うおおーす! やけどなおしの よういは いいか!
概要
グレンタウンジムのジムリーダー。ほのおタイプのポケモンの使い手。サングラスを着用し、白衣姿をしている。
英語名はBlaine(blaze(炎)+brain(脳)の造語か)、ドイツ語はPyro(パイロ。ギリシャ語で炎)、フランス語ではAuguste(オーギュスト。フランスでの一般的な男性名。焼灼を意味するustionと掛けたか?)と海外名は炎に関するものが多い。
若い頃、山で遭難した際に、火の鳥ポケモンが暗い山道を照らして飛んで行ったおかげで無事下山できたらしく、そんな体験をしたからかほのおタイプのポケモンを極める事に情熱を注いでいる。
「ねっけつクイズおやじ」と呼ばれるほどの熱い性格かつクイズ好きで、ジムにはクイズマシンがあり、クイズに正解すればトレーナーを倒さずともカツラの元へ辿り着くことができる。『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』ではクイズに正解してカツラさん人形を5人集めて挑戦権を得る方式である。元ネタは勿論「世界ふしぎ発見!」のヒトシ君人形である。グレンタウンに住む研究員によると、研究員の家族が退屈しないように色々企画してくれているらしい。
ポケモンカードゲームでもクイズ好きは反映されており、旧裏では「カツラのクイズ」のカードが3種類も存在した。
初期の頃は2種類の顔のイラストが存在しており、一方は眼鏡をかけた禿頭のもの、もう一方は裸眼で髪が残っているものである。ゲーム内では最初から前者であり、現在はこちらで統一されている。また、『ポケットモンスターSPECIAL』では変装した姿として裸眼verが登場した事もある(もちろん髪の毛はヅラであるが、髭はポケモンの炎技で燃えてしまったらしく、付け髭に)。
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』では普段は帽子を被り、戦いの時に外しその際に禿頭が光るという演出がある。クイズを考える時だけ黒い眼鏡を外す。フジ老人とは、古くからの親交があるらしく、ジムの写真には、彼と肩を組んで楽しそうに笑う姿が写っている。前作よりも老いた為か杖を付いている。
ほのおタイプのエキスパートらしく、火曜日の昼に再戦に応えてくれる。一方で木曜日には、グレン島でプレイヤーとの2ショットに誘ってくれる。
『ポケットモンスター 金・銀』、『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』ではグレン山の噴火によってジムが壊滅したため、ふたごじまに臨時のジムを構えている。いつかジムを再建することを目指しているという。かくとうどうじょうの再戦で勝利すると「うおおーん! この どうじょうが かりられるなら ジムを つくりなおす ひつよう なかったか? いや そんなことは ないよな?」と言っており、ジムの再建に関しては賃貸でも構わないらしい。
というか、この場合「ヤマブキシティジム」は2つになるのだろうか?
『ポケットモンスター 赤・緑』、『ポケットモンスター 金・銀』、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』では、戦闘開始直前の
「うおおーす! やけどなおしの よういは いいか!」
というセリフが印象的だったが、『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』では各ポケモンが使う基本技がやけどの効果を伴わない「オーバーヒート」であることを反映し、この発言はしていない。
『ポケットモンスター 赤・緑/ファイアレッド・リーフグリーン』では勝利した際にだいもんじのわざマシンが貰えるのだが、その台詞が
このわざを みんなは だいもんじやきとよんでるが そりゃまちがいだ! ほんば きょうとでは だいもんじとか おくりびと よんでいるのだ!
…はっきり京都と言っている。京都市をモデルにしたエンジュシティではなく、現実世界の京都である。
ポケモンの世界観についてそこまで設定が詰められていなかった『赤・緑』の頃ならともかく、『ファイアレッド・リーフグリーン』では完全に世界観を無視したメタ発言になってしまっている。「ジョウトのエンジュシティでは～」に修正されなかったあたり、どうやらエンジュでは五山送り火の文化はないようだ。
ポケモンの世界観が固まって久しい『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では「京都」の部分が削除されたものの、エンジュシティについてはなおも言及されなかった。
結果京都が存在しないポケモン世界における「大文字」の本場とは、という新たな謎が生まれている。
余談だが、『ポケットモンスター X・Y』には「うおおーす! キズぐすりの用意はいいか!」とか言ってくる老人のNPCがいる。
使用ポケモン
ポケットモンスター 赤・緑・青/ファイアレッド・リーフグリーン
ポケットモンスター ピカチュウ
- キュウコンLv48
- ギャロップLv50
- ウインディ(切り札)Lv54
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- ブーバーLv47
- ギャロップLv47
- キュウコンLv47
- ウインディ(切り札)Lv48
強化後
- ブーバーLv56
- ギャロップLv56
- キュウコンLv56
- ブースターLv56
- ウインディ(切り札)Lv57
ポケモンスタジアム2
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン
- マグカルゴLv45
- ブーバーLv45
- ギャロップ(切り札)Lv50
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
- マグカルゴLv54
- ブーバーLv54
- ギャロップ(切り札)Lv59
強化後
ポケモンスタジアム金銀
ジムリーダーの城(表)
- ギャロップ♂(切り札)
- キュウコン♀
- パラセクト♂
- ブースター♂
- オクタン♀
- マグカルゴ♀
ジムリーダーの城(裏)
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2(ポケモンワールドトーナメント)
カントーリーダーズ
- ウインディ(切り札)
- キュウコン
- リザードン
- ブーバーン
- ブースター
- ギャロップ
ワールドリーダーズ、タイプエキスパート
- ウインディ(切り札)
- キュウコン
- リザードン
- ブーバーン
- ブースター
- ヒートロトム
グレンジムのクイズ
ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ/ファイアレッド・リーフグリーン
各部屋にクイズマシンがあり、問題ごとに「はい」「いいえ」のどちらかを選んで答える。
正解すると奥の部屋に進み、次のクイズに答えていく。
外すと「ばか_はずれです……」と言われ、部屋にいるトレーナーと戦う事になる。
『ポケットモンスター 赤・緑』ではこの件について説明がなく(公式ガイドブックでも特に仕掛けはないと言われてしまっている)、クイズマシンのオブジェクトは他の場所でも同じ見た目のものが設置されているため、何も知らずにトレーナーに話しかけて戦って先に進んだ人もいるのでは?
1.キャタピーが進化するとバタフリー(『赤・緑・青・ピカチュウ』)/トランセル(『ファイアレッド・リーフグリーン』)になる?
答え:はい(バタフリーはトランセルが進化した姿のため、『赤・緑・青・ピカチュウ』のものは非常に紛らわしい)
2.ポケモンリーグ認定バッジは全部で9種類?
答え:いいえ(8種類)
3.ニョロモは3回進化するポケモンである?
答え:いいえ(2回…ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン。3回進化するポケモンは存在しません)
4.かみなりタイプ(『赤・緑・青・ピカチュウ』)/でんきタイプ(『ファイアレッド・リーフグリーン』)のわざを繰り出す時、じめんタイプのポケモンには良く効く?
答え:いいえ(全く効かない。こちらも『赤・緑・青・ピカチュウ』では誤植されていたため、『ファイアレッド・リーフグリーン』にて修正)
5.同じレベル同じポケモンでも捕まえるたびに強さは違う?
答え:はい(個体値の関係で毎回違う)
答え:いいえ(当時のわざマシン28は「あなをほる」。ちなみに「しねしねこうせん」は存在しない)
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
各問題ごとに用意された選択肢の中から答える。
1.ひふきポケモンと いえば?(選択肢:ブーバー/ガーディ)
答え:ブーバー
2.ポケモンリーグ 認定 ジムバッジは 全部で いくつ?(選択肢:7こ/8こ)
答え:8こ
3.はがねタイプの わざは ほのおタイプの ポケモンに……?(選択肢:効果 ばつぐん!/効果は いまひとつ)
答え:効果は いまひとつ
4.「わざマシン28」とは「しねしねこうせん」である?(選択肢:はい/いいえ/なんやそれ!?)
答え:いいえ/なんやそれ!?(本作のわざマシン28は「トライアタック」)
5.チャレンジャーが 今から 戦う 相手は!?(選択肢:カツラ/グレンの ジムリーダー/ほのおの プロフェッショナル/熱血 クイズおやじ/カツラさん かなー?/あなた です!)
答え:全部
派生作品
アニメ
『ポケットモンスター』では没になった髪の毛の残ったデザインで登場。声優は上田敏也。
他にもいくつか設定に大きな違いがある。
科学者ではなく『ペンションなぞなぞ』という温泉宿の経営者であり、ジムリーダー業は休止して久しかった。なにせ、アニメ版ではグレンタウンは科学の島ではなく温泉観光地となってしまっており、数年前に温泉が湧いてからあっという間に観光の島と化してしまった。そのせいでグレンジムにも物見遊山で挑む不真面目なトレーナーが目につくようになり、カツラはこれを憂いて表のジムを閉鎖してしまい、本気で戦いにくる“熱いトレーナー”の挑戦だけをひっそりと受けていたのだという。
これはアニメ版がポケモン屋敷の事情を考慮した上のシナリオである可能性があり、先端科学の島から温泉観光地に大胆に設定を切り替えさせたものなのだろう。なお先端科学の島としての設定も残っている。
ポケモン研究所のポケモンを盗もうとしたロケット団を食い止めた礼として、正体を明かしてサトシの挑戦を受ける。
リングは宿の地下深くにあるマグマだまりの上の岩盤であり、バトルに地形や天候の要素がない当時にして、この熱気と異常な地形に適応できるポケモンでなければまともなバトルにならないという状況を生んでいた。
手持ちはキュウコン、サイドン、ブーバーの三体。……そこ、なんでサイドン(いわ/じめん)なんだとか突っ込むな、温泉を掘るためにつのドリルとか使わせたりするのに必要だろ?
アニメ版において回をまたいだ最初のジム戦でもあり(それまではほぼ一回の放送で収まっていた)、第一期のジム戦の中でも熱戦を繰り広げたことでファンの記憶に残っている。
一戦目はサイドン以外の手持ちを残したまま、カツラが圧勝。エースのブーバーのだいもんじをピカチュウが間一髪で避けて「やけど」になったところで、サトシがギブアップした。
二戦目はロケット団がマグマのリングを寝床とするブーバーを狙って冷凍光線メカを暴れさせたせいで火山噴火の危機となり、それを喰いとめてくれた礼としてサトシの再戦を受ける。このときにブーバーの熱い姿勢に触発されたリザードンが、珍しくその闘志を燃やす。この二体による熱戦の末に、リザードンがちきゅうなげをぶちかまして勝利。
クリムゾンバッジをゲットした。初期の『ポケットモンスター』のジムリーダー戦の中では数少ないサトシがまともなジム戦で勝利したジムリーダー戦である。
ポケットモンスターSPECIAL
ポケットモンスター全書
デザインは原作と同じ。手持ちはポニータ(過去)、ウインディ。
名前をネタにされた際には頭にコンパンが乗っていた…ヅラじゃない、桂だ。
こちらでは憧れのポケモンがフリーザーとなっており、ふたごじまにいるというフリーザーの捕獲を試みているものの、かつて遭遇した事を理由にカツラを警戒するフリーザーには逃走されて再戦すら叶わないでいた。しかし、サトシがピカチュウで痛手を負わせたところを、プリンの歌声を洞窟に反響させる作戦でフリーザーを眠らせ、捕獲に成功。
フリーザーはサトシから譲渡されて事実上の手持ちとなった。おそらくこおりタイプの伝説ポケモンを連れたほのおタイプのエキスパートは歴代作品を探しても彼だけであろう。
若い時ならまだしも、ジムリーダーになるほどの実力を持ちながら、相性としては有利なはずのフリーザーの捕獲が長年叶わなかったのは、「伝説のポケモンは頭が良く、自分を捕まえようとした人間の前には二度と姿を見せない」という本作の設定より、前述の通り再戦すらできなかったため。
ポケモンマスターズ
CV:魚建
通常ガチャでも排出される恒常キャラだが、ポケマスで貴重なにほんばれを保有することから、晴れパーティの起動要因として重宝されている。
特に現ポケマス最強の呼び声が高いマジコスレッド&リザードンとは晴れだけでなくチームスキルも共有できるため相性が良く、お供としてよく使われている。
所持時のホーム会話ではかつてフジ博士と共に研究を行っていた際のことを少し話してくれるが、その内容はなんと例のアレに彼も関わっていたことを示唆するもの。今までそれらしい噂はあれど公式がこの部分に触れたのは地味に初である。
Pokémon Trading Card Game Pocket
初期から実装されている【最強の遺伝子「リザードン」】に封入されているサポートカード。
効果はギャロップとキュウコンとブーバーのワザの相手のバトルポケモンに与えるダメージを+30するというもの。
シンプルながら強力な効果であり、キュウコン系とギャロップ系のみを入れた速攻(アグロ)デッキがカードを揃えやすく、かつ勝率の高いデッキとして話題になった。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ほのおタイプ ジムリーダー RGBP FRLG HGSS LPLE
メリッサ シトロン ポプラ:同じくジムのギミックがクイズ形式(メリッサは『ポケットモンスター プラチナ』以外、ポプラはバトル中に出題)。
他のほのおタイプの使い手
