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「互いに傷つけ合って死ね!」

プロフィール

職業法律家
趣味自分が勝てるゲーム
吸収の対象人形使い
歴史に名を残す
目標(過去)政界進出
目標(現在)思い通りの生活
形態変化
  • 第一形態:皇帝のHPが700未満
  • 第二形態:皇帝のHPが700以上orラストダンジョン
CV近藤浩徳(ロードオブヴァーミリオン) / 杉田智和(リベンジオブザセブン)

概要

ロマンシングサガ2』の中ボス、七英雄の1人。

語源は新大久保大久保ではない大久保駅はいくつかあるが東京の大久保駅は山手線ではなく中央本線の駅である)の逆読み。

作中明言はされてはいないものの、七英雄を異世界へと追いやった古代人への復讐には然程興味はないようで、自身が支配する立場となるためか大規模な侵略作戦を展開していた。

  • ステップ地帯に巨大な地上戦艦を建造する
  • 遊牧民ノーマッドが採取する薬草を奪って麻薬を製造し、世界各地にばら撒いていた。
  • ヴィクトール運河に要塞を建て、帝国の他領土への侵攻を阻む

……等々、結果として海を隔てて隣国に位置するバレンヌ帝国と、カンバーランドの強国同士の外交を途絶えさせているのに成功すると、悪質ながら有効な作戦を成功させている。

カンバーランドの後継者問題に纏わる内紛を機に地下トンネルを掘ってステップ地帯からモンスターを侵攻させたり、後述するROSでの進化の仕様などからゲーム開始時点では特にカンバーランド制圧に注視していたのでは、と考察するプレイヤーも少なくない。

地域の関係上、早期攻略が多い七英雄であるが、頑張ればラストダンジョン送りも可能。しかしその場合は基本的にステップが併合不可能になってしまう都合上、一種の縛りプレイになるので注意が必要(特にROSではノーマッドに加えて、軍師も選べなくなる)。

貧弱な外見通り他の七英雄と比べてもHPは低いものの、「ずる賢いボクオーン」の異名(悪名?)を持ち、皇帝らが地上戦艦に乗り込み目の前に迫られるや否や命乞いをしてくるが、ここでうっかり許してしまうと背後から不意打ちを喰らう羽目になり、陣形を乱さた上に先制攻撃を受けてしまう。

皇帝「2度目は許さんからな」

ボクオーン「バカめ、甘いわ!!」

尚、この時に皇帝が「2度目は許さない」との発言をしており、2度目に許す選択肢を選ぶと今度は逆に先手を取れる。

ボクオーン「バカめ、甘いわ!!」

皇帝「……2度目はないと言ったはずだぜ?

人形が大好きな七英雄としても知られており、こちらの攻撃ターゲットを強制変更する技《マリオネット》を使うが、術は一切使用しない。

皇帝のHPが700以上になると第2形態となり、ボクオーン自身の外見こそ変化しないものの、マリオネットの代わりにナイフをジャグリングしたピエロのような大型の人形を従えて登場する。

HPも2倍近くになり、マリオネットだけでなく水鳥剣などの剣技を多用してくるが、ソードバリアがあれば怖いのは単体攻撃のふみつけだけになる。

ただし、上記のように不意打ちを受ければ水鳥剣の一撃で即全滅となる。

他媒体における扱い

徳間書店より出版されていたコミカライズ版

クジンシーに続いてジェラールによって倒されたが、戦闘シーンは一切描かれず、いつの間にかやられた扱いになっていた。直接の戦闘シーンが描かれなかった唯一の七英雄である。

しかし、後のノエルの回想シーンでは、悟り切った口調でワグナスを諭すと、ゲーム中の印象とは全く異なる役割で登場した。

カードゲームロードオブヴァーミリオンⅡ

他の七英雄と共に登場し、CVダンターグと同じ近藤浩徳氏が担当。

前職は法律家だが、七英雄のブレインになると主張して仲間入りした。

七英雄結成時の会話で「ダンターグとスービエは力が強いだけ、ロックブーケの必要性はゼロ」とノエルやワグナスの人選を批判している。

「たった一つ駒を動かすだけで、戦況を優位に導くことが出来る」

現代において皇帝などの敵対者に対しては、粗暴な口調を見せるのはそのままだが、

過去の七英雄同士での会話では敬体と常体が混ざった口調だが丁寧主軸となり、他の仲間を蔑むような台詞は無い(クジンシーに対しても正式な討伐軍の一員であること主張する彼に冷ややかに加入の経緯の事実を挙げるに留まっている)など、派生作品で描かれた過去から地味に設定の変更が大きいキャラクター。

加入順も変わっており、ワグナス・ノエル・スービエ・ダンターグによる『ターム討伐隊』の作戦会議を酒場で聞いていたがボクオーンが「その作戦を完璧にする」べく参加の意思を示すと、ロックブーケより前にメンバーに加入した。

尚、その際ボクオーンは自己紹介もせずに話に入って来たためダンターグに槍で遮られ、ワグナスの作戦に異論があることをワグナスを愚弄していると受け取られ彼を信頼するスービエと一触即発になり掛かった。

この時のボクオーンは異名に反して堂々とした態度でダンターグ、スービエと相対していたが、これはボクオーンの意志の強さの表現なのか、はたまた「取り入るべきはワグナスとノエルで、それ以外の相手には興味がない」とする無関心の顕れなのかは、判断が分かれるだろう。

討伐隊加入後は策略家として最終的な勝利のための慎重な安全策を立てるが、保身的なわけでもなく第一次女王討伐作戦時には孤立したノエル救出に自身も共にタームの巣に向かい、再びの女王討伐作戦の途中にワグナス達が「女王討伐の好機」と見て無謀にも思える行動を取った時も反対はしつつ共に向かい、心にさえ影響を及ぼす吸収の法の乱用をしかねないダンターグを冷静に諭すなど、相応に仲間意識も持っている。

過去の勇姿と帰還後の凋落ぶりと豹変ぶりから、クジンシーと同様かそれ以上に吸収の法の悪影響を受けた人物として挙げられる。

……もっとも、上記のプロフィールの通り趣味に「自分が勝てるゲーム」、夢は「歴史に名を残す」、目標は「政界進出(過去)」/「思い通りの生活(現在)」と挙げる、ロードオブヴァーミリオンⅡでの他のメンバーを酷評する、ボクオーン(幻影)戦での掛け声の中には「全ては名声のために」 と漏らすetc……から、清々しいまでに功名心と利己主義にまみれた俗物であるのが見て取れ、本質的には自らが「ただのクズ」と酷評したクジンシーと五十歩百歩だったりする(現実的に考えても、麻薬密売で利益を儲けるだけならば、複数のアジトを設け定期的に所在を変えた方が、自分の所在を隠匿するにも都合が良い上、地上戦艦の建造・運用・維持の何れのコスト的にも遥かに安く済む。にもかかわらずそれをせずに地上戦艦に頼ったのは、客観的には「自分は七英雄で強大な力を所持しているから、誰であっても逃げも隠れもしない」と誇示しているようにしか見えない)。

恐らくクジンシーに対する酷評は、自覚の有無を問わない同族嫌悪と考えられ、上記ので触れた過去と現在の人格の大きな乖離は 「既に取り繕うべき相手も居ないから、人から好まれるポーズをする必要がない」 と開き直っただけ等々の見方もあり得る(そもそも、他の古代人から「ずる賢い」と評価されている時点で、元から人間性の低さが察せられてもいる)。

対処法

SFC版(リマスター版込み)

「ずる賢い」と評されるだけあって知将スタイルかと思いきや、搦め手は同士討ちを誘うマリオネット程度で、他は全て物理攻撃で術の類は一切使用しないと中々に脳筋スタイル。

第1形態は同仕打ちを狙うマリオネットへの対策が重要……よりも、極論だが他に挙げるような危険な能力は皆無と断言しても良く、強いて挙げるならフルフラットによるスタン効果くらいか。

マリオネットは相手の攻撃対象を変えてしまうため、全体攻撃を使うメンバーが喰らってしまうと、瞬時にパーティを半壊させる威力を秘める。

第2形態では七英雄最高の腕力28を誇り、水鳥剣や落月破斬で斬りかかるから一溜りもない。

ならばどうするか。

ボクオーンより先にこちらの全員が先手を取れば良いのである

そこで思いつくのが防御を犠牲に、全員が確定で先手を取れる陣形のラピッドストリームで、これならマリオネットをいくら使ってこようが、何の脅威にもならないのである。

ついでに記述すると、ボクオーンは植物の属性を持っているため斧技の「大木断」や「マキ割りスペシャル」が使えれば大ダメージを期待できる。

特に腕力のあるサラマンダーがグレートアクスなどで喰らわせたのならば、軽く7〜8000のダメージを叩き出してくれるだろう。

第2形態が相手なら、同じくラピッドストリームで挑み、初手で全員がソードバリアを発動。ふみつけの見切りもあれば人形はただの置物と化す。

リベンジオブザセブン

リベンジオブザセブンでは七英雄共通の仕様で、4人を倒してから第二形態となる。(他、カンバーランドが滅亡するとその時点で第二形態が確定する)

おそらく七英雄のなかでは強化に加えて戦法が大幅に変わったキャラである。

第一形態は戦闘開始から数ターン後に小型人形を2体召喚する。人形が存在する場合、ボクオーンへのダメージが大幅に減少するバリアが張られる。

尚、ボクオーン自身はマリオネットや冥術を主体にし、フルフラットなどは人形が繰り出してくる。

そしてボクオーン本体のHPが半分になると、「奥の手」として第二形態でお馴染みの巨大人形を召喚し、バリアを再展開。

この巨大人形は冥地層時に大幅に回復してくる上に「落月破斬」やボクオーンの冥術で冥地層に書き換えてくる嫌らしい戦法で攻めてくる。オリジナル版で脅威だった水鳥剣ももちろん使用してくる。

バリアのために巨大人形を破壊すると、最大奥義と称して破壊された巨大人形と同化。その後はひたすら新技・終わりなき人形劇を連発してくる。

バリア中もダメージはそれなりに通るので、同化前に撃破も可能。

第二形態は最初から巨大人形を召喚しバリアを展開されてる状態から開始する。

そしてボクオーンを倒すと巨大人形と合体し、HPが3割ほど回復して復活。またこの時大型人形の方のHPが残っている分だけ回復するので、ボクオーンを倒す前に大型人形のHPはなるべく削って置くとよい。

「本体のボクオーンを倒せば終わるはず」とその手のRPGに慣れたプレイヤーほど引っかかるだろう(特に第1形態にはこの仕様がないこともあって)。

天術を鍛えて閃かせる必要があるが、「終わりなき人形劇」は斬撃属性=ソードバリアで無効化できることに気づけば合体後も楽になる。

ちなみにリベサガでは初見だけでなく、原作をクリアした人も含めてプレイヤーから「初見殺しを食らった」との声がかなり多い

こうなった理由としては、

  • 単純に第一形態から全体的に強化されてるので、原作と同じ感覚で早期に挑んで返り討ちに遭う
  • 第二形態の出現条件が『カンバーランドの滅亡』と基本的にカンバーランド問題が早期に発生しやすく、何気ない選択等で滅亡する。初見だけでなく、敢えてカンバーランド滅亡を狙ってるプレイヤーもいるので、七英雄の中では第二形態の出現条件が最も容易で、上記で述べたように原作と同じ感覚で早めにボクオーンを挑んだら、すでに第二形態だったとの展開が発生しやすいからと思われる。

一応、原作より戦いやすくなっている部分もあり、例を挙げると『いい仕事』で地上戦艦に潜入した場合、装備を取り返せるようになっている。

他にも腕力を装備で補強すれば、原作では『いい仕事』を受けられないキャラでも、潜入出来るようになった変化もある(前述の仕様変更により、ジェラールでも戦えるようになっている)。

本編クリア後に行ける『恐妃の都』では過去の姿の幻影と戦える。

こちらでは本編の第一形態と同様に人形障壁によるバリアを張る……のだが、なんとこの人形がクイックタイムを使ってくる。

本人の得意技であるマリオネットも健在で、この幻影戦ではクイックタイムであちらが先行を確定させた後にマリオネットを撃ってくると非常に恐ろしいコンボを使ってくる。なのでこの戦いはいかに早く人形を処分できるかが肝となる。

見事撃破に成功すれば『オールウィーク』(クリティカルを除くすべての攻撃が弱点を突いた状態になる)のアビリティが手に入る。今作は弱点を突くのが重要になっており、忍者の『ウィークヒッター』の効果を常時発揮することにも繋がるなど非常に優秀なアビリティ。

更に5ターン以内に勝利すれば『傀儡の棍棒』を入手できる。攻撃力自体は『胡蝶の剣』や『炎鱗の斧』に劣るが、固有技の『ウォータームーン』は相手の魔力をダウンさせる効果を持つ。原作では序盤で覚えるイド・ブレイクに魔力ダウン効果があったが、リメイク版ではこれが唯一の手段である。そして片手武器なので盾と併用でき、高難易度でも非常に使いやすい。

余談

『ロマンシングサガ2』では異形な魔物と老人が混ざったような姿だったが、以降の作品では色んな姿で登場している

SFC時期には小林智美氏の公式絵では緑基調の老人がおり、漫画版でも似た容姿でボクオーンとして登場していて、漫画版特に例の知名度の高さも相まって『ボクオーン=老人』のイメージする人は長らく多かった。

ロードオブヴァーミリオン』にて中世風な人間らしい老人の姿で登場。こちらの姿は後にロマサガRSなどでも登場してる。

更に小林智美女史によって、17年ぶりに『ロードオブヴァーミリオンⅡ』のSPカード用に描き下ろされたイラストでは、当時の小林氏の気分や趣味によって別人のようなイケメンとなっている(詳しくは小林智美女史の公式サイトのページへ)。

このイケメンなボクオーンは『イケメンなボクオーン』を略してか、一部のファンから『イケメーン』と呼ばれてもいる。

勘違いされやすいが、美青年ボクオーンの若い頃の姿ではなく、一種の別Verキャラである。

こちらも後にロマサガRSにエンサガやCDジャケットなどでも出演しており、近年のロマサガRSでも青年ボクオーンの露出が増えている。

一部で青年版は人気はあったものの、ファンの間では青年イラストの初登場がSPカードとLoVのアクティブ勢向けのキャンペーン要素だったのに加えて、老人のイメージが強かったりで舞台化やリベサガが出るまでは、こちらを公式と扱わない人は少なくはなかった。

更に『エンペラーズサガ』や『インペリアルサガ』では、古代人として戦っていた時代の姿で登場。老人ではなくオールバックのナイスミドルとなっており、法律家らしく天秤を持っている。何故か半裸だが。

近年にて舞台化されたサガステでは、小林智美氏の方のデザインに近い姿で登場。そして2024年10月にて発売されたリベンジオブザセブンにおいての人間形態は、舞台版同様の小林智美氏に近いデザインで登場する。尚、リベンジオブザセブンのキャラクターデザインを担当したあんべよしろう氏によると “初期には老人の姿で制作したラフ案もありましたが、他のメンバーに比べて貫禄が出すぎてしまう等の理由から、若い姿を採用することになりました” と答えている(出典=スクウェア・エニックス出版『ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン 公式ガイドブック+設定画集 皇帝継承記』)

リメイク版での声優は前述の通り杉田智和氏だが、LoV2ではクジンシー&スービエ&ノエル&ワグナスの声を担当していたので、同作により総計で七英雄の内5人の声を演じている。

関連タグ

ロマンシングサガ2(リベンジオブザセブン) 七英雄

イケメン アホ毛 目隠れ 曲芸師

老人 人形 モンスター化 卑劣漢

桃白白ドラゴンボールの悪役。違法な手段で荒稼ぎを行い、主人公に追い詰められると命乞いからの不意打ちという卑劣漢ぶりを披露。こんな男だがハゲ頭の男から尊敬されていた。後に全身を機械化(サイボーグ化)してパワーアップを果たす。

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