基礎データ
全国図鑑 | No.0038 |
---|---|
ローマ字表記 | Kyukon |
ぶんるい | きつねポケモン |
タイプ | ほのお |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 19.9kg |
せいべつ | 25%♂・75%♀ |
とくせい | もらいび |
隠れ特性 | ひでり |
タマゴグループ | りくじょう |
好きなエサ | もちもちキノコ / いきいきイナホ / ころころマメ |
おとしもの | ロコンのけ |
地方図鑑
カントー図鑑 | No.038 |
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ジョウト図鑑(GSC/HGSS) | No.126 / No.128 |
ホウエン図鑑(RSE/ORAS) | No.154 / No.161 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.249 |
アローラ図鑑(SM/USUM)
| No.254 / No.331
|
ガラル図鑑 | No.069 |
ヒスイ図鑑 | No.169 |
キタカミ図鑑 | No.038 |
各言語版の名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | キュウコン | 九尾の狐+コン(狐の鳴き声) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Ninetales | Nine tails(九尾)+tale(物語) |
ドイツ語 | Vulnona | vulpes(ラテン語で「狐」)+nona(ラテン語で「9番目」) |
フランス語 | Feunard | feu(炎)+renard(狐) |
韓国語 | 나인테일 | nine(英語で「9」)+tail(英語で「尾」) |
中国語 | 九尾 | 九+尾 |
ロシア語 | Найнтэйлс | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | नाइनटेल्स | 英語名の音写 |
タイ語 | คิวคอน | 日本語名の音写 |
リトアニア語 | Devinuodegė | 英語名の翻訳 |
進化
リージョンフォーム
基礎データ
『ポケモンSM』で登場した、アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたキュウコンのアローラのすがた。
概要
見るからに霊獣の「九尾の狐」なポケモンで、金色の毛並みと九本の尾、赤い瞳を持つ。それぞれの尾の先端はオレンジがかる。特に長生きした個体はより輝いた体毛になるという。
非常に知能が高い一方で執念深い一面があり、神通力が宿っているといわれる9つに分かれた尻尾をふざけてつかんだ者は1000年もの間祟られるという。ちなみに尾は1本ごとに異なる力が宿っているらしい。
赤い瞳で相手の心を自在に操ったり、1000年生きると言われたり、9人の聖なる力を持った仙人が合体してキュウコンが生まれたという逸話が残されている。1000年とは言わないまでも長寿なことは確かなようで、作中では「キュウコン千年、カメックス万年」ということわざも存在する。
なお、神通力に関しては実際には人を呪うよりも、揺らめく炎で獲物を眠らせたり、炎を自在に操って獲物を仕留めるなど、狩りに使うことの方が多い。
ウインディとは長らく対の関係であった。これは稲荷神の神使である狐と、同じく神社を守る狛犬という関係に由来するものと考えられる。
先方が唐獅子や麒麟といった瑞獣をもう1つのモチーフとしている節があるのに対し、九尾の狐はしばしば妲己や玉藻前といった悪しき妖怪と同一視されており、性質もどこか対照的である。
当初はとくせいも共に「もらいび」で拮抗する(得意タイプでは決着が着かない)ようになっていたが、隠れ特性あたりから方向性の違いが見え始め、リージョンフォームは全く異なるタイミングで異なる変化を遂げている。
ちなみにアローラキュウコンの対はアローラサンドパンとなっており、リージョンフォーム同士の対決ではヒスイウインディが圧倒的に有利となっている。
『XY』(第6世代)には同じほのおタイプの狐型ポケモンであるマフォクシーが登場したが、こちらが東洋風の四足歩行で♀が多め、先方が西洋風の二足歩行で♂が多めと、やはりどことなく対照的な位置付けになっている。
色違い
色違いは全体的に銀色で、尾の先端が水色という配色になる。リザードンやポニータなどと並んで、同期でも特に人気が高い。
ゲーム上の特徴
モチーフがモチーフなだけに、ゴーストタイプか何かと疑いたくなるほどトリッキーな技が多い。
これまでに「あやしいひかり」「イカサマ」「うそなき」「うらみ」「おきみやげ」「おんねん」「かなしばり」「さいみんじゅつ」「しっぺがえし」「じんつうりき」「たたりめ」「ナイトヘッド」「バークアウト」「ものまね」「ゆうわく」「わるだくみ」などが確認されている。
ただし石進化ということもあり、自力ではほとんど技を習得しないため、育成にもそれなりに癖がある(近年は緩和の方向に向かっているが)。
第2世代では「のろい」も覚えられたが、あくまでも単ほのおタイプなので「鈍い」になってしまい、後述する高速系のステータスと噛み合ず実用性はあまり無かった。
『剣盾』(第8世代)DLCなしRTAでは特に重宝された。本作ではバッジ0個の時点でロコン→キュウコンの進化が行え、序盤としては圧倒的にステータスが高くなるので攻略がしやすく、必要な技も思い出しで概ね揃い、しかもレベルアップで技を覚えないのでその分の時間も節約できるという点が評価されたため。
その他の登場は以下の通り。
- カントー地方
- イッシュ地方
- ほうじょうのやしろにて、揺れる草むらから出現する。
- カロス地方
- フレンドサファリ(ほのお)に出現する。本作ではロコンの野生出現は無いため、進化前の方が珍しくなっている。
- ガラル地方
- ヒスイ地方
- キタカミの里
- ゼイユがロコンを手持ちに入れており、ストーリー途中で進化させる。
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 73 | 76 | 75 | 100※ | 100※ | 100 | 424 |
第2世代以降 | 73 | 76 | 75 | 81 | 100 | 100 | 505 |
ウインディ | 90 | 110 | 80 | 100 | 80 | 95 | 555 |
※:初代では「とくこう」「とくぼう」が「とくしゅ」に纏められていた。
ステータス的にはウインディとの関連性は特に無い。
いかにも特殊技で戦いそうな風貌をしているが、実際には2種揃って両刀気味の配分(特に第2世代以降)で、物理技も幅広く習得する。
初代
高めの「すばやさ」を活かし、「どくどく」+「かげぶんしん」のコンボ、当時最強クラスの拘束技だった「ほのおのうず」によるハメ、「あやしいひかり」による妨害などで活躍した。
99カップ本戦にも1人使用者が残ったが、当該個体はサブウェポンに「あなをほる」を採用し、「あやしいひかり」と「みがわり」を使いこなして巧みにみがわり人形を残すことを狙った型であった。
第2~4世代
「とくしゅ」の仕様変更により特殊火力が低下する弱体化を受けてしまった。「ほのおのうず」も弱体化している。
とくせいは「もらいび」を得たが、あえてキュウコンにほのお技を打つ相手もそういなかったのであまり有用とは言い難かった。
第5世代
新要素の隠れ特性にて伝説ポケモンのグラードンと同じ「ひでり」を手に入れてしまった。ほのおわざの威力上昇、弱点のみず半減、溜め無しの「ソーラービーム」で反撃と、なんならグラードンより使いこなせるとまで言われ、一気に環境のトップクラスに躍り出た。
また、新技の「サイコショック」「イカサマ」を習得し、特殊型でありながら相手の「ぼうぎょ」を突くことも可能になった。
読みが同じどうぐ「きゅうこん(球根)」も登場したが、意図的にみず技を受けに行く必要があるため、流石に「ひでり」をもってしても名前系バラエティの域を出なかった。
第6~7世代
新たな「ひでり」持ちとして、圧倒的に火力の高いメガリザードンYや圧倒的に遅い(=天候の取り合いに強い)コータスが出現。徐々にシェアを明け渡していった。
共に基本的に特殊型だったので、「フレアドライブ」等を活かした物理型で延命を図る動きも見られたが、「ソーラービーム」や「サイコショック」が使えなくなり代わりになるような技も無かったので破れかぶれ感は否めなかった。
そもそもキュウコンの「こうげき」は「とくこう」よりも低い。
豊富でトリッキーな技を駆使することは、あえてキュウコンを起用する上で必須の選択となった。
第8世代
技体系の見直しにより、「どくどく」の没収や「めざめるパワー」の廃止などが起きた。
しかし、代わりに「ウェザーボール」や「マジカルフレイム」など、自身の能力とシナジーがある技をかなり習得しており、結果的には大幅な恩恵を受けている。
メガリザードンYに至ってはメガシンカ自体の廃止で一切考慮する必要が無くなった。
それでも「何らかの事情でコータスが使えない時の代用品」程度の評価しかされなかったが。
第9世代
DLC「碧の仮面」より参戦。ダイマックスの廃止によって「アンコール」を活かしやすくなり、「おうごんのからだ」を持つサーフゴーも「ひでり」で強化した火力で消し炭にできるなど、環境的には追い風である。
新たに「いやしのねがい」を獲得しており、「晴れパ」の起動役としては磨きが掛かった。
地味にXD技であった「あまえる」がマシン技化したのも美味しい。
自爆技を没収されたコータスと異なり、「おきみやげ」による自主退場手段が健在なのも差別化として重要になる。
使用トレーナー
ゲーム版
- カツラ:ジムリーダー(カントー)
- グリーン:初代ライバル・カントーチャンピオン※1
- タケシ:ジムリーダー(カントー)
- エリカ:ジムリーダー(カントー)
- N:ポケモントレーナー※4
- ブルー:ポケモントレーナー
- ウンショウ:キュウコンマスター
- カブ:ジムリーダー(ガラル)
- ナタネ:ジムリーダー(シンオウ)※5
- オーバ:四天王(シンオウ)※5
- ゼイユ:ポケモントレーナー
※1『ピカチュウ』のみ
※2『ポケモンスタジアム2』のみ
※3『ポケモンスタジアム金銀』のみ
※4『BW2』のみ
※5『BDSP』のバトルタワーのみ
アニメ版
- カツラ(無印58話)
- ヒビキ(無印169話)
- スイート(ミュウツーの逆襲)
漫画版
番外作品
ポケモンスタジアムシリーズ
『ポケモンスタジアム2』にて初登場。ニンテンドウカップ99の4回戦のきとうし戦でほぼ確実に選出される。
1撃では落とせない耐久を「リフレクター」で強化し、「あやしいひかり」と「あなをほる」でジワジワと追い詰めてくる。なお、ニックネームはひらがなが混じりで「きュうコん」。
ポケモン不思議のダンジョン
『赤・青の救助隊』では「氷雪の霊峰」の奥地に生息する存在であった。かつて人間に祟りをかけようとしたことがあり、サーナイトがそれを庇って祟りを受けたこと、その人間と主人公は全くの別人であることをチームFLBに語り、主人公達に掛けられた疑いを晴らした。
本作の設定ではキュウコンの執念深さ故に祟りを掛けてしまったが最後、キュウコン自身の力では祟りを解くことは不可能となっている。
ポケモンGO
原作を反映して防御の方が高く、攻撃力は低い。原作とは異なり覚えられる技も2つのみと限られるので、持ち味であった技のバリエーションも失われてしまっていた。
一応、火力最高の「ほのおのうず」「オーバーヒート」の組合わせを覚えられるのが救いであるが、同じ技構成はより攻撃力が高いリザードン、ブースター、ファイヤー、エンテイ、バシャーモでもできてしまうため、やはりキュウコンの出番は少なかった。
現在はテコ入れがなされ、ゲージ技に分割ゲージ技である「ウェザーボール」と「サイコショック」が加入。他のほのおタイプと十分差別化できるようになっている。
PvPの実装された現在では、上記のように多彩な技で相手を翻弄できる器用さや、耐久の高さを買われて主にスーパーリーグでリージョンフォーム共々それなりに活躍している模様。
レイドボス
2017年11月5日よりレイドボスに抜擢されるという快挙を達成した。当時はあまり目立たない存在であったキュウコンであるが、思いがけない形でスポットが当てられることとなった。ランクは中堅レベルの★★★となっている。
ほのおタイプなのでみずタイプ、じめんタイプ、いわタイプで挑めば事足りる……のであるが、ゲージ技に「ソーラービーム」が紛れているので不用意に突っ込むと大惨事になる可能性がある。くさに抜群を取られないギャラドスやドククラゲ、ほのお・くさ両方の技を軽減できるカイリュー、「じしん」で抜群を取れるカビゴン等で挑むのが安全である。
Lv.3の中でも単独撃破が難しい部類であったが、現在ではレイドボスから外れている。
ポケモンマスターズ
報酬で貰えるタマゴから孵化したロコンを進化させることで主人公のバディにできる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- カツラのキュウコン
- 無印58話にカツラの番手として登場。サトシのゼニガメをレベル差のほのおのうずで倒している。
- ヒビキのキュウコン
- 無印169話にて、タケシのロコンの元々のトレーナー・ユキの学生時代からの友人であるヒビキの手持ちとして登場。美しい毛並みを持っているが、かつてヒビキはユキと一緒にロコンでトップブリーダーを目指したが負けたくなかったためキュウコンに進化させたという。ロケット団に連れ去られそうになるがロコンとの「ダブルほのおのうず」で撃退した。
- 無印第232話
- スリバチ山でロココという女性とキュウコンに出会い、お屋敷で一休みさせてもらうことにしたサトシ達。しかしカスミがそばにあった鏡を見るとロココの姿は映っていなかった。
- 実はロココはキュウコンの能力による幻であり、サトシ達に幻覚を見せていた。陶器製のボールの中で200年も主人の帰りを待っており、自分も屋敷を離れようとしたがモンスターボールが自分を引き寄せて離れさせてくれなかったという。そのトレーナーがタケシによく似ていたらしく、タケシを屋敷に留めようとしたが、ロケット団とのバトルで自身を縛っていたボールが壊れたことでどこかへ旅立っていった。
- スイートのキュウコン
- 劇場版『ミュウツーの逆襲』のゲストキャラクター・スイートの手持ちで登場。
その他
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
グリーンのキュウコン
- 性別:♂
- 特性:もらいび
- 性格:ひかえめ
- 個性:ぬけめがない
第1章で、タマムシシティ郊外でレッドと手持ちが入れ替わったトラブルの最中に捕獲された。その後第9回ポケモンリーグ決勝戦でだいもんじから生じる上昇気流でレッドを追い詰めた。現在はグリーンが不在のトキワジムで挑戦に来た人との対戦を任されている。
〈グリーンの手持ち〉 |
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ストライク→ハッサム♂️ |
ヒトカゲ→リザード→リザードン↔️メガリザードンY♂️ |
ゴルダック♂️ |
ゴーリキー→カイリキー♂️ |
ポリゴン→ポリゴン2 |
サイドン→ドサイドン♂️ |
ピジョット♂️ |
キュウコン♂️ |
ウインディ♂️ |
ナッシー♂️ |
フーディン♂️ |
バケッチャ♂️ |
- 4章でカガリのキュウコンが登場。コンテスト時代からの手持ちで目つきが悪い。戦闘力が高く、9本の尻尾から同時に9発の火球を放つ。
- 他にもロケット団残党が使用している。
ポケモンローカルActs
進化前のロコンが北海道の地域応援ポケモンに任命され、苫小牧市にキュウコンとロコンがデザインされたポケモンマンホールが設置された。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0037.ロコン/アローラロコン→0038.キュウコン/アローラキュウコン→0039.プリン
関連ポケモン等・グループタグ
グループ | 狐ポケモン |
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コラボ | 北海道ポケふた組 |
対 | ウインディ |
他 | |
ダルマッカ/ヒヒダルマ | 原種がほのおタイプ・リージョンフォームがこおりタイプ。 |
ヘルガー | 同じイヌ科の高速系ほのおポケモン。特にメガヘルガーはとくせいが「晴れパ」前提であったため、キュウコンと組むことが大真面目な戦法となっていた。 |
ジラーチ | 1000年に一度目覚めるポケモン。 |
その他