絵も投稿されていたが、本作でついに当人が声を担当することになった。
ポケモンエボリューションズ
第4話「ザ・プラン」に登場。
ストーリーは『ブラック』準拠。
ゼクロムの覚醒やアデクとの対決、ライトストーンを手に城にやってきたトウコと対峙する場面が描かれた。
さらには『BW』のOPムービーにあった幼少期の姿や戴冠式も映像化されている。
MV「GOTCHA!」
ゼクロムを連れたトウヤ・トウコにレシラムと共に対峙する場面が描かれた。
その他媒体
ポケモンマスターズ
CV:緑川光
バディはゼクロム。でんきタイプのアタッカー。
レアリティがEXになるとゼクロムに合わせて黒い衣装が追加される。
実装時にはエピソードイベント「世界を彩る数式」が開催された。
ちなみに設定に則って加入時のセリフなどが他のキャラよりも早口になっている。
4ゲージの高威力技「らいげき」を主武器に戦う高火力なでんきタイプの物理アタッカーで、原作のゼクロムの特性「テラボルテージ」を意識したパッシブスキル「ダメージ貫通攻撃」で相手のパッシブスキルによるダメージ耐性や急所無効、こらえる状態を無視してダメージを与えられる。
「らいげき」は4ゲージ技故にゲージが重いが、「登場時次回ゲージ消費0」、「B技後次回ゲージ消費0」で開幕時とバディーズわざ後に重いゲージを踏み倒すことが可能。
さらにトレーナー技「理想を追い求める!」は自分のぼうぎょを1段階下げてしまうが、すばやさを2段階と命中率を1段階上げて自身に次回抜群威力上昇状態を付与し、でんき弱点の相手に対してより強力な一発を叩き込むことができる。
ドラゴンタイプの「げきりん」も使えるためドラゴンアタッカーとしての運用もできるが、自身の弱点がドラゴンなのでドラゴン弱点のステージで起用するのはリスクが伴う。
難点としてはトレーナー技で次回抜群威力上昇状態を付与できるのは確率でいつでも付与可能なダンデ&リザードンや任意のタイミングで付与できるマツブサ&グラードンなどと異なり自陣のバディーズがバディーズわざを撃つ前に限定されているため使い所を考えなければならない点がある。
また、急所率を自力で上げられず、自身で次回急所状態になることもできないことも現状ではネックとなる。
前述の通りパッシブスキル「ダメージ貫通攻撃」を持っているが、貫通できるのは敵のパッシブスキルやこらえる状態だけであり敵が張ってくるリフレクタバリアなどのどうぐやチャンピオンバトル・エリートモードのオプションによる物理ダメージ軽減状態は適用外で普通にダメージを軽減されてしまう。
急所率を最大まで上げられてトレーナー技で下がってしまうぼうぎょの補完もできる物理サポートのトウヤ&ダイケンキやマチス&ライチュウとの編成がおすすめ。
伝説ポケモンイベント「黒白の親子が求めた解」では、ゲーチスとの父子関係に焦点を当てたストーリーが描かれた。
しかしながら関係の改善などは到底できず、N自身そのことを分かりつつも「それでもなんて望んではいけない」と複雑な心境を語っており、明るく前向きな内容が多いポケマスのイベントストーリーの中ではかなり苦い終わり方となっている。
2021年8月30日には2周年記念バディーズとしてアニバーサリー衣装での実装された。
バディはレシラムで、マスターバディーズの扱いである。こちらはほのおタイプのテクニカル。
なんと一作品の中でゼクロムとレシラム両方持ちになっているが、これができるのもパシオがある意味パラレルである故だろう。
マスターパッシブスキル「イッシュの先導」によって味方の技威力増、ダメージ軽減効果を持ち、イッシュバディーズと同時編成するほどに効果が大きくなる。
更に「P技全体化」によって「あおいほのお」・「おたけび」を威力減退や状態異常確率を落とすことなく相手全体に放つことができる。
「攻撃時特防ダウン9」まで持っているので、「あおいほのお」で攻撃する度に相手の特防を下げ続けることができるため、ダメージが攻撃する毎に増していく。
その他は「ターボブレイズ」再現の「ダメージ貫通攻撃」をゼクロム同様備えている。
バフは急所率2段階アップの「クリティカット+」と、自身の特攻を3段階、命中率を1段階上昇させつつ技ゲージ加速を行える「真実のラブを!」を持ち、自身で必要なバフをすべて揃えることが可能。
バディストーンボードには「相手攻撃↓分B技威力↑」・「相手特攻↓分B技威力上昇↑」とB技火力を底上げするものや、技を外す心配をなくす「必中化」等の優秀なパネルが揃っている。
検索における注意
「N」のみでは他の作品名やキャラクター名などの無関係なイラストが検出されて該当作品の検索が困難なため、「N ポケモン」での複数検索や、「N(トレーナー)」でのタグ付け・検索を推奨。
関連イラスト
ネタ系
関連タグ
ポケットモンスター ポケモンBW ベストウイッシュシーズン2エピソードN
N(ポケモン):(表記揺れ)
関連キャラクター
- アオギリ:第3世代の『RSE』及び『ORAS』にてアクア団を率いるボス。『ORAS』ではNのようにポケモンを思う一心から本作の事件を引き起こしてる。
- リーリエ:第7世代の『ポケモンSM』において物語の鍵を握る人物。N同様エンディング後にキャラロストする(USUMでは展開が異なる為、アローラに残留する)。
- イエロー・デ・トキワグローブ:BW発売前の約10年以上前から漫画『ポケットモンスターSPECIAL』に登場するポケモンの心がわかるトレーナー。彼女は更にポケモンを癒す能力を持つ。
- シーナとダモス:劇場版ポケットモンスター「アルセウス 超克の時空へ」に登場するポケモンの心が分かる神秘的な力を使うことができるキャラクター達。
その他
- エヌ(ゼノブレイド):任天堂作品の同名キャラクター。ただしこちらはカタカナ表記。