概要
ヴィクトール運河を猛スピードで泳ぎ、レオンブリッジを半壊状態にした巨大生物。白い一角クジラの姿をしている。性別はメス。海水と淡水の両方で活動できる。
七英雄の1人スービエと戦えるだけの戦闘力を有しており、自身の娘との同化を企む彼とは敵対関係にある。ブリッジを破壊したのも娘を守る為に急いでいたためであり、悪意は持っていない。
知能は高く、「海風貝」というアイテムを持っていれば会話し和解する事もできる。その場合は帝国に人魚薬を持った使者をよこす事もある。
貝を持たずに会えば戦って倒すこともできるが、そうするとスービエに取り込まれてしまいパワーアップさせてしまう(本作における「悪人プレイ」に当たる)。プレイヤーによっては、貝を使って和解した後に貝を捨てて倒すなんてことも。
さまざまな攻略ルートを採れる本作では、最終ボスを最終皇帝以外で倒すこともできるが、その場合はルートの都合上、ほぼ必然的に倒すことになるだろう。
海の主曰く「娘を狙っている」とのことだが、実際にスービエと戦う際は「海の主と同化した力を見よ!」と言っている。両方とも取り込まれてしまったのだろうか。
- では海の主に一切出会わず事件を放置するとどうなるか···? 答えは、海の主が娘を守っている事実に変わりはない為、スービエは娘と同化できない。
- ただし、和解した場合、海の主が娘を守れる年代は限られている(かなり長い間放置しないとタイムリミットにはならないが)。年代的にタイムリミットを迎えると、スービエに退けられたのか(あるいは寿命で死んだのか)、娘と同化する。
- リベンジオブザセブンでは、海の主とまったく出会わなくても七英雄を4人倒してしまうと娘と同化した第二形態になる。これは他の七英雄も同様。
自身は「海の主と呼ばれる事もある」と発言しているが、正式な種族名および個人名は不明である。
また「海の主の伝説」なるものが存在するらしいが、船乗りの1人が口にするだけで、具体的にどんな伝説かは不明。
書籍『ロマンシング サ・ガ大全集』によれば分類は「神獣」。本作の登場キャラクターの中でこの分類に当てはまるのは彼女のみである(因みに「神」に分類される者は皆無。七英雄は単体・融合後共に「亜神」に分類されている)。
戦闘力
かの七英雄の一角であるスービエの襲撃を長年に渡って阻止し続けているだけあり、その戦闘力は明らかに本作最強クラス。
基本的に1ターンに2回行動を取り、初撃が角のよる通常攻撃(槍に分類)、2撃目に様々な槍技を用いて攻撃を仕掛ける。
この中で驚異的な攻撃は全体攻撃のサンダーボルトと、石化効果のある活殺化石衝。
しかしながら前者を仕掛けてくる確率は低く、全体攻撃を食らうことは少ない。
……と、ここまで読むと「なんだ、それなら運がよければ勝てそうじゃん」と思った方も多いことだろう。
だがそう侮って、あるいは海風貝を買い忘れたまま来てしまい、戻るのも面倒だからと倒そうとすると、概ね地獄を見る事になる。
まずこの海の主、HPが24496と中盤から戦えるボスとしてはかなり高い。
最終番に現れる女王アリが29992であり、加えて防御力が低いことから寧ろこちらの神獣の方がタフということになる。
当然ながら状態異常は一切効かない。純粋な脳筋戦法しか通用しないのだ。
だが恐るべきはその腕力。攻撃力に直結するこのステータスが、海の主はとてつもなく高いのだ。
まずは比較対象として有名どころのボスを上げていこう。
- 雪の遺跡の宝を守る巨人:腕力21
- 氷の遺跡で宝を守る黒竜:腕力21
- 海の主の娘と合体した七英雄スービエ第2形態:腕力22
- 七英雄一の怪力自慢ダンターグ最終形態:腕力25
- 怒り状態で本気の七英雄ノエル:腕力26
- 最強の人形を従えた七英雄ボクオーン:腕力28
と、名だたる終盤ボスたちの強烈なパワーがお分かりいただけたと思う。
では肝心の海の主の数値はというと、30。
ゲーム後半で本気を出した七英雄らを上回る攻撃力で繰り出される一撃は威力抜群。
特に無策で一文字突きを食らえば4桁ダメージで即死してしまう事間違いなし。
何なら最終皇帝のパーティでも気を抜けば叩きのめされるくらいに強い。
これとあのスービエ第1形態がぶつかったとしたら……、
- 単純な攻撃力とHPではこちらの方が数段上。
- 海の主は水属性のため、当然スービエの必殺技メイルシュトロームは無傷。
- 電撃で対抗しようにも、海の主もサンダーボルトが使えて、寧ろスービエの方が雷攻撃に弱い。
と、何処からどう見ても勝ち目がない。返り討ちにされ続けるのも頷ける。
リベンジオブザセブンでは甲板で戦うため浮遊した状態で登場する。これは他の魚系魔物も同様。