基礎データ
全国図鑑 | No.0150 |
---|---|
カントー図鑑 | No.150 |
ジョウト図鑑(GSC) | No.249 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.254 |
マウンテンカロス図鑑 | No.151 |
ローマ字表記 | Mewtwo |
分類 | いでんしポケモン |
タイプ | エスパー |
高さ | 2.0m |
重さ | 122.0kg |
性別 | 不明 |
特性 | プレッシャー |
隠れ特性 | きんちょうかん |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
他言語版の名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ミュウツー | ミュウ+two(英語で2) |
英語・スペイン語・イタリア語・フランス語 | Mewtwo | 日本語に同じ |
ドイツ語 | Mewtu | 日本語に同じ |
韓国語 | 뮤츠 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 超梦 | 超+梦幻(ミュウの中国語名) |
中国語(繁体字) | 超夢 | 超+夢幻(ミュウの中国語名) |
中国語(香港) | 超夢夢 | 超+夢夢(ミュウの広東語名) |
ブルガリア語 | Мюту | 日本語名/英語名の音写 |
デンマーク語 | Mew-2 | Mew(ミュウ)+2 |
ヘブライ語 | מיוטו | 日本語名/英語名の音写 |
ヒンズー語 | मिउटू | 日本語名/英語名の音写 |
クロアチア語 | Mevtvo | 日本語名/英語名の音写 |
ロシア語 | Мью | 日本語名/英語名の音写 |
アルバニア語 | Mjutu・Mjudi | 英語名より・ミュウ+dy(2) |
スウェーデン語 | Mewtvå | Mew(ミュウ)+två(2) |
タイ語 | มิวทู | 日本語名の音写 |
メガシンカ
「ミュー」
概要
図鑑番号は150番。最初のポケモンゲームである「赤」「緑」において通常プレイで入手可能なポケモンとしては最終ナンバーとなる。
グレンタウンにて、ポケモンの遺伝子に関する研究を行っていたとある科学者により、ミュウの子供(クローン)に遺伝子改造を施す形で生み出された人工ポケモン。名前の由来もまんま「ミュウ2」より。
遺伝子操作を繰返された果てに強大なパワーを得たが、その影響から生みの親である科学者ですら制御できない程の凶暴さを見せるようになり、遂には暴走。ポケモン屋敷を半壊させて姿をくらませ、その後はハナダの洞窟に潜伏しており、さながらそこの主であるかの様に奥の広間で佇んでいる。
設定では遺伝子改造で戦闘能力を高め過ぎたが故に目の前の敵を倒すことしか考えなくなったとされ、最も凶暴な心を有するポケモンとも称される。
戦いのためだけに生み出されたという設定、戦闘時に力を最大限発揮出来る様に普段は少しも動かずエネルギーを貯め続けているという生態も併せて、まさしくあらゆる意味で戦闘へ特化した人工ポケモンといえよう。
作中でハナダの洞窟最奥に静かに佇んでいるのは、前述した「戦闘に備えて普段は静かにエネルギーを貯めている」生態に由来するものと思われる。暴れ出さないのは、周囲の野生種がミュウツーを避けて隠れているためか(ゲーム作品であるとミュウツーの目の前でも関係なく野生ポケモンとのエンカウントが発生するのはご愛嬌)。
恐らく、敵と認めた生物に対してはその狂暴な性質を発露させて全力で襲い掛かるが、周囲に敵がいなければ静かに瞑想を続けるだけなのであろう。
壊滅したポケモン屋敷で見付かるとある科学者の遺した日記には、以下のように書かれている。
ジャングルの おくちで
しんしゅの ポケモンを はっけん
にっき 7月10日
しんはっけんの ポケモンを
わたしは ミュウと なづけた
にっき 2月6日
ミュウが こどもを うむ
うまれた ばかりの ジュニアを
ミュウツーと よぶことに……
にっき 9月1日
ポケモン ミュウツーは つよすぎる
ダメだ……
わたしの てには おえない!
この日記には、ミュウツーはミュウが産んだ子供と書かれている。
一方、図鑑では、ミュウツーは1人の科学者がミュウの遺伝子を組替えて作りだしたとある。
そしてポケモンだいすきクラブでのミュウとミュウツーのヒミツではミュウの遺伝子よりミュウツーを生み出したようである。と書かれ、遺伝子操作を繰返した結果、ミュウツーは手に負えなくなって暴走してしまい、さらに遺伝子操作が長期に渡ったことが推測される点も摘示されている。
これらを全て事実と仮定するならば、ミュウが産んだ子供「ジュニア」の遺伝子を操作し、長年に亘って戦闘力を高め続ける研究を行った結果、心身共に別種と化してしまった生物こそが現在の「ミュウツー」ということとなるか。
なお、ゲーム中では生まれたばかりのジュニア(ミュウツー)に関する詳細な記述はなく、生まれたときよりこのような姿であったのか、改造を施された結果現在の姿となったのかは不明である。
もし、生まれたばかりのジュニアがミュウと同じ姿であったのであれば、本来ミュウツーとはあくまでジュニアのニックネームであったものを、そのジュニアに遺伝子操作による実験を行った結果、ミュウと異なる生物と化したが故にニックネームを元としたミュウツーという新種とした、と考えるのが妥当だろう。
いずれにせよ、研究で何があったのかについては記載されている部分が現状ではほとんどない。
ただしポケモン屋敷の日記を見る限り、誕生した日は間違いなく2月6日である。
その後も興味を示してかミュウツーを生んだ科学者の弟子らが屋敷を訪れたりと、残された研究施設残骸から究極ポケモン誕生の秘密を探ろうとする研究員が絶えなかったようである(なお『LPLE』ではミュウツーが生み出されたと思われる実験器具などがそのまま残されており、この場所で手持ちにいるミュウ及びミュウツーをボールから出して話し掛けてみると、特殊な反応を示す)。
しかし、『金銀』及び『HGSS』で、グレン島噴火に伴って流出した溶岩にポケモン屋敷が飲み込まれてしまったために、ミュウ及びミュウツー誕生に関わる一切の記録は消失してしまったと考えられる。故に、現在では(仮にミュウを捕獲出来たとしても)再度ミュウツーを製造することは出来ない可能性が高いと思われる。
これ以降のシリーズでも作品によってはミュウツーが登場することがあるが、何らかの方法で繁殖して数を増やしたのか、元々複数の個体が作り置きされていたのか、はたまたその製造秘密を知った別の誰かによって生み出されたものなのか、その真相は定かではない。
ただ、『X・Y』ではミュウツーを捕まえるとトロバもミュウツーを捕まえたという発言をすることから、世界観上でも複数個体が存在することは確実と思われる。
遺伝子改造によるイレギュラーかつ非人道的な生まれ方をしたポケモンでありながら、少なくともオーキド博士はその存在を認知している可能性がある(ポケモン図鑑はあくまで捕獲や遭遇による直接的な生態データの収集手段であり、初代開始時点でポケモンが150種類いるという情報をオーキド研究所は持っていることになっている)。
ハナダの洞窟へ辿り着いた個体目撃情報を得ただけという可能性もあるが、それであるとミュウツーという名称を知っている理由説明が付かなくなるため、やはり何らかの形で直接的にミュウツー情報を得ていたと考えるのが自然であろう。
なお、色違いも存在しており、体の紫色であった部分が鮮やかな緑色となっているのが特徴。
2024年1月現在、色違いミュウツーを入手出来るのは、『ポケモン剣盾』のダイマックスアドベンチャー、『LPLE』のハナダの洞窟、『BDSP』のハマナスパーク、『ポケモンGO』イベント(詳しくは下記の番外作品を参照)。
ただし、GO産を他ソフトへ連れて行くにはGO産以外のミュウツーの図鑑登録が必要になるため、1度他ソフトのミュウツーをポケモンHOMEを経由してそのソフトへ連れて行こう。
容姿
2足歩行の尻尾を有する人型に近いが、体色は白で無毛、四肢は細長く、宇宙人染みた容姿であり、他初代組(No.001 - 149)とは一線を画するデザイン(ただし、初期の公式イラストは3頭身になっており、現在とイメージが異なる)。
2足歩行のポケモンとしては長身部類であり、オノノクス・サザンドラより20cm高くバンギラスとタイ。
モデルはポケモン本編の世界観に影響を与えたとされる「MOTHER」ラスボスであるギーグ(MOTHER1版)であるといわれていたが、グラフィッカー・杉森氏が2011年1月26日午後8:21分にXに書込み否定している。
他の俗説としては見た目や配色に加えて「最強クラスの力を有する」こと自体がキャラのアイデンティティとなっているという点が類似していることから、漫画ドラゴンボールのフリーザが元ネタではないかとの声もある。
ゲームでの特徴
カテゴリー上は伝説ポケモンなのであるが、人知を超えた力を有し、神話にも語られる文字通り「伝説ポケモン」が多いのに対し、こちらは純粋に現代の人類の科学力で秘密裏に作り出された人造生物という異色の経歴を有している(ただし、幻ポケモンは何匹か人の手が加わっている)。
ちなみに、当然ながらミュウツーも手持ちに加えていれば、第6世代ポケパルレや第7世代ポケリフレ、第8世代キャンプ、第9世代ピクニックに参加出来るのであるが……
そんな凶暴な心を有するといわれる伝説の人口ポケモンが、他ポケモン達やトレーナーと共に仲良く遊んだり、カレーやサンドウィッチを食べている様子は考えようによってはかなりシュールといえる……かもしれない。
…………もっとも、それこそ初代時代に出版された絵本「ミュウツーが見ている!」では他ポケモンと仲良く電車ごっこをして遊んだり、スマブラではハンマーを振回したり激辛カレーに悶えたりなど、コミカル、ファンシーな描写は昔からあったが。
なお、『ポケモンスタジアム』などでは攻撃の際に気を込めて怒りマークを出し、かめはめ波のようなポーズをしている。サイキネ以外の技で良く見ると、口元は笑っている。また、3Dモデルが存在する作品では体力が0となるとその場でがくっと片膝を付くモーションで力尽きる(ポケスタの頃から不変仕様)。ただでは倒れない強者感を感じさせるモーションであり、ポケスタ - バトレボから本編作品のXYにも受継がれたことで密かに喜んだファンも多い。
初代
ED後にハナダの洞窟への進入が可能となり、最深部で捕獲可能で隠しキャラのような扱いであった。
記念すべき初代で登場した際の技は「スピードスター」「バリアー」「サイキネ」「じこさいせい」。初代ではエスパー技を無効で受けられるポケモンが存在しないため、70というレベルも相まって「凶暴」「強過ぎる」という前評判に恥じない強敵であった。
金・銀・クリスタル
容量都合で洞窟は存在しないが、初代で洞窟入口があった場所に「破壊の遺伝子」が落ちている。「すっごく 強い ポケモンがいる 洞窟が あったんだよ!」と話すNPCがハナダシティにいる。
ルビー・サファイア・エメラルド
他ソフトより連れて来る必要がある。
ファイアレッド・リーフグリーン
赤緑のリメイクである本作では原作再現を重視したのか、レベルは同じ70、「バリアー」が「しんぴのまもり」に置換わったのを除けば技もほぼ同じという状態であるが、この頃になると既に悪が導入されているため、寧ろ悪にエスパー技を無効化されると打つ手が「スピードスター」しかないという割と残念なこととなっている。少し手間は掛かるがヤミラミを連れて行けば全く攻撃を喰らう心配がない。勿論、「しんぴのまもり」+「じこさいせい」があるので捕獲という点では相変わらず厄介であるが。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
他ソフトより連れて来る必要がある。
ハートゴールド・ソウルシルバー
ハナダの洞窟が復活したことで野生個体もLv70で登場。だがこの野生個体、覚えている技が「サイコカッター」「ドわすれ」「パワースワップ」「ガードスワップ」と歴代でも類を見ない程貧弱。噛み合わせも最悪で、「ドわすれ」で上げた能力を「ガードスワップ」でプレゼントして来ることも。悪を出すだけで完封可能であるのに加えて「じこさいせい」も「しんぴのまもり」もなく、さらにPPも多いことから捕獲のしやすさは大幅に上昇したといえる。
ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2
他ソフトより連れて来る必要がある。
X・Y
殿堂入り後、ポケモンの村にある名無しの洞窟に出現。Lv.70で、技は「じこさいせい」「サイコキネシス」「バリアー」「はどうだん」。また、この個体は色違いとならない仕様となっている。
本作ではメガシンカが可能となり、ミュウツーとのバトル後にミュウツナイトが手に入る。
詳細はメガミュウツー・メガミュウツーX・メガミュウツーYを参照。
オメガルビー・アルファサファイア
本作では登場しないが、グラードンorカイオーガ戦後、ミシロタウンにあるオダマキ博士の家側でミュウツナイトX、ポケモンリーグでミュウツナイトYを拾うことが可能。
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
『USUM』でウルトラワープライドで行ける緑色のワープホール先で出現。
また、本作殿堂入り後イベントであるエピソードRRにおいて、サカキの切札として立ち塞がる。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
初代ピカチュウ版のリメイクでも何故か攻撃技を「サイキネ」と「スピードスター」しか覚えていない点がしっかり継承されている。LPLEでの独自ルールとして5分以内に撃破しないとゲットに移行出来ない他、ミュウツー全能力が上昇している状態で戦闘が始まるため対策は必須であるが、その代わりゲット方法が変わっており状態異常としたりHP1を維持したりする必要がないため、上記の5分以内の戦闘さえこなしてしまえば難なく捕まる。初代に比べると随分丸くなったものである。
ちなみに、本作でもミュウツーはストーリー上では1匹だけしか手に入らないが、『ポケモンGO』と連動させることで、あちらで捕まえた個体を複数連れて来ることは可能。ヤマブキシティ(シルフカンパニー)を攻略してマスターボールを入手し、GOパークで連れて来たミュウツーを捕まえれば、殿堂入り前より破格の戦闘力を誇るミュウツーを手元へ置いておくことが可能となる。
ソード・シールド
ポケモンHOME解禁と同時に過去作から連れて来る形で使用可能となった。実装直後に開催されたイベントではマックスレイドバトルのレイドボスとしても登場している(後述)。
また、ダイマックスアドベンチャーのボスとしても立ちはだかる。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
殿堂入りして全国図鑑入手後に221ばんどうろ奥にあるハマナスパークで、『ブリリアントダイヤモンド』では三犬、『シャイニングパール』では三鳥捕獲後に「いでんしのせきばん」が化石掘りで入手出来る「なぞのかけらS」3個か「なぞのかけらL」1個で交換可能となる。
「いでんしのせきばん」を持ってパーク内にある遺伝子部屋へ向かうと出現。
ミュウツーを誤って倒したり逃げたりしてしまっても、再度石版を交換することで再戦可能。
LEGENDSアルセウス
未登場。
スカーレット・バイオレット
2023年5月末のポケモンHOMEとの連動に伴い、パルデアへの入国が解禁された。
また、その約3ヶ月後にはテラレイドバトル「最強のミュウツー」が行われ、事実上一般配布も行われている(レイド詳細はリンク先を参照)。
なお、他古参ポケモン同様、グラフィックやモーションの一部が描き直されている。
第8世代以前と比べるとやや目の形状が鋭く大きくなり、体格も全体的に引き締まってがっしりとした印象を受けるものへ変わった。
また、ピクニック等で眠る際には、宙に浮きながら両腕で両脚を抱き抱えるようなポーズを取る。良くメディア作品で、培養液の中で眠りについている時にとるあのポーズであり、中々に憎い演出である。
対戦での性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 106 | 110 | 90 | 154 | ※ | 130 | 590 |
第2世代以降 | 106 | 110 | 90 | 154 | 90 | 130 | 680 |
※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」に纏められていた。
元祖禁止級伝説で当初はその系統はミュウツーのみ。非常に強力で合計種族値680は他の多くの禁止級伝説と並びトップクラスの数値である。
まず「特攻」の種族値154はメガシンカや戦闘中のフォルムチェンジを除くポケモンの中では第8位と非常に高く、「素早さ」も種族値130と伝説ポケモンの中ではムゲンダイナと並んで6番目に高い。「攻撃」も並のアタッカーレベルで高く、その昔は奇襲用に物理技を持たせることもあった。
ただ、その関係上悪技「イカサマ」を撃たれると洒落とならないダメージを追う羽目となる。このため、A0が出るまで粘るユーザーも少なくない。「防御」と「特防」は禁止級伝説の中では低めで、高いとはいえない「HP」もあって意外に撃たれ弱い。そもそも、外見からして頑丈そうな甲殻等の類を一切持っていないので当然といえば当然といえる。このため、素早さと攻撃力の高さを活かして相手に反撃の隙を許さずガンガン攻めて行くのが主な戦法となる。
初代
伝説ポケモンであることに加え、当時ならではの数々の仕様の影響もあって満場一致で最強のポケモンであった。初代では「特防」と「特攻」が「特殊」で一括りというトンデモ仕様であり、「特殊」種族値が154であったミュウツー合計種族値は2位に80以上の差を付ける590(現行仕様で実質744)。
初代におけるバランスブレイカーと名高かった「はかいこうせん」「ふぶき」「ドわすれ」を軒並み習得可能で、エスパーにしか半減されない一致技サイキネや「じこさいせい」も脅威。
そして当時エスパーは弱点が虫・ゴーストの2つのみであるが、前者は種族値と技の貧相さから全く抑止力とならず、後者はあろうことか制作ミスのため効果抜群ではなく逆に無効化される(おまけに技も貧弱)という有様であった。
このような理由から、初代では戦略がどうこう関係なく「取り敢えず入れておく」のが定石であった。他ポケモンで対抗する場合は弱点を突くとかではなく、1発耐えられるポケモンに30%で実質即死となる「ふぶき」を打たせて運ゲーするのがほぼ最適解である(ミュウツーの方が素早いため分が悪い勝負ではあるが)。
その強さを買われ、『ポケモンスタジアム2』ではCMに「やっぱりミュウツーよね!」という台詞が使われ、さらにゲーム中には「ミュウツーを倒せ!」(こちら6匹VSミュウツー1匹)まで登場した。
第2世代
上記のバランスブレイカー同然であった数々の技が手直しを受けたことに加え、エスパータイプの天敵となる悪・鋼登場(ついでにゴースト技相性修正)、「特攻」「特防」の分離(「特防」が実質154→90へダウン)、初代で不遇であったタイプ技大幅充実などゲームバランス自体大幅調整がされたことで、初代での壊れ性能は鳴りを潜めた。
それでもやはりステータスは高く、格闘技「じごくぐるま」を覚えれば悪・鋼にも対抗出来たため、依然として最強クラスの座を譲ることはなかった。
また、この世代限定でわざマシンにより、「でんじほう」を習得出来た。
第3世代
特性「あめふらし」の圧倒的火力を誇る伝説ポケモンカイオーガが登場し、純アタッカーとしては初となる強大な対抗馬が現れた。また、「特攻」種族値1位、伝説・幻ポケモン最速の座も新たに登場したデオキシスアタックフォルムへ明け渡し、伝説戦では火力で上から落とされる懸念が芽生えた。
「めいそう」を獲得したこともあり器用さと高い素早さよりなる制圧力は健在であるが、一芸に特化したポケモン増加は無視出来ない影響力となったといえる。
第4世代
物理特殊分化による悪技強化・先制技普及・アイテム「こだわりスカーフ」登場による素早さインフレ、同等かそれ以上の合計種族値を有する伝説・幻のポケモン大幅増加に伴い向かい風が吹いた。
加えて各タイプの高威力技が増え、伝説以外のポケモンですら次々と威力100 - 150の技を手にする中、ミュウツーは一致技最大威力がサイキネ(威力90)止まりのままであり、ただ素で素早いだけの中途半端な存在として伝説の中でも中堅クラスにまで落ちてしまった。
しかし、第4世代後期に行われた公式大会では高い「素早さ」を生かし、ユキノオーと組んで先制で「ふぶき」を繰出す「ノオツー」というコンボが流行し、再評価されることとなる。
第5世代
これまで与えられていなかった念願の専用技「サイコブレイク」を習得。威力は「サイキネ」を上回る100で、特殊技であるがダメージ計算時に相手の「特防」ではなく「防御」で計算を行う。いわば強化版「サイコショック」であり、火力底上げに加え、特殊アタッカーの宿命であった「ハピで止まります」も怖くなくなった。
特に禁止級ポケモンは「特防」より「防御」が低いポケモンが多く、同威力特殊技よりも「サイコブレイク」の方がより大ダメージを与えやすい。また、特性「プレッシャー」に仕様変更があり、「あめふらし」「ひでり」など場へ出た際に効果が表示される特性発動順が「素早さ」依存となった。これにより、これらの特性を有するポケモン(即ち、ほとんどの伝説ポケモン)との「素早さ」の上下関係が分かり、「こだわりスカーフ」の有無が見破れるようになった。こちらのスカーフの有無もバレるので単純強化という訳ではないが、スカーフによる奇襲に弱いミュウツーにとっては嬉しい仕様である。
また隠れ特性「きんちょうかん」が与えられた。「素早さ」に関係なく先に出るため判定に使えない上に、ミュウツーに活かせる技が少ないので、ミュウツー単体で見ると若干噛み合わないように思える。だがダブルでは半減実やラムのみを無効化する効果が大きく、特に当時は「ダークホール」を覚えたドーブルとの組合わせが話題に挙がった。
同作で追加されたジュエルとの相性も良く、2012年末に行われた伝説解禁ダブルバトル大会「クリスマスカップ」では堂々の使用率1位。初代最強の貫禄を見せ付けた。
ちなみに、隠れ特性「きんちょうかん」ミュウツーは「神速のゲノセクト」の際に配布された個体のみと限られたものであったが、後に初代VCより第7世代へ送られた個体が一律隠れ特性となることにより、晴れて一般解禁された。
- 第8世代では「とくせいパッチ」を使用することで入手することが出来る様になり、BDSPではハマナスパークで捕獲出来る伝説ポケモンが全て隠れ特性となる仕様によりかなり入手が容易になった。
- 第9世代では、「最強のミュウツー」で登場する個体が確定で隠れ特性持ちとなっていたため、現在では隠れ特性持ちミュウツーを所持しているプレイヤーはかなりの数に上ると見られる。
第6世代
新システム「メガシンカ」でメガミュウツーX・Yの2形態へ進化するようになった。概要は当該記事にて。……のであるが、この世代ミュウツーは非常に苦しい立場に立たされた。
- サブウェポンとして用いていた特殊技威力低下
- 新たな禁止級難敵イベルタル登場(ここまで『XY』)
- 等倍にかかわらず「サイコブレイク」やサブウェポンで突破しにくいゲンシグラードンの追加
- 「れいとうビーム」を耐えて逆に起点にするメガレックウザの追加
- 相方として長年使われていたユキノオーの天気をゲンシ天候のせいで取らせて貰えない(ここまで『ORAS』)
と、これでもかという位に強い逆風を受け使用率は大きく減退。メガシンカの性能が控え目であったことや相変わらず苦手とする先制技の使い手の更なる充実もあり、伝説解禁の公式大会でもあまり見かけなくなってしまった。
第7世代
自身と相性が良い「サイコフィールド」が登場し、一致技強化と共に苦手にしていた先制技を克服する手段を得た。……は良いのであるが、自身が展開出来る訳ではないので優秀な味方に何とかして貰う必要がある。またZワザによって1度限りであるが超火力をぶつけられる。技範囲が広いのが功を奏し役割破壊を行いやすい。
第8世代
本作では「サイコフィールド」を自力習得できるようになった他、積み技として新たに特攻を2段階一気に上昇させる「わるだくみ」を習得できるようになり、特殊アタッカーとして運用した場合には初代の「ドわすれ」ミュウツーを彷彿とさせる凶悪な攻撃性能を発揮出来る様になった。
広い技範囲を存分に振るえるダイマックスとも好相性。特に「ダイサイコ」で「サイコフィールド」を自張りし、「ぼうふう」の「ダイジェット」で素早さを引上げられるのは大きな強みである(「ワイドフォース」へ繋ぐことも可能)。
一方でメガシンカ廃止に伴う型縮小、そして自身を上回る高火力・超高速アタッカー増加の影響は大きく、耐久に難を抱えるミュウツーにとっては動き辛い環境となった。特にDLC「冠の雪原」で登場したエスパー・ゴースト複合禁止伝説・黒馬バドレックスは特殊面でミュウツーの上位互換に近い種族値配分を誇っており、対面でも一方的に弱点を突かれるため名実共に天敵。採用に当たっては技範囲での差別化を強く意識する必要がある。
最終的には強力なライバル登場や超高速アタッカー増加もあって採用率は伸び悩み、第七世代に続き中堅クラスという評価に落着く形となった。
総じて、登場より一貫してオールラウンダーな高速アタッカーポジションを堅持するポケモン。
- アタッカーとしての器用さでは伝説・幻ポケモンの中でもトップクラスであり、自慢の素早さで様々な相手に対してプレッシャーを掛けられる。
エスパー単体、強力とはいえない特性の影響もあって強烈な特性を持つ伝説枠や近年の種族値インフレの煽りを受けることも多くなったが、メタや相方によっては未だ十二分に活躍可能なポテンシャルを秘めているといえよう。
多くのサブウェポンを習得出来る一方、親のように全技を習得出来る訳ではないので、所々習得技が浮いた存在となっている。
- 初代 - 2世代では「みずでっぽう」「バブルこうせん」「どろかけ」といった初歩的な技や「ネコにこばん」や「じばく」の様なネタ技を習得出来、「じばく」は剣盾でも習得可能。
- ORASや剣盾では何故か「ダイビング」を覚える(「なみのり」は使えないのに…)。
- ダークライやスリーパー程ではないが、夢に関する技も使えた時期があり、第2世代では「あくむ」や「ゆめくい」も習得出来た。しかし、劇場版ではジョーイさんを操っていたにも拘らず現在に至るまで「さいみんじゅつ」を習得していなかったので覚えたところで大した意味はない…。
- なお、スマブラでもお馴染の「テレポート」は初代・ピカブイでしか習得出来ない。
今でこそ特殊アタッカーとしてその名を知られているが、初代 - 3世代の習得技を見てみると「メガトンキック」「メガトンパンチ」「すてみタックル」「ちきゅうなげ」「ロケットずつき」「ばくれつパンチ」などかなりの物理技を覚えていた。
今でも3色パンチ・「ローキック」「けたぐり」「かわらわり」「ドレインパンチ」といった打撃技を覚えるが、「インファイト」はいまだに習得できていない(『X・Y』時点で習得できていれば、メガミュウツーXメインウェポン選択肢がもう少しマシとなっていたことであろう…)。
何かと対比されがちなルカリオ宜しく「はどうだん」、「みずのはどう」、「いやしのはどう」(配布技)といったはどう系の技を一通り覚えるが、「あくのはどう」は第9世代まで習得しておらず、「りゅうのはどう」は未だに習得できていない。
マックスレイドバトル
ポケモンが24周年を迎えた2020年2月27日、ポケモン剣盾のマックスレイドバトルに突如襲来。往年のポケスタ2宜しく「ミュウツーを倒せ」と題されたこのイベントバトルは☆5のみで、一切スキを見せないため勝利しても捕まえられないという異例の制約が付くが、注目すべきは“最強”の肩書に恥じない圧倒的な強さである。
使用する攻撃は個体によってパターンが違う(大まかに物理型と特殊型に大別され、さらにそれぞれにおいても繰出す技が少しずつ異なる)が、「じしん」や「いわなだれ」、「ふぶき」といった全体攻撃を備える。高水準ステータスより放たれる全体攻撃は極めて危険で、技範囲も広いため弱点を突かれやすい。
耐久力も段違いに高く、タイプ一致悪・ゴースト技で攻撃してもほとんど体力を削れない。さらにはその高過ぎるステータスを「ビルドアップ」や「めいそう」or「わるだくみ」などの積み技を両立してさらに高めて来る。こうなるともう手の付けようがない。カジリガメやストリンダーなど、過去に相当苦戦させられたであろうキョダイマックスポケモンですらミュウツーの前では霞んでしまうほど。
サポートだけでのソロ討伐はほぼ100%不可能。巣穴でこいつを見つけたら、大人しく引き返すか、覚悟を決めて助けを呼ぼう。
なお、もし倒せれば、とくせいカプセルやぎんのおうかんなどの貴重なアイテムが入手できる。攻略難易度は極めて高いが、見返りも相応に大きいといえるだろう。
このバトルは3月2日までのかなり短い期間限定。ちなみにミュウツーと同時に初代御三家(最終進化系除く)も出現する。
対策
積極的に積み技を使用して来るので、これらの技を使えなくする「ちょうはつ」若しくは相手の行動を阻害出来る「でんじは」でサポート出来るポケモンがいると攻略が楽となる。他には「ひかりのかべ」や「リフレクター」で相手の攻撃を軽減出来ると尚のこと良し。オンラインではこれらの技を一通り覚えられ、且つ相手の全攻撃を等倍以下で受けられるオーロンゲがサポーターとして重宝されている模様。従って、かべ&妨害用員のオーロンゲ×1 - 2、アタッカー×2 - 3といった構成が結論パといえる。
ただし、変化技にも対策が施されており、物理型個体は「かわらわり」で「ひかりのかべ」や「リフレクター」を無効化して来ることがある上、特殊型も個体によっては1ターン目からバリアを展開して「でんじは」や「ちょうはつ」を無効化して来る。さらに「ダイサイコ」を使われてしまうと「ちょうはつ」を使えなくなってしまうので、こうなると行動阻害がやや効果の不安定な「でんじは」頼みになってしまう。
上記のサポート要員がいたとしても立回りが絶対的に安定するという訳ではないので注意。
アタッカーとしてはタイプ一致で相手の弱点を突けるルナアーラ、月食ネクロズマ、「シャドースチール」でダメージを与えつつ相手の能力上昇効果を強奪出来るマーシャドー等がお勧めされた。ただし、これらはポケモンHOMEを介して過去作から連れてこなければ入手ができないので、今作が初プレイとなるユーザーは他から譲るか貸してもらわない限り手を出し辛い。その場合は多少火力は落ちるがデスカーン・デスバーン・シルヴァディ等を投入するのが良いであろう。
なお、ダイマックス特効技を有するムゲンダイナ・ザシアン・ザマゼンタであるが、このミュウツーのレイドでの使用は推奨されていない。いずれも地面に弱点を抱えているので、特に物理型個体が使用して来る「ダイアース」や「じしん」で容易に弱点を突かれて返り討ちに遭ってしまう危険性が高いからである。これに加えてムゲンダイナは相手がタイプ一致で繰出して来るエスパー技にも弱点を抱えているので、寧ろミュウツーにとっては格好のカモにされてしまう。ザシアン・ザマゼンタもじめん以外では物理型・特殊型双方が繰出して来る炎技に耐性がないため相性は非常に悪い。何の考えもなしにこれらのポケモンで戦いを挑むと他プレイヤーの足を引っ張ることになりかねず、最悪の場合敗北の原因ともなりかねないので注意が必要である。
第9世代
新要素のテラスタルとの相性は上々。劣悪な耐性を変化させられる他、豊富なサブウェポンを強化することもできる。テラスタイプもかなり割れており、耐性目的のあくやノーマル、一致技強化のエスパー、サブウェポン強化のじめんやこおりなど非常に多岐にわたる。
レギュレーションGが始まると、大方の予想通り使用率3桁に甘んじた。とはいえ多彩な技とビックリテラスタルでの役割破壊から、舐めて掛かると痛い目に遭う枠とはなっている。何だかんだ速さと豊富過ぎるサブがある時点で、他禁止級伝説との差別化点自体は存在するのである。
とはいえ実績はシングルで僅かに最終3桁が報告される程度。シーズン20シングルの最終3桁にはパワーを捨てたおくびょうHBS「たべのこし」「プレッシャー」「おにび」「じこさいせい」型が残っていた。高速禁止級伝説のスピードを活かした「おにび」耐久型を作るならこくばじょうバドレックスに分があるが、こちらも「プレッシャー」や「サイコブレイク」といった差別化点には困らない。
使用トレーナー
ゲーム版
- サカキ:ロケット団ボス
- 第7世代でレインボーロケット団、つまり悪事を大成功させた世界線のサカキが初めて使用した。原作ではミュウツー研究をしていた人物が実はロケット団へ協力していたという設定が裏設定として存在している(本編で語られない)程度で、サカキ自身とミュウツーを結び付けるイベント自体は皆無であるため、アニメ劇場版ミュウツーの逆襲設定逆輸入と考えるのが自然かもしれない。また、ポケモンマスターズでもバディとしている。
- エドワード/怪盗エド:ティーパーティー
- パープルアイ:ポケモンナッパーズリーダー
- 「ポケモンレンジャー光の軌跡」で暗躍する人物達。厳密には「黄金のヨロイカブト」で操っている。
- ケンシン:ブショー
- 「ポケモン+ノブナガの野望」に登場するゲンムの国のブショーリーダー。ベストリンクの1体。
漫画版
- カツラ(ポケットモンスターSPECIAL)
- 後述の漫画版参照
番外作品
- 詳細は→ミュウツー(番外作品)
- スマブラ→ミュウツー(ファイター)
- ユナイト→ミュウツー(ポケモンユナイト)
アニメ版
私は人間に造られた、だが人間ではない
造られたポケモンの私はポケモンですらない!!
当然ながら、アニメ版でも度々登場している。
劇場版『ミュウツーの逆襲』のインパクトが余りにも強かったためか、アニメ版におけるミュウツーはゲーム版の様な凶暴なポケモンではなく、「人間との意思疎通が可能で、独自の哲学を有する知的な存在」として描写される傾向がある(『THE ORIGIN』の様な例外もある)。
アニポケ・サトシの旅シリーズ
詳細はミュウツー(アニポケ)で
ポケモンTHE ORIGIN
ゲーム「ポケモンス赤・緑」を原作とした特別編。今作は「ゲームを忠実に再現」ということで、攻撃的且つ凶暴性格が前面に押出されており、言葉は一切話さない。
ハナダの洞窟最深部に住まう「見たこともないポケモン」として登場し、捕獲に向かったグリーンを圧倒する。グリーンの話を聞いて捕獲に向かったレッドの手持ちも圧倒し(ゴースト・毒のゲンガーや伝説ポケモン・フリーザーすら一撃で倒した)、初代最強の名に恥じない強さを見せ付ける。
使用技は「ねんりき」や「バリアー」の他、「スピードスター」「じこさいせい」も使用。ちなみに「ねんりき」以外は全てゲームで覚えている技である(ゲームでは「ねんりき」ではなくサイキネ)。
また今作ではフジ博士とシオンタウンのフジ老人は同一人物らしいことが示唆されており、「見たこともない姿でエスパー技を使う」という話から、フジ老人はミュウツーではないかと推測している。「生きていた」ということから、研究所から逃亡してそのまま行方知れずであったと思われる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
ロケット団科学者であったカツラがミュウの一部からバイオの力で作り出したポケモン。
念で生み出したスプーン形状の鋭利な大型武器で戦うことが多い。この世界では念のスプーンは刃物扱いでかなり強力。
自分を中心に「サイコウェーブ」で竜巻を作り出し、敵を自分の方へ飲み込んで竜巻根本の圧力でねじ切る大技も使用可能。だが、念の力の凝縮体がスプーン、拡散状態が竜巻なので、スプーンと竜巻を同時に出すことは出来ない。バリアーで自分の周りを球体に囲って防御、そのまま突撃攻撃する「バリアボール」という技も使えるが、こちらは足場程度の一部分ならば竜巻と併用可能。
第1章で誕生。培養槽を破って逃げ出し、ハナダの洞窟近くの平原で暴れるが、レッドの協力によってカツラの手に渡り2人の共生が始まった。ミュウツーの体内には、ミュウの細胞サンプル不足による不完全を補うためにカツラの細胞が注入されて溶け込んでおり、カツラもその際ミュウツーの細胞に右腕を侵食されているので、2人の間には共鳴し合う不思議な絆がある。
第2章では、四天王の野望を止めるためにカツラの手持ちとして戦うこととなる。
普段は特殊な培養液で満たした培養槽か、同じ液を入れた特別なマスターボールの中に入っている。戦闘では捕獲された時同様圧倒的な力を見せ付けた。
だが前述のカツラの右腕に侵食したミュウツー細胞の絆の影響で、ミュウツーがカツラより離れたり3分間以上ボールの外に出て戦ったりすると彼の身体に負担が掛かるため、長期戦が不可能。カツラを心配して自分の意思でマスターボールへ戻ったことも。
第3章で、ミュウツー細胞侵食が進み過ぎたカツラがエンテイの炎で細胞を焼き消したことによりカツラとの絆は消滅してしまったが、自由に行動出来る様になり旅立った。絆跡は、消滅から2年経った後でもミュウツーの感情起伏に少し反応している。
第5章で再登場。自分の様なロケット団に利用され苦しむポケモンをこれ以上出さないと誓った彼は、ナナシマでデオキシスを利用し暴虐の限りを尽くすロケット団と戦うためレッド達に共闘を持ち掛ける。
テレパシーを送って人と会話する能力を身に付けているが、ミュウツー自身はまだ「人間は基本的に信用出来ない」と考えており、マスターのカツラ以外であったと普段は、過去に全力で戦闘または共闘して力を認めたレッドとイエローにしかテレパシーを送ることはない。1人称は「オレ」。
しかし、終盤図鑑所有者達と共にデオキシス解放を果たしたのも束の間、飛空挺爆発から生き延びていたロケット団サキがデオキシスを再度捕えようと繰出した謎のポケモン(この時点では正体は不明であった)の攻撃から守ろうと彼らと共に迎撃した際に放った攻撃とそのポケモンの攻撃がぶつかった影響なのかは不明だがレッド・グリーン・ブルー・イエロー・シルバーの図鑑所有者5人が平行世界の自分の攻撃を受けた彼同様石化してしまった。そのことに怒ったミュウツーは謎のポケモンを繰出した彼女に追撃を仕掛けたが逃げられてしまった。
第12章で再度登場。ゲーム同様、ポケモンの村で暮らしている。メガシンカ可能となると生い立ちのお陰で2種のメガシンカを戦闘中切替えられることが判明。
ポケスペには珍しくアニメ版設定を輸入しており、上記の劇場版「ミュウツーの逆襲」よりミュウツーの出生はミュウのまつ毛から作り出されたことになっている。同作で登場した「ミュウツーの力をセーブする拘束具」(アーマードミュウツーではない方)もデザインそのままで使用されたが、此処では「M2バイン」という名前で呼ばれ、ミュウツーの念の力を完全に奪って体を徐々に締め付け他のポケモンの力も技も受付けないという文字通りの「拘束具」であった。
名探偵ピカチュウ(ポケモン映画)
CV:星埜李奈 / コタロー・ワタナベ、木下紗華 / 山寺宏一
設定は原典通り。
ポケモン総合研究所(PCL)で実験体として幽閉されていたが、主人公・ティム・グッドマンの父であるハリー・グッドマンとピカチュウにより脱走。
その後、ハリー・グッドマンとピカチュウに対して自身の能力を施して、ティムを連れてくるように依頼。
その後、ピカチュウが連れてきたティムと対面し、父親が巻き込まれた事件の核心に迫る真実を彼にテレパシーを通して知らせていたが…。
なお、声に関しては性別を超越したような存在を持たせるためか、男女両方の声に聞こえるよう設定されており、キャストも男女2人体制となっている。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0149.カイリュー→0150.ミュウツー(メガミュウツー(メガミュウツーXメガミュウツー(X・Y))→0151.ミュウ
伝説ポケモン順
1.ミュウツー → 2.ライコウ
派生タグ
初代メガシンカ組
No. | No. | No. | |||
---|---|---|---|---|---|
0003 | フシギバナ | 0006 | リザードン | 0009 | カメックス |
0015 | スピアー | 0019 | ピジョット | 0065 | フーディン |
0080 | ヤドラン | 0094 | ゲンガー | 0115 | ガルーラ |
0127 | カイロス | 0130 | ギャラドス | 0142 | プテラ |
0150 | ミュウツー |
※リザードンとは同じくメガシンカで2形態を有する仲間
関連人物・ポケモン
- ミュウ(ポケモン)
- サカキ/ロケット団
- カツラ(ポケスペ)
- フジ老人
- フジ博士 アイツー コピーポケモン アイ(ポケモン)
- ポリゴン ポリゴン2 ポリゴンZ:ミュウツー同様人工的に作られたポケモンであるが、ミュウという材料を元に1から生み出されたミュウツーと異なり完全に0から生み出された存在、ミュウツーの「造られたポケモンの私はポケモンですらない」という台詞で1番傷付いているであろうポケモン達。
- ゲノセクト 赤いゲノセクト:ミュウツーと同じく過去存在した生き物を改造して作られたポケモン、ただ一から生み出されたミュウツーと異なり復活させたポケモンをサイボーグ化しているだけなので厳密には違う出自、どちらかというと鎧ミュウツーに近い。
CP・コンビタグ
- ツーミュウ:ミュウとのカップリングまたはコンビのイラストに使われるタグ
- ミュウリー:リーフとのカップリングまたはコンビのイラストに使われるタグ
- ミュウアイ:アイツーとのカップリングまたはコンビのイラストに使われるタグ
その他
- 哀しき悪役
- ギーグ:同任天堂作品「MOTHER」のラスボス。特に1での姿が酷似している。さらにMOTHER2の副題が「ギーグの逆襲」と逆襲繋がりであったりする。
- フリーザ:外見が似ていることから良く話題に挙がる。
- インドミナス・レックス・インドラプトル:遺伝子操作により人為的に作り出された恐竜。
- キラービー:実在のミツバチ。遺伝子操作で生み出されたが凶暴化した後に野生化した経緯を有する。
- エレキボール:「ポケモンスマッシュ!」連動配布企画で入手出来た個体が覚えていた。後に正式習得。