CV:鈴代紗弓(リベンジオブザセブンでの配役。忍者役も兼任)
概要
東の地方にあるチカパ山という標高の高い山に住んでいる、鳥のような翼と鉤爪の付いた足を持った妖精。
詩人の楽器を5つ揃え、チカパ山の山頂で楽器を演奏すると彼女達が登場し、村に招き入れてくれる。
ちなみにイーリス族が山に住む理由は「地上の空気が汚れているから」である。
書籍『ロマンシングサガ大全集』では「女性型有翼種族」と紹介されており、外見や口調は女性そのものだが、他の亜人種と同じく性別は不明(内部データでは女性)。
ゲーム中に登場するのはウィンディ、クラウディア、スカイア、ブレズィア、ゲイル、エア、ストーミー、ナディールの8人で、名前の由来は風・空気に関係した単語やそれを捩ったものとなっている。
大空を支配する七英雄のワグナスの存在に悩まされており、ワグナスを倒す為なら協力を惜しまないので、村にいるイーリスに話しかければワグナスの拠点である浮遊城まで連れて行ってくれる。(ただし城に着いた時には流石に疲れ切っているため、パーティーに入れてない場合は送り届けた瞬間に落下してしまう)。
パーティ5名を浮遊城まで届けてくれるほどの力の持ち主であり(でも腕力はたったの10)、イーリスを皇帝にすれば村まで行かなくても浮遊城に殴り込みをかける事も可能。
リメイク版のリベンジオブザセブンでは、皇帝だけではなく仲間にイーリスがいる場合でも浮遊城への殴り込みが可能になっている。
ヒラガの発明品である人力風起こしで浮遊城に行ってワグナスを倒した場合でも、詩人の楽器の演奏を聴かせないと仲間にならない為、『詩人のファゴット』を入手し損なうか、石船を置かないままゼミオが崩壊して『詩人のギター』が入手出来なくなった場合は加入不可となる。
また、一度もマーメイドを訪れずに沈没船が出現してしまった場合も加入フラグが折れる(嵐が発生するとマーメイド行きの船が欠航になるため詩人イベント自体が進行不可能になる)。
SFC版やリマスター版では人力風起こしは何度でも使えるため、人によってはイーリスの存在に気づけずにスルーされてしまう場合もあった。
SFC版攻略本『ロマンシングサ・ガ2 冒険ガイドブック』では、ネレイド共々「幻のクラス」と紹介されていた。
公式イラストでは剣を持っているが、ゲーム中は誰一人として剣の技能を持たず、技の閃き適正も皆無。
また上述の『大全集』には「短命種で唯一古代人の存在を知っている」とある。
リベンジオブザセブン
TGS2024トレーラーで初公開され、全仲間クラスの中でも屈指の露出度の高さで話題を呼んだ。
太眉になった為か、おっとりとしたあどけない印象になっており、シルエット上で特徴的だったダブルお団子の髪型もそのまま残されている。
足も猛禽類を思わせるデザインで、イベントシーンで着地した際には力強い音がなる。
因みに、皇帝にしてもイベント以外では絶対に飛ばない。
仲間にする際の詩人イベントの影響か、戦闘では音楽に関する言葉をよく口にする。
また、原作では洞窟だった村が自然の中にある幻想的な集落となっている。
加入失敗の代表例だった旧作と違い、加入イベントの難易度はかなり緩和されており、詩人のファゴットはヌオノに行ける状態なら何時でもアジトの倉庫で回収出来る様になり、詩人のギターはゼミオ崩壊後も石船を置ける様に修正され、詰まないようになった。制圧時でなくともショートカット出来るので、手間のかかり具合も段違い。
副産物として(リメイク前と異なり、ワグナスを倒さずとも)忘れられた街も行けるので、非常に有用なイベントである。
ただし詩人イベント自体がクエストナビにきちんと従わなくてはクリアできなくなった為、きちんと世界各地を放浪して詩人の足取りを追わなくてはならない。そもそもそのイベントの性質上、ある程度のシナリオクリアは必須。
具体的には、まず開始条件としてサバンナ制圧(オリジナル版ではクイーンの討伐が発生条件だったが、今作ではその後のハンターへの報告まで必須)。
ヌオノの楽器を取るための武装商船団問題(発生しているならギャロンの反乱も)と、その前提となる運河要塞解放。
詩人の洞窟の情報が聞けるサイゴ族の村に行くための、格闘家支援→宝石鉱山確保→交易ルート奪回。
以上のイベントのクリアが必要となっている。
また、東のダンジョンで七英雄の彼に遭遇しているはずなので、そこで倒せていない場合、(よほど)タイミングが悪いと詩人の洞窟で鉢合う危険性があるのも要注意。
一方で彼女を含めた性別不明クラスがロックブーケの代名詞テンプテーションに引っかかる様になった点には注意。まあ本作はオリジナル版より精神耐性を持たせられる装備が多いのと、ダメージを伴う「テンプテーション2」の存在によって見切りの価値が上がっている事で、女性であるかどうかはそれほど重要ではなくなっているが。
なお、それ以外のシナリオ面では女性扱いのままで、ロックブーケにもシナリオ上では誘惑される事はないし、アマゾネスの村にも入れる。
浮遊城に乗り込む手段の人力風起こしが原作と違い一回限りの使い捨てとなったため、浮遊城から帰ったりワグナスに敗れて地上に戻った場合に再び乗り込むには、イーリスの協力が必須となっている。
そのため、(前述の通り大きく難易度が低下しているとはいえ)詩人の楽器収集を失敗した場合は、人力風起こしでの初回攻略を成功させるか、ワグナスをラストダンジョン送りにするしかない。
性能
クラスとしては、魔力と素早さが高く、器用さもかなり高いが、力と体力はからっきし。
固定装備として「風花のショール」を着ているため冷属性を無効化する他、味方唯一の浮遊特性持ちのクラスであり、「地裂撃」や「グランドスラム」等の一部の攻撃を無効化する。さらに、種族的に風の精霊であるため風地相で㏋が少しづつ回復する。
得意武器は全員共通で弓と風術。
最終皇帝と言う特殊な例外を除けば魔力の平均値が全クラスで最も高いため術が強く、特にスカイアは味方キャラクター中No.2の術威力の持つ。高い素早さも成長で素早さのステータスを伸ばせないこの作品では貴重。
武器としては弓技を全てひらめくことが可能で、弓は器用さ依存のため十分な威力が出る。
リベンジオブセブンでは、オリジナルからの仕様変更がおおよそ有利に働き、仲間にできれば強い。
アビリティ「風神の恩寵」として風系統を無効化し、風地相で回復する。
皇帝時の陣形は風属性の攻撃&防御強化の「クインテットウィング」。
初期装備の風花のショールは着脱可能になりかつ冷耐性→風耐性に変更された、アビリティを覚えれば風属性無効となるイーリスが着続ける理由は全くないので剥いてしまうべき。
原作同様に、作中で最も術師としての能力平均が高い。
個人としてもスカイア・エア・ストーミーの3名は魔力24で、コウメイとドウマンの魔力25に次ぐ(理力が魔力を阻害するシステムがなくなったので、スカイアに拘る必要がなくなった)。一番低いウィンディとクラウディアでさえ魔力21と十分以上。
流石に風術は使うと思われるので、天複合の「レストレーション」で全体回復もこなせる。火術を取るなら「熱風」「ファイアストーム」で強力な全体攻撃ができ、水術なら攻撃は「サイクロンスクィーズ」「召雷」など一段落ちるが「霧隠れ」で安全を確保しつつ「元気の水」「クイックタイム」など有用な補助を使える。
また、器用さがそれなりにあるので、小剣や弓を使わせてもそれなりに強い。閃き適正は全員が弓型で、弓技は全てひらめく事が可能(小剣は上位技をほとんど閃かないので、前世代までに他のキャラに閃かせてから道場に登録する必要がある)。
本作では弱点を突く事で連携ゲージが上がるシステムなので、術師がサブに物理武器で火力を出せるのは価値が高い。特に小剣は最終的に大地の剣を持たせれば、地複合の完全回復術であるエリクサーも使えるので術師として完璧になる。
見た目一覧
キャラ名 | 髪型 | 服の色 |
---|---|---|
ウィンディ | 前髪長め | 緑 |
クラウディア | 前髪束 | 青白 |
スカイア | シングルお団子 | 赤黄 |
ブレズィア | 前髪束 | 緑 |
ゲイル | シングルお団子 | 青白 |
エア | 前髪長め | 赤黄 |
ストーミー | シングルお団子 | 緑 |
ナディール | 前髪長め | 青白 |
関連イラスト
リメイク版
余談
イーリスの村のBGMにもなっている仲間にする際の演奏はGB版Sa・Ga三部作のタイトル画面でのBGM『伝説は始まる』である。
関連タグ
ワグナス:イーリスの天敵である七英雄。イーリスとの共通点(翼と胸)から『ワグナスは吸収の法でイーリスを何人か取り込んでああなったのではないか?』と考案する者もいる。
ウィンディ(ロマサガ2):イーリスの一番手
サラマンダー(ロマサガ2)・ネレイド(ロマサガ2)・モール族・コッペリア(ロマサガ2)……同作に登場する亜人・性別不明のクラス達。