「12年前どんなポケモンで四天王を倒した?」
ソフト情報
タイトル | ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア |
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機種 | ニンテンドー3DS |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2014年11月21日(金) |
価格 | 各4,571円+税 |
販売元 | 任天堂 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発 | ゲームフリーク |
CERO | A(全年齢対象) |
概要
『ポケットモンスター』シリーズの1つ。第6世代に相当する。
第3世代作品『ルビー・サファイア』『エメラルド』版(以下:ポケモンRSE)のリメイク作。
発売日は日本や北米では2014年11月21日だが、欧州では感謝祭明けの11月28日となった。
ちなみに11月21日は日本では原典である『ルビー・サファイア』が発売された日(発売12周年)である。
本編作品では『ダイヤモンド・パール』以来の平日発売、しかも日本ゲーム業界ではかなり珍しくなった金曜日の発売となった。
海外版の英字タイトル『オメガルビー(Omega Ruby)』、『アルファサファイア(Alpha Sapphire)』から、「ORAS」と略される。
パッケージは『ゲンシグラードン』と『ゲンシカイオーガ』がそれぞれ描かれており、パッケージのカラーもそれぞれのシンボルカラーに合わせたカラーリングになっている。
本作の特色
ポケモンシリーズ全体で見ても、デザインや設定の変更、シナリオの追加や変更等、リメイク前からのアレンジ色が濃いのが特徴。
このアレンジ色の強さからか、発売前のゲーム系のメディアでは「RSをベースにした最新作」といったものが中心に使われ、公式でのリメイクという用語の使用は任天堂の株主向け情報くらいに留めている。
時系列は明らかになっていない部分もあるが、NPCのセリフや作中の描写から、『ポケモンBW』、『ポケモンXY』よりも前のエピソードだと分かる(XYで「メガシンカはカロス地方のみの現象」と言われていたことには突っ込んではいけない)。
なお、(本作のエピソードデルタにおいて)リメイク前であるRSEの世界観は実質的なパラレルワールドとして示唆されている(メガシンカや第3世代以降のポケモンなどが存在している時点で、RSEのホウエン地方とは異なるが)。また、バトルフロンティアの完成やミクリのチャンピオン化などの一部のエメラルド版の要素は未来に起こる事が示唆されている。
逆輸入されたキャラも一部登場する。
『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略ガイド』のインタビューでは大森滋が「豊かさ」の解釈として「共存」をテーマにした旨を語っている。
ゲームの仕様について
オリジナル版のRSEを下敷きとしつつも新しい要素を追加し、原作から多岐にわたる変更が行われたことにより、RSEを遊んだ人も遊んでいない人も、リメイクよりも新作に近い感覚で遊べるシステムになっている。
XYのエンジン流用で作られてはいるものの、わざわざ方向を合わせなくてもNPCに近づいてAボタンを押せば斜めに自動修正されて話しかける事が出来たり、モンスターボール以外のボールを10個単位で買ってもプレミアボールがもらえるなどXYより地道に便利になっている要素も存在する。
また、この作品からリメイク作品でゲームコーナーが廃止されるという伝統が始まった。
以前の要素のパワーアップ
従来の要素にアレンジを加えてパワーアップした要素。
登場人物をリメイク
主人公の格好が新しくなっており、RSEのものを1つにしたようなデザインになっている他、若干大人びた印象になっている。
またRSEでは左投げのモーションが流用されていたが、ORASではDP以降右投げに変更された。この為、「右投げ」でボール投げるエフェクトに変更されている。
その他の一部登場人物達もデザインが(多少はあるが)変化している。特に悪の組織のデザインはリメイク前と比較してももはや別人と呼べるほどにリメイクされている。
※あくまで一例である。
グラフィックが3Dに進化
グラフィックも登場人物がXYのように3頭身になり、建物などもドットから3Dデザインに改められている。
マップの変化
グラフィックの向上によりそらのはしらの構造が丸ごと変わっている、すてられぶねがシーキンセツになっている、キンセツシティが都会になっているなど根本から変わったマップが登場した他、ヒードランの出現により、訪れる必要性が増したひでりのいわとなどマップ面でも大幅な改革が行われた。
BGM・効果音の変化
リメイク版のBGMはハードが3DSになり、リメイクとしては初のストリーミングへのアレンジとなった。原曲のイメージを壊さないようなアレンジとなっている。『XY』から流用されたBGMもある。
なお、リメイク前の音楽を楽しめる『GBAプレイヤー』のようなものは存在しない。
効果音やポケモンの鳴き声は『XY』のものと同様のものとなった。決定音など原作から大きく変わったものも少なくない。
ひみつきちのパワーアップ版。DPtのフラッグ奪いと『ポケモンBW2』のジョインアベニューの廃人向けの要素が加わっている。
ポケモンコンテストのパワーアップ版。元のRSEのコンテストをベースに、DPtの着替え要素も加わっている。
エキサイト度のシステムも健在で、これが最大になるとメガシンカできるポケモンはメガシンカできる。
合わせてポロックも復活しており、ヒンバスからミロカロスへの進化も第4世代以前のものに戻っている(ただし、リメイク前ではリズムゲーとなっていたきのみブレンダーが本作ではオート制になっている)。
コンテストに出る際、第4世代と同様主人公もドレスアップするようになる。
第4世代の主人公は舞踏会を思わせる衣装を母親から貰うが、本作の主人公はアイドルを思わせる衣装をルチアから貰う。
従来のポケナビの進化版。
バトルや特定の場合を除いていつでも3DSの下に表示されており、すぐに開くことが出来る。
主な機能として「ずかんナビ」・「マップナビ」・「テレビナビ」・「プレイナビ」のメニューがある。
ホウエン図鑑のポケモン追加
ミツルの切り札がサーナイトからエルレイドに変更され、フヨウの切り札であるサマヨールがヨノワールに進化している等、主に第4世代で登場した新たな進化系が追加される。
但し今回の全国図鑑更新はグラードン・カイオーガ戦後のタイミングとなっている(なお、更新は自発的に行わなければならず、更新しに行かないと全国図鑑は完成しない)。
原作で一部のタイプが非常に少なく四天王の手持ちが非常に貧弱になっていることへの措置とも考えられる。
また、レックウザがホウエン図鑑完成には不要となっている(全国図鑑完成には必須)。
夢特性のポケモンの捕獲
XYの群れバトルは夢特性ポケモンの捕獲に際し、一体一体特性を変えるなりして確認する必要性があったが、本作ではずかんナビの登場により夢特性の捕獲がぐっと楽になった。
第5世代同様にマップに影が現れる事があり、その影に触れるとポケモンが出現する(ずかんナビはこれを人為的に起こせるようにした機能である)。
全国図鑑について
FRLGのナナシマやDPtのバトルゾーンのような追加マップに行ったり、HGSSのシンオウサウンド/ホウエンサウンドのような特別な機能を使わずとも、シンボルエンカウントという形で全国図鑑(第1世代〜第6世代まで)のポケモンがホウエン各地に追加出現するようになり、より生態系が広がったホウエン地方を冒険できる。
実はこのソフトとXYを使えば、全国図鑑を完成させることができる。
恐らくは『ポケモンバンク』の介在なしでは事実上の互換切れ状態であることや第3世代から第5世代のソフトが生産終了になる事態を見越しての判断であると目される。
XYとはPSSで直接やり取りをする事が可能だが、今作が初登場となるアイテムを持っているポケモンや技を覚えているポケモンはXYに持ち込む事が出来ないので注意が必要となる。…が、一部には今作が初登場のようにみえてXYに持ち込めるアイテムも紛れ込んでいる。
ポケモンバンクを使えば持ち物の持ち運びこそ出来ないが、ポケモンを大量に移送できる。
なお、ゲーム内の全国図鑑の存在は事実上今作が最後となり、リメイク作と本筋で全国図鑑を完成させるという商法も今作が最後となった。
以降のマイナーチェンジ・DLCでは過去世代の禁止級や準伝説は図鑑に掲載されないものの、それらを入手できる機会がどこかしらで与えられている。
新たな要素
限られたポケモンのみに発現する謎の現象。
下記のメガシンカとは違い、グラードンとカイオーガのみが所有している。
メガシンカと比べると、見た目は体色や模様の変化と地味ではあるが、体格が著しく変化する。
XYで初登場したポケモン最大の謎と言われている現象。
また、XYでは存在しなかったメガシンカも追加されている。
下記の「ホウエン地方に伝わる伝承」も参照してほしい。
本作で新しく追加された要素。リンク先を参照してほしい。
この機能の実装に加えてリメイク前からダイビングが続投した事により、陸海空の広い範囲を冒険できるようになり、ホウエン地方は自然が豊かな地方であるという設定により説得力を与えている。
上記の「おおぞらをとぶ」を使うことで時々行くことが出来る不思議な場所。
そこには伝説のポケモンがいる場合があり、実質本作(ORAS)と前作のXYで今まで登場した全部の伝説ポケモンを捕まえることが可能になった。
※ただし、バージョン間での通信の必要性はある。
本編クリア後にプレイできる本作ORASで新たに描かれる物語。ネタバレ注意。
また、メガシンカの謎や3000年前のホウエン地方にまつわる物語にもなっている。
ホウエン地方に伝わる伝承
本作で新しく追加されたもので、ゲーム中でも壁画としてとある場所で登場する模様。
※公式サイトから抜粋
ホウエン地方には、古くから、ある有名な言い伝えがある。
遥か昔。強大な力を有したポケモンがホウエンに現れた。
それは、のちにグラードン・カイオーガと呼ばれる2匹のポケモンだった。
グラードンが吠えると大地が盛り上がり、陸が広がった。太陽が照りつけ、辺りは灼熱に包まれた。
カイオーガが咆哮すると水が溢れ出し、海が広がった。辺りに暗雲が立ち込め、豪雨が降り注いだ。
しかし、ホウエン地方に伝わるその伝承には、まだ続きがあったのだ。
ゲンシの時代――。
自然界にはエネルギーが満ち溢れ、
そのエネルギーはグラードン、カイオーガに圧倒的な力をもたらした。
2匹は更なるエネルギーを求め、たびたびに衝突を繰り返し、ホウエンの人々やポケモンの暮らしを大いに脅かした。
自然のエネルギーによって圧倒的な力をみなぎらせた2匹の様は後世の人々をして『ゲンシカイキ』と言わしめ、それぞれの姿は『ゲンシグラードン』『ゲンシカイオーガ』と呼ばれた。
その争いを空から見つめるポケモンがいた。天空に住まうポケモン。レックウザ。
レックウザはホウエンの人々に神として崇められていた。
ゲンシグラードン、ゲンシカイオーガは20の朝と夜のあいだ争い続け、世界はあるべき姿を失い、揺らぎはじめた。
困り果てた人々は、巨大な虹色の石を前に神たるレックウザに救いを求めた。
するとゲンシグラードンとゲンシカイオーガの上空を舞うレックウザに異変が起こった。
レックウザの体がまばゆい光に包まれ、その姿がみるみる変化していった。
そして……
登場キャラクター
基本的にはRSE基準の登場人物が登場し、新キャラも追加されている。
しかし、フロンティアブレーンやエニシダなどRSEで登場するキャラの一部が未登場となった。
※「ポケモンの登場人物一覧」もあわせて参照。
また、ポケモンの時系列に合わせてDPt初登場キャラやXY初登場キャラなどが登場する。
他にも、直接は登場しないがミクリの師匠(アダン)の存在やツワブキ・ダイゴの知り合いの情報なども聞くことができる。
登場人物
主人公・ライバル
※選ばなかった方のキャラクターが主人公の冒険をサポートしてくれる1人目のライバル。
トウカシティに住んでいる男の子。シダケタウンに療養に行く前に主人公にポケモンの捕まえ方を教わりたいと頼み、後に2人目のライバルになる。
※殿堂入り後に挑戦できる施設、バトルリゾートにて登場。
※RSEに登場したバトル施設バトルフロンティアのフロンティアブレーンのBGMが使用されている為、彼らの代わりに登場したのだと思われる。
重要キャラクター
- ツワブキ・ダイゴ
以下ORASでの新キャラクター
敵対組織
マグマ団(オメガルビー限定)/アクア団(アルファサファイア限定)
※敵対しない側の組織も相手組織を止めようと作中に登場する。
ポケモン
グラードン(ゲンシグラードン)/カイオーガ(ゲンシカイオーガ)
早期購入者特典*
- パッケージ版
数量限定で『オメガルビー』にはオリジナルフィギュア・ゲンシグラードンが、『アルファサファイア』にはオリジナルフィギュア・ゲンシカイオーガが、それぞれ1個付いてくる。
また、ポケモンセンターで購入するとフィギュアと一緒にオリジナル下敷きももらえる。
- ダウンロード版
ゲーム内でクイックボール12個がもらえる(プレゼント期間2014年11月21日〜30日)
また、ポケモンセンター・ポケモンストアで2本同時に購入(予約)すると、ポケモンセンター限定超豪華仕様の「ニュー ホウエン アートブック」がもらえる。
スペシャルアニメ
ポケモンゲームスペシャルアニメの記事を参照してほしい。
関連イラスト
単に「ORAS」と検索すると関係ないイラストまで含まれてしまうので、「完全一致」での検索を推奨。
関連タグ
その他のシリーズのタグ
- 第1世代:RGBP(赤緑、RGB)
- 第2世代:金銀クリスタル(ポケモンGSC、金銀、GS)
- リメイク(第4世代):HGSS
- 第3世代:ポケモンRSE(RSE 、ルビサファ、RS)
- リメイク(第6世代):ORAS
- 第4世代:DPt(ダイパ、DP、DPPt)
- リメイク(第8世代):BDSP/スピンオフ(第8世代):LEGENDSアルセウス
- 第5世代:ポケモンBW(BW)/ポケモンBW2(BW2)
- 第6世代:ポケモンXY(XY)
- スピンオフ(第9世代):LEGENDSZ-A
- 第7世代:ポケモンSM(SM)/ポケモンUSUM(USUM)
- 第8世代:ポケモン剣盾(剣盾)……DLC:鎧の孤島、冠の雪原
- 第9世代:ポケモンSV(SV)……DLC:ゼロの秘宝、藍の円盤、番外編