基礎データ
全国図鑑 | No.464 |
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英語名 | Rhyperior |
ぶんるい | ドリルポケモン |
タイプ | じめん / いわ |
たかさ | 2.4m |
おもさ | 282.8kg |
とくせい | ひらいしん / ハードロック / すてみ(隠れ特性) |
進化
初期 | 中間 | 最終 | ||
---|---|---|---|---|
サイホーン | → | サイドン(Lv.42) | → | ドサイドン(プロテクターを持たせて通信交換) |
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)から初登場したサイドンの進化形。サイドン自体は第1世代から登場している古参だが、当時はまさかの進化に多くのプレイヤーが驚嘆した。名前の由来はおそらく「ド(弩級、ドリル、ドン、飛び道具の存在から「弩」)+サイドン」と思われる。
全体的な容姿はサイドン時代と比べ、かなりの変化を遂げている。
全身が黒っぽい灰色の体色となり、いかついながらも出っ張りの少ないシャープで筋肉質な姿へと変化し、両肘が伸びている。
各部には火山の噴火にも堪えられる強度・耐熱性を持った赤茶色のプロテクターが装備され、小型化した耳はそのプロテクターの中に隠れる形となった。このプロテクターは「LEGENDSアルセウス」の図鑑解説によれば名刀をも通さない未知の物質であるとか。
特徴であった鼻先のドリルは大型化して、縦から正面に倒れる様な形で生えるようになり、尻尾の先端はごつごつしたハンマーのような岩球状に変化するなど、全体的に建設重機や鎧竜科のアンキロサウルスに近いイメージとなっている。
長くなった腕の掌には穴が開いており、ここに最大3つずつ岩を詰め込み、瞬間的に内部の筋肉に力をこめて膨らませる事で、「がんせきほう」として射出する事ができる。まれにイシツブテやダンゴロが混ざっているそうだが、正直ぶつけられる方も発射される方もたまったものではない。
色違いは黄色系を中心に構成されたカラーリングである。
不得意な分野を完全に捨てているような突きぬけたステータスや一撃の破壊力、怪獣ベースにハンマーやドリル、大砲といった「漢」装備を完備している容姿などから多くのファンを惹き付けている。ただ、「ダサイドン」「サイドンは好きだけど…」といった「進化しないほうがよかったよ」というユーザーも。
また、ファンの間では「先生」という愛称で呼ばれている。主な由来はサイドンの項目を参照。
ゲーム上の特徴
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
115 | 140 | 130 | 55 | 55 | 40 | 535 |
攻撃と防御が高く、特攻・特防・素早さは低いという、いわタイプらしい物理重戦車型のステータスを持ち、種族値140の攻撃から繰り出される「じしん」「いわなだれ」「ストーンエッジ」は脅威のダメージを叩き出す。 素のAが140というのは初登場時では破格の数値であり、物理に厚いポケモンの代表格として、登場以来一定数使われ続けているポケモン。
「先生」の異名通りサブウエポンや補助技も充実しており、アタッカーとしても十分一線を張る事が可能。硬さに更に磨きをかける特性のハードロックのお陰で、物理技であれば四倍の水や草のタイプ一致ですら条件次第では耐え切れる。
鈍足故後手に回ることが多いが、「トリックルーム」下での運用にも適性を持つとも言える。
なお当然ながら特殊面は貧相なため、特殊アタッカー相手には素直に交代した方が良い(「メタルバースト」で一矢報いる戦法もあるが)。
有利なノーマルやひこう、でんきタイプなどに繰り出して相手の交代を誘い、その交代先に重い一撃を叩き込んで引っ込む撃ち逃げ戦法を得意とする。
この手のポケモンにありがちな「攻撃面は優秀だけど耐久は……」という懸念はこいつの場合大幅に軽減される。
何せ防御もそうだがHPがかなりの高さを誇るため、こと物理耐久に関しては堅固そのもの。
性格と努力値次第だがガブリアスの「じしん」を2発耐える場合もある(性格「いじっぱり」・H努力値244・B努力値132 は当時から有名らしい)。更に下記「ハードロック」のおかげで弱点に対しては「しんかのきせき」を持つサイドンに迫るレベルの堅牢さを発揮する。
特性に関してはシングルでは「ハードロック」一択。多い弱点をカバーすることが可能で、持ち前の耐久を活かし物理なら4倍ですら耐えることも。
「ひらいしん」は元々地面タイプのためシングルでは候補外。ただしダブルバトルでは有用で、味方を含めたでんきの単体技を全て自身に吸収するため味方を電気技から守ることができる。
なお隠れ特性「すてみ」は「もろはのずつき」を覚えない上に他の反動技が「とっしん」くらいしかないので大外れ扱いされている。一応特殊な方法で「すてみタックル」を覚えられるが、そもそもハードロックが強すぎるため覚えさせたところで採用する可能性は低いだろう。
こいつといいプテラといい、特性とのシナジーが抜群なポケモンに限って「もろはのずつき」を覚えないのはゲームバランスへの配慮だろうか。
第六世代からは変化技が使えなくなる代わりに自信の特防を1.5倍に出来る新アイテム「とつげきチョッキ」が登場した。HPが高く特防が低いドサイドンとは非常に相性がよく、以前よりも安心して繰り出せる相手が増えた。欠点は「ロックカット」を使った全抜きが出来なくなってしまう点だが、元々ドサイドンの技選択肢に変化技が入る余地は無いのであまり気にはならない。
同じく第六世代で登場した「じゃくてんほけん」は、弱点技を受けた時に「こうげき」「とくこう」を2段階上げるアイテム。高い耐久に特性「ハードロック」もあり、弱点技であっても1発は耐えるドサイドンであれば発動させる事自体は難しくないが、やはり低い「すばやさ」へのフォローは必須となる。
ダブルバトルでは低い「すばやさ」や多い弱点へのフォローを横の味方が行えるため、シングルバトル以上に強みを活かしやすい。
古くはギャラドスと並んで弱点を補完し合い物理を強く牽制する組み合わせや、サンダーと並んで「ほうでん」+「じしん」または「ほうでん」+「いわなだれ」のコンボを展開していた。
近年ではサマヨールやヤレユータンといった「じならし」を使える「トリックルーム」要員と組み、「トリックルーム」ついでに「じゃくてんほけん」を発動させてもらうのが基本戦術となっている。
第八世代ではダイマックスとの相性がよく、「じゃくてんほけん」を持たせて火力と耐久を上げる型が主流となった。
習得できる物理技のタイプの数は命中率の不安はあれど、いわタイプ、じめんタイプ、ノーマルタイプ、ほのおタイプ、でんきタイプ、むしタイプ、ゴーストタイプ、はがねタイプ、どくタイプ、あくタイプ、かくとうタイプ、こおりタイプ、ドラゴンタイプ、みずタイプ(おしえわざの「アクアテール」のみ)と合計14タイプ。実に過半数のタイプが該当する。
なお、特殊面は先述の通り貧弱だが、彼自身が砲台であるという設定のためか第8世代ではハイドロポンプを習得している。本当なら物理技を習得して欲しいところだが、たきのぼりはどう考えても無理であろう話なので仕方のない事である…と言いたいところであるが、『LEGENDS』ではおしえわざとして習得できたアクアテールを再習得できるようになった。当作でも相変わらずの技範囲を誇る。
ビーム撃てるんならネタでもソーラービームを習得すれば良いのでは?と思うかもしれないが、覚えたところで持て余すのでこのままでいいのかもしれない。
ポケモンGOでは
2018年11月15日、満を持して実装された。
サイドンからの進化方法は「アメ100個+『シンオウのいし』」というもの。
シンオウのいしは現在のところフィールドリサーチの「大発見」(7日達成ボーナス)しか入手方法がなく、非常に稀少。こいつ以外にも進化先がたくさんいるので使用は慎重に。
性能はというと、ゴローニャとバンギラスを足して割らないというとんでもないもの。
覚える技が凄まじく、ラインナップは進化前とほぼ同じだが、ノーマルアタックの「いわくだき」が外れ、代わりに待望のいわ技「うちおとす」が加わった。
この技は元々バンギラスが期間限定で覚えられたものであり、そしてドサイドンの攻撃はバンギラスに迫る値にまで上がっている。
これにより、「うちおとす」「ストーンエッジ」と「どろかけ」「じしん」といういわ・じめん両方の技で一線級の力を手に入れたことで、ゴローニャの完全上位互換に躍り出たのであった。
……ゴローニャ(´;ω;`)カワイソス……
……が、実の所種族値に関しては、原作において低すぎる特防がある程度反映されたためか防御が大幅に下がり、ステータスだけで観ればバンギラスのほぼ下位互換気味となってしまっている(HPやタイプが異なるため完全下位互換とは言えないが……)。
さらに、進化前と同様に二重弱点を2つ持っているため防衛に回すと意外な程あっさりと倒されてしまう点はバンギラスやボスゴドラなどと同様。2匹とかくとう弱点を共有するのもマイナス。
ハピナスなどの後ろに置こうものならかくとうを振られ、メタグロスの後ろならじめんを振られ、サーナイトの後ろならはがねを振られ……とついでに倒される率があまりにも高すぎる。
等々、本家とは違い特性により底上げされた耐久力は再現されていないため、多すぎる弱点をカバーすることはできず、ジム防衛には向いていない。1匹目に配置などしようものならCPが高いだけの置物になりかねない。
ただし耐性もそれなりにあるので、ギャラドスの後ろに置くとお互いに弱点を補完し合うためそれなりに有用(あくまでそれなりにであり、くさタイプを出されるとあっさり突破されるが)。
また、じめんとの複合である点もネックであり、本来いわタイプが有利を取れるこおりタイプからも手痛い反撃を受けてしまうため、実質得意分野が1つ減ってしまっている(サンダーに対して有利を取れるなどドサイドンならではの強みもあるが…)。
そして登場当時こそその圧倒的な攻撃スペックで話題をさらったが、程なくしていわタイプは「いわなだれ」により優秀な回転効率を誇るラムパルドが攻撃面上位として見出されただけでなく、バンギラスが対GOロケット団戦での汎用性の高さから復権し、じめんタイプはやはり小回り重視の「マッドショット」を覚えた方が使い勝手が良いという評価になったためグラードンが見直され、更に同技を覚えるガブリアスや、小回りの利く「ドリルライナー」をタイプ一致で扱えるドリュウズ等の強豪が続々と実装されたことで、結果どちらを取っても中途半端なポケモンになってしまった。
スペック自体はよいのだが鈍重過ぎてあまり使い物になっていないのは遺憾ともしがたいところであり、ドサイドンを使いたいというプレイヤーからは改善を望む声が上がっていた。
そして、2020年2月に行われたコミュニティ・デイを機に遂にドサイドンが覚醒した。
このイベントで待望の専用技である「がんせきほう」を与えられたのだが、その内容が2分割ゲージ技で威力110というとんでもないものになっていたのである(「ブラストバーン」や「げきりん」と同じ)。
この技を習得可能になったことで、元より高めであった火力にさらに磨きがかかり、ラムパルドには及ばないまでも、「うちおとす」「ストーンエッジ」のコンボを覚えたバンギラスを凌ぐ火力を手にすることになり、戦闘面での評価の見直しにつながることが期待されている。
ちなみに、設定上はサイドンよりも大柄なはずなのだが、どういうわけか実装当初の画面上ではサイドンよりも一回り小さく表示されてしまっていた。
このアンバランスさがプレイヤーの間でネタにされていたが、2018年12月のアップデートでこっそり修正された。代わりに別のポケモンが小さくなってしまったのだが。
アニメでは
DPにてゲーム同様クロツグの手持ちとして登場。サトシのハヤシガメと一騎打ちを行った。エナジーボールを飲み込むという形で偶発的なパワーアップを果たしたハヤシガメに押されるも、至近距離からがんせきほうを叩き込んで勝利した。
DP特別篇ではタケシの弟ジロウの手持ちとして登場。
ニビジムの存続を賭けた戦いで試験官の繰り出したラティアスと戦った。
メガホーンやあなをほる、がんせきほうを駆使し喰らいつくも敢え無く敗北。
しかし彼らの奮闘の結果ニビジムは無事に存続が決定した。
XY&Zにてルイの手持ちとして登場。ニックネームはドンの助。
カロスリーグ準決勝でアランのリザードンと戦った。
タイプ相性では圧倒的に有利だったが、ドラゴンクローの直撃を受けて敗北している。
その他、ゲストポケモンとしても数回登場。
映画では
『氷空の花束 シェイミ』の冒頭アバンでゲーム版RS主人公の手持ちとして登場。
ゲーム版DP主人公のブーバーンと戦う姿が描かれた。
主な使用トレーナー
- キクノ(四天王(シンオウ))
- クロツグ(フロンティアブレーン)
- グリーン(ジムリーダー(カントー)(HGSSでの強化後)/バトルレジェンド)
- サカキ(レインボーロケット団ボス/ポケモンワールドトーナメント)
関連イラスト
関連タグ
第4世代追加進化
No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン |
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407 | ロズレイド | 424 | エテボース | 429 | ムウマージ | 430 | ドンカラス |
461 | マニューラ | 462 | ジバコイル | 463 | ベロベルト | 464 | ドサイドン |
465 | モジャンボ | 466 | エレキブル | 467 | ブーバーン | 468 | トゲキッス |
469 | メガヤンマ | 470 | リーフィア | 471 | グレイシア | 472 | グライオン |
473 | マンムー | 474 | ポリゴンZ | 475 | エルレイド | 476 | ダイノーズ |
477 | ヨノワール | 478 | ユキメノコ |