「おお皇帝か、よろしく頼むぜ!」(初登場時)
「私は皇帝になったのです。皇帝の魂を受け継いで本当の命を得たのです。長い間お世話になりました」(伝承法により皇帝に就任時)
概要
CV:桑原由気(リベンジオブザセブンより。フリーファイター(女)を兼任)
天才発明家ヒラガの家系が、何世代にも亘り夢の結晶・最高の発明品として完成させた自動人形。
一目で女性型と分かるのだが、何故か会話プログラムは威勢のよい男性のものが使われており、皇帝も閉口するほど口が悪いが運用に関しては特に問題は無い模様。
最初はヒラガ宅にて、発明品として紹介される形で出会うことになる。
自律してバトル可能なメンバーとしてパーティに加えることができるが、当然メンバー欄に空きがないと仲間にすることはできず、直接行動を指定することも不可能。この時は術は使用しない。
魔力・理力以外は20という高ステータス(魔力・理力は15)を持ち、さらに驚異のLP99という長所を有し、物理攻撃のアタッカーとしては申し分ないパラメータを持っている。
その後、次の世代になると四人目の枠にて皇帝候補に登場。
ここで指名すると、伝承法によってこれまでの皇帝の魂がコッペリアに宿ることになり、ただの自動人形だった彼女は、本当の「命と自我」を手に入れる。
伝承法は「皇帝となって帝国を引っ張っていく意思を持つ者のみ受け取れる思念・力」なので、たとえ人形であっても伝承法によって意思を引き継いだ以上、皇帝として国民に迎えられることになる。
また、皇帝として自我を持ったことで、戦闘中に直接行動を選択できるようになる。
これがコッペリアの本領発揮であり、固定装備のプリマチュチュは多くの状態異常を防いでくれる優秀な防具。アンバランスな防御力ではあるが、陣形や他の防具でフォローしてあげれば、その耐性ゆえにラストバトル役の皇帝すら務まるほど。前述のLP99も相まってオンリーワン的な強さを持つ。
なお、全滅やLP0といった謀殺によって皇帝に仕立て上げることは出来ない。即位するには、必ず年代経過が必要である。逆に言えば年代経過さえすれば即位できる為、最初に仲間にした時に速攻でスクラップにしても次の年代で平然と修理されて皇帝候補に挙がる。
もちろん、最終皇帝が登場してしまうとコッペリアの即位は無くなる。彼女を即位させたいならゲームの進行具合には注意すること。
即位した年代が終わり次の年代になると、二度と動かなくなったコッペリアが淋しそうに「壊れた人形」として倉庫に置かれている姿を見ることができる。ちなみにコッペリアを皇帝のままでクリアすることも可能。
リベンジオブザセブン
専用クラス「人形」として登場(後述の新規陣形のための措置)。
イベント「機械仕掛けの人形」で仲間にできる。加入や性能はオリジナル版とほぼ同じ。
美麗なフル3D化に伴い、より可愛いらしいお人形さんな印象を受けるデザインとなっている。
正しく別作品の某妖怪娘を連想するレベルで容姿のデザインが劇的に変化したと言えるだろう。
原作と違ってコッペリアを仲間入りした状態で年代ジャンプしても確定で登場はしなくなっており、ランダム出現となっている。生前退位ですぐに皇位継承出来る。ただし一度皇帝にして年代ジャンプor全滅してしまうと壊れた人形になってしまい二度と仲間に出来なくなる(引き換えに後述のアビリティが手に入る)。
皇帝にしない場合は引き続きヒラガの家にいて仲間に加えられる。また皇帝に即位すると荒っぽかった戦闘時の台詞も丁寧なものに変化する。イベントシーンでも表情が変化するポーカーフェイスではなくなる。
アビリティは「ポーカーフェイス」。
「全てのデバフと状態異常を無効化する」という非常に強力なもの。
極意化することで他のメンバーもセット出来るようになるが、退位後にアバロン宮殿2階倉庫の壊れた人形を調べることが入手条件になっている。
最終皇帝が登場してしまうとコッペリアに皇位継承が出来ず手遅れとなるので、その前にコッペリアを仲間にしたい(最終皇帝でもコッペリアを仲間には出来る)。
なお、皇帝になっていないコッペリアを死亡させても世代交代しないだけで復活しているので倉庫送りにはならない(アビリティが極意化しない)。
また全クラスに言えることだが固定装備を外せるようになったため、プリマチュチュを外して別のキャラにも装備できるし、コッペリアも鎧やローブを装備できるようになっている。ちなみに上記のアビリティが出た為かプリマチュチュ自体は状態異常耐性は一切無くなっている。なのでコッペリア自身は上記のアビリティを解放するまでは状態異常に掛かる。
ちなみに、皇帝伝承時のヒラガの台詞によればゼンマイ駆動らしい。
なお、本作では仕様変更に伴い最終皇帝以外のキャラでゲームクリアは不可能になったため、ラストバトルでの皇帝役にはできなくなり強みを一つ失った。
とはいえ皇帝にしない限り何度でも復活するため魔石の指輪を活用したLP供給員としての需要が出てきており、メンバーのLP補充にうってつけの存在となる。
所有陣形・パペットアーミー
リメイク版で追加された陣形。
V字型の陣形で、先頭2人が狙われやすく最後尾1人が狙われにくくなる。
さらに全員が状態異常耐性アップとなる(無効化ではないので注意)。
当然ながら、コッペリアを皇帝にしないと入手できない。
余談
- 元ネタはバレエ作品の「コッペリア」だが、コッペリアをモデルにポンコツメイドロボとして描いた作品は、漫画『ガラスの仮面』の作中劇「わが作品No707 愛しのオランピア」が先んじている。
- リメイク版の帝国大学の試験にはコッペリアに関する問が出題されるが、このときの誤答の選択肢に出てくる「コッペリウス」「フランツ」「スワニルダ」は元ネタのバレエ作品の登場人物たちである。
- 植物属性で、火に弱い(火に弱いのはプリマチュチュの性能だが)。おそらく木製だと思われる。植物属性と言う事は植物属性特攻技でクリティカルダメージを受けてしまうので注意。
- 仲間時はそのままだと覚えている体術をランダムで使って戦うが、武器を持たせればその武器を使い、その武器の技を覚えさせればランダムで使うこともある。ただし、術を覚えさせても使用せず、防御もしない。そのため術ポーズは皇帝にしないと見られない。一部では術ポーズが可愛いと噂。リメイク版では術を覚えさせたらきちんと使用するようになったが、初期術レベルが全部0のため、ダメージは雀の涙程度。
- 継承時に年数が1つ増える。また皇帝となった彼女が玉座から立ち上がり、直後にアバロンの町の入り口にワープするという現象が必ず起こるが、これが何を意味していたかは不明。ちなみにリメイク版では他のキャラ同様に玉座の間でスタートする。
- 皇帝候補に登場したときに皇帝に選ばなかった場合はその後行方不明になるが、リメイク版ではヒラガの家に居座る様に修正された。
- 「壊れた人形」を調べると魔界塔士Sa・GaのBGM「涙を拭いて」のアレンジ版が流れる。屈指の名曲とも言われる曲の効果もあいまってなんともいえぬ寂寥感を感じたプレイヤーも多いとか。
- ゲーム雑誌『ファミリーコンピュータマガジン』に「カッペリア、キッペリア、クッペリア、ケッペリアという仲間が登場し、合体して『超巨大人形コッペリア5』となる」というウソ技が掲載された。当然完全な嘘っぱちである。
- …が、エンペラーズサガにて、この巨大人形コッペリアが本当に登場(後述)。
- コッペリアを皇帝にすると「コッペリアガード」という陣形を開発できるという噂が流れたことがあるが、こちらもガセネタ。また、エンディングに登場する陣形のうち本編に登場しないものがひとつあり、その陣形が「コッペリアガード」であるという噂もあったが、実際は「ゴブリンアタック」であり、ガラケー版で使うことができる。
- リメイク版ではついにコッペリアが陣形を開発できるようになったが、コッペリアガードではなく「パペットアーミー」になった。
- エンペラーズサガの企画で、河津秋敏氏は「コッペリアの動力源は?」という質問に「ぜんまい仕掛けです。ねじは1日1度巻けばいいというヒラガの大発明。」と答えている。
エンペラーズサガ
全キャラクターの中でも珍しい「機械種族」。こちらでは金属製らしく、本人曰く水は苦手らしい。
また、巨大コッペリアが実際に登場。どうやら開発チームの目にもこのネタは留まったようである。右手にトレーとグラス、そして左手にはなぜかサルーインの軍勢を一掃する銃を携えた異様な姿。