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晴れパ

はれぱ

晴れパとは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの俗称の1つ。天候の1つ「ひざしがつよい」(通称「晴れ」)を利用した戦術を組むパーティである「晴れパーティ」の略語。
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概要編集

『ポケットモンスター』シリーズに登場する天候のうちの1つに「ひざしがつよい」があり、その天候の時に有利になる要素を中心に組んだパーティのことを差す。

天候の名前は本来「ひざしがつよい」だが「晴れ」と呼ばれることが多く、伴って「晴れパーティ」⇒「晴れパ」と呼ばれる。


「ひざしがつよい」は『金・銀』で登場した技にほんばれや、『ルビー・サファイア』で登場した特性ひでりで発生させることができる。

ポケモン剣盾』ではほのおタイプのダイマックス「ダイバーン」が決まることでも発生させることができる。

また、『オメガルビー・アルファサファイア』で登場した特性おわりのだいちは、上記の特性の上位版となり、効果も強くなっている。

「ひでり」による天候変化は登場当時永続だったが、『XY』以降5ターンまでとなった。

この天候時に起きる効果は「にほんばれ」の項を参照。


主にくさタイプほのおタイプを中心に構成される。

だが本来技の威力が上がるのはほのおタイプのはずなのに、天候「ひざしがつよい」で「すばやさ」が2倍になる特性ようりょくそ主にくさタイプが持っているという、少々ちぐはぐなことになっている。

くさ/ほのおの複合ポケモンは第9世代新登場のスコヴィランオーガポン(かまどのめん)の2種がいる(うちスコヴィランは「ようりょくそ」も持つ)ものの、それだけで決め手とはなりにくい。

そのため単体火力で押し切るのではなく、「くさタイプお得意の補助を駆使してサポートしつつほのおタイプで攻撃する」というコンボ戦術を主とする。

もちろんくさタイプ自身が攻撃することもあり、特性サンパワーを持っていれば威力も上がるが、この特性を持つと「ひざしがつよい」の時にダメージを受けてしまうため諸刃の剣となる。

また、「せいちょう」や「ちょうのまい」を積み「ようりょくそ」で上から制圧するくさタイプも存在する。フシギバナなど火力と耐久に優れたポケモンもおり、弱点であるほのお技の威力上昇にさえ気をつければ優位にバトルを進められる。


これまで主にダブルバトルでの活躍が多く、シングルバトルでは芳しい成果を上げられていなかったが、第9世代で状況は一変した。

第9世代に登場した特性「こだいかっせい」はパラドックスポケモン専用特性で、天気が晴れのときにHPを除いた最も高い能力が上昇するというもの。

4天候のうち晴れだけがこの恩恵にあずかることができサケブシッポハバタクカミなどフェアリータイプのメンバーも加わったことで、ネックだったドラゴンタイプ対策も万全になった。

晴れ始動要員のコータスも起点作りタイプが開発され始め、晴れパ兼古代パとしてシングルでも十分戦えるようになった


ただしどの天候にも言えることだが、世代を経るにつれて他の天候に書き換えられることが増えてきたため、6匹全てで天候の恩恵を受けようとはせず、他天候の対策要員を何匹か入れておく方が戦いやすい。

特にルンパッパは入れるだけで雨・砂パへの牽制になる上に自身も「ソーラービーム」や「ほのおのパンチ」も覚えるため組んでみるのも一興だ。また、ウネルミナモも「かえんほうしゃ」に加え、天候が晴れの状態で威力が1.5倍に上昇する専用技「ハイドロスチーム」を覚えるため、みずポケモンでありながら晴れパのエースとしての活躍が見込める。


歴史編集

第4世代までは特性「ひでり」が禁止級のグラードンのみであり、ユキノオー霰パバンギラスカバルドン砂パとは違って「にほんばれ」で行わなければならず、技による天候変化である関係上ターン制限もあった。

BW』でキュウコンに「ひでり」が搭載されたものの、「すばやさ」の高さが災いして天候の取り合いに負けることが多く、今一つだった。


更に第6世代で天候変化特性の効果は5ターンまでという修正がかかったものの、同時期に何とメガリザードンYが「ひでり」を獲得し、交代よりも後に天候が発動できることから特にダブル以上で人気を集めた。

また『ORAS』ではゲンシグラードン「おわりのだいち」を引っ提げて登場し、脚光を浴びた。


第7世代では新たにコータスが「ひでり」を獲得している。コータスは現状最も「すばやさ」種族値の低い天候変化特性持ちであり、天候の上書きがされにくいだけでなく「ようりょくそ」の苦手な「トリックルーム」の対策にもなる。


第8世代では「ようりょくそ」が天候を変化させた瞬間に発動するようになったことで、ダブルでは交代でコータスなどを繰り出すことで1ターンのうちに奇襲をかけることができるようになった。特にダブルではこの戦術でフシギバナが環境最前線に躍り出るようになった。

また、構成要員のうちリザードンとフシギバナが共にキョダイマックスを手に入れたことで、足りない火力を補うことができるようになった。

恐らく第8世代は歴代で最も晴れパが活躍している世代と言えるだろう。

……というか、あまりにも猛威を振るったために、シリーズ6で晴れパの中核を担っていたフシギバナとコータスが使用禁止ポケモンに指定されてしまったほどである。その後も2020年度日本大会優勝、2021年度日本大会準優勝、2021年度世界大会優勝と、勢いは衰えを見せない。


第9世代では先述したこだいかっせいが登場した上にタイプ的に最大の恩恵を受けられるスコヴィランが登場。更にパワーアップしている。

晴れ下でも威力が下がらないみず技ハイドロスチームも登場。


関連タグ編集

他天候編集

雨パ 砂パ 霰パ

天候変化特性持ち編集

グラードン ゲンシグラードン キュウコン メガリザードンY コータス コライドン

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