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物語開始時点のプロフィール

賢妃
住居水晶宮
年齢23歳
イメージカラー青(群青)
出身地まだ明確な描写は無い
氏族「華」の傍系と推察される(現帝と縁戚関係との描写がある)
CV石川由依

概要

梨花とは、ライトノベル『薬屋のひとりごと』に登場する上級四妃の一人である。

梨花妃と呼ばれることが多い。

人物

経歴

皇族との縁戚である名家の当主の娘。

加えて容姿・知性に優れるが、皇帝を想う気持ちが人一倍強かったことから壬氏に推されて上級妃となった。なお、彼女の一族による権力の集中を防ぐため就いたのは上級妃内で最も位の低い「賢妃」となった。

物語開始時点では唯一現帝の男児を産んでいるが、本人及びその東宮とも原因不明の病で酷く衰弱している。そんな中で玉葉妃に「自分は女児(鈴麗公主)を産んだからと、男児である私の子を呪い殺す気だろう!」という、罵声を浴びせているシーンで初登場するが、同時期、その女児こと鈴麗公主も同じ病で苦しんでいる。その後、鈴麗公主は猫猫の助言により一命をとりとめるが東宮は亡くなり、失意からますます衰弱することとなる。

ちなみに彼女と東宮の衰弱の原因は、おしろいに含まれる

猫猫は原因の特定と対策を梨花妃の居住する水晶宮と玉葉妃の翡翠宮にそれぞれ"匿名で"警告しており、これに従った玉葉妃からも伝えられているが、疑心暗鬼に陥ってしまっていたのか梨花妃が受け入れることはなかった。

毒性があると猫猫から報告を受けたことで壬氏から使用禁止のお達しが出て回収されたが、無知な侍女の一人が「梨花様に美しくあってほしい」というエゴからおしろいを提出せず隠匿、東宮の死後も病床に伏す梨花妃の肌に使い続けていた。

他の侍女も大同小異で、滋養を付けなければと栄養重視の高級料理ばかりを供していたが、弱っている身体では飲み込むことができないという当たり前のことを知らない上に、嚥下食を猫猫が用意しても「下賤な料理など梨花様のお口に合わぬ」と端から小馬鹿にして受け入れなかったため、病状は悪化する一方だった。

皇帝から梨花妃の治療を命じられた猫猫の立ち入りでこれらの事実が明らかになり、おしろいの使用を止め、病人食や小排泄の促進、入浴による発汗、薬草などの適切な処置により回復した。

 

キャラの配色やデザイン、帝の寵愛を巡る立ち位置、親族の政治的な立場(こちらは皇族の親族だが、玉葉妃の実家は商家からの成り上がりである)、何より残りの上級妃が(物語開始時点では特に)帝の皇后候補にほぼなり得ないことから、事実上玉葉妃のライバルである。が、当人達はこの冒頭の衝突以降、お互いに接触しない事で無用な衝突を避けている(侍女達は別だが)。

一方、命を助けられたことから猫猫のことを玉葉妃付きの毒見役と分かった上で気に入っており、冬の園遊会ではカッコよく猫猫に紅水晶の簪をプレゼントしている。自身の住まう水晶宮を想起させつつも「紅」は玉葉妃の「赤」を示し、これは現在の主である玉葉妃へ配慮しつついざとなれば猫猫の後ろ盾になり、侍女として召抱えるという意味と思われる。

さらに、翌年の園遊会の準備にて彼女が薔薇の温室栽培を行おうとした際には、上述の治療の折に水晶宮内に作ったサウナを快く貸し出している(猫猫も対価として帝の愛読書を提供した)。また、第二子出産後に猫猫が水晶宮に訪れた際、率先して第二子を抱かせている。しかし、壬氏ないし玉葉妃付きと考えているためか、率先して彼女を引き抜こうとはしていない。

玉葉妃が先に皇子(東宮筆頭)を生んだことから彼女が皇后となって後宮を出て行き、続けざまに楼蘭妃里樹妃事情により後宮を出たため、原作最新時系列にて唯一後宮に残る上級妃となっている。この状態が約2年ほど続いた後、曰くが付いた淑妃以外に新たな妃を就けようという動きが進んでいる。

容姿

黒髪に切れ長の瞳を持つクールな美女。上級四妃の中でも五行の「青(木徳)」を担っていて、装飾や意匠も青(と紫)を基調にしている。

作中屈指の巨乳

漫画版の描写からは全キャラ最大級とみられる。花街育ちの猫猫評で「張りや形も至宝」とのことで、それはそれは素晴らしい胸部をお持ちのようだ。

後に猫猫から秘技を教えられている。(おそらくコレ

そのためpixivでは早速R-18系作品が大量に投稿されているので閲覧には注意のこと。

秘技の結果が気に入った梨花妃は、新しい淑妃に楼蘭妃が後宮に入ったのを機に、玉葉妃とともに猫猫を四貴妃教育の講師に推薦、猫猫によって男子禁制の秘術が伝授された。

性格など

登場は上記の通り、猫猫にも読者にも印象の悪いキャラであった。しかし、2ヶ月以上に及ぶ猫猫の献身的な看病で体調が回復した折には「自尊心はあるが尊大ではない」「皇妃に相応しい、人の上に立つ品格を持った女性である」と評価を改められた。裏切り者の身内や下級の侍女に恩情をかけるなど、器も大きい。

品性や知性に加え、帝を想う気持ちの強さが高く評価され、信用できる女性として上級妃に抜擢されている。登場するシーンの関係でそこまで直截な描写はないが、その気持ちは心酔の域らしい。この点は猫猫も察知しているようで、間接的にではあるが「梨花妃は権力ある国母という立場ではなく、皇帝その人を愛している」と指摘している。さらに、玉葉妃が実家の西都を贔屓する可能性が高いことから、素養に限れば彼女より国母に向いており最も国母が相応しい方と、壬氏と猫猫から評されており、この評を聞いた帝や阿多も否定していない。

関係者

侍女頭

(シン)

梨花の同い年の従姉妹(梨花の父の姉の娘)で、彼女の侍女頭。主と顔がよく似た美女だが、胸部は及ばない。幼い頃から梨花と共に妃候補として育てられ勉強面では彼女より優れていたが、国母という立場になる自分しか愛していないという人格的な難を見抜かれ、梨花の方が妃として選ばれた。そのため梨花を憎み堕胎薬を持ち込んでいたが、それを猫猫たちに暴かれる。本来皇帝の子を堕胎させようとした場合は死罪になるが、梨花の温情で「妃に対する暴言罪」で後宮からの追放に留められた。猫猫は「後宮から不名誉な事で追い出された彼女は、もう二度と梨花に並び立つことができなくなったことで、最も屈辱的な罰を受けた」と表現した。

侍女

数十人に及び、良家のお嬢様だけで構成される。

猫猫が水晶宮に派遣された頃、劇中でも舞台裏でも嫌がらせを働く侍女が多かったが、前述のおしろいの一件で無知と独善を糾弾された上に、ビンタされたり恫喝されたことで、ここの侍女の大半は猫猫に逆らえない程のトラウマを植え付けられた。それでいいのか主人公…。

なお、そういった碌でもない侍女が(梨花妃の妃としての才覚に反して)多い理由は、侍女頭の杏が意図してかき集めた為だと猫猫は推測している。実際、新しい侍女頭が就任した後に入れ替えが行われたようであり、新たに入ってきた侍女たちは猫猫から「優秀」と評されている。

子供

物語開始時点で東宮を産んでいるのだが、早々に亡くしてしまうことになる。後に第二子となる男児を出産しており、そちらは順調に育っている。しかし、東宮筆頭である玉葉妃の皇子には混血の特徴が色濃く出ていることから反発も多く、彼を東宮にしようとする動きも活発化している。

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