かつて、ロマサガ2を途中で諦めた あなたへ
概要
『ロマンシング サガ2リベンジオブザセブン』
2024年6月18日,任天堂のプレゼンテーション番組「Nintendo Direct 2024.6.18」にて発表された。発売日は2024年10月24日で、価格は6820円(税込)。
Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Steamにてリリース。
なお同日にはスクウェア・エニックスe-STORE専売のコレクターズエディションが発売予定で、ゲーム本編ほか、七英雄ロックブーケのフィギュア、「サガ」シリーズでおなじみの作曲家・伊藤賢治氏により新たにアレンジされたゲーム内楽曲をすべて収録したサウンドトラック(全2枚組)、攻略本『ロマンシング サ・ガ2 基礎知識編』の復刻本が同梱される。外部リンク
プレイヤーは歴代皇帝として、数千年にわたり伝説の七英雄との戦いに挑む(進行次第では1000年足らずで七英雄との決着が付く)。
オリジナル版の特徴的なシステムである「閃き」や「陣形」に加え、新たに後年のサガシリーズで加わった「連携」システムや「タイムラインバトル」も導入され、戦略性がさらに高まった。
設定を変更すればオリジナル版のような雰囲気で遊ぶこともできるのがうれしい。
また、グラフィックは美麗な完全3Dに刷新され、イベントシーンは声優のキャラクターボイスをフルボイスで楽しむ事が出来る。
女性キャラクターは露出度の高い衣装や肉感的な身体つきになっているが、一貫してスカートキャラはスパッツを穿いているためパンチラはしない…?→ロックブーケを最後に倒すと…
初めてのプレイヤーでも遊びやすいように、マスクデータがほぼ開示され、難易度設定や成長システムも見直されている…が、属性防御など一部マスクデータは健在。
開発を担当したのは聖剣伝説3ToMを開発した株式会社ジーンで、聖剣3の開発・販売終了後に河津秋敏とサガチームからの誘いで開発されたとのこと。
キャラクターデザインはプレイヤー・非プレイヤー問わず全てイラストレーターのあんべよしろう氏により執り行われている。
ロード画面にドット絵が表示されるというファンサービスも。
2024年9月19日に体験版が配信開始。冒頭からクジンシーとの最初の戦いまでが範囲で、ジェラールに皇位継承した時点で終了。また戦闘勝利数70回までしかキャラクターが成長しない(技術点が入らず、戦闘回数や勝利数も加算されない)。
製品版へのデータ引き継ぎは可能。
日本ゲーム大賞2024フューチャー部門受賞。
年代ジャンプ・皇位継承
本作の目玉とも言えるシステム。
イベントを消化したり七英雄を倒すなどで時間が経過し、強制的にPTメンバーが入れ替わる(世代交代する)。
例えば最初は皇帝ジェラールを主人公として操作するが、物語が進むといきなり数十年が経過して別の人物に皇位が継承される(仲間から候補者がランダムに選出され、誰か1人に皇位継承させないといけない。ずっとジェラールを操作することが出来ない)。
年代ジャンプはイベント消化数と戦闘回数次第で発生する。大抵は運河要塞や宝石鉱山を取り戻すとジェラールから世代交代することとなる。
また七英雄を5体以上倒し字幕イベントを発生させると強制的に最終皇帝に世代交代する。つまり七英雄との決着は最終皇帝の手で付けなければならない。
最終的に主人公は最終皇帝で固定されるようになり、以後は年代ジャンプによる時間経過が起こらない。
仲間たちも年代ジャンプや死亡(LPが0になる)によって世代交代する。
ただし世代交代を何度もすれば一巡するので、使いたいキャラクターを再びPTに入れることが出来る。
チュートリアルでは「一度死亡したキャラは永久にいなくなる」と某シミュレーションRPGのロストの様な説明がなされているが、実際は世代交代を何度もすれば一巡して死んだキャラが戻って来るのでそこら辺はご安心(?)を。
具体的に説明すると、例えば「帝国重装歩兵のベアがLP0で死亡し、バトル後に同じ帝国重装歩兵のバイソンが出現→バイソンがLP0で死亡し、バトル後に同じ帝国重装歩兵のウォーラスが出現→この手順があと5回繰り返す→フェルディナントがLP0で死亡し、バトル後に死亡したはずのベアが再度出現する」とこの様な流れになる。
つまるところ1クラス中の8人全員が死亡し、クラスそのものが使えなくなるなんて事は起こらないので安心してほしい。
ただし皇帝だけは一度皇帝に就いた事があるキャラクターを再び皇帝にする事は今作では不可能なので、皇位継承し過ぎると最終的に最終皇帝のみになってしまい、年代ジャンプが一切起こらなくなるので要注意。
最終皇帝のパーティーが全滅するとゲームオーバーになるだけで世代交代しない。
ちなみにリアルクィーンのイベントが最終段階に到達すると寄生されて食い破られた仲間たちは全員世代交代するので注意。
苦しんでいるからと言って話しかけないよう注意(無視すれば回避可能。ただしインペリアルガードはムービーで犠牲になるためパーティーに入れなければ回避不可)。
作中屈指のトラウマイベントのため、起こしたくなかったら最終皇帝になったら玉座に座らず、バトルや寄り道も一切せず直ちにリアルクィーンの元へ直行するべし。
皇帝のステータスや技・術は次の皇帝に引き継がれる。そうすることで主人公は強化され、その成果は最終皇帝に集約されることとなる。
年代ジャンプが発生すると約50〜255年の時間が経過する。これがなかなか曲者で、例えばある地域では謀反が画策されており、最後まで話を進めれば阻止してハッピーエンドになる。しかし放置したまま年代ジャンプが発生するとクーデターが起こってしまい、一部の人物が処刑されるという後味の悪い内容となる。
しかし一見悪そうなプレイングでのみ見れるイベントもあるので周回プレイで試してみてほしい。
皇位継承をするとキャラクターによって色んな陣形が覚えられるので、有用な陣形を持ったクラスにどんどん皇位継承させたい。
ただし「男性の皇帝でないと進められないストーリー」や「船を操縦出来る皇帝じゃないと進められないストーリー」などがあるため、ずっと女性の皇帝で進めると一部の物語が楽しめなくなる。
特に前者は踊り子を仲間にするためには必要不可欠となり、プレイヤーによってはやりたくないクラスの人物を操作キャラクターにすることを強いられる。あるいは必ず操作することになるジェラール陛下を上手く調整して海に飛び込ませるというプレイも流行している模様。
ちなみに玉座に座ると「退位」という形で別の人物に皇位継承をさせることが出来る。退位はシステム上死亡と同様の扱いで皇帝のクラスは次の世代に移る。連続して退位は出来ないので、皇帝を連続で交代させたい場合は退位と全滅を交互に行う必要がある。
年代ジャンプの利点
年代ジャンプを挟まないと発生しないイベントがあり、海女などはこのイベントをこなさいと仲間に出来ない。その前に最終皇帝を登場させると海女に皇位を継承させて陣形が手に入らない……という事態が起きる。また七英雄を4体倒すと残りの英雄達が第二形態になってしまう。スービエも例外ではないがレオンブリッジ崩落イベントは引続き起きるので皇帝が関わる個体とは別個体を吸収できたのだろう、多分。
運が悪いと全然年代ジャンプが起きないままストーリーが進んでしまい、結果として悪い方向に展開が進んでしまうことがある。
重要なのは年代ジャンプによる経過年数(世代交代)であり、例えばコムルーン島の火山は5世代経過で噴火阻止イベントが発生する。このため出来るだけ戦闘回数を多くして経過年数を増やした方が速めにイベントを消化できる。
世代がどれだけ進んだのかはヒラガやトーマに話し掛けると大体分かる。年代ジャンプしてもイベントが発生しない場合は、世代が足りていない可能性があるのでリロードしてバトルを多めにしよう。
年代ジャンプ発生条件
以下は飽くまでもSFC版でのもの。本作とまったく同じとは限らない点に注意。
イベントにはポイントが設定されており、それに応じて年代ジャンプが発生することがある。「今の年代での戦闘回数(敗北・退却含む)」も関係して来る(年代ジャンプすると戦闘回数がリセットされる)。
1.現在のイベントポイント+字幕イベントで加算されるイベントポイントの合計が15を超える。
2.イベントポイントが8~14の状態で、現年代での戦闘回数が240回に達する。
3.イベントポイントが8~14の状態で「字幕イベントクリア前のイベントポイント ≧ 現年代の戦闘回数/16の余り」になる。
4.七英雄を5人倒す(最終皇帝に代替わりになる)。
1の条件は、大抵は七英雄を倒すとイベントポイントが8加算されるので、2人倒すと年代ジャンプが発生する。人魚との駆け落ちも15加算なので一発で発生する。
3の条件は、ポイントが8の時に字幕イベントをクリアして4加算されると合計で12。
戦闘回数が20回の場合、マイナス16されて4回。
戦闘回数がイベントポイントの合計値を下回るため年代ジャンプが発生する。
つまり戦闘回数が少な過ぎても年代ジャンプが発生する。例えばジェラール(1年経過後)で戦闘をまったく起こさずに運河要塞や宝石鉱山をクリアすると年代ジャンプする。
年代ジャンプをさせたくない場合は、余計なイベントはスルーすればポイントが溜まらなくなる。
4は七英雄を倒すことが条件なので、ノエルと和解した場合は倒したことにならないので注意。
主な変更点
全般
- バレンヌ帝国と作中でハッキリと情報開示されるようになった。
- 原作に膨大に存在するマスクデータが概ね開示されるようになった。
- これらはオプションで非表示にできるので手探りプレイも可。難易度を上げることができる。
- 敵勢力レベル、戦闘総数、勝利数、敗北数、逃走数なども見ることが出来るようになっている。
- 理力は隠しパラメータのままだが、冥術の威力のみに関係するようになった(他の術の威力減少がなくなった)。理力は冥術研究所で調べられる。ちなみに今作では冥合成術が理力と魔力を参照する本末転倒な問題がある。
- セーブデータは20個+オートセーブ。取り返しがつかない要素だらけなのでセーブデータは分けておくのが推奨される。
- 皇帝が任意で退位できるようになり、メンバーの入れ替えも城の酒場でできるようになった。
- 一度皇帝になった仲間は例えパーティー内継承でも皇帝候補にならなくなった。
- これにより、すべての年表を同一名称の皇帝で埋めることは今作では不可能。
- 皇帝でないキャラが次の世代に交代しても前の技能・技・術を引き継ぐようになった。
- 3D描写の都合上敵の顔ぶれは地域で固定され、パラメータが変動するようになった。
- 一部詰み防止も兼ねてかアイテムは全種類、各99個まで持てるようになった。倉庫自体は引き続き存在する。
- 武器開発は施設建立から始まり、武器改造機能も追加される。
- 帝国大学は試験の数が増加し有料となったが、素材やクラウンを獲得出来る。
- 帝国大学にオリジナル&リメイク版の音楽を聴ける音楽室が追加。
- 世界各地に出没するせんせいを見つける「せんせい探し」が追加。5回見つけるたびに様々な報酬が貰える。最大で50回発見出来るがラストダンジョンに行く道中にも「せんせい」がいるため、全て見つけるには最終盤からとなる。
- 技、術、見切り、アイテム、エネミー、チュートリアルを確認できる「ライブラリ」追加。特に宮廷魔術師がクロウエクステンドを使って無理しているのは必見。
- 特定のルートでしか戦えない敵もいるので、図鑑をすべて埋めるには1周では不可能。攻略上とるべきではないような選択もしなければならない。
- 本編クリア後「恐妃の都」というダンジョンが追加され、ドレッドクィーンや人間時代の七英雄の幻影と戦える。
- 七英雄の幻影を倒すと強力なアビリティを、5ターン以内に勝利することで彼らの技を使える装備を入手可能。ただし七英雄の幻影は装備を入手するまでは何度も挑戦可能(装備を入手したら次周まで戦えない)。
- ドレッドクィーンを倒すと撃破ターン数が記録され、彼女を倒したセーブデータから強くてニューゲームが可能。更なる高難易度「ベリーハード」「ロマンシング」が追加される。難易度の変更は可能だが一度変更するとベリーハードとロマンシングに設定出来なくなる。
- 一方、リマスター版に存在した「追憶の迷宮」は本作には存在しないが、追憶の迷宮で得られた新要素やイベント自体は本作でも本編に分散して組み込む形で引き継がれている。
- 七英雄が世界を救い追放されるまでに至った経緯を映像で見られる装置がダンジョンに追加された。
- 見るとオートセーブされるので一回だけセーブポイントとして使える。
シナリオ
- ジェラールからの皇位継承はクジンシーを倒した後からになった。それまでは伝承法も使えずやられるとゲームオーバーになる。また、詰み防止のためこの期間はソウルスティール見切りを封印することもできない。
- クジンシーを倒すとジェラールが正式に戴冠して金鎧になり、ここからようやく継承や退位も可能になる。
- メルー地方を制圧しなくてもヤウダ地方のシナリオを始められるようになった。
- 新クラス「帝国鍛冶職人」「踊り子」が追加。
- 年代ジャンプの経過年数が最大255年に増加。オリジナル版では250年までだった。
- 年代ジャンプで参照するのは敗北・逃走回数含めた戦闘回数なのはそのまま。
- 代わりに、年代ジャンプが起こらなかった際に1年~2年ジャンプする現象が廃止。例外はジェラールがクジンシーを倒して1年経過した際のみ。
- ダンジョンをクリアしても一部はモンスターが消滅しなくなった。
- 陰陽師の加入に古代魔道書が必須となるように変更。サラマンダーと両立できなくなった。
- 皇帝が火山を固めずそのまま噴火して浮上島が出現した後、魔道士の砦にいる魔道士を起こしてしまうと魔術書を持ち去られてしまうので陰陽師も冥術も手に入らない。サラマンダーも仲間にならない。魔道士の砦は魔道書を手に入れた後で訪れるのを推奨。
- 事前に制圧していてもコムルーン火山が大噴火するとコムルーン島が制圧地域から外れてしまうようになった。
- 人力風起こしの飛行やいい仕事受注の可否が皇帝の腕力(装備込み)依存になった。
- ダンターグの遠征法則が変わり、東のダンジョンの出現直後そこにダンターグが居座る形で始まるようになった。つまり遠征はしない。勝つこともできるが負けることでもシナリオは進む。
- スービエをどこで撃破しても直後に字幕が発生するようになった。これが何を意味するかと言うと、「最終皇帝以外でゲームクリア」は本作ではできなくなったと言う事である。
- (継承者不在によるものではない、正規の)最終皇帝の出現条件は「七英雄5体を倒してからイベントクリアで字幕を出す」と言う物なのだが、原作ではノエル(メルー制圧後のみ)・ダンターグ(一部ダンジョンのみ。子供は放置)・スービエ(沈没船のみ。海女は放置)の3体を字幕を発生させずに倒す事が出来たため、他の4体を先に倒しておけば、その後上記3体を倒しても最終皇帝登場イベントが発生しない(もちろん、別の場所で字幕を出せば登場する)。だが今作ではスービエ撃破後の字幕が回避できなくなったため、ノエルとダンターグ以外を倒した時点で必ず最終皇帝が登場するのである。
- ただしクジンシーとの決闘場所変更(文章を「大氷原で待つ」にする)は可能であり、こちらのパターンはしっかりフルボイスイベントが用意されている。上記のとおりノエルとダンターグは字幕が出ないように倒せるため、彼らを5番目と6番目に倒した上で7番目に残した七英雄を倒せば良いのである。血の誓いが果たされない期間が出来てしまうが気にしてはいけない。
- これは最終皇帝専用イベントをボイス付きで展開するためと思われる(最終皇帝以外で挑めるようにすると、全クラスの声優にイベントボイスを用意するまたはボイス無しにしないといけなくなるため)。
装備・アイテム
- 武器枠は2つになった。体術も枠にセットすることで初めて使えるようになる。
- 何も装備せず、術もないと防御以外の行動ができなくなる。
- 同じ系統の武器を2つ持った場合は攻撃力が高いものが自動選択される。ただし武器固有技を使うときは、武器固有技を持つ武器に切り替わる。攻撃力が高い方の武器で別の武器固有技を受け継いで使えないのは難点。
- 技能レベルが武器種ごとに細分化された。例えば剣を振っても大剣技能は上がらない。
- 敵の弱点が細かく決まっており、それを的確に突くゲームになっている。
- 剣技が使える小剣・大剣や、斧技が使える槍は、使った技により何の技能レベルが上がるか決まる。
- 回復薬枠が武器枠から独立した。2つまで装備でき、オプションで使用した戦闘後自動で装備することもできる。
- 最高傷薬は弱体化、石化回復や万能薬(ステータス回復)を持てないので使いにくい。
- 防具枠は細分化され、それぞれに1つずつ装備できるようになった。アクセサリーも1つまで。
- 全身鎧に服が装備できなくなり大幅に弱体化した。
- 防御数値が固定値減少して難易度補正を掛けるようになり、このせいで重盾が著しく弱体化した。本作では主にガーダーを使うように。
- 原作で特定クラスの固定装備だったものが今作では外して他のキャラに装備できるようになった。性能そのものは原作とほぼ変わっていないものが多いが、コッペリアのプリマチュチュだけは状態異常耐性が無くなっている(代わりにアビリティで特性が再現された)。
- 多くの場合、それらの固定装備が弱体化しており、有用なのはヒールのサンダルなど一部に限られる。
- 初期装備品は該当クラスのキャラクターが初めて加入する際のみとなっており、同一クラスの別キャラクターを再度加入させる時は加入時の装備品はなく、自動でおまかせ装備がされるようになっている。
- このせいで格闘家がいつの間にかプリマチュチュを着ていたりヒールのサンダルを履いていたりするなどのネタ要素が生まれることに。また、ワンダーバングルが優先されがちなのも注意点。
- 魔石の指輪は装備してない場合宿泊しても効果を発揮しなくなった。代わりに装備してると城の自室でも効果を発揮するようになった。
- また、魔石の指輪を装備しても外せるようになった。これにより仲間の謀殺が非常に気軽かつスムーズに行えるようになった。
- 効果自体にも変更があり、装備者はLP全回復ではなく、非装備者のLP減少分だけ吸い取るようになった。このため、周回で全員分装備させても吸い取る対象が居ないため効果がなくなり、リマスター版のようにノーリスク全回復は不可能に。
戦闘
- 戦闘難易度は「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル(=ハード)」より選択可。また、ドレッドクィーンを倒したセーブデータから更なる高難易度「ベリーハード」「ロマンシング」が追加される。「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル」は途中でも変更可能だが、「ベリーハード」「ロマンシング」はインチキ防止のためか、一度変更すると元に戻せない。
- 「カジュアル」はさくさく物語を進めたい人向け。敵の強さが原作の3分の1程度にまで弱体化し、あまり育成せずとも問題無く進む事が出来るが、後半の石化地獄はそのまんまなので最低でも石化対策だけはしておく事。
- 「ノーマル」は難易度の高過ぎた原作を多くのRPGの標準的な強さにまで調整した難易度で、敵の強さが原作の2分の1程度にまで弱体化する。大抵の敵の攻撃が常識の範囲内に収まっている。
- 「オリジナル」は原作の高難度をほぼそのまま再現したロマサガ古参勢向けの難易度ということになっているが、パラメータや戦闘システムなどが異なるため原作より難しい場面が多い。今作はマップの構造や七英雄の戦闘スタイル等に変更が加えられているため、古参勢でも新鮮な気持ちでプレイ出来る。
- 「ベリーハード」は原作の高難度よりも更に難しくなった上級者向けの難易度。「オリジナル」よりも即死する機会が多くなり、特にボスの大技の対策を少しでも怠れば9割以上の確率でパーティー半壊or全滅するので要注意。……なのだが、1周目でしっかり準備していた場合、敵が強くなる度合いよりもこちらの引き継ぎによる強化の度合いが上回り、1周目より楽になったりもする。「ベリーハード」にすると敵からもらえる技術点も爆発的に上がるので、「ロマンシング」に向けた育成も可能。装備やステータスも引継ぎされる。ただし閃き関係は全てリセットされる上に、なかなか上位技は閃かない。序盤から最終技で無双というわけにはいかない。この難易度でドレッドクィーンを撃破出来れば、特別なアビリティを貰える。
- 「ロマンシング」はロマサガ2を極めた者だけが挑む事を許される、開発者からの挑戦状。ほぼ全ての攻撃が即死レベルにまで引き上げられ、大技でオーバーキルされる事もザラ。「ベリーハード」以上に繊細な対応が求められ、もはや欠点のある戦法で勝つのは不可能。穴の無い完璧な戦法で挑まねばならず、その為には大量の強装備や莫大な技術点を求められるので、「ベリーハード」でしっかりと下積みしてから挑む事。この難易度でもドレッドクィーンを撃破出来れば、特別なアビリティを貰える。
- 戦闘はターン開始前でなく行動直前にコマンドを入力するタイムラインバトルに。
- これもオプションで現ターンのみ表示にしたり非表示にしたりできる。
- 一部の敵は大技を使おうとするとタイムライン上に「!」が現れる。
- 詰み防止のためにどこでもセーブを廃止。代わりに各所にセーブポイントが設けられており、BP回復ポイントもある。オートセーブもオン・オフが可能。
- 何度もリセットしてやり直すプレイスタイルはやりにくくなった。
- BP回復ポイントは出るたびに復活することもあり、BP回復アイテムの利用価値が下がってしまった。
- 技術に使用するポイントは原作のWP・JPから「BP」へ一纏めにされた。
- 武器・術系統のマスターレベルを上げると仲間のステータスが上昇する。
- HP上限が2000、BP上限が500まで上がっている。アビリティで更なるブーストもできる。
- 「アビリティ」の概念が生まれ、クラスの差別化が進んだ。
- 極意化することで他のクラスもセットできるようになる。
- 技枠と見切り枠が独立した。技枠は8つのままだが、見切り枠は4つ。
- 技8つをフルに使えるため攻撃型では便利だが、術士を見切り8つにして回避型にすることができなくなった。
- 技・術・陣形が見直され、序盤の弓の命中率が改善し小手を付けていても命中低下は見られず、水の攻撃術等新たに追加されたものもある。
- 武器のスキルレベルが武器ごとに分割された。例えば原作では大剣・剣は同じスキルで使用出来たが、本作では個別にスキルレベルを上げる必要がある。
- 初期レベルは設定し直されており、どちらか一方しか持っていない場合もある。例えばイーストガードは大剣・剣の閃きのスペシャリストだが、本作では剣の初期レベルが0なので閃くためには育てる必要がある。
- 皇帝以外でも、育てたキャラのスキルレベルが次の代の同クラスのキャラに引き継がれるようになった。
- 特に、初期スキルが同クラスの他キャラと異なるキャラがいる場合、引き継ぎによって両取りが出来るようになるのでお得。例えば軍師は、8代目のコウメイの頃には冥術以外の全ての術スキルが上がる。
- 全クラスに陣形が存在する。コッペリアと最終皇帝も陣形を所持している。
- 陣形「フリーファイト-1」を始めとした多くの優遇陣形が大幅に弱体化され、不遇気味だった陣形は強化された。
- また、陣形の位置を任意に変更出来るようになり、状況に応じて臨機応変に組み替えられるようになった。特に皇帝の位置が固定ではなくなったため、その点で使い勝手を増した陣形も多い。
- オリジナル版では冥術以外の術の威力が「魔力-理力」の数値で求められていたが、理力による阻害がなくなった。
- 冥術の威力は理力で求められるままだが、冥+他属性の威力は「魔力+理力」の平均によって求められるようになった。本作の攻撃術は基本的に合成術が主力なので、理力が高いだけのキャラは冥術向きとは呼べなくなった。
- 合成術の開発には各地に隠された古文書が必要となったが年代ジャンプを経由しなくてもよくなった。
- ソードバリアやミサイルガードなど戦闘終了まで継続してた補助効果にターン制限が付いた。
- 「ベルセルク」「地獄爪殺法」が正式に体術技になったことで技道場で技・見切りを習得可能になった。
- 原作ではずっと俺のターンで有名だったクイックタイムに弱体化が入り、敵のターンをすっ飛ばす事が出来なくなった。また消費BPも60と高いためますます気軽には使えなくなったが、前述の通り今作は敵の大技のタイミングをある程度予測可能なので、先制を確定させておいて守りを固めるという戦術の際には出番が回ってくる。
- 武器のスキルレベルが武器ごとに分割された。例えば原作では大剣・剣は同じスキルで使用出来たが、本作では個別にスキルレベルを上げる必要がある。
- 8種類存在する防御力が物理防御と術防御に纏められ、属性は別に扱われるようになった。
- 体力吸収とサクションが上方修正され、通常の攻撃計算式を使うように変更された。ダメージに上限がないので5000ダメージ与えてHP2000吸収も夢ではない。
- 新しい術が追加された。ウォーターガンやロッククラッシュ、Lv制術、レストレーションなど新合成術。術の効果も変わっている。
- 敵の系統は「獣・有翼」「植物・虫」「爬虫・両棲・蛇」「魚・水棲生物」「悪魔・精霊」「骸骨・ゾンビ」「獣人・人間」「無機質・霊体」「巨人・竜」に統合され、「七英雄」というカテゴリが追加された。七英雄はそれぞれの形態が別々に載る。
- 敵の強さはイベント消化数に大きく左右され、そこに戦闘勝利数を加味する形になった。
- 敵勢力レベルが参照するのは戦闘回数でなく戦闘勝利数なので退却しまくっても敵が強くなることはなくなった。一方で退却にはBPが必要。
- 全ての敵に弱点が2~7つ設定された。基本的には、初めて弱点をつくと開示され、ずっと表示される。
- この弱点をつく事で連携ゲージが上昇し、連携を使用できる。
- 連携システムの追加
- 今作では単語を変な位置で区切ったりしないので、連携が変な名前になることは少ない。
- ロックブーケの代名詞テンプテーションが性別不明クラスにも効く様になってしまい、霧隠れでも防げなくなった。
- とはいえオリジナル版よりも魅了耐性を付ける方法がかなり増えているので、そこまで重大な問題とはならない。
- ちなみに、男性皇帝での初戦闘時は皇帝魅了後も戦闘は継続されるようになった。全滅もしくは生存者全員が魅了されると、原作通り守護者と戦わされる。
- このように「魅了対策」としての女性キャラや見切りの価値は落ちている一方で、今作では上位版の「テンプテーション2」が存在し、こちらは女性でも魅了こそされないもののなかなか手痛いダメージをもらう。この技も通常のテンプテーションの見切りがあれば回避可能なため、むしろこちらを目当てに見切りを用意する価値はある。
- なお、今作では女性や魅了耐性キャラでも見切り習得可となっている。また、リリスなどの雑魚モンスターにも使用者がいるので、ロックブーケから見切り損ねてても問題ない。
お勧めの道場
道場とは技を閃くのに適した強大な敵を指す。本作は敵の強さによって閃きやすさも増減する。
特にベリーハード以上の難易度では雑魚ですら異常な攻撃力のため、序盤からバンバン技を閃かないと火力が足りないという事態になる。
せんせいを50回見つければ閃き確率が2倍になるのだが、ラストダンジョンまで行かないと達成出来ないので2周目に役立てたい。
ただしどの技を閃くかはキャラクター(世代交代の8キャラ含む)によって異なるため注意。これはメニュー画面から確認出来る。
- ミミック
序盤からソーモンに来た時点で利用が可能。クジンシーの館に三体存在する。
ミミックは倒すと復活しないので倒さないように退却しつつ技を閃こう。
- サイケビースト、ブロップ、チューブウォーム
術研究所を建設すると下水道に場違いなほど強い雑魚敵が湧くようになる。
序盤の閃き道場としては超優秀だが触手やサイクロンスクイーズで昇天しやすいのでLPに注意。
- アルビオン
ワイリンガ湖にいる巨大な魚。運河要塞をクリアしてソーモンからマイルズまで船に乗り、ステップ→サバンナ→ビハラとフィールドを移動して、ビハラの船に乗れば来れる。または宝石鉱山をクリアしてルドン高原→サイゴ族の村→トバ→マーメイド経由でメルー砂漠に出られる。ただしダンターグと戦ったり(負けてもよい)、魔女のほこらで1回でも買い物をする必要があるため手間が掛かる。
ミミック以上に有用で技の閃きに適している。ただしいきなり戦うにはそこそこ強敵なので注意。くし刺しやチャージの見切りを覚えられるので習得しておくと安心。
ちなみにテレーズ(帝国猟兵)を連れて来れば弓の上級全体技「バラージシュート」を閃いてくれるので、その後の戦闘が格段に楽になる。
戦闘回数に加えイベントを消化(七英雄討伐含む)することで敵の強さも上がるので、改めて会いに来ると新しい技が閃きやすくなる。
- トウテツ
ラストダンジョンで出現する雑魚敵だが、閃きレベルのわりに異常に弱いため戦いやすい。
防具さえちゃんとしていれば全滅どころかLPさえ減らすことはまれ。
終盤で七英雄武器の固有技を取りたいときに便利。
登場人物
プレイアブルユニークキャラ
仲間/皇帝候補
原作よろしく各クラスに8人ずついるが、単なる色違いというだけでなく、キャラクター毎にモデリングの差異が存在する。
一方で容量の都合からボイスはクラスで共通。
下記の者達は公式に紹介がある人物(各クラスの1番手)。
クラス | 名前 | |
---|---|---|
帝国重装歩兵 | ベア(CV:松田健一郎) | |
帝国軽装歩兵 | ジェイムズ(CV:村田太志) | ライーザ(CV:川井田夏海) |
帝国猟兵 | ヘンリー(CV:清水優譲) | テレーズ(CV:加隈亜衣) |
宮廷魔術士 | アリエス(CV:鈴木崚汰) | エメラルド(CV:白石晴香) |
フリーファイター | ヘクター(CV:八代拓) | アンドロマケー(CV:桑原由気) |
シティシーフ | スパロー(CV:内田修一) | キャット(CV:稲川英里) |
ノーマッド | アルタン(CV:清水優譲) | ファティマ(CV:川井田夏海) |
ホーリーオーダー | ゲオルグ(CV:小林親弘) | ソフィア(CV:石見舞菜香) |
格闘家 | カール(CV:前田雄) | |
武装商船団 | エンリケ(CV:星野貴紀) | |
サイゴ族 | エイリーク(CV:玉井勇輝) | |
サラマンダー | ケルート(CV:越後屋コースケ) | |
アマゾネス | ジャンヌ(CV:杏寺円花) | |
フリーメイジ | レグルス(CV:松重慎) | ローズ(CV:東内マリ子) |
軍師 | シゲン(CV:烏丸祐一) | |
イーストガード | ジュウベイ(CV:清水優譲) | |
海女 | ナタリー(CV:永瀬アンナ) | |
モール | シエロ(CV:越後屋コースケ) | |
ネレイド | テティス(CV:野々山恵梨) | |
陰陽師 | セイメイ(CV:興津和幸) | |
忍者 | アザミ(CV:鈴代紗弓) | |
帝国鍛冶職人 | フロスティ(CV:長谷川育美) | |
踊り子 | リコリス(CV:古城門志帆) | |
インペリアルガード | ワレンシュタイン(CV:江藤宏哉) | ミネルバ(CV:東内マリ子) |
デザートガード | シャールカーン(CV:石井隆之) | |
ハンター | ハムバ(CV:岡本幸輔) | |
イーリス | ウィンディ(CV:鈴木紗弓) |
七英雄
その他
- ヴィクトール(CV:興津和幸)
- ヒラガ(CV:越後屋コースケ)
- トーマ(CV:阿部菜摘子)
- ハロルド王(CV:玉井勇輝)
- サイフリート(CV:森山智寛)
- セキシュウサイ(CV:玉井勇輝)
- ギャロン(CV:玉井勇輝)
- 海の主(CV:新井笙子)
- オアイーブ(CV:ファイルーズあい)
- サグザー(CV:鈴木崚汰)
- 大神官(CV:山口恵)
- リアルクィーン / ドレッドクィーン(CV:野々山恵梨)
関連タグ
ニンテンドースイッチ プレイステーション5 プレイステーション4 Steam
ミンストレルソング:前作『ロマンシングサガ』の3Dリメイク。