※別作品のキャラクターのさかきについては「さかき」を参照。
概要
「いまいちど! 最強のトレーナー サカキの 腕前を 見よ」
ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの『赤・緑・青・ピカチュウ』、『赤・緑』のリメイク作『ファイアレッド・リーフグリーン』、『ピカチュウ』のリブート作『Let's Go!ピカチュウ・Let's Go!イーブイ』に登場した悪の組織「ロケット団」のボス。
加えて、『ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する「レインボーロケット団」のボス。
また、同作品上に登場する「トキワシティジム」のジムリーダーでもある。
海外名は「Giovanni」。
歴代「悪の組織のボス」の中でも、思想的な目的を持たない「現実的な悪の首領」というスタンスで描かれる。メタ的にはシリーズ初の敵対組織だったため、後発作品のように悪人に目的を持たせる必要もなく「シンプルに悪い奴」といったキャラクター設定である。
外見はオールバック風の髪型にマフィア風のスーツを着用。『LPLE』では指輪をつけていた。
じめんタイプのポケモンを愛用している。
例外として故郷で捕まえたスピアーを特別に愛用しているのは漫画作品『ポケットモンスターSPECIAL』の設定であり、詳しくはサカキ(ポケスペ)を参照。
また、ペルシアンを用いるのは後述のアニメ版からの逆輸入である。
アニメや『USUM』『マスターズ』ではミュウツーとも関わりを持っている。
赤・緑・青・ピカチュウ / FRLG / LPLE
本編ではゲームコーナー地下の秘密基地に侵入した主人公と初対面する。
「悪事を働き大儲けするロケット団」と組織の恐ろしさを高々と語った後にポケモン勝負を挑むが敗北。このときサカキは敗北を潔く認め、主人公がポケモンを思いやっていることに気づいている。そして再戦を望む事を示唆しながらアジトを去っていった。
その後、シルフカンパニーと提携するため本社を占拠し社長に取引を持ちかけるが、そこに主人公が駆けつける。このときの主人公との勝負に敗北したことにより、ロケット団は壊滅状態になる。また、マスターボールの一般販売を中止する原因にもなった。
その後はジムリーダーとして正々堂々真っ向から主人公に勝負を挑むも敗退。
敗退後はロケット団解散を正式に宣言し、己の無力さに対する責任を取る形でジムリーダーを辞任。
自身を鍛えなおすために人里離れた土地で修行すると言って姿を消した。
(そのためトキワシティジムはグリーンが就任するまで長らくジムリーダー不在という状況だった)
悪の組織のボスであるにもかかわらず、本質的には高潔な武人肌の持ち主であり、ジムリーダーとしてきちんとバッジを渡し、技マシン「じしん(じわれ)」までくれるなど、ジムリーダーとしての仕事にも彼なりに愛着を持っていた事が窺える。
この技マシンは本人によれば昔ジムリーダーに勤めていた頃に作り上げたとのことだが、昔は普通にジムリーダーをやっていたのだろうか。
他のジムリーダー達との交流があったのかは不明だが、彼が辞任したのは万が一ロケット団のボスであった時の罪が明るみに出てしまった場合、他のジムリーダー達があらぬ疑いをかけられないようにする為でもあったのかもしれないという推測もある。
『LPLE』ではグラフィックの進化による顔芸とチンピラ臭い口調も相まって、小物臭を感じたというトレーナーも少なからずいる様子。『GSC』以降の作品やアニメの影響を強く受けているトレーナー達からはギャップを感じる点だったのだろう。だがそこがいい。
悪の組織のボスでありながらジムリーダーを務めていたなど、結果的に現在からしてみると歴代のボスの中で見れば異色の設定となっている。
ちなみに後の作品では、悪の組織に与するポケモンリーグ関係者が登場している。
GSC / HGSS
幹部を中心として解散後の残党たちが再結集し、ロケット団を再建するため行方不明のサカキを呼び戻そうとコガネシティのラジオ塔を占拠するなど暗躍するも、主人公の活躍によりその野望は潰える。
『GSC』ではサカキ自身は現れず行方不明という形だったが、リメイク作の『HGSS』においては映画『幻影の覇者ゾロアーク』でもらえるセレビィを所持している場合のみ彼にまつわるイベントが発生。組織を束ねるボスとしての自分の甘さを認め、組織の再興に向けて修行に旅立つ3年前の姿を見ることができる。組織、そして人は協力し合うことでより強い力を生み出すという哲学を説き、悪の首領でありながらも正義のように仲間を信じる純粋な資質を感じさせる。
そして、かつての部下たちが自分たちの力でコガネシティを制圧し、ラジオ塔を通してロケット団の再興とボスの帰還を呼びかけていることを知り、それに応じて再び姿を現そうとするも、セレビィの能力でタイムスリップしてきた主人公に阻止され、サカキとロケット団の3年間に及ぶ努力は泡と消えたという結末を迎えている。
BW2
その後、『BW2』におけるポケモンワールドトーナメントでは一転して改心し、さらなる修行を重ね元カントージムリーダーの一人としてトーナメントに参戦した。
息子について
『FRLG』にてナナシマのロケット団倉庫にいる研究員が、サカキには「あかいいろのかみ」をした息子がいると口走る。
「あかいかみのしょうねん」はそこまで多くはないものの、「今までのシリーズに出てきたトレーナー」とは限らず、当時は誰が息子なのかは判明していなかった。
しかし、『HGSS』での上記のセレビィによるイベント内でついに「GSC/HGSSのライバル」が息子であると明言され、長年の疑問に終止符が打たれた。
ちなみに、それまではライバルの他に「ワタル」がサカキの息子ではないかとささやかれていた他、ポケットモンスターシリーズ全体で公式に親が誰であると証明されていない(=サカキの息子の可能性があった)「髪の色が赤い男性キャラ」は以下の通りである。
アニポケ…ヒロシ
GSC…ワタル
RSE…マツブサ、カゲツ
DPt…オーバ
HGSS…ロケットだんしたっぱ ♂(どちらかといえばピンクかもしれない)
などがいるが、見てのとおり一部年齢的に無理があるキャラクターもいる。
ウルトラサン・ウルトラムーン
第6世代『XY』までに登場した歴代の悪の組織のボスたちを集め、レインボーロケット団を結成する。
切り札はまさかのミュウツーであり、さらにメガシンカも行う。
ロゴマークは元々のロケット団と同じ形状だが、組織名が示すとおり虹色になっている。
殿堂入り後の「エピソードRRで」突如エーテルパラダイスに現れ、エーテル財団代表のルザミーネの屋敷を占拠する。全ての世界を支配しUB軍団を作ることを目論み財団の科学力に目をつけ、UBの力でルザミーネに催眠をかけ自分の忠実な部下にしようとした。
他の5人のボスを破ったトレーナーが子供であることに驚きつつも、主人公の実力を称えその力を自分の下で使ってみないかと問いかける(このとき「はい」を選ぶと「冗談を言えるか」と言われる)。
主人公に敗れると潔く負けを認め、部下共々屋敷から姿を消す。そしてエピローグでは「次はどの世界で悪だくみをしようか」という発言と共に別世界へと姿を消した。
戦闘に入る前の会話で「………子供に詰め寄られる。私にとってありえない事だが なぜだか懐かしくもある」と話す事と合わせて、他のボス同様に主人公(彼の場合はレッドまたはリーフ)と出会わなかった並行世界の存在であることが分かる。
そのこともあり、今作ではバトルツリーのボスとして成長した姿のレッドがアローラを訪れているが、RR団イベントには一切絡んでこない。
歴代ボスと違い唯一専用BGMがなかったが今回で初めて専用BGMが用意された。
なお、エピソードRR終了後もバトルエージェントのボスとして登場する。
手持ちポケモン
じめんタイプのポケモンの使い手。前述の通り、ジムリーダーでありロケット団のボスであるということから、ジムリーダーとしては非常に特殊な部類に入り、3度に亘って主人公と戦うことになる。
なお、初代はジムリーダーのポケモンも自然に習得できる技しか覚えていない。つまり、ニドクインやニドキングは「ひっかく」や「どくばり」など最低レベルの技を使ってくる。結果的にジムリーダーの中でもかなり弱い部類となってしまっていた。ただし『ピカチュウ』ではレベルが上がっており技も強力な構成になっている。
切り札となるポケモンはサイドン。『BW2』では進化系を得られたドサイドンを切り札にしている。
赤・緑・青・ピカチュウ・FRLG・LPLE
ロケット団アジト(赤・緑・青・ピカチュウ・FRLG)
ロケット団アジト(LPLE)
- ペルシアンLv.35
- サイホーンLv.35
シルフカンパニー(赤・緑・青・ピカチュウ・FRLG)
シルフカンパニー(LPLE)
- ペルシアンLv.39
- サイドンLv.39
- ニドクインLv.39
トキワジム(赤・緑・青・FRLG)
リメイク版ではサイドンがサイホーンに変更されている。
そのため、敵を倒した後に経験値を最も多くくれるのはニドキングだったりする。
トキワジム(ピカチュウ)
- ダグトリオLv.50
- ペルシアンLv.53
- ニドクインLv.53
- ニドキングLv.55
- サイドンLv.55
トキワジム(LPLE)
- ダグトリオLv.49
- ニドクインLv.49
- ニドキングLv.49
- サイドンLv.50
※LPLEでは傍らにペルシアンを置いているが、ジム戦では使用しない。
ポケモンスタジアム2
ジムリーダーの城・表
- ペルシアン
- ダグトリオ
- ニドクイン
- ニドキング
- サイドン
- ケンタロス
ジムリーダーの城・裏
HGSS
隠しイベント
- ガルーラLv.40
- ニドキングLv.42
- ドンカラスLv.43
- ニドクインLv.46
BW2
PWT・カントーリーダーズ
PWT・ワールドリーダーズ
USUM
エピソードRR
- ダグトリオLv.68
- ニドクインLv.68
- ニドキングLv.68
- ドサイドンLv.68
- ミュウツーLv.70 ※『ウルトラサン』ではメガミュウツーX、『ウルトラムーン』ではメガミュウツーYにメガシンカする。
バトルエージェント
ポケモンGO
本作における手持ちはいずれもステータスの強化されたシャドウポケモンであり、通常の個体は一切使用してこない。
また、先発のペルシアン以外はイベント月毎に変更され一定ではないが、3体目は必ず伝説のポケモンになっており、ゲットチャレンジもこの伝説ポケモンが対象となる。
アニメ版のサカキ
CV:鈴置洋孝(初代)→三宅健太(2代目)
アニメ版では原作と設定が多少異なるが、原作通りロケット団の総帥兼トキワジムのジムリーダーである等、大元は同じと言える。
無印編での初登場時は顔が隠されていたが、シゲルとの対戦以降はっきりと姿を現わす。また、普段から表にはあまり姿を現さないため、サトシたちと対峙したのは番外編『ミュウツー!我ハココニ在リ』とベストウイッシュシーズン2の12・13話くらいである(但しミュウツーに記憶改竄されており、自身はサトシと初対面だと認識させられている)。
部下であるムサシ、コジロウ、ニャースと違い全く油断できない人物として描かれ、ミュウツーやメロエッタ、かがやきさまの力を手に入れるためならば、精鋭を派遣してコピーポケモン達やサトシ&ピカチュウを人質に取る、セレビィ捕獲失敗を機に組織への裏切りを画策したビシャスに対して除名処分を下すなど、目的のためには手段を選ばない非常に冷酷な性格をしている。
カントー地方を中心に、世界中に部下達を派遣・暗躍させ、最強のポケモン軍団を結成させるべく、伝説級のポケモンや珍しいポケモンの確保を命令しているのだが、あくまでも戦力になり得るポケモンのみを求めており、たとえ珍しくとも使い物にならないポケモンには全く興味が無い。その為、『無印』の第63話でムコニャが戦力としての価値があるとは言えないトゲピーを献上して来た際は、「貴様ら今まで何をやっておったんだ!この、恥さらしが!!」と叱責している。
しかし、R団員達によるムサシ達への処刑申告を却下してチャンスを与える等、味方にはなんだかんだと対応が甘かったりする。また、ビーチで日光浴をするなど意外な一面もある。
『ロケット・コンツェルン』という巨大財閥の会長という表の顔を持っており(ロケット団はいわばそのシンジケートや私設軍隊といった顔を合わせ持った組織である)、資金確保を目的としたリゾート地や飲食店、飛行船や金融業の経営にも携わっている為、ロケット団及び自らの傘下にある組織の規模は原作以上に大きいと言える(ロケット団が犯罪組織として有名でありながら、団員が釈放されるのもこういった背景が理由か)。
なお、財閥会長及びロケット団総帥の地位は、母親から引き継いだものである事がラジオドラマ『ミュウツー誕生』で判明しているのだが、ジムの経営に関わっていた理由に関しては不明。
ジムリーダーとしては、シゲルとの戦闘描写は見られたが、特定のタイプにこだわらず、重量級のポケモンを扱う。
サトシとのジムバトルはムサシ達が代理を務めていたが、その戦いでジムが崩壊してしまった(ニャースが電気や爆弾等、ロクでもない仕掛けを設置し、作動させてしまったのが原因)のを機に、ジム経営からは手を引いており、その後はカントー四天王の一人であるキクコが臨時のジムリーダーを務めている。
原作と違って、サカキ本人の求心力が失われたり、組織にとって深刻と言える打撃は受けていない(部下たちがお中元やお歳暮を贈ったり、パーティーを開くこともあるほど)為、現在もロケット団を解散する事無くボスの座についている。
『ダイヤモンド&パール』までは会社経営者という顔もあった為にオレンジのスーツを着ていたが、『ベストウイッシュ』からは軍人を思わせるような服装となっている。
『ベストウイッシュ』最終回及び『XY』からは黒スーツ、黒いネクタイ、黒いシャツと黒づくめで身を包んでいる。
『サン&ムーン』ではシャツが白くなっている。
無印金銀編以降はニャース妄想によってコミカルな姿が描かれ何かとお茶目な感じを醸し出しているが、本来のサカキの性格とは全く掛け離れている。
なお、ニャース妄想のサカキはニャースの担当声優である犬山イヌコが担当している。
アニメ版の手持ちポケモン
基本的に大柄、重量級のポケモンが多い。しかし初めてバトルの様子が描かれたトキワジム回では(代理としてムサシが使用したものも含め)総じて情け無いやられ方をしている為、形だけ揃えてきちんと育成をしていないような面も見られる。
一応、この回ばかりはミュウツーの強さを引き立てなければならなかったというフォローはあるが・・・
アニメ版の設定を反映してか、ゲームのピカチュウ版やポケモンスタジアム2では、ガルーラに代わるノーマルポケモンとして登場する(ジムリーダー戦でも登場する)。
- ゴローニャ…シゲルのニドキングに体当たり(ノーマルタイプの技)で敗北。
- カイリキー、キングラー、サイドン…トキワジムで自身の代理を担当したムサシに貸し出される。キングラーは檻の中にいた別の個体も所持している。最終的に(なぜか地面タイプのサイドンも含め)ピカチュウの10万ボルトを浴びて逃げていった。
- パルシェン…水槽の中で1シーンのみ登場。
- ミュウツー
ポケットモンスターTHE_ORIGINのサカキ
基本設定はゲーム版と同じ。声優は小山力也。
ゲーム同様最初の顔合わせはタマムシシティのアジトだが、モノローグで片づけられたため勝負の有無は不明。その後シルフカンパニーではレッドを圧倒し、トキワシティジムで決戦となる。
グリーンとも対決し、勝敗は明らかになっていないが、あくまでジムリーダーという立場として相手をした。
しかし、レッドに対しては必要以上に感情的になる節があり、タイプの相性を考えたレッドを「面白い」といい、考え方を失敗すればがっかりするなど、自分でもなぜ彼を気に掛けるのかと疑問を抱き続けていた。トキワシティジムでの勝負でレッドが最後の手持ちであるリザードンを出す際の仕草を見て、彼にかつて純粋にポケモン勝負を楽しんでいた少年時代の自分の姿を無意識のうちに重ね合わせていたことに気付く。そして当時のサカキの手持ちは、奇しくもレッドと同じヒトカゲだった。
激闘の末にレッドに敗れたサカキはグリーンバッジを差し出すが、レッドに「悪の組織のボスからのバッジなんていらない」と断られると、原作通りその場でロケット団の解散を宣言。ロケット団のボスとしてではなく、ジムリーダーとしてレッドにグリーンバッジを託す。レッドはこれに対してやや懐疑的な反応を見せたが、ジムを去る際にはジムに向かって一礼している。その後サカキは、もう一度ポケモンと共に最初からやり直すことを考え始めた。
手持ちはシルフカンパニーではニドクイン、トキワジムでは「取って置き」としてサイホーンとサイドンを使用。
なお、声優を務めた小山氏は無印版ポケットモンスター本編にドクター役で出演しており、テレビアニメ初の出演作でもあった。
ポケモンジェネレーションズのサカキ
担当声優は大塚明夫。
カントーで巨大な組織であるロケット団のボスとしてハンサムから追われている。
トキワシティのジムリーダーであることは警察にすらつかめてなかったらしい。
ポケモンGOのサカキ
GOロケット団のボスとして登場。
外見は本作のキャラクターデザインを手掛けているコザキユースケ氏によりリデザインされたものになっており、アニメ版やゲーム版と比べるとだいぶ若々しく、精悍な印象を受けるものに変わっている。
2019年8月に横浜で開催されたリアルイベント「GO FEST 横浜」の会場内で、GO snap shotでポケモンを撮影した際、ドーブルのように低確率で映り込んできたのが初登場となっている。
その後、2019年11月にリーダー(幹部)共々ゲーム内に実装された。
とはいえ、条件さえ満たせばいつでも戦うことのできる幹部とは異なり、戦闘するには専用のスペシャルリサーチを熟して「スーパーロケットレーダー」というアイテムを手に入れてサカキのいるポケストップを見つけ出さなければならない。しかも、多数のダミーも設けられているため、本物のサカキを見つけ出すのにはかなり苦労させられることになる。
肝心のサカキの強さも、組織のボスだけあって相当なもの。
先鋒のペルシアンですら下手な伝説ポケモンよりもはるかに強力な戦闘力を持たされており、生半可な強化・技では簡単に返り討ちに遭ってしまう。
また、原作ではじめんタイプのポケモンを中心に繰り出してきたが、本作ではじめん以外のポケモンを繰り出してくることも普通にある上、切り札として3体目に伝説ポケモンを手持ちに加えている。
幸い、「最初の2回のゲージ攻撃に確定でシールドを出す」というリーダーにもみられた思考パターンは健在であるため、そこをついて早々にシールドを使い切らせてしまえば攻略がぐっと楽になる。リーダーを退けられるだけの実力のあるプレイヤーならば、入念な準備を進めてから挑めばそこまで恐ろしい相手ではない。
見事勝利することができれば、報酬でプレイヤー垂涎のアイテムであるイッシュのいしを貰えることがある(他にも、ふしぎなアメやわざマシン等が貰えるなどかなり豪華)他、彼が手持ちとして持っていた伝説ポケモンを捕まえることができる。
この伝説ポケモンはレイドにおける色違い個体と同様、ボールを当てることさえできれば確定で捕獲が可能。とはいえ、レイドとは異なり、個体値はピンキリであるため、運が悪いと最低クラスの個体値の個体しか手に入らないことも…。「やつあたり」→「おんがえし」を覚えている以外は特に普通の個体と変わったところがあるわけでもない。
どちらかといえば、リサーチを熟してサカキを倒した記念や、それだけの実力を持っていることの証明としての側面の方が強いだろう。このため、敢えてリトレーンせずにシャドウのまま大事に保管しているプレイヤーも多いとか。
ちなみに、本作に登場するサカキが本編と同一人物なのかどうかは今のところゲーム中では語られておらず不明である。
本編におけるサカキは初代の時点で既に組織を解散して悪事から足を洗っていることを踏まえると、本編とは別の時間軸における存在と考えるべきなのかもしれない。登場が告知されたムービーで「次はこの世界で悪だくみをしようか」というUSUMでの最後の台詞を彷彿とさせるテロップが表示されていたことから、レインボーロケット団を解散した後のサカキである可能性も考えられる。
ポケモンマスターズのサカキ
担当声優は石井康嗣氏。
2019年12月にイベント「暗躍する影」で初の期間限定イベント配布バディーズとして実装。
バディはミュウツー。伝説のポケモンを連れたバディーズも本作初となる。
レインボーロケット団としてのサカキであり、子供に追い詰められた過去を話している事からUSUMの事件は経験済みの模様。悪人でありながら海を美しいと思える感性を持っており、人をむやみやたらに傷付ける性分ではないらしく、ここに彼の美学を見る事ができる。
強者を好むが故に自分に歯向かう正義感に溢れた子供達の存在はむしろ好ましく思っており、成長が楽しみだとも語っていて、隙あらば組織に勧誘する事も辞さない。
パシオに流れ着き悪事を企むが、主人公、タケシ、カスミの3人に敗北。
その後サカキ側からは「バディーズとしての実力を試したい」、主人公側からは「近くで見張っておいた方が安全」という理由で主人公のチームに加入する。
告知CMではグリーン、ワタル、シロナのチャンピオン3名と対峙しているが、イベント本編では絡みはない。
同イベントのマルチのボスとしても登場。
上位難易度になると開幕にサカキ側全員の火力を限界まで上げてくるので何らかの対策が必要。
ミュウツー自身の火力も脅威だが、チームメイトの(ソルロック、ルナトーン)は放置しているとだいばくはつでこちらに壊滅的な被害を与えてくる。
プレイアブル性能としてはとくこう数値は470とフェス限定バディーズとも肩を並べられる高さを誇り、純粋なステータスと技威力の高さで高火力を出すという非常にわかりやすい強さで配布ながら一線級のエスパーアタッカーとして扱える。
その一方でぼうぎょ・とくぼう共にたったの102と守りは手薄で、自力ではとくこうバフをかける手段を持たないなどといった弱点も存在しやや癖はある。
こうした弱点をリフレクターによる物理軽減や多彩なバフで補える上カントー、エスパーのチームスキルが乗るナツメ&フーディンや自らの火力を上げる「サイコフィールド」を展開でき、「サイコキネシス」でとくぼうを下げてバディーズわざ威力上昇条件も満たせるベル&ムシャーナとは非常に相性が良い。
最初の伝説ポケモンイベント配布バディーズだったにもかかわらず長らくバディストーンボード(以下BSB)が拡張されていなかったが、2021年7月26日、イベント復刻と同時に遂にBSBが拡張。
相手のとくぼうが下がっているほどバディーズわざの火力が上がる「相手特防↓分B技威力↑」やそのバディーズわざ火力上昇条件を満たす手段となる「サイコキネシス」のダウン確率上昇、通常技・バディーズわざを問わず攻撃が急所に当たった時に威力が1.3倍に上がる「急所時威力上昇3」、低い耐久をあまり気にしなくて済む「無傷登場時こらえる」や「PF時HP回復1」などといったスキルを獲得。
BSBの配列やパワー制限もあってこうした優秀なスキルをすべて取り切ることは難しいが、アタッカーとしてより一層強力になったことは間違いない。
9月16日にはメインストーリー第2部「悪の組織編」の開幕及び初の悪の組織イベント「カントーに潜む悪だくみ」の開催に伴い☆6EX強化が解禁される旨が予告された。
☆6EX強化を実行するとミュウツーを思わせる白いスーツに紫のインナーといった装いに変わる。
さらに公式イラストではメガミュウツーYを連れている姿も確認されており、さらなる強化の可能性を残している。
そして迎えた9月30日、「パシオに広がる悪だくみ」で集められる「ミュウツーオーブ」100個と交換により、バディーズ技後にメガミュウツーYへとメガシンカするように大幅に強化された。従来のメガシンカバディーズと違い、バディーズ技の威力も据え置きのため、デメリットも一切ない。
メガシンカ後は特攻・素早さが大幅に上昇。特攻ステータスはルザミーネ&フェローチェを抜き去り全体の1位、素早さもマジコスギーマ&サメハダー(メガシンカ後)に次いで2位となった。
初回開催時の加入条件はイベントクエストで得られる引換券を指定枚数まで集めること。
しかし、加入時点ではイベントアイテムの不足によりレベル上限開放もわざの修得も中途半端にしかできないため、強化には更なる周回が求められた。
加えてサカキのバディーズレベル上げや専用のびしろまで全て入手しようとすると実施2週間の期間限定イベントとは思えないほど莫大なプレイ時間が必要となってしまった。
そのため、完成を狙わないプレーヤーはレベル100で止めて技はサイコキネシス頼りにする、あるいはさらに低いレベル85で妥協し技は全取得するといった妥協目標を定めるのが無難だった。
このとおりあまりにも多くの周回が必須なことや、廃人以外は弱小極まりないミュウツーしか入手できないイベントであったため批判が殺到。以降の伝説ポケモン入手イベントでは周回数が大きく軟化され、さらに後々スタミナ制度導入によるバトルのスキップも可能になり、現在では配布バディーズを最大限強化することも当時に比べると格段に容易にできるようになっている。
後の伝説ポケモンイベント「黒白の親子が求めた解」にも登場。
ゲーチスに協力を持ちかけながらもその実互いに利用する腹づもりで、今作のゲーチスもまた並行世界の存在ながら『USUM』で対面していたゆえにやり口は既に分かっており、ゲーチスがブラックキュレムを手に入れたらそのまま奪取してしまおうと考えていた。
また、同イベントでは息子であるシルバーとも対面した。サカキ自身はレインボーロケット団設定であるため、今作に登場するシルバーとはまた違う次元の存在である可能性が高いものの、彼の様子を好ましく思っているかのような発言をしていた。
悪の組織ジョウト編ではなんとマジコスを纏い再登場。
こちらのバディはニドキング。
カントー編でレッドが見せたダイマックスをも習得してしまった。
本来マジコスはパシオに在中するデザイナーが手掛けるものなのだがサカキのマジコスはロケット団が作成したものらしい。
マジコスの見た目はHGSS登場時に着ていたロングコート・スーツ・ハットだが、色は全体的に紫色になりハットにはニドキングの耳を象った飾りが付いている(このサカキはHGSSの経験はないためこのスタイルがサカキの好みである可能性が高い)。
覚えている技は、「メガトンキック」、「どくづき」、「アイアンテール」。
T技の効果はA6段階上昇、次回確定急所、次回抜群時威力上昇。
パッシブスキルはカルネやクダリと同じ「ゲージ消費増威力上昇5」に「BD技抜群時威力上昇5」と火力に特化している。
もう1つのパッシブスキルは「サカキの手腕」という専用のスキル。これはじめんチェンジ+必中化の複合であり命中不安のメガトンキックをじめんタイプの技にし、必ず当たるというサカキだからこそ許されたもの。
勿論アイアンテールとどくづきも回避が積まれてようが当たる。
「ゲージ消費増威力上昇5」の効果でバディーズ技レベルが最大だとアイアンテールが237、どくづきが165になり、そしてメガトンキックに至っては300とアタッカーのB技最大威力と同等になる。
ボードスキルも優秀でP技、B技、BD技の強化やじめんタイプらしく砂嵐関連も備えているのだが最大の目玉は「急所時次回急所9」というもの。これは急所に当たると再び確定で急所に当たるという壊れスキルでB技にも適用される為EXにしてると最大威力300で確定急所の全体高火力を放ててしまう。
弱点としてはP技がどれも単体攻撃で短期決戦には不向きかつ4ゲージなのでゲージの管理難易度が高めなのに加えて防御や回復の手段は一切持たないので耐久力が低く全体高威力の技を受けると落ちやすい。
「急所時次回急所9」も急所無効を持つ相手には発動しなくなってしまうのが欠点。
戦闘BGMは「ロケット団アジト」とUSUMの専用BGMのリミックス。元祖・悪の団に相応しいダークかつクールな一曲が拝聴できる。
マジコスをEXにすると「決戦サカキ!」が解放される。
こちらは通常版よりも速度が上がっており、メガシンカとダイマックスを扱うサカキと退治する緊張感が伝わってくる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIALのサカキ
詳細はサカキ(ポケスペ)を参照。
穴久保版ポケットモンスター
なんと兄弟がいるという設定。ポケットモンスターのサカキの一般的なイメージは弟の方。
また、彼等の所持するサワムラーとエビワラーも兄弟であるが、後にバルキーの登場により辻褄が合うようになった。
電撃ピカチュウ
最終話に登場。存在自体はムサシたちの口から語られていたが、姿を見せるのはこれが初めて。顔には影が掛かっているが容姿がわからないほどではない。
ヤドンが持つ人を和ませる作用を研究し、それによって「最強ヤドン」を量産して難なく世界を征服する「最強ヤドン世界征服計画」を立てていた。が、これを許可したのは酒に酔っていた時。
しかも試作の一体が完成した時点で研究開発部がやる気をなくしてしまい、サカキまで和んでしまった。その間にヤドンは行方不明になってしまい、「ロケット団はもっとダークでブラックな組織なのだ。そんなマヌケな計画は、あってはならんのだ」と窓ガラスに額を何度も叩きつけながら後悔していた。そういうわけでいつもの三人に最強ヤドンの処分を頼んだのだが、開発当時のことを想い出して和んでしまい「ま、いっか」で片づけてしまった。それらの奇行を見ていたペルシアンは引いた様子で汗をかいていた。
ポケットモンスター全書のサカキ
公式でも触れられていなかったロケット団誕生のきっかけが描かれており、極限状況での誤解から自分のポケモンに見殺しにされたと思い込み、道を踏み外してしまった悲劇の悪役となっている。
ポケモンに対しても「所詮はけだもの」と吐き捨てる程に軽蔑しきっていたが、真実を知った際の愕然となった姿は冷酷な悪の帝王ではなく、見た目は怖いけれど自分のポケモンが大好きなトレーナーであった。
サカキは全書サトシに敗北後失踪するが、組織が強大になりすぎたのでロケット団はそのまま存続している。
ポケモンカードになったワケ
サカキと思わしき少年が登場、長年の相棒であるぺルシアンとの出会いが描かれている。
あとがきには息子を髣髴させる長髪のイケメン時代の彼が描かれている。
余談
手持ちポケモンの傾向
作中では悪のカリスマとして振る舞ってきた彼だが、手持ちポケモンは卵グループが「怪獣」が中心となっているものの歴代のパーティをよく見てみると…
- 子供を守る時に最大の力を発揮するニドクインとその夫であるニドキング
- メガシンカすると特性「おやこあい」を獲得する親子ポケモンの代表格ガルーラ
- ロケット団と因縁浅からぬ関係にあり、母親と死に別れた過去を持つガラガラ(しかも性別は♀)
後年切り札として扱われるようになるミュウツーも、原作ゲームの設定上はミュウの実子である(尤もこちらはミュウツーの逆襲などでの設定の逆輸入という全く別の要因によるもの、つまり偶然の可能性が濃厚だが)。
家族について
息子の正体は確定し、アニポケではオリジナルの人物としてサカキの母親が登場。
しかし、息子の母親すなわち妻にあたる女性はどのシリーズにも全く登場しておらず、セリフ等での言及も一切ないため存命なのか既に故人なのかすらも不明。
(ここでは便宜上「妻」と称しているが、そもそもサカキが結婚しているかどうかについても明確な設定はなく不明である)
サカキが黒髪、息子が赤髪であるため、(父方の隔世遺伝でもないかぎり)息子の母親もまた赤い髪の人物ではないかと推測されることが多い。
関連イラスト
pixivではニドキングやサイドンといったじめんタイプのポケモンとともに描かれることが多いが、アニメの影響によりペルシアンの場合も少なくない。
ネタ系
関連タグ
ポケモン RGBP GSC HGSS ポケモンBW2 ポケモンUSUM
サカキ(ポケモン):表記ゆれ
ロケット団 じめんタイプ ジムリーダー ジムリーダー(カントー)
シルバー(トレーナー)
グリーン(ポケモン):キワシティジムの後任
アニポケ ポケットモンスター(無印) ベストウイッシュ
サカリフ:サカキとFRLGの女主人公のカップリング
他のじめんタイプの使い手
キクノ ヤーコン ハプウ チリ(トレーナー)