概要
『薬屋のひとりごと』の登場人物。
皇帝と玉葉妃の間に生まれた赤毛の姫君、侍女からは「リンリーひめ」と呼ばれ、母親からは「シャオリン」の愛称で呼ばれる。
玉葉妃の妊娠がわかった直後、少なくとも2回毒を盛られ、毒見役の侍女2人は精神を病んだり、手がしびれる後遺症が残るなどして翡翠宮から去っている。
梨花妃が産んだ東宮より3ヶ月早く産まれたが、母子そろって下痢と腹痛、吐き気、食欲不振が続く原因不明の体調不良に襲われていた。
鈴麗公主と東宮以前に産まれた皇帝の子は3人そろって同じ症状で亡くなっており、立てつづけに起きる不幸に後宮では「呪い」と噂し、手の打ちようがないことに後宮の医官たちは困惑を深めつつあった。
体調不良に苦しむ鈴麗公主のため玉葉妃は梨花妃に医官の派遣を依頼するが、東宮と自身の体調不良に苦しむ梨花妃は聞きいれず、呪いの主は「玉葉妃ではないか」と言い放ち、その場を立ち去ってしまう。
玉葉妃と梨花妃の言い争いを目撃した猫猫は鈴麗公主と東宮の体調不良を「呪い」ではなく「おしろい」に含まれた「鉛の毒」によるものと確信、「おしろいは毒、赤子に近づけるな」との警告をスカートの裾に書き記して玉葉妃と梨花妃に送りつけるが、梨花妃の侍女には無視されてしまう。
結果、警告を聞きいれた玉葉妃はおしろいをつけて体調不良になっていた乳母を解雇、鈴麗公主の命を喪わずにすんだが、警告を聞きいれなかった梨花妃は東宮を喪ってしまう。
玉葉妃は警告を書き記した人物を探しはじめ、壬氏の協力を得て後宮の下女・猫猫こそが「鈴麗公主の命の恩人」ということをつきとめ、彼女を毒見役に取り立てる。
猫猫の警告を得て「鉛を使ったおしろい」は全面禁止となり、鈴麗公主は皇帝と玉葉妃の愛を受けてすこやかに育ちはじめるが、梨花妃に仕える侍女は命令を無視、猫猫が完治させるまで梨花妃を危篤寸前にしてしまう。
余談
「鈴麗公主を演じているのはだれか?」と一部で話題になっていたが、玉葉妃を演じていた種﨑敦美女史が「鈴麗公主も演じている」とカミングアウト、はからずも鈴麗公主をアーニャにしていた上記イラストのぼてきち氏は正解を描いていたことが判明した。