概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で初登場したキャラクター。
名前の由来は恐らく単子葉植物ミクリ科の植物「ミクリ」。
キャッチコピーは「水のイリュージョニスト」。
英語名は「Wallace」。
作品別の解説
ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド
『ルビー・サファイア』ではホウエン地方のルネジムのジムリーダーとして登場。みずタイプのポケモンの使い手。
勝利すると「レインバッジ」と「みずのはどう」のわざマシンが貰える。
『エメラルド』ではホウエン地方のポケモンリーグチャンピオンとして登場。
この設定は以降の作品でも継続しているかどうか不明であったが、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』において、正式にミクリがチャンピオンの座に就いている事が明らかになっている。
同作で初登場したみずタイプ使いのアダンとは師弟関係にあり、チャンピオンのミクリに代わり彼がミクリの師匠としてルネジムのジムリーダーを務めている。
『ルビー・サファイア』ではグラードン/カイオーガによる異常気象の際に「ルネの人間はめざめのほこらに入ることができない」と言っており、実際にほこらには入らなかったが、『エメラルド』ではなぜかほこらの最深部にいた。
『エメラルド』での自己紹介文が「ちせいと うつくしさを かねそなえた わたし……」であり、ナルシストな一面も垣間見える。
同じく『エメラルド』のめざめのほこらにて、初対面であるはずの主人公に華麗なノリツッコミをかましたり、レックウザの居場所が分かった際には、主人公を置いて1人で先に行ってしまうなど、意外とフランクな性格をしているのかも知れない。
「やっ! ごめん ごめん! あんまり あわてた ものだから きみを おいてきて しまったよ!」
また、チャンピオン戦後に言い放った名台詞、
「なんとワンダフル にくらしいほどエレガント だけどとってもグロリアス!」は、アニメ版でも採用された。
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
原作通りルネジムのジムリーダーとして登場。
勝利後に貰えるものが「たきのぼり」に変更された(最新作時点で、わざマシンではなくひでんマシンをくれる唯一のジムリーダーでもある)。3Dに起こされた事もあって、主人公へポーズキメキメで渡してくれる。
殿堂入り後のストーリー「エピソードデルタ」にも登場。そらのはしらへ入る前にミクリと再戦するイベントがあり、その際の肩書は「ルネのたみ」となっている。
リメイク元の『ルビー・サファイア』と同じくチャンピオンの座に就いているのはダイゴだが、事件の収束後、ダイゴは「自然やポケモンをさらに学ばなければならない」と、今はリーグで責任を果たすが自分の足で世界を歩くためいつかホウエンを離れるかもしれないことを示唆している。
ダイゴは「その希望が叶う時が来たらミクリに力になってほしい」とも続けており、明言はされていないが、『エメラルド』でミクリがチャンピオンだったことを踏まえると、その後ミクリが彼に代わりチャンピオンに就任する可能性もあるといえるだろう。
容姿
ルビー・サファイア・エメラルド
(左は『ルビー・サファイア』、右は『エメラルド』)
緑色の髪の青年(ゲームグラフィック上では青色で表現されている)。
イナズマのような形をしたもみあげが特徴。
服装は白い帽子、大きな襟のある緑色の長袖トップス、紫色のボトムス。
『エメラルド』では同じ衣装の上に白いマントを羽織っている。アニメ版もこちらの姿で登場。
オメガルビー・アルファサファイア
ノースリーブで大きな切れ込みの入った衣装となり肌の露出が増え、三連のブレスレットや緑色のショールが追加されるなど、装飾品もハデになった。
所持ポケモン
『ルビー・サファイア』(ジムリーダー)
『エメラルド』(チャンピオン)
『ブラック2・ホワイト2』(チャンピオン)
『オメガルビー・アルファサファイア』(ジムリーダー)
ジムリーダーとしての使用ポケモンは『ルビー・サファイア』と同様。
- ラブカスLv44
- ナマズンLv44
- トドグラーLv44
- アズマオウLv44
- ミロカロス(切り札)Lv46
エピソードデルタ(ルネのたみ)
- ホエルオーLv55
- ドククラゲLv55
- ルンパッパLv55
- ギャラドスLv55
- ナマズンLv55
- ミロカロス(切り札)Lv57
こちらの手持ちは『エメラルド』と同じ。
- ミロカロス(切り札)
実は、手持ちポケモンのタイプを統一して挑んでくるポケモンリーグチャンピオンは、現時点で彼のみである(ダイゴははがねタイプ以外のポケモン、アイリスはドラゴンタイプ以外のポケモンも繰り出してくる。尚ワタルは、『ブラック2・ホワイト2』のポケモンワールドトーナメントでのみ、ドラゴンタイプで統一してくる)。
親族
『オメガルビー・アルファサファイア』から登場したルチアはミクリの姪(姉の娘)である。
コンテストのルチアが出場するマスターランクで彼女に勝利すると、うつくしさコンテストのマスターランクのみ、ミクリが参加する事がある。
ルチアにコンテストのいろはを教えたのはミクリであるらしく、ルチアが会話中に度々ポーズを決める癖もミクリ譲りの可能性がある。
ミクリはコンテストにおける才能は自分よりルチアの方が上だと認めており、実際にチルル(ルチアの手持ちポケモンのチルタリス)のコンディションは、ミクリのミロカロスを上回る。
余談だが、シーキンセツには「ルチアににたおねえさん」が表紙になった雑誌が存在する。
わざわざ「ルチアに似ている」と言及していることからこの女性がルチアの母にしてミクリの姉である可能性が高い。
番外作品
ポケモンマスターズ
CV:桑野晃輔
2020年4月30日から実装。
ルチアの実装時に開催されたエピソードイベント「輝けバトル☆ステージ!」にも登場し、同世代の友達との交流を通じて成長する姪の様子を見守っていた。
- ミクリ&ミロカロス
- 相手をバインド状態にする「うずしお」とバディーズわざ後にHPを最大値の40%回復するパッシブスキル「B技後HP回復2」、バインドのダメージを増加させるパッシブスキル「相手バインド時威力↑5」を持ち、持久戦で真価を発揮するテクニカル。
- トレーナー技「イリュージョン!」はバフこそないが味方全体の場を状態異常反射状態にしつつ自分にこらえる状態を付与する技で、より倒れにくくなるばかりか相手の「おにび」や「どくどく」を跳ね返し、バインドと合わせてジワジワと相手を削っていくことも可能に。
- バディストーンボードではこらえた後に再度こらえる状態になる「再度こらえる」や物理技で攻撃を受けたときのダメージを軽減する「物理ダメージ軽減2」、HPが満タンで登場したときに自分を回復付帯状態にする「無傷時回復付帯」や初めてピンチになったときだけ自分のHPを最大HPの約40%回復する「ピンチ時HP回復4」といった豊富な耐久・回復手段を獲得し、場持ちの良さに磨きがかかった。
- また、マスターフェスを引かせるための集金として悪名高い高難度バトルイベント「超古代のポケモン出現!」では、ハルカやアオギリ不在のユーザーにとって救世主といえる活躍も報告されている。
- ミクリ(24シーズン)&ズガドーン
- 2024年正月にまさかのズガドーンをバディーにしての実装。イリュージョン繋がりだからだろうか?
- 技は20%の確率で相手のとくぼうを下げる「シャドーボール」、1回技を使うと解放されるシンクロ技「怪炎ビックリヘッド」は自分の次回特殊技威力ブーストを0~10段階のいずれかを上げる。
- 「ホウエンの分析」で味方全員の次回特殊技威力ブーストを1段階あげ、さらに味方全体の場をホウエンサークル(特殊)にし、味方全員の特殊技や特殊バディーズわざの威力をアップする。「ショーを始めよう!」は味方の「とくこう」を4段階+急所率を3段階上げる。
- バディーズ技は「燃えあがるエレガントなファイアーレイ」、またダイマックスで「ダイホロウ」と「ダイバーン」を使う事ができる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
CV:森川智之
「アドバンスジェネレーション」では登場しなかったが、「ダイヤモンド&パール」第75話で初登場し、第77~79話・「ベストウイッシュ」第93話(ヒカリの回想)で再登場した。また、レギュラー以外で次回予告を務めたキャラクターでもある。
パートナーはミロカロス。
各地で定期的に特別なコンテスト大会「ミクリカップ」を行っており、コンテストマスターとして名を馳せている。
このミクリカップで得られるリボン「アクアリボン」は、ミクリカップが各地で開催されるためか全国のグランドフェスティバルで通用するリボンとなっており、毎回多くの参加者が集う。ハルカもミクリカップに参加するため、ジョウトを回っていたがはるばるシンオウまでやってきた。
ファンやコーディネーター達、ハルカやヒカリからは「ミクリ様」と呼ばれている(シロナからは「ミクリ君」と呼ばれている)。元ルネジムのジムリーダーで、ホウエン地方のポケモンリーグチャンピオンでもあった。ちなみにアニメでのアダン、ダイゴとの関係は不明。
優雅で華麗なバトルスタイルから「水のアーティスト」と呼ばれており、多くの女性が彼のファンである。ジムトレーナーも女性ばかり。
後に『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』第105話にて姪のルチアと共に再登場。衣装も『オメガルビー・アルファサファイア』のものに変更されている。
ポケットモンスターSPECIAL第22巻(ルビー・サファイア編)p114の『このマントを見て悟る者なら…、…名乗る必要はない。このマントを見て悟らぬ者には…、…名乗るに値しない!!』という、ダイゴからチャンピオンマントを受け取り最終決戦で敵に放った台詞回しを逆輸入した。しかしチャンピオンマント設定がアニポケには無いため、「この私を見て悟らぬ者なら名乗るに値しない」と言う台詞に改変されている。
本人の発言によるとチャンピオンシップスには未登録で現在はジムリーダーに戻ったらしい。
サトシに中々名前と存在を思い出してもらえなかったこと(かつての仲間であるハルカとヒカリの名前や当時開催したミクリカップのコンテストに触れた事で思い出してもらえた)、そしてダイゴの事は覚えられていたことに不満を抱いた。
トレーナーとしてのレベルは今も尚健在でダイゴと同等の実力者である事が明言されている。
手持ちはラグラージ、トドゼルガ、そして上記のミロカロス。サトシとのバトル終了後にルネジムバッジと共に服を貸そうとしてくるシーンは、師匠であるアダンのセリフの受け売りだと思われる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
ルネジムのジムリーダーとして登場。
ポケモンコーディネーターとしてのレベルも高く、ルビーからは「師匠」と呼ばれている。
また、ポケモンリーグチャンピオンの座を辞退し、作中では師匠のアダンの後を継いでルネジムのジムリーダーをしている。その際、チャンピオンの座にはダイゴが就任している。
ヒワマキジムのナギとは恋人同士だった。第4章の段階では関係が悪化しているも、第6章では元サヤに戻った模様。
終盤になるとダイゴから本来就くはずであったポケモンリーグチャンピオンの座をチャンピオンマントと一緒に引き継ぐことになる。
その際ジムリーダーの座は、一時的にアダンが継いでいる。
ラブカスをエリザベス、ナマズンをフィリップなど、メインキャラ以外では珍しく手持ちのポケモンをニックネームで呼んでいる。
ゲーム版やアニメ版と同じくダイゴとの交友関係は不明だが、ダイゴの言動や二人の会話から古くからの友人であると考えられる。
関連イラスト
タグ登録は「ミクリ」が多い。
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケットモンスター ルビー・サファイア オメガルビー・アルファサファイア