基礎データ
全国図鑑 | No.0370 |
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ホウエン図鑑 | No.183 |
コーストカロス図鑑 | No.029 |
アローラ図鑑 | No.134 |
パルデア図鑑 | No.332 |
ローマ字表記 | Lovecus |
ぶんるい | ランデブーポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 0.6m |
おもさ | 8.7kg |
せいべつ | 25%♂・75%♀ |
とくせい | すいすい/うるおいボディ(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう2 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ラブカス | love(英語で愛)+ディスカス(淡水魚の一種) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Luvdisc | love(愛)+discus(ディスカス) |
ドイツ語 | Liebiskus | Liebe(愛)+Diskus(ディスカス) |
フランス語 | Lovdisc | love(英語で愛)+discus(ディスカス) |
韓国語 | 사랑동이 | 사랑(sarang、愛)+-동이(-dong-i、小さいを表す接尾辞) |
中国語(簡体字) | 爱心鱼 | 爱心(àixīn、思いやり)+鱼(yú、魚) |
中国語(繁体字) | 愛心魚 | 愛心(àixīn、思いやり)+魚(yú、魚) |
ヒンズー語 | लाभडिस्क | 英語名の音写 |
タイ語 | เลิฟคั | 日本語名の音写 |
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)で初登場した、ハートそのまんまな形をしたポケモン。ぱっと見では生き物と思えないフォルムだが、一応は魚ポケモンの一種で、体表を拡大してみると一枚一枚がハート形になった鱗で覆われている。
温かい熱帯の浅瀬やサンゴ礁に多く生息しており、繁殖シーズンになると多くのラブカスが集まってきて、海面がピンク色になるという。
そのハート型の体は愛情のシンボルとされ、ラブカスを見つけたカップルは永遠の愛が約束されると信じられている。加えて何故かカップルを見つけると後ろから付いてくる習性があり、「ラブ+ディスカス」が由来と思われる名前もここから付けられた模様。
そのため好きな相手にラブカスを送る風習が残っていたり、ハネムーン客が泊まるホテルのプールに放される事もあるほど。
ピンク色で可愛らしい外見に上記のような縁起の良さから、劇中世界では人気の高いポケモンだが、鱗を持っていると恋人が出来るという言い伝えのために乱獲された時代があったりと、暗い歴史がないわけではない。
何よりカップルを象徴する存在だけあって、一匹だけになると寂しさで弱ってしまうという致命的な弱点を持ち、隙が出来たところをペリッパーに捕食されてしまう。
この様にゲーム上の性能同様非力なポケモンで、ハート形の体は目立つので狙われやすいと、生態系では下位に属している模様。
生息地が被りやすいサニーゴとは共生関係を築いているらしく、彼らの枝の間に入りこんで寝床にすることを好む。これは身を守るためでもあり、サニーゴ達もそれを気にする様子はない。
色違い
色違いはピンクの全身が黄色となる。
ゲーム上の特徴
128ばんすいどう・129ばんすいどう・サイユウシティなどでいいつりざお・すごいつりざおを使うと連れる事がある。
出現しない。RSEから連れてこよう。
224ばんどうろとポケモンリーグで「すごいつりざお」を使うと連れる。
27ばんどうろで大量発生する。
『BW』では4ばんどうろ・サザナミ湾・13ばんどうろ・ホドモエシティで、『BW2』では13ばんどうろ・21ばんすいどう・サザナミタウン・セイガイハシティ・海辺の洞穴で釣りをすると出現。
8ばんどうろ・12ばんどうろ・コウジンタウン・ショウヨウシティ・シャラシティ・アズール湾で「ボロのつりざお」を使うと釣れる。
128ばんすいどう・サイユウシティ・チャンピオンロードで「いいつりざお」か「すごいつりざお」で釣れる。
未登場。
リメイク前同様に釣れる。
未登場。
内定。南4・5番エリア、西1・2番エリア、東1・2・3番エリアにある海、または南・西・東パルデア海に出現。
DLC『ゼロの秘宝・藍の円盤』ではブルーベリー学園のテラリウムドーム・コーストエリアに出現する。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
43 | 30 | 55 | 40 | 65 | 97 | 330 |
対戦における性能は誇張抜きに評価しても尋常じゃないくらい弱い。そのため、対人戦ではまず使用されないであろうポケモンでもある。
ステータスは「すばやさ」が高い部類に入り、とくせいを含めれば勝負できそうなくらいの速さを誇っている。しかし高いのは「すばやさ」だけで、他は目を当てられないくらい壊滅的である。ちなみにステータス配分はビリリダマに近い。
もっとも、その素早さですら御三家の新たなるスターであるゲッコウガや、第4世代で最速の「すいすい」使いの座を奪い取ったフローゼル、自身より優秀な補助技を豊富に持つヒヤッキーに負けている。更に第8世代にてみずタイプ、すいすい最速を更新したカマスジョーが登場した事でますますラブカスの立場が奪われている。
その上、低種族値ポケモンにとって頼みの綱となる補助技すらもあまり恵まれてはいないなんとも微妙なラインナップで、「すいすい」持ちの中で比較してもヒンバスの方が優秀なため、雨天下でのサポートをしようにも進化前にすら劣りかねないという厳しさ。
ダブル・トリプルでは習得者の少ない「いやしのはどう」や「なかまづくり」で少し希望が持てるが、シングルバトルだとせいぜい「てんしのキッス」で運ゲーに持ち込むくらいなので勝ち残る事は辛いだろう。
『HGSS』においては貴重な先制技である「アクアジェット」をタマゴ技で、第5世代では「ハイドロポンプ」を自力で習得可能となったが、攻撃力も特攻もカス同然のラブカスにとっては「焼け石に水」と言った状況である。
そして『SV』に於いてまさかの復帰を遂げるが、本作ではまさかの追い打ちを掛けられる事となる。
何とBDSPまで習得していたタマゴ技を全て没収されてしまった。この為、他のポケモンとの差別化は事実上完全に出来なくなったと言っても過言ではないだろう。一応わざマシン漏れになった「メロメロ」使いとして最速になったのに加え、「ねがいごと」を新たに習得したのだが焼け石に水。タマゴ技の没収はサボネア系統とアローラベトベター系統にも行われたため、ラブカスピンポイントのいじめというより単なる設定ミスだろう。
とにかくこのポケモンならではの戦法があまり存在せず、いくらでも他のポケモンで代用が出来てしまう点が一番辛いかもしれない。……ある戦術を除いて。
水タイプ最底辺に位置する埋葬級の弱さであり、同じ埋葬級として扱われやすいポケモンの中でも筆頭クラスとする声も多い。「ラブ(愛)」がワードに含まれていながら対戦面においてはゲーフリからの寵愛は微塵も受けている気がしない。
その後、碧の仮面配信後にタマゴ技が復活……したはいいが、目ぼしいのが上記にもある「なかまづくり」ぐらいで、「いやしのはどう」は変わらず没収。他2匹と比べるとこっちでも焼け石に水だった。その代わり、「クイックターン」と「スケイルショット」を新たに習得。特に前者は使い方次第で扱える……かもしれない。しかし一方で最速の「メロメロ」使いの座を♂はキチキギスに、♀は優先度の関係で「いたずらごころ」持ちのイルミーゼに奪われてしまった。
藍の円盤では新規技に「がむしゃら」と「うずしお」を取得した。「がむしゃら」は「きあいのタスキ」と「アクアジェット」と合わせると最低限一匹は倒せる強力なコンボなので使う側も戦う側も覚えておく価値あり。
前述した通り、ラブカスならではの戦術はあまり存在しないと書かれたが、1つだけ誰にも譲れないコンボを持っている。そのコンボというのは上記にもある「すいすい」+「なかまづくり」。実はこのコンボが出来るポケモンはラブカスたった1匹だけ。これを利用してダブルバトルではカイオーガと組ませることで自身のすいすいを発動させつつカイオーガになかまづくりを使用するというコンボが出来し、カイオーガ側はそこからこだわりメガネ込みのしおふきを発動させる戦術へと繋げる事も出来るである。幾ら馬鹿にされようとも、その点だけは侮ることは出来ない……かもしれない。(一応、ゴルダック等がスキルスワップで代用することもある)そういった変わった戦術があることから、何一ついいところがないウミトリオに比べればまだナンボかマシなのである。
真の利用価値
しかし、ポケモン廃人にとってラブカスが役立たずかと言えば、むしろ逆。ゲーム内では野生のラブカスが時々持っている「ハートのウロコ」と呼ばれる貴重なアイテムを手に入れるためにプレイヤーに乱獲もしくは倒されまくっている。
酷い時にはウロコが本体でラブカスはおまけなど呼ばれたり、ウロコの形状や名前とかけてラブ(ハートのウロコ)のないラブカスはただの"カス"とあんまりな呼ばれ方をされることもある有様である。このようなことも、ラブカスの不遇さを端的に表している。
『XY』では追い討ちをかけるようにボロのつりざおで確定で大量に釣れるようになってしまった。特性「おみとおし」のオーロットやパンプジンなどで「ハートのウロコ」を持っているか確認された上で、「どろぼう」でウロコを持っていかれている。
もし新作で進化するようなら差別化や強化して欲しい、そうでなくとも次の世代でこそは他と差別化出来るより強力な技を覚えるようになって欲しいと願うプレイヤーも恐らく存在する…はず。
『ソード・シールド』ではラブカス自体がガラル地方に生息しておらず、同時にハートのウロコがなくても技を思い出せるよう仕様が変更されている。
『ポケモンSV』ではとうとうポケモンのステータス画面でプレイヤーが自由に技の思い出しを行えるようになってしまい、ハートのウロコの利用価値や存在意義そのものがなくなってしまったと言っても過言ではないかもしれない。唯一のアイデンティティすら奪われてしまいあんまりだと思うか、無暗に乱獲されなくなったのでこれで良かったと思うかはあなた次第である。ただし、「ハイドロポンプ」のわざマシンの素材でもある為、レッツゴーで乱獲されたりもする。
また、テラレイドバトルでは2024年のバレンタインデーイベントとして☆3と☆5の難易度でピックアップされた。ふしぎなアメ系統のアイテムを通常よりも落とすので乱獲されていることだろう。確定捕獲なのを利用して好きなボールにいれるなり高個体値(☆5レイドなら最低4V保証)を狙うのもあり。
余談の余談だが、実は通常プレイのSVでラブカスのテラレイドは本編ストーリークリア前の☆2までしかない。ある意味では貴重(?)かもしれない。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- カスミ
- アダン(AG)
- サクラ
漫画版
- ミクリ(ポケスペ)
- アダン(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
2017年12月22日、第3世代実装第2弾の1匹として登場。出現傾向がやや特殊で、水辺の近くに出るのはもちろんだが、出現場所となる地点が1日おきに固定され、そこ以外では一切出現しない。その為出現ポイントが見つからないと中々出会うことができない。タマゴは2kmのものから出るのでタマゴを孵して手に入れるのが一番早いだろうか。性能面は原作同様なのでお察しください。
そんなラブカスだが、何と2018年2月14日~16日早朝までのバレンタインデーイベントのピックアップポケモンとして選ばれた。町中山岳部住宅地など至る所にラブカスが大量に出現し、何とイベント期間中に捕まえるとほしのすなが通常の3倍ももらえる。
これならば是非ともたくさん捕まえたいところなのだが、当のラブカスの捕獲率は本編に比べて妙に低い。モンスターボールを普通に投げた程度ではまず捕まえられない。いつぞやのデリバードを彷彿とさせる嫌がらせ仕様といえる。また、これに合わせ色違いも実装されている。
ポケモン不思議のダンジョン
そんなラブカスでも、そこそこ強敵となったゲームは実は存在する。やはりトラウマメーカーが多いポケダンである。ラブカスが出るダンジョンはクリア後に現れる「さいはてのうみ」「ぎんのかいこう」の2箇所なのだが、クリア後のダンジョンのそれも中盤辺りに登場するせいもあってか、この作品では能力(特にHP)がそれなり高めに設定されている。
恐ろしいのは技のラインナップであり、特にポケダン用に仕様が変更されて凶悪と化した技を2つ覚えているのである。1つは、どんなポケモンでも当たれば5ターンの間一切の行動を不能にする「メロメロ」、もう1つは、部屋内にいる味方全体の移動速度を倍化させる「こうそくいどう」である(4つまでしか覚えないという関係で個体によっては覚えていないものも混じっているが、現れるラブカスのレベルは30でありそれまでに覚える技の数は6つだけなので、どちらか1つでも覚えている可能性は高い)。
不幸中の幸いか、ラブカスが出る階層はB45F~B54F、そして上記であげたダンジョンのうち「ぎんのかいこう」はB15F、B35F、B55F、B75Fが確実に大部屋モンスターハウスである。…そう、もしもあと1階分下にまで出現していたら、開幕から「こうそくいどう」発動→即座に部屋内の敵全員に詰め寄られ包囲される→そのうえもしラブカスと対面した場合はメロメロをかけられ行動不能→一方的に相手に殴られ放題となっていたのだった……
このうえで敵として出現した時はレベル30固定なので、レベル36で覚える混乱技の「てんしのキッス」は覚えていないことと、同階層内の敵に「あまごい」持ちがいないためすいすいの特性はこちらから何かしなければ発動しないことのおかげで、「非常に」凶悪とまでは行っていない(ただしさいはてのうみB46Fではフロア内のどこかに確実にモンスターハウスが存在するので、1ターン相手に猶予を与えてしまうと似たようなことを起こしかねない)。
次作の『探検隊』シリーズでは性別の追加によりメロメロをある程度無効化できるようになった。またレベルは上がったが能力は変わっておらず、かえって現在覚えられる技が増えすぎたことにより「こうそくいどう」を覚えていない可能性が増えていることもあり、強さは抑えられている(こちらはこちらで「みずのはどう」「てんしのキッス」を覚えていることもあるが)。
Newポケモンスナップ
ラブカスの鱗がしっかりハート型をしていることや、サニーゴの枝の間で眠る描写がされている。また、撮影コースに入る際のムービーでペリッパーがラブカスを追いかける場面があり、そのシーン直後の周辺にいるラブカスやケイコウオは珊瑚礁などに隠れて悲しげな表情をしている。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
レギュラーの手持ち
CV:阪口大助
サイドストーリー16話「カスミとラブカス! ラブバトル!」で登場した♂️のラブカス。
ニックネーム付きはレギュラーの手持ちでは、コジロウのガーちゃんに続く2例目で、サトシの仲間ではリーリエのシロンが登場するまで唯一であった。
詳細は当記事にて
ゲストなど
- アダンのラブカス
AG110話のジム戦で登場。「てんしのキッス」でサトシのジュプトルを混乱させて「みずでっぽう」で倒す。サトシのヘイガニの攻撃で生じた雨を特性「すいすい」を利用して攻撃をかわすも、サトシに水しぶきを封じられヘイガニの「クラブハンマー」を食らって敗れる。
- サクラのラブリン
サイドストーリー16話「カスミとラブカス! ラブバトル!」で登場した、カスミの姉サクラの手持ちである♀️のラブカス。
その他
XY | 1話・50話 |
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SM | 1話・2話・5話・6話・7話・15話・22話・24話・31話・44話・45話・48話・55話・71話・81話・87話・112話・120話・126話・145話(イメージ) |
新無印 | 31話・63話(映像)・88話 |
劇場版 | 蒼海の王子・氷空の花束・破壊の繭とディアンシー |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 1話:冒頭で登場
- 42話:イメージシーンでの登場。ウロコを高値で売り飛ばそうとしたポケモンハンターに狙われ水槽に囚われていたが、イルカマン(マイティフォルム)がクレーンと水槽を壊してくれた事で脱出した。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
4章でミクリのエリザベスが登場。常に美しいと自負するミクリの手持ちの中でも全てを魅了させるほどのうつくしさを持ち、エリザベス1匹でコンテスト制覇を目指していたルビーを完敗させている。また、彼の師匠であるアダンも手持ちにラブカスがいる。
ポケモンローカルActs
宮城県大衡村に地域応援ポケモンであるラプラスとプルリルと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
沖縄県宜野湾市でも、サニーゴと共にデザインされたマンホールが設置された。沖縄県は、ラブカスが出現するサイユウシティがモデルになっている。
更に島根県出雲市にも、ワッカネズミと共にデザインされたマンホールが設置された。出雲市は縁結びの神様として有名な出雲大社がある為選出されたものと思われる。
余談
現実の深海魚にラブカという魚が存在するが、モチーフや生態等には共通点がないため偶然名前の一部が被ったものと思われる。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0369.ジーランス→0370.ラブカス→0371.タツベイ
似た境遇を持つポケモン達
- ラプラス:かつて乱獲されて絶滅危機に瀕したポケモン。SM時点では大事にされすぎて数が増え過ぎた。
- ゴルダック:赤い玉に触れると神通力を得られるとの噂から乱獲された過去がある。
- アブソル:「災いをもたらす」と忌み嫌われた一方でツノが災いを感知するとウワサされ狙われた事がある。
- ベトベター/ベトベトン:当初は環境汚染などから多く存在していたが、時代につれて絶滅危機に陥っている。
- オドシシ:美術品目的でツノが狙われ、絶滅寸前に追い込まれた事がある。
- サメハダー:かつて背ビレが食材として珍重され乱獲された事がある。
他関連ポケモン等