かつて、ロマサガ2を途中で諦めた あなたへ
概要
『ロマンシング サガ2リベンジオブザセブン』
2024年6月18日,任天堂のプレゼンテーション番組「Nintendo Direct 2024.6.18」にて発表された。発売日は2024年10月24日で、価格は6820円(税込)。
Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Steamにてリリース。
なお同日にはスクウェア・エニックスe-STORE専売のコレクターズエディションが発売予定で、ゲーム本編ほか、七英雄ロックブーケのフィギュア、「サガ」シリーズでおなじみの作曲家・伊藤賢治氏により新たにアレンジされたゲーム内楽曲をすべて収録したサウンドトラック(全2枚組)、攻略本『ロマンシング サ・ガ2 基礎知識編』の復刻本が同梱される。外部リンク
プレイヤーは歴代皇帝として、数千年にわたり伝説の七英雄との戦いに挑む(進行次第では1000年足らずで七英雄との決着が付く)。
オリジナル版の特徴的なシステムである「閃き」や「陣形」に加え、新たに後年のサガシリーズで加わった「連携」システムや「タイムラインバトル」も導入され、戦略性がさらに高まった。
また、グラフィックは美麗な完全3Dに刷新され、イベントシーンは声優のキャラクターボイスをフルボイスで楽しむ事が出来る。女性キャラクターは露出度の高い衣装や肉感的な身体つきになっているが、一貫してスカートキャラはスパッツを穿いているためパンチラはしない。
初めてのプレイヤーでも遊びやすいように、マスクデータがほぼ開示され、難易度設定や成長システムも見直されている。
開発を担当したのは聖剣伝説3ToMを開発した株式会社ジーンで、聖剣3の開発・販売終了後に河津秋敏とサガチームからの誘いで開発されたとのこと。
キャラクターデザインはプレイヤー・非プレイヤー問わず全てイラストレーターのあんべよしろう氏により執り行われている。
ロード画面にドット絵が表示されるというファンサービスも。
2024年9月19日に体験版が配信開始。冒頭からクジンシーとの最初の戦いまでが範囲で、ジェラールに皇位継承した時点で終了。また戦闘勝利数70回までしかキャラクターが成長しない(技術点が入らず、戦闘回数や勝利数も加算されない)。
製品版へのデータ引き継ぎは可能。
日本ゲーム大賞2024フューチャー部門受賞。
年代ジャンプ・皇位継承
本作の目玉とも言えるシステム。
ストーリーを進行させたり七英雄を倒すなどで時間が経過し、強制的にPTメンバーが入れ替わる(世代交代する)。
例えば最初は皇帝ジェラールを主人公として操作するが、物語が進むといきなり数十年が経過して別の人物に皇位が継承される(仲間から候補者がランダムに選出され、誰か1人に皇位継承させないといけない。ずっとジェラールを操作することが出来ない)。
最終的に主人公は最終皇帝で固定されるようになり、以後は年代ジャンプによる時間経過が起こらない。
仲間たちも年代ジャンプや死亡(LPが0になる)によって世代交代する。ただし世代交代を何度もすれば一巡するので、使いたいキャラクターを再びPTに入れることが出来る。これは皇帝も同様(ただし最終皇帝が死亡するとゲームオーバーになるだけで世代交代しない)。
年代ジャンプはイベント消化数と戦闘回数次第で発生するので、面倒なら最終皇帝の代になってから使いたいキャラクターに世代交代させるといいだろう。
皇帝のステータスや技・術は次の皇帝に引き継がれる。そうすることで主人公は強化され、その成果は最終皇帝に集約されることとなる。
年代ジャンプが発生すると約50〜255年の時間が経過する。これがなかなか曲者で、例えばある地域では謀反が画策されており、最後まで話を進めれば阻止してハッピーエンドになる。しかし放置したまま年代ジャンプが発生するとクーデターが起こってしまい、一部の人物が処刑されるという後味の悪い内容となる。
皇位継承をするとキャラクターによって色んな陣形が覚えられるので、有用な陣形を持ったクラスにどんどん皇位継承させたい。
ただし「男性の皇帝でないと進められないストーリー」や「船を操縦出来る皇帝じゃないと勧められないストーリー」などがあるため、ずっと女性の皇帝で進めると一部の物語が楽しめなくなる。
特に前者は踊り子を仲間にするためには必要不可欠となり、プレイヤーによってはやりたくないクラスの人物を操作キャラクターにすることを強いられる。
ちなみに玉座に座ると別の人物に皇位継承をさせることが出来る。この時は年代ジャンプが起こらない。ただし連続して皇位継承は出来ないので、わざと全滅するなど工夫が必要となる。
主な変更点
- バレンヌ帝国と作中でハッキリと情報開示されるようになった。
- 原作に膨大に存在するマスクデータが概ね開示されるようになった。
- これらはオプションで非表示にできるので手探りプレイも可。
- 敵勢力レベル、戦闘総数、勝利数、敗北数、逃走数なども見ることが出来るようになっている。
- 理力は隠しパラメータのままだが、冥術の威力のみに関係するようになった(他の術の威力減少がなくなった)。理力は冥術研究所を調べられる。
- 難易度は「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル(=ハード)」より選択可。
- 戦闘はターン開始前でなく行動直前にコマンドを入力するタイムラインバトルに。
- これもオプションで現ターンのみ表示にしたり非表示にしたりできる。
- 一部の敵は大技を使おうとするとタイムライン上に「!」が現れる。
- 詰み防止のためにどこでもセーブを廃止。代わりに各所にセーブポイントが設けられており、BP回復ポイントもある。
- セーブデータは20個+オートセーブ
- 武器枠は2つになった。体術も枠にセットすることで初めて使えるようになる。
- 何も装備せず、術もないと防御以外の行動ができなくなる。
- 回復薬枠が武器枠から独立した。2つまで装備でき、オプションで使用した戦闘後自動で装備することもできる。
- 技枠と見切り枠が独立した。技枠は8つのままだが、見切り枠は4つ。
- WP・JPはBPに一纏めにされた。
- 武器・術系統のマスターレベルを上げると仲間のステータスが上昇する。
- 「アビリティ」の概念が生まれ、クラスの差別化が進んだ。
- 極意化することで他のクラスもセットできるようになる。
- 技・術・陣形が見直され、序盤の弓の命中率が改善し小手を付けていても命中低下は見られず、水の攻撃術等新たに追加されたものもある。
- 全クラスに陣形が存在する。
- 合成術の開発には各地に隠された古文書が必要となった。
- 原典ではソードバリアやミサイルガードなど戦闘終了まで継続してた補助魔法にターン制限が付いた。
- 8種類存在する防御力が物理防御と術防御に纏められ、属性は別に扱われるようになった。
- 敵の系統は「獣・有翼」「植物・虫」「爬虫・両棲・蛇」「魚・水棲生物」「悪魔・精霊」「骸骨・ゾンビ」「獣人・人間」「無機質・霊体」「巨人・竜」に統合され、「七英雄」というカテゴリが追加された。七英雄はそれぞれの形態が別々に載る。
- 3D描写の都合上敵の顔ぶれは地域で固定され、パラメータが変動するようになった。
- 敵の強さはイベント消化数に大きく左右され、戦闘回数の影響は小さくなった。
- 全ての敵に弱点が2~6つ設定された。
- 敵勢力レベルが参照するのは戦闘回数でなく勝利数なので逃走しまくっても敵が強くなることはなくなった。一方で逃走にはBPが必要。
- 年代ジャンプで参照するのは敗北・逃走回数含めた戦闘回数なのはそのまま。
- ダンジョンをクリアしても一部はモンスターが消滅しなくなった。
- 皇帝が任意で退位できるようになり、メンバーの入れ替えも城でできるようになった。
- 一度皇帝になった仲間は例えパーティー内継承でも皇帝候補にならなくなった。
- これにより、すべての年表を同一名称の皇帝で埋めることは今作では不可能。
- 仲間は酒場で入れ替え可能となった。
- 武器開発は施設建立から始まり、武器改造機能も追加される。
- 斬・突・打の技能レベルが武器種ごとに細分化された。剣を振っても大剣技能は上がらない。
- 一部詰み防止も兼ねてかアイテムは無限に持てるようになった。倉庫自体は引き続き存在する。
- 帝国大学は試験の数が増加し有料となったが、素材やクラウンを獲得できる。
- 帝国大学にオリジナル&リメイク版の音楽を聴ける音楽室が追加。
- 世界各地に出没するせんせいを見つける「せんせい探し」が追加。一定数以上見つけると様々な報酬が貰える。
- 新クラス「帝国鍛冶職人」「踊り子」追加。
- 技、術、見切り、アイテム、エネミー、チュートリアルを確認できる「ライブラリ」追加。
- 本編クリア後「恐妃の都」というダンジョンが追加され、大昔の七英雄の影と戦える。条件を満たして勝利することで彼らの技を使える装備を入手可能。
- ドレッドクィーンを倒すと撃破ターン数が記録され、彼女を倒したセーブデータから強くてニューゲームが可能。更なる高難易度「ベリーハード」「ロマンシング」が追加される。なおこの難易度は途中変更不可能。
登場人物
※発売前時点で公式サイトに記載、またはPVにて登場が確定しているキャラクターのみ記載。
プレイアブルユニークキャラ
仲間/皇帝候補
原作よろしく各クラスに8人ずついるが、単なる色違いというだけでなく、キャラクター毎にモデリングの差異が存在する。
一方で容量の都合からボイスはクラスで共通。
下記の者達は公式に紹介がある人物(各クラスの1番手)。
クラス | 名前 | |
---|---|---|
帝国重装歩兵 | ベア(CV:松田健一郎) | |
帝国軽装歩兵 | ジェイムズ(CV:村田太志) | ライーザ(CV:川井田夏海) |
帝国猟兵 | ヘンリー(CV:清水優譲) | テレーズ(CV:加隈亜衣) |
宮廷魔術士 | アリエス(CV:鈴木崚汰) | エメラルド(CV:白石晴香) |
フリーファイター | ヘクター(CV:八代拓) | アンドロマケー(CV:桑原由気) |
シティシーフ | スパロー(CV:内田修一) | キャット(CV:稲川英里) |
ノーマッド | アルタン(CV:清水優譲) | ファティマ(CV:川井田夏海) |
ホーリーオーダー | ゲオルグ(CV:小林親弘) | ソフィア(CV:石見舞菜香) |
格闘家 | カール(CV:前田雄) | |
武装商船団 | エンリケ(CV:星野貴紀) | |
サイゴ族 | エイリーク(CV:玉井優輝) | |
サラマンダー | ケルート(CV:越後屋コースケ) | |
アマゾネス | ジャンヌ(CV:杏寺円花) | |
フリーメイジ | レグルス(CV:松重慎) | ローズ(CV:東内マリ子) |
軍師 | シゲン(CV:烏丸祐一) | |
イーストガード | ジュウベイ(CV:清水優譲) | |
海女 | ナタリー(CV:永瀬アンナ) | |
モール | シエロ(CV:越後屋コースケ) | |
ネレイド | テティス(CV:野々山恵梨) | |
陰陽師 | セイメイ(CV:興津和幸) | |
忍者 | アザミ(CV:鈴代紗弓) | |
帝国鍛冶職人 | フロスティ(CV:長谷川育美) | |
踊り子 | リコリス(CV:古城門志帆) | |
インペリアルガード | ワレンシュタイン(CV:江藤宏哉) | ミネルバ(CV:東内マリ子) |
デザートガード | シャールカーン(CV:石井隆之) | |
ハンター | ハムバ(CV:岡本幸輔) | |
イーリス | ウィンディ(CV:鈴木紗弓) |
七英雄
その他
余談
ここ最近はポリコレに配慮した結果、キャラクターの魅力を尽く潰されて大爆死した作品が大量に発生していたが、このリベンジオブザセブンはその様な余計な配慮は一切されておらず、むしろプレイヤー達が望んでいる魅力満載のキャラデザインであった事から、発売前から大きな話題となっていた。
特に体験版にてフリーファイターのアンドロマケーや宮廷魔術士のエメラルドのデザインが余りにも可憐過ぎてそっちの方面で早速ネタにされる等、貯めていた物が爆発したかの様な反響だった。
一方でオリジナル版では殆ど不細工顔であったコッペリアの変貌ぶりは違う方向で話題にもなった。
関連タグ
リメイク ニンテンドースイッチ プレイステーション5 プレイステーション4 Steam