CV:梅原裕一郎(男性)、Lynn(女性)※リベンジオブザセブンでのキャスト
ロマンシングサガ2
RPGのロマサガ2こと『ロマンシングサガ2』の登場人物。七英雄を討って世界を救った後自ら退位、帝政を廃してバレンヌ帝国をバレンヌ共和国にした人物。バレンヌ共和国の時代には、帝都だったアバロンの人々にも忘れられた歌の中だけの存在だという。なお、性別と名前はゲーム開始時点でプレイヤーが選択・決定する。
ステータスに性差があり、男は女より腕力・体力が少し高く、器用・魔力・速さが少し低い。LPは男が女の2倍弱という大きな違いがあるのでそこは注意。
ビジュアルは男性はイケメンに、女性は美女に描かれており、特に男性の最終皇帝に至っては、公式でも全サガシリーズで間違いなくトップクラスのイケメンであり、「サガにこれ以上のイケメンを出すな」と言わんばかりで公式絵でも美形のビジュアル揃いである。実は小林智美氏のデザイン画と、ゲーム中でのグラフィックでデザインが異なっている。特に女性を選択した場合に顕著。
本ゲームでは、パーティのリーダーとなる「皇帝」は、例え倒れても「伝承法」によって、鍛えた分のパラメータを次の皇帝に引き継げるため、自分自身を生贄にしたり、敵の力量を測るためにぶつけたりと、通常では考えられないような戦略の道具として自らの命を「使う」ことができる(実際、強化などのために謀殺を繰り返すプレイヤーは星の数ほどいるし、コミカライズ作品でも謀殺ネタはある)。だが、この最終皇帝は例外。
年代ジャンプの後に最終皇帝が即位するとクジンシーから挑戦状が届き、以下のやり取りが行われる。
「クジンシーとは刺し違えてでも私が倒し、後の皇帝に最後の戦いを任せよう。」
「大きな問題があるのです。伝承法にも限界があります。あなたが最後の伝承者でしょう。」
彼らは伝承法の果てに誕生した皇帝であり、それは同時にこれ以上伝承法を使えないことを意味する。通常は当たり前のはずの「死んだらやり直しがきかない存在(※)」という、しかしながら本ゲーム内では極めてイレギュラーな存在でもある。
(※:全滅の場合はゲームオーバー。LPが尽きた場合は、仲間がいれば2番目の仲間の命と引き換えにゲームオーバーを免れ、LP半分で復活)
それだけに、非常に能力値が高く、最終決戦にぶつけるためのリーダーとしてはうってつけ。
閃きは剣タイプだが、腕力と素早さが非常に高い次元で両立しているため最強の体術使いになりうる。
最終皇帝の出現条件は
- 七英雄を5人以上倒し、字幕イベントを起こして年代ジャンプする(字幕後確定でジャンプ)
- 他の伝承候補者が全て伝承し、伝承先がなくなった上で伝承が発生する
のどちらかとなる。七英雄の打倒はいずれも年代ジャンプのきっかけになるが、沈没船のスービエ、メルー制圧後のノエル、ナゼール制圧後のダンターグは倒した瞬間に年代ジャンプしないので年代ジャンプのフラグを踏まなければ最終皇帝以外の皇帝で最終決戦に挑めるし、逆に北バレンヌ制圧前に最低57人もの皇帝を謀殺しまくって序盤の序盤から最終皇帝を出すこともできる。しかし、継承を放棄するため陣形が2択(リマスター版では3択、リメイク版では4択)のまま、序盤から年代ジャンプを封印することになるので開発武具は流通せず、技道場もしばらくお預けになり、世代を跨いだイベントも一切発生しないという特大のデメリットもある。
リマスター版の実績に「最終皇帝以外でゲームクリア」というものがあるため最終皇帝以外でラスボスを倒すのも開発の想定内のようである。
ただ、謀殺して最終皇帝を出した場合は上記のクジンシーからの挑戦状イベントが起こらず、他の七英雄はきちんと各々の活動場所で倒す必要があるのだが、ジェラールの代で謀殺しまくり最終皇帝を出した場合は「人力風起こし」が入手できないためイーリスの協力がないとワグナスに挑めず詰む、沈没船出現後に謀殺しまくり最終皇帝を出した場合は人魚薬がないとスービエに挑めず詰むという点に注意(ワグナスとスービエどちらにも挑めず詰むケースもあるが流石にわざとやらないとまず起こらない)。
謀殺で最終皇帝を出す攻略はロマサガ2に慣れてから、あるいは攻略サイトを読み込んでからやることをオススメする。
なお「最終皇帝」とは、攻略本などの書籍に記載されている便宜上の呼称であり、デフォルト名は存在しない。年齢・経歴・出身地なども明かされておらず、公式に設定されているのかどうかすら不明である。
台詞は一部存在するものの、細かい性格の設定はなく、キャラ付けの大半はプレイヤーの妄想に委ねられている(本作の登場人物全員に言えるが)。
書籍『ロマンシングサガ大全集』に「身分は王族」という記述が僅かに存在する程度。
また同書によれば、レオンの目的は七英雄に対抗しうる「超英雄」としての最終皇帝を生み出す事だったとされている。
最終皇帝に限り字幕イベントで2年経過するため最序盤から最終皇帝で攻略していると最終決戦まで30年以上かかることもあるというシュールなことが起きる。
EDでは
七英雄を倒し、全てが終わった後は皇帝の座を退位、帝国はバレンヌ共和国と改められる。
酒場で詩人の歌を聴き終えた後は彼の歌を素晴らしかったと言いながら「もう自分は皇帝ではない」「アバロンの人々にも忘れられた、歌の中だけの存在」と自嘲気味に呟くが詩人は去り際に「そうでもないと思いますよ」と返す。
元皇帝の背後には、意思を受け継いで戦ってきた歴々の皇帝達の幻影が次々に現れていく。
最後には全てのはじまりであるレオン、ヴィクトール、ジェラールの姿も浮かんでいた。
そして、最終決戦を共に戦い抜いた仲間達が迎えに酒場を訪れ物語は終幕する。
コミック版では
「ファミリーコンピュータ Magazine」で連載されていたコミック版では、ジェラールの孫であるジェラール二世が皇位を継承し最終皇帝となるが、先代でロックブーケ打倒のために一時的に皇位を継承していたクリームヒルト(アマゾネス)が女性最終皇帝の衣装に着替えて最終決戦に同行する事になり、男女両方の最終皇帝が存在するという豪華な内容となっている。
エンペラーズサガ
「最終皇帝」は代々永い時に渡って皇位を継承していく中で生まれるとされる存在で、「平和を望む人々の願いの集大成」、「希望の象徴」とされる。
そして、破壊するものを封印できる存在として「白銀の最終皇帝」の伝説がある。
ロマサガ2の最終皇帝も登場し、男性が「黄金の帝王」・女性が「緋色の女帝」という名前で区分けされたのは本作である。ただし、以降のタイトルでの登場がすべてこの名前になっているわけではなく、インサガECでは最終皇帝の名称と両方が実装されるようになり、ロマサガRSではエンサガ関連シナリオでのみ使用されている。
インペリアルサガ
半神アデルと預言者エマの間にできた子であり、三相一体の神ヴァダガラが地上全域を魔物で支配して人間の歴史を終わらせようとする脅威に対しての切り札。「英雄」という通称で呼ばれることも多く、混沌の世を救済する人々の最後の希望。宿命の子とも呼ばれる(ロマサガ3のそれとは別)。
ストーリー後半で、デスと相討ちになったアデルの亡霊が、エロール神の手によって天界へ引き上げられた際、「もうすぐ産まれて来るあなたの子は光と闇のどちらも孕んでいる」と宣告され、プレイヤーは光と闇のどちらの道を歩ませるかを選ぶことになる。
光と闇、それぞれに男女選択が可能となっているが、一度の歴史に登場するのはプレイヤーが選んだ1人だけ。光はラザレス(男)/イリス(女)、闇はイヴァン(男)/オルガ(女)。どちらの道を選んでも、歴史に残る覇業を成すのだが、その道は両者で大きく異なっている。
なお、エンペラーズサガ同様に、ロマサガ2の最終皇帝も上記の名称で登場する。作中、稀に「最終皇帝」の呼び名がロマサガ2の最終皇帝のことを指す場合もあるため紛らわしい(笑)。
サガエメラルドビヨンド
17ある連接世界の一つである「グレロン」という世界にかつて存在した帝国の最終皇帝として登場。
プレイヤーがグレロンでとった行動次第でかの皇帝に纏わる真実が変化し、いずれの結果にしても戦闘になる。
またシウグナス編に限り「とある真実」にたどり着いた場合に彼を仲間にする事ができ、初期装備が「デイブレード」(更にそのデイブレードをトレードに出品する事で「ムーンライト」を入手可能)、かつ所持陣形が「インペリアルクロス」という上記のロマサガ2の最終皇帝のオマージュに溢れた要素がある。
ちなみに連接世界には他にも「アヴァロン」という世界があるが、こちらは最終皇帝との関連は特に無い。
リベンジオブザセブン
ゲーム開始時に性別と名前を決め、特定条件で皇帝に即位するのは原作同様で性差も健在。容姿・衣装は大きく変更された。
原作と異なり七英雄を5人倒すとどんな状況でも直後に字幕イベントが発生するため「最終皇帝以外でゲームクリア」は出来なくなっている。このためどんな進め方をしようが必ず最終皇帝は登場する。
また、ジェラールがクジンシーを倒すまで皇位継承ができないので最速で出す場合は57人にフリーファイターを加えた73人を退位・謀殺する必要がある。
仕様変更に伴い、デイブレードおよびムーンライトは、初期装備として入手できない側も新規製造で入手可能となっており、最終皇帝登場後に鍛冶屋を施設レベル4にするとレシピが出現する。また、初期装備として入手した側に限り改造も可能となっており、同じく鍛冶屋レベル4で「~改」のレシピが出現する。
最終皇帝の代になる前に忘れられた街にいるオアイーブと会話すると、クジンシー復活のときの皇帝が最後の皇帝であるとの情報が早めに皇帝にもたらされるため、上記のクジンシーの挑戦状のシーンが過去の記憶を思い出し自分が最後の皇帝であると自覚するシーンに変更される。
またオアイーブとの絆からアビリティ「不老不死」が手に入る。最終皇帝になってオアイーブが訪ねてきた後では手遅れのようなので、早めの入手をお勧めする。
伝承法の果てに登場した皇帝らしく、所持アビリティは「アビリティ+1」(アビリティの装備可能枠が一つ増える)であり他のクラスの極意化したアビリティによるカスタマイズの幅が広くなっている。
全クラスが固有の戦闘陣形を所持するようになった本作では、最終皇帝も戦闘陣形「インペリアルフォース」を習得できる。
防御を捨て攻撃に特化した陣形で、先頭が狙われやすい性質を持つが、素早さに補正がないので気軽に使える陣形ではない。
本作では理力が冥以外の術威力に作用しなくなったため、相対的に術適性が高くなっている。
またジェラール以降の皇帝は会話パターンが非常に多いためか、選択肢やモノローグでボイスが出ないようになっているのだが、最終皇帝はクジンシーとの決闘や最終決戦以降など専用イベントではフルボイスで喋るようになっている。
前述の通りアビリティ枠が唯一の4つであり、ラスボス戦の直前には皇帝たちとの絆から生まれた力「5人連携」を習得出来る。
基礎ステータスも高く、間違いなく本作最強のキャラクターである。
(ステータスならイーストガードのソウジも引けを取らないが、あちらはLPが1という致命的な欠点がある。不老不死のアビリティで緩和出来るがアビリティ枠が1つ潰れる。また難易度ベリーハード以上だと味方がバンバン死ぬ)。
エンディングでの演出はだいぶ変わっており、詩人が酒場を出て行くまでの流れは同じだが、
- 酒場の中で最初にジェラールの幻影だけが現れ、最終皇帝は導かれるかのように外に出る
- 続いてヴィクトールの幻影が現れ、そこから街を周りながらこれまで仲間になったクラスのキャラクターの幻影達が最終皇帝に挨拶するように消えていく
- 城内に入り、玉座の前には皇帝レオンの幻影も浮かぶ
- そして最後には、立ち入りが禁止された玉座の前に来た所へ決戦を戦い抜いた仲間達が迎えにやってくる
と、SFC版とは違うベクトルで達成感と同時に切なさも伝わってくる演出になった。
なお、ソロでラスボスを撃破した場合は、なんと最後に文官が迎えに来る。確かに彼も皇帝の側近として仕え、政治面で尽力した仲間である。
関連タグ
二次オリ 俺設定 メアリー・スー…最終皇帝でこういう妄想をした人は多かろう。
ロマサガ2でのゲームオーバー条件
- 最終皇帝のパーティが全滅する。
- 人魚に三回会いに行く。最終皇帝が人魚と恋に落ちゲームオーバー。(駆け落ちEND)
- 魔導士のアイスシードを使ってコムルーン火山を噴火させサラマンダーに損害を与えた件で単身で裁判を受ける。(裁判END)この全滅は皇帝のLPを0にする処理らしく、仲間がいると最終皇帝独自の仕様が適用されて仲間が影武者になる。
- ただしリメイク版において最終皇帝がコムルーン火山の件で裁判を受けようとした際は、退位しようとするものの、文官により「七英雄の討伐こそが皇帝の果たすべき責任である」と説得されたことで再度奮い立つ、という新規イベントが全編フルボイスで入っている。