概要
日本の妖怪にも玉藻前など外国伝来の妖怪が存在する一方、
韓国のトッケビの様に日本の影響で本来の姿が不明になっている場合もある。
なお、子記事としてリンクできない場合は関連タグとして紹介する。
北ヨーロッパ
イギリスの妖怪、ケルト神話、北欧神話の記事も参照。
北欧神話由来のトロル/トロールは全域で伝承される。
アイスランド
- ヴァトナゲダ(Vatnagedda)
- オフグッギ(Ofuguggi, Öfuguggi):鰭が逆向きのトラウト。
- カットクヴェリ(Katthveli):猫鯨。
- スヴェルズクヴァルル(Sverdhvalur, Sverðhvalur):剣鯨。
- スクリムスル/ラーガーフロット湖の怪物(Skrimsl, Lagarflot Monster):巨大なアザラシのような怪物。
- スケルヤスクリムスリ(Skeljaskrimsli, Skeljaskrímsli)
- スケルユングル(Skeljungur, Skeljúngur):貝殻鯨。
- スコッフィン(Skoffin, Skoffín)
- スコトゥモージル(Skotumodir, Skötumóðir):ガンギエイの母。
- ストックットル(Stokkull, Stökkull)
- セラモージル(Selamodir, Selamóðir):海豹の母。
- テイマフィスクル(Taumafiskur)
- ニクル(Nykur):水馬。
- ネイトクヴェリ(Nauthveli):牡牛鯨。
- フリズルモージル(Flydrumodir, Flyðrumóðir):大型の鰈であるオヒョウの母。
- フルドフォルク(Huldufólk):エルフのこと。
- フロッカウットル(Hrokkall, Hrökkáll)
- フロスクヴァルル(Hrosshvalur):馬鯨。
- ムスクヴェリ(Mushveli, Múshveli):鼠鯨。
- リングバック/リングバクル(Lyngbakr, Lyngbakur)
- ロズシルングル(Lodsilungur, Loðsilungur):毛むくじゃらのトラウト。
スウェーデン
- ヴェッテン湖の怪物:19世紀半ばから目撃されている怪物で3つのこぶをもつ。
- ギシンゲの狼
- グーロ(Gulo)
- グリペン(Gripen):グリフォンのこと。
- スクーグスロー(Skogsrå)
- スクヴェイダー(Skvader)
- ストーウェオーユーエ/ストーシー(Storsjöodjuret,Storsie):イェムトランド県のストゥール湖に棲む大蛇。
- トムテ(Tomte)
- トロルゲッダ(Trollgadda, Trollgädda):巨大なカワカマス。
- ドラケン(Draken):ドラゴンのこと。
- 投げすて魔人
- ネック(Näck)
- バーレルセル(Varelser):確かに存在するのだが、何と表してよいのかよくわからないもの。
デンマーク
- オーレ・ルゲイエ(Ole Lukøje)
- スラッテンパッテン(Slattenpatten):非常に長い乳房を持つエルフの一種。シェラン島では水の女神として知られる。
- ハブリュー:人魚のこと。
ノルウェー
- がらがらどん(De tre bukkene Bruse)
- クラーケン(Krake)
- スワムフィスク/スワンフィスク(Swamfisk)
- セルマ
- ニッセ(Nisse):トムテのこと。
- ニュック:ニックのこと。
- ハーヴグーヴァ(hafgufa):ノルド語で「海の霧」という意味の名で、芳香のある吐瀉物を撒き餌にして口を開き、魚を集めて食べる海の怪物。アスピドケロンと類似する。
- バイファルト(Bayfart)
- ハルフゥ
- ビョイグ(Bojg, Bøjg)
- フォッセグリム(Fossegrim)
- リンノルム(linnorm):リンドブルムのこと。
フィンランド
- アイアタル/アヤタル/アヤッタラ(Aiatar, Ajatar, Ajattara):蛇に授乳し、人を病気にさせる邪悪な森の女精霊で、大蛇やドラゴンの姿であらわれる。
- アンテロ・ヴィプネン(Antero Vipunen)
- イク・トゥルソ(Iku-Turso)
- イヒティリエッコ(Ihtiriekko)
- ヴェテヒネン(Vetehinen)
- ヴオコー(Vuokho)
- 黄金魔人
- カルマ
- キプテュット(Kiputyttö)
- ケイユ(Keiju)
- コイランクオノライネン(Koirankuonolainen)
- シエルリントゥ(Sielulintu)
- スオムハウキ(Suomuhauki):叙事詩『カレワラ』に登場する巨大なカワカマス。
- スノーク:陰鬱の象徴の妖精。下記のムーミン・トロールに似るが感情によって体の色が変化する。
- ダシュナバール:昭和時代の児童書で紹介された、森や沼地に棲む針状の口を持つナメクジのような吸血鬼。
- トゥオニ(Tuoni)
- トゥオネン・ヴェリネン・ポイカ(Tuonen verinen poika)
- トゥルクの狼
- トントゥ(Tonttu):トムテのこと。
- ミュッリュトンットゥ(Myllytonttu)
- ナッキ(Näkki)
- ハルティヤ(Haltija)
- ヒイシ(Hiisi):叙事詩『カレワラ』に登場する悪魔もしくは魔神。
- ヒーデンヴァキ(Hiidenväki)
- ヒーデン・ヒルヴィ(Hiiden Hirvi)
- ペイッコ(Peikko)
- ポフヤンテュット(Pohjantyttö)
- まだらミイラ
- メッツァンネイト(Metsänneito)
- メンニンカイネン(Menninkäinen)
- ロウヒ(Louhi)
南ヨーロッパ
アルバニア
- ウイク(Ujku);民話に登場する狼。
- ゴマリ(Gomari):民話に登場する驢馬。
イタリア
- エムプーゼ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、イタリアの吸血鬼エムプーゼは不思議な魔力を持っており生き血を吸った動物や人間と同じ姿に変身するという。血を吸う相手ごとに姿を変えていくので本来の姿を見た者はいない。
- カープラ・フェッラータ(Capra Ferrata):民話に登場する鉄の山羊。『世界の鳥の民話』という本に記述がある。
- ゴースト・ファーザー:ベスビオ火山の底に棲む、身体が灼熱の溶岩のように熱い鉱物のような妖怪。
- ゴロー:1975年にゴロー村にあるポー川で頻繁に目撃された、たくさんの小さな脚をもつオオトカゲのような怪物。
- ストレガ(Strega):魔女のこと。
- ストレーガ・ビストレーガ(Strega Bistrega):民話に登場する魔女。
- マルゲリータ・マルゲリトーネ(Margherita Margheritone):ストレーガ・ビストレーガの娘。
- タランタシオ(Tarantasio):竜。
- ヒュトギン:『地獄の辞典』で紹介されるイタリア大使である悪魔。
- ファウニ・フィカリー/ファウニ・フィチャリ(Fauni Ficarii, Fauni Ficari)
- フォレッティ(Folletti):妖精。
- アブルッツォ・マッザマレッレ(Abruzzo Mazzamarelle):小人もしくはバッタの姿をした風のフォレッティの一種。
- アマッザマレッドゥ(Ammazzamareddu):地震、嵐、吹雪を起こすフォレッティの一種。
- グランディニーリ(Grandinili):雹を降らすフォレッティの一種。
- シルヴァーニ/シルヴァーネ/アグアーネ(Silvani, Silvane, Aguane):フォレッティの親となる森の妖精。男性をシルヴァーニ、女性をシルヴァーネやアグアーネと呼ぶ。
- スカッツァムリエッドゥ(Scazzamurieddu):人家に住み着くこともあるフォレッティの一種。
- スマスカッツォ(Sumascazzo):旋風や渦巻きを起こすフォレッティの一種。
- バサドーネ(Basadone):妖精の王であり嵐に乗って移動するフォレッティの一種。
- パマリンド(Pamarindo):太った姿をした邪悪なフォレッティの一種。
- マチンゲ(Macinghe):邪悪な風のフォレッティの一種。
- マッザマレッレ(Mazzamarelle):旋風に乗って移動する少年の姿をしたフォレッティの一種。
- ラウル(Laúru):美青年の姿で女性を誘惑するフォレッティの一種。
- プレッシュモリーナ:母親が妖精のパセリを食べてしまったために、妖精の花嫁となるべく生まれた「パセリの女の子」という意味の名の少女。
- メメ:プレッシュモリーナを助けた妖精。
- マジョーレ湖の怪物(Lake Maggiore Monster):1800年代から1930年頃まで目撃報告があった、馬のような頭を持つ大蛇。
- マレブランケ(Malebranche)
- ラヴェンナ・モンスター(Ravenna Monster):イタリア北部の町ラヴェンナで見つかった鱗に覆われた一本足で、膝にも目玉がある両腕が翼の怪物。
- ラミール:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、イタリアの女吸血鬼ラミールは女性だけを狙って生き血を吸い500年間も若さを保っているという。
- リンケッティ(Linchetti)
- マッツァペーゴロ(Mazapegolo)
スペイン
- アンハナ(Anjana):妖精。
- エスコルナウ(Escornau):牡牛の前半身、馬の後半身、猪の頭部を持ち、長く鋭い角を額に生やした獣。
- オハンカヌ(Ojáncanu)
- オルカベリャ(Orcavella)
- オンブリ・ペス(Hombri Pez)
- ガティペドロ(Gatipedro)
- カバリュコス・デル・ディアブル(Caballucos del Diablu)
- カブリチョチョ(Cabrichocho)
- カラス・デ・ベルメス/ベルメスの顔(Caras de Bélmez)
- ガリョ・デ・ラ・ムエルテ/ギャロデラムエルテ(Gallo de la Muerte):死の雄鶏。
- クエグレ(Cuegle)
- クエレブレ(Cuélebre)
- シャナ:強引な求婚者からクエレブレの住処に逃げてきた金髪の乙女で、竜に見初められて長い刻を生きられる存在に転生した。
- クカフェラ(Cucafera)
- ココリョナ(Cocollona):蝶の翅を生やした鰐の亡霊となった修道女。
- サンテルモ(Santelmo):鬼火のこと。
- サンパランパ(Zamparrampa)
- ジェルミナーレ/メデタシ(Germinant):パモナ修道院近くのフェラーラ地区にある南瓜畑の生け垣で発見された平行植物。
- シレーナ(Sirena):人魚のこと。
- タンムズ:地獄のスペイン大使であるサソリの悪魔。
- ディアブロ(Diablo):悪魔のこと。
- ディアブロ・ブルロン:いたずら好きな悪魔。
- ドゥエンデ(Duende):小人の姿をした精霊。本来はスペインの妖怪だがイベロアメリカやフィリピンにも伝わっている。
- ドゥラゴンバンピーロ/吸血ドラゴン(Dragon Vampiro):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔からスペインの暗い森や洞窟に棲みついている吸血ドラゴンはクエレブレとも呼ばれているという。ピストルの弾もはじき飛ばすほどの堅い鱗を持つため退治する事はできず恐れられている。深い地底湖に巣を造っており、空腹時には巣から出てきて人間や動物を襲うが、生き血を吸うのみで決して肉は食べない。獲物がいなかった場合は墓場を荒らして遺体の血だけを吸い取って歩く。パンが大好物であるためパンを捧げれば人間を襲ったり墓場を荒らしたりしなくなるともいう。歳を取った個体はスペインから飛び去って北極の氷山に棲みつき、世界中から大量の財宝を集めてそれをいつまでも見張る。
- トゥラストリリョ(Trastolillo)
- トゥルビンコ(Trubinco)
- パパラソリャ(Paparrasolla)
- バルゲト(Barruguet)
- ヒガンテ(Gigante):巨人のこと。女性の巨人はヒガンタ(Giganta)と呼ぶ。
- ビブリア(Vibria):ワイバーンのこと。
- ファンタスマ(Fantasma):幽霊のこと。
- フメラ(Fumera)
- フロル・カルニボラ(Flor Carnívora)/コックニー氏花(Flor de Sr. Cockney):スペインを舞台にした国枝史郎の小説『物凄き人喰い花の怪』に登場する妖怪花。
- ペサンタ(Pesanta)
- ポンポリリャ(Pomporrilla)
- マチュ・ラヌ(Machu Lanú)
- マルティニコ(Martinico)
- マルマホル(Marmajor)
- ムスゴス/ブスゴス(Musgosu, Busgosu)
- ムラドナ(Muladona)
- メディオ・エスケレト(Medio Esqueleto):体の半分が骸骨になっている妖怪。
- モンストゥルオー(Monstruo):怪物、化け物、モンスターのこと。
- ラミドレフ(Ramidreju)
バスク地方
- アーチェ(Aatxe)
- アルギドゥナ(Argiduna)
- イエルチュ(Ieltxu)
- イラチョ/イラチョアク(Iratxo, Iratxoak)
- イングマ(Inguma)
- インチシュ(Intxixu)
- エチェハウン(Etxejaun)
- エレンスゲ(Herensuge)
- オイウラリ(Oiulari)
- ギソツォ(Gizotso)
- ガルツァゴリ(Galtzagorri)
- シュガール(Sugaar)
- タルタロ/トルト(Tartalo, Tartaro, Torto):単眼の巨人。
- バサハウン/バシァジャウン(Basajaun):毛むくじゃらの山の主で、人には危害は加えないが家畜の乳を盗むこともある。
- ラミア(Lamia):ギリシャ神話のラミアとは全くの別物。
- マリ(Mari):女精霊もしくは女神。
- ミコラサク(Mikolasak)
ポルトガル
- ガロ/ガロ・デ・バルセロス/バルセロスの雄鶏(Galo de Bercelos):男の無実を晴らすために鳴いたローストチキンにされていた雄鶏。
- ココ(Coco)
- 食人鬼ゴール
- バラーラ:自身の五体をバラバラにして操ることができる妖怪。
マルタ
- ガウガウ/カウカウ(Gaw Gaw, Kaw Kaw)
- Babaw
- Ċensa l-Mewt
- Dajna
- Gadajdu
- Golfu
- Xifajk
西ヨーロッパ
ベルギー妖怪の記事も参照。
オーストリア
- アルバー(Alber)
- ヴィレンドルフのヴィーナス/ヴェーヌス・フォン・ヴィレンドルフ(Venus von Willendorf)
- ヴィルデ・メナー(Wilde Manner)
- ケースマンテル
- ハーバーガイス:バイエルン州に伝わる山羊の頭、鳥の身体、三本脚の穀物の霊。
- プッツ(Putz)
オランダ
- アイザラン・フーラン(Ijzeren Veulen):鉄の仔馬。
- アルルイン(Alruin):アルラウネのこと。
- ヴァーテリュース(Waterreus):南ホラント州のスケベニンゲンに伝わる伝説に登場する妖怪。海に住む巨大な精霊。
- ヴェンレイゼ・シェペネン(Venrayse Schepenen):境界石を動かした者がいたためヴェンレイとベーケルの街の間を歩くようになった炎に包まれた幽霊。
- ヴィタ・ヴィヴァン/白い女(Witte Wieven):魔女や賢女といわれる超常的な女性。
- オウド・マロルド(Olde Marolde):空を裸で飛び回って疫病を流行らせ乳児を攫う、魔女もしくは夢魔。
- オサールト(Ossaert):水妖の一種。
- カルドエス(Kardoes):ダイベンダルとパスベルグ付近に出没するヘルハウンド。
- クラッデガット(Kladdegat):ゲルダーラントのハッテムの街に出没する深夜に遠吠えと鎖の音を立てるヘルハウンド。
- クルーデ(Kludde):変幻自在の悪魔。
- グルンデン・ゲリット(Glüenden Gerrit):ヘルダーラントに伝わる兄の恋人に恋い焦がれ、宿屋を放火して処刑された愚かな少年が化けた炎の中で踊る幽霊。
- コワバカラチキ(Kowabakarachiki):夜中の2~2時半頃に現れ「アキレンス」と吠える化け物。
- 鉄獣イバク(Ibach, Ibak):昭和時代に日本の児童書で紹介された、あらゆる刃物や鉄砲玉をはじく硬い鱗に包まれた魔獣。塩水には弱く、漬け込むと十日で死ぬという。
- ストープ(Stoep):背中に覆いかぶさる魔物。
- スピンヴァイフ(Spinwijf):荒野で糸車を使って糸をつぐむ白い老婆のような幽霊。
- ズワルテ・ピエト(Zwarte Piet):聖ニコラウスの従者で、悪い子に罰を与える。
- ソンメルチェ(Sommeltje):古代遺跡で月夜に踊る小人。
- タッケンマン(Takkenman):2009年に話題になったオランダ版スレンダーマン。
- タンテ・コー/コーおばさん(Tante Cor):アムステルダムに住む高潔な魔女で、鋭い視線を放つ濃い色の眼を持つので眼鏡を掛けている。
- ドレイク(Draak):ドラゴンのこと。
- トロンベイタ(Torombeita)
- トンゲナイアー/舌切り(Tongesnaier):子供が相手をからかうときに舌を出すと現れ、舌を切ってくるというお化け。
- ニッカー(Nikker):ノッケンのこと。
- バーカウフ(Bahkauv):鱗のある子牛。
- バーネマン(Barneman,Barleman):ゾイデル海に出没する嵐の前兆である幽霊。
- ビーテバウ(Bietebauw):詩などで言及されるブギーマンの一種。
- ピッケプット(Pikkepoot):ユトレヒトのウィルニス地方に出没する、夜遊びする子供を襲うために水中から現れるという怪物。
- フライングダッチマン(Flying Dutchman):イギリス人に伝わるオランダの幽霊船。
- ブルー・ゲリット(Blue Gerrit):覆いかぶさってくる目に見えない魔物。
- ブルートコーツ/血の馬車(Bloedkoets,Bloedkoesj,Bloedkaros,Bikaros):ワイルドハントの一種である仮面の男たちを伴うという。
- ブルートペーター/血のペーター(Bloedpater,Bloedzuiper,Tenensnijder,Bloedpater,Korenpater、Korenmenneke):ゼーラント州、リンブルグ州、フランダース州などに伝わる、花を摘みに行った子供が遭遇するとつま先を切ってしまう悪魔。
- フロッダー(Flodder):背中に負ぶさって人を脅かす水妖。
- ヘッゲムーデゥル(Heggemoeder):ハシバミの生け垣に棲む魔女の母と呼ばれる女悪魔。
- ヘンネケン(Hémänneken):青い炎を伴って沼地に現れる幽霊で「ヘイ」と声を掛けてきて、応えたものを追い回す。
- ボーマン(Boeman):ブギーマンのこと。
- ボーゼハッパート(Boezehappert):フリースラントで伝承される水辺で子供を襲って食べる、一対の角と緑の眼を持つ鱗に包まれた水妖。
- マン・メット・ダ・ハーク/フックを持つ男(Man Met De Haak):西フランダースに伝わる海藻の髭、蜘蛛の巣の張ったつま先、緑の眼をした水妖。子供を捕らえ魂を骨壺に閉じ込めてしまう。
- ランゲ・ワッパー(Lange Wapper):巨人のこと。
- ローケンビーア(Loekenbeer,Loekebeer,Loekkebeer,Lokkenbeer,Loekeman):ゲルマン神話のロキ神を起源とする夜遊びする子を攫ってしまう悪魔。
- ローレンボーア(Lorrenboer):ドルドレヒトに出没する「ローレン、ローレン」と叫びながら歩き、子供を攫ってしまう麻袋を担いだ怪人。
スイス
ドイツ
- アールキング(Ar king):シュバルツバルト(黒い森)に住む邪悪な榛(ハンノキ)の王。
- アインホルン(Einhorn):ユニコーンのこと。
- アウフホッカー(Aufhocker)
- アグネス・エルツ(Agnes Eltz):エルツ城に現れる女騎士の幽霊。
- アーケノサウルス(Aachenosaurus):アーヘンのトカゲという意味の幻の恐竜。正体は樹木の化石である。
- 嵐の精(Stormen)
- アリオルムナス:『地獄の辞典』で紹介される、ゴート族の王フェリメルに追放された伝わる魔女。
- アルプ(Alp)
- アルラウネ(Alraune)
- ヴァルプルギスナハト/ヘクセンナハト(Walpurgisnacht,Hexennacht):魔女たちが祭りを行うという夜。
- ヴァンピーアスケレット/吸血ガイコツ(Vampirskelett):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、ドイツの吸血ガイコツは骸骨の姿をした吸血鬼だという。鏡に映せば骸骨の姿である事が分かるが、肉眼ではどんな女性でも好きになってしまうほどの美青年に見えるといい、女性と接吻しながら血を吸い取り魂まで奪ってしまう。
- ヴィルデ・フラウ
- ヴェアヴォルフ(Werwolf):狼男のこと。
- ヴェックマン(Weckmann):人型のパン菓子。
- ヴェルトフント(Welthund):“世界の犬”という意味。単眼の巨大な犬であり不作や疫病をもたらす。
- ヴォルパーティンガー(Wolpertinger)
- ラッセルボック(Rasselbock)
- ウンゲテューム(Ungetüm):怪物のこと。
- ガイスト(Geist):幽霊のこと。
- キンダーフレッサー/キンダーシュレッカー/シュヴァルツェマン:ブギーマンのこと。
- グーグル・アース・エイリアン・ジャーマン・バグ:衛星写真に写った全長40mほどの巨大昆虫。
- クネヒト・ループレヒト(Knecht Ruprecht):聖ニコラウスの従者の一人で、悪い子に罰を与える。
- グライフ(Greif):グリフォンのこと。
- グラト:昭和期の怪奇系児童書で紹介されたドイツの悪魔。蜘蛛の脚だけの姿をしており、毒液を出してあらゆる病気を撒き散らす。
- クラバウターマン(Klabautermann):バルト海・北海に伝わる、船乗りたちを助けるという船に宿る精霊。
- クランプス(Krampus):クリスマスの怪物。
- クリストキント(Christkind):クリスマスの天使。
- ゲシュペンスト(Gespenst):幽霊・妖怪や化物の総称。
- コボルト(Kobold)
- ゴルデーゼル(Goldesel):グリム童話『おぜんやご飯のしたくと金貨を生む騾馬と棍棒袋から出ろ』に登場するロバ。荷車を引いたり袋を運んだりはしないが金貨を生み出す力を持っている。
- ゴルデネ・フォーゲル/黄金の鳥(Goldene Vogel):グリム童話『黄金の鳥』に登場する鳥。
- ザントマン(Sandmann):魔法の砂で人を眠らせる妖精。
- シュネーメンシュ(Schneemensch):雪男のこと。
- ゼーユングファー/ゼーユングフラウ(Seejungfer,Seejungfrau):人魚のこと。
- タッツェルブルム(Tatzelwurm)
- ツヴァイゲブラーテネヒューナー(Zwei Gebratene Hühner):ドイツ語で“二羽のローストチキン”という意味。グリム童話『ディトマルツェンのほらばなし』によれば、この話の語り手は二羽のローストチキンが逆さま(胸は天国に向けて背中は地獄に向けた状態)になって素早く飛んでいるのを見たという。
- ツェンタオア/ケンタオアー(Zentaur,Kentaur):ケンタウロスのこと。
- ドラッヘ(Drache):ドラゴンのこと。
- ドルド:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、ドイツの吸血鬼ドルドは午後11時から午前3時頃に就寝中の人間の胸にのしかかり血を吸うといい、それに気づいて声をあげようとしても全身が痺れて動けないという。一週間ほど血を吸われ続けると完全に手遅れとなり死ぬしかなくなってしまう。
- ナハツェーラー(Nachzehrer):ドイツ南部で伝承される強力な不死者で、死後埋葬されたが蘇り、自身を包む布や肉体そのものを喰らうが、その度に親族は呪われ衰弱していく。
- ナハトコボルト(Nachtkobold):悪夢を見せる夜の妖精。
- ノインテーター(Neuntöte):ザクセン地方に伝わる、埋葬されてから9日後に蘇った者が転じる吸血鬼で、レモンを口いっぱいに含ませることができれば退治できる。
- ノッケン
- フェー/ニュンフェ(Fee,Nymphe):妖精のこと。
- フッケバイン(Huckebein):児童文学『ハンス・フッケバイン』に登場する悪戯カラスで、名前の意味は「醜い脚」。戦闘機Ta183の愛称や『スパロボ』に登場するロボットの名として凶鳥と訳され知られる。
- バーカウフ(Bahkauv)
- ハーメルンの笛吹き男/パイドパイパー(Pied piper)
- ハンス・トラップ(Hans Trapp):騎士出身の聖ニコラウスの従者で、悪い子に罰を与える。
- ピコリュス(Picollus):『地獄の辞典』で紹介される古代プロシア人が崇めたという魔神。ピ「フ」リュスと誤植されることも。
- ビルヴィス(Bilwis)
- プフルーク(Pflug):ドイツ語で犂(英語ではプラウ)のことであり牛や馬などの動物に引かせる農具。グリム童話『のらくら国のお話』によれば、この話の語り手は犂が動物の力を借りずに独りでに大地を耕しているのを見たという。
- フラオ・フュクシン(Frau Füchsin):グリム童話『奥様きつねの結婚』に登場する牝狐。
- フラオ・ホレ/フラウ・ホレ/ホレおばさん/ホレのおばさん(Frau Holle)
- フリーゲ(Fliege):ドイツ語で蝿のこと。グリム童話『ディトマルツェンのほらばなし』によれば、とある国では蝿が山羊と同じくらい大きいという。
- フリューゲルプフェーアト(Flügelpferd):ペガサスのこと。
- ブロッケンの妖怪(a specter of Brocken)
- フロッシュケーニッヒ(Froschkönig):グリム童話『かえるの王さま』に登場する蛙。
- ヘクセ(Hexe):春の謝肉祭「ファストナハト」に登場する魔女。
- ヘルゼーエン(Hellsehen):千里眼のこと。
- ベルツニッケル(Belsnickel):毛皮で身を包み長い舌を持った、子供にお菓子か罰を与える訪問者。
- ボーネ(Bohne):グリム童話『わらと炭とそら豆』に登場するそら豆。
- ポルターガイスト(Poltergeist):騒霊のこと。
- ミュッケ(Mücke):ドイツ語で蚊のこと。グリム童話『のらくら国のお話』によれば、この話の語り手は二匹の蚊が橋を建設しているのを見たという。
- メフィストフェレス(Mephistopheles):錬金術師ファウストに召喚された悪魔。
- もじゃもじゃペーター(Der Struwwelpeter):不品行の結果、不幸な目に遭う者、遭わせる者たち。
- ニコラス/トール・アグリッパ(Tall Agrippa):人種差別する者に罰を与える者。
- シュナイダー/グレイト・トール・テイラー(Schneider,Great tall tailor):親指を吸う癖が直らない者の指を切る仕立屋。
- ラウヒェン(Rauchen)
- リーゼ/ギガント(Riese,Gigant):巨人のこと。
- リューベツァール(Rübezahl)
- リンデ(Linde):ドイツ語で菩提樹のこと。グリム童話『のらくら国のお話』によれば、この話の語り手は大きな菩提樹にホットケーキが生えているのを見たという。
- リンドブルム
- レーヴェンメンチ(Löwenmensch):ホーレンシュタイン山のシュターデル洞窟で発見されたライオン人間の象牙彫刻。鬣が無いのでレーヴェンフラオ(ライオン女)と呼ばれていたが、当時のヨーロッパに棲んでいたホラアナライオンは目立った鬣を持っていないので必ずしも女性とは限らない。なので現在はレーヴェンメンチ(ライオン人)と呼ばれている。
- ローレライ(Loreley):ライン川の難所である同名の岩山に棲む精霊。
- ルンペルシュティルツヒェン(Rumpelstilzchen):グリム童話に登場する小人。
フランス
- アグリッパ(Agrippa):生きた魔術書。アナトール・ル=ブラース『ブルターニュ 死の伝承』に記述がある。
- アラッサス(Arassas)
- アンクウ(Ankou)
- ヴィーヴル(Vouivre)
- オホンウトン(Orang-outan):エドガー・アラン・ポーの小説『モルグ街の殺人』に登場。
- オム・オワゾー(Homme-Oiseau):ラスコー洞窟に描かれた鳥人。
- ガルグイユ(Gargouille)
- グラウリ(Graoully)
- グラングール(Grand'Goule)
- グリグリグルダンムニュフルタン(Grigrigredinmenufretin):ルンペルシュティルツヒェンのこと。
- クロックミテーヌ(Croque-Mitaine)
- コッペリア(Coppélia)
- サウジーネ(Sausine)
- ジェヴォーダンの獣(Bête du Gévaudan)
- ジェアン/ジェアォン(Géant):巨人のこと。
- ジャン・ド・ルルス/熊のジャン(Jean de l'Ours)
- ダーム・ヴェルトゥ(Dame Vertes)
- タラスク(Tarasque)
- ディアーブル(Diable):悪魔のこと。
- トライクース(Traîcousse)
- バーベガジ/バルブ・グラセ(Barbegazi)
- ヒューメイン・ジューヌ/黄色い人(Humain jaune):大きな戦争が起こる前に目撃される怪人。
- ピコラトン(Picolaton)
- ビゴルヌとシッシュファス(Bigorne and Chicheface):バイコーンのこと。
- ファントム(Fantôme):幽霊のこと。
- フェ(Fée):妖精のこと。
- ベルフェゴール:『地獄の辞典』で紹介されるフランス大使の悪魔。
- ペルーダ/ヴリュ(Peluda, Velue)
- ペール・フエタード(Père Fouetterd):聖ニコラウスに同行するムチ打ち爺さん。
- マウォ(Mahwot)
- マタゴット/マタゴ(Matagot):“マタゴ”と読むのが正確な表記。
- 魔火
- ムリヨシュ/ムリョーシュ(Mourioche)
- メフェストレス:昭和期の怪奇系児童書で紹介されたフランスの悪魔。メフィストフェレスではなくメフェストレスである。黒いマントを身につけた姿で鏡の中から出てきて人間の魂を奪い去っていく。
- ヤンガンイタン/ヤン・ガン・イ・タン(Yan-gant-y-tan)
- ラ・ヴォワザン(La Voisin)
- リカベール・リカボン(Ricabert-Ricabon)
- ルー・ガルー(Loup-Garou):人狼のこと。本来はフランスの伝承だがカリブ海の西インド諸島にも伝わっている。
- ル・カルコル/カルコル(Lou Carcolh, Carcolh)
東ヨーロッパ
ロシアの妖怪、スラヴ神話、アルメニア神話、リトアニア神話の記事も参照。
ジョージア(旧グルジア)
- アイニナとダニナ:対となった女神。
- アグナ/アングラ:ブドウとワインの神。
- アドギリス・デダ:豊穣の女神。
- アプサト/アヴサティ/アフサティ:鳥と獣を司る狩猟神。
- アミラニ:巨人族ダリと人間の猟師の間に生まれた英雄。金属の使い方を人間に教え神に挑んだために、コーカサス山に鎖で縛られた。
- アムブリ:生きたまま埋められた巨人。
- アリ/アルカリ:リリスのような悪魔。
- アルマジ:パルナマズ1世によって確立された主神。聖二ノの祈りにより生じた雹によって異教神として偶像は破壊されてしまった。
- アンゲロズニ:天使。
- ヴェシャピ:獣の姿をした多頭の怪物で、黒いものは火を吹く。乙女に変化し水源を占拠するという伝承もある。アルメニア神話の多頭竜ヴィシャップと同様なものであるとも。
- エサウル:狼の小神。
- エリア:雷神。
- オーグル:おそらくオウガと起源を同じくする人々を苦しめる怪物。
- デヴィ:人々を苦しめるオーグルの中でも上位である多頭の9人兄弟。
- バクバク・デヴィ:兄弟の中で最も強いとされるデヴィで、英雄達は正攻法では無くトリックを仕掛けたゲームを持ちかけることで退治した。
- ベゲラ:とても美しい女性であるが、正体は最高位のデヴィであった。
- オチョコチ:ミングレリアの半人半山羊の森の神で猟師を苦しめる。
- オチョピントレ:狩猟神ダリの眷族である森の精で、パーンと同一視される。
- カジ:強大な魔力を持つ霊的な種族。土のカジは邪悪で、水のカジは友好的である。また女性のカジはとても美しく英雄を助ける。
- ガツィとガイム:金と銀の男神像が祀られる神秘の支配者。
- カマル:聖なる火の力を持つ空神の娘で、美しいためにアミラニに攫われた。
- クディアニ:大きな歯と爪を持つ邪悪なせむしの魔女。
- クヴェスクネリ:上位存在。
- クヴィリア:神の子である英雄。最高神グメルティと人間の仲介者である。
- グヴェレシャピ:水源に棲み支配する悪蛇。
- グメルティ/モリゲ・グメルティ/ダムバデベリ:宇宙の創造主である最高神。
- グヴィティス・シュヴィリニ:グメルティの子で、太陽と月と兄弟の悪魔から人々を護る守護者。
- グヴェリスペルニ:蛇の小神。
- クルシャ:英雄アミラニの猟犬で、神に逆らった罪により共に山に縛られた。
- コパラ:雷神である神話的英雄。棍棒や鉄製弓で悪魔を退治し、魂をつかむ力で狂気を抑える。
- ザデン:パルナマズ1世によって確立された豊穣神。聖二ノの祈りにより偶像は破壊されてしまった。
- ジャジュ:ミングレリアの石の女。
- シャフリス・アンゲロジ:家の天使。
- ジュゲレグ:スヴァンの月の神。
- ゼスクネリ:上位存在。
- タマル:地上の眼と呼ばれ、蛇に乗って空を飛ぶ天候の女神。
- ダリ:アミラニの母である金髪で白肌の狩猟の女神。猟師を殺すともいわれ、後代には悪魔アリと同一視され森の女王トゥカシ・マパとされた。
- トゥカシ・マパ/トカシ・マパ:ダリが零落したミングレリアの狩猟の女神。
- チンカ:ミングレリアのゴブリン。
- ツカリシュディダ:人間に魔術をかける人魚の姿の女神。
- ディリス・ヴァルスクヴラヴィ:天候神タマルに従う明けの明星である冬の主。
- テヴドレ:農耕と馬の神。
- デダベリ:魔女。
- テトリ・ギオルギ:白いゲオルゲという意味で、聖ゲオルギオス信仰と同様とされる。
- ドビルニ:子供の姿の小神で、名は妹なる者という意味の疫病を司る悪霊であるともされる。
- ナツィリアニ:神から神聖な印(ナツィリ)を授けられた人間。
- ナナ:古き神。
- バアドゥリ:悪魔と戦う神の子である英雄。
- パスクンジ:フェニックスのような鳥で英雄を助けるが、伝承によっては人々を苦しめる場合もある。
- バトネビ:ナナの子である疫病を蔓延させる悪霊。
- バルボル/バルバル/カル・バル:スヴァンの太陽の女神。
- バルバレ:家畜と女性の多産を司る女神。
- ピルクシ/ピルクシャ:英雄の武器を鍛える鍛冶神。
- プリドン:悪魔。
- ベリ・ベラ:東ジョージアの豊穣神。
- ホサ・ゲルメト/ホサ・ゲルバト:スヴァンの最高神。
- ボチ:家畜の守護神。
- ボムブガ/バシラ:男根の神。
- マツィル:旅行者や猟師など、村の外に出た者を病気にする悪霊。
- マムベル:狼の支配者。
- ミチュバ:家畜の守護者。
- ミンドルト・バトニ:谷、野、野草を司る大地の神で、豊かな大地を耕す際には許可をえる必要がある。
- ミンドルト・ブルザネベリ:ミンドルト・バトニの娘の花の女神。
- ムザ:巨人。
- ムゼ/ムゼ・カリ/ムゼカラ:ワインの守護者である太陽の女神。
- ムツェヴァルニ:猟犬の小神。
- メセピ:ミングレリアの動物の主。
- モリゲ:英雄バアドゥリの育ての親で、ラフツァリの父。
- ヤスカルニ:神を補助する英雄。
- ヤフサル:天界から使わされた英雄で、悪人や悪霊を追い払うべく戦った。
- ラシ:翼を持つ馬で、未来視を持ち英雄と人に友好的な地のラシ、人に敵対的で水中に連れ去ってしまうが病を癒やす乳を持つ海のラシ、火を吹き人には御することが出来ない天のラシが知られる。
- ラフツァリ:バアドゥリの友である英雄。
- ラマリア/ラマラ:スヴァンの多産と家畜、竈、養蜂の女神。聖母マリア信仰と同様とされる。
- ロカプ:魔女クディアニの上位者で、魔の山で集会を開催する。
チェコ
- オテサーネク(Otesánek):食人木。
- ヴォドニーク:ヴォジャノーイのこと。
- グレゴール・ザムザ(Gregor Samsa):フランツ・カフカの小説『変身』に登場する巨大な虫。
- ゴーレム(גולם/Golem):プラハに住むユダヤ人たちを助ける命を持つ泥人形。
- ポロヴィート:森の精霊のこと。
- ムロキー(Mloky):インドネシアで発見された知恵を持つオオサンショウウオ。
- ロボット(Robota):孤島で生産される労働用人造人間。
チュヴァシ
- ヴェリ・シェレン(Veri Selen)
バシコルトスタン
- シュルガン(Shulgan):叙事詩『ウラル・バトゥル』に登場する悪鬼の頭目。
ハンガリー
- ヴァドレアーニュ/ヴァドレアニ(Vadleány)
- エーギグ・エーレー・ファ(Égig Érő Fa):天までとどく木。
- エルデグ(Ördög):悪魔のこと。
- ブルゴー(Brugó):民話に登場する悪魔の男性。オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に記述がある。
- オーリアーシュ(Óriás):巨人のこと。
- キーシェールテト(Kísértet):幽霊のこと。
- サルヴァシュニュール(Szarvasnyúl):ハンガリー語で“有角兎”という意味。アルミラージやジャッカロープのこと。
- ニュールティロプ(Nyúltilop):ハンガリー語でウサギ(Nyúl)とアンテロープ(Antilop)を合わせた単語でありジャッカロープのこと。
- サルヴァシュロー(Szarvasló):ユニコーンのこと。
- サールニャシェンベル(Szárnyasember):有翼人のこと。
- サールニャシュ・マチュカ(Szárnyas Macska):翼猫のこと。
- サールニャシュロー(Szárnyasló):ペガサスのこと。
- シヴァールヴァーニュキージョー(Szivárványkígyó):虹蛇のこと。
- ジーケンベル(Gyíkember):リザードマンのこと。
- シャールカーニェンベル(Sárkányember):竜人のこと。
- シャールカーニュ(Sárkány):ドラゴンのこと。
- シャールガ・マダール(Sárga Madár):民話に登場する黄色い鳥。
- セルニェテグ(Szörnyeteg)モンスターのこと。
- セッレム(Szellem):精霊や幽霊のこと。
- テューズマダール(Tűzmadár):火の鳥のこと。
- トゥルル(Turul):建国神話に登場する怪鳥。
- ハレンベル(Halember):魚人のこと。
- ファルカシェンベル(Farkasember):人狼のこと。
- ファルカシュ(Farkas):ハンガリー語で狼のこと。ハンガリーの民話にも狼が登場する話がある。
- ブショー(Busó):ブショーヤーラーシュという祭りに登場するもの。
- ブラウル(Balaur):民話に登場する女性を攫うドラゴンで英雄に退治される。
- ヘジネールネヘゼッブヴァシュナールエレーシェッブ(Hegynél nehezebb, vasnál erősebb):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“山より重し鉄より強し”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。体当たりで鉄の蔵の戸を柱ごと倒した。
- メッセハッロー(Messzehalló):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“千里耳”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。遠くの森にいる主人が助けを呼ぶ声を鉄の蔵に閉じ込められた状態で聞き取った。
- メッセラートー(Messzelátó):オルトゥタイ・ジュラ『ハンガリーの民話』に収録された民話『グリフィン』に登場する三匹の犬の内の一匹であり“千里眼”と訳されている。犬であるにもかかわらず人間の言葉を話す。鉄の蔵から出ると直ちに森の木の上にいる主人を見つけ出した。
- ボソルカーニュ(Boszorkány):魔女のこと。
- ホモクフェーレグ(Homokféreg):サンドワームのこと。
- ホロフェルニゲシュ/ホッローフェルニゲシュ(Hollófernyiges):民話に登場する黒い竜。
- マダーレンベル(Madárember):鳥人のこと。
- マターン(Matán):民話に登場する白猫。
- メンニュデルゲーシュマダール(Mennydörgésmadár):サンダーバードのこと。
- リデールツ/リデルク(Lidérc)
- レーズファスー・バゴイ(Rézfaszú Bagoly)
ブルガリア
- 胃ぶらりん
- ウポウル:鼻孔が一つしか無い吸血鬼で、日光、火の付いた蝋燭、ヒマワリに弱い。
- オッフ:濃い眉に広い顎、手斧のような歯の悪魔で「オッフ」という言葉に反応し現れる。子供を弟子にして魔術を教えてくれるが、上手だと嫉妬して殺してしまう。
- サモディヴァ(Samodiva)
- ストーンカ(Stonka)
ポーランド
- ヴィエジマ(Wiedźma):魔女のこと。魔法で人をヒキガエルやヘビ、カササギに変えてしまう。
- クウォブク(Kłobuk):家庭の守護者で、濡れた鶏、亀、鵞鳥、猫の姿をしており、手に入れた家は栄えるが隣の家から富を奪うともいう。
- シチシガ/ストリガ/シュチュシガ(Strzyga):赤い爪の蘇った死体。
- スモク/スモーク/オロファグス(Smok):ドラゴンのこと。
- スモク・ヴァヴェル/ヴァヴェルの竜(Smok Wawelski, Wawel Dragon):ヴァヴェルの丘の麓の「竜の洞窟 」に棲み、生贄を要求していたがクラク王と王子によって退治された。
- ズウォタ・カツカ(Złota Kaczka):呪いを掛けられた姫が正体の金のアヒル。
- ポーランドボール:国家を擬球化した風刺キャラクター。実はドイツ出身。
- ボロヴィ/ボロヴィェツ/ボルータ:森の精霊のこと。
- モーラ(Mora):夢魔のこと。
- モロヴァ・ヅェイツァ(Morowa Dziewica):赤いハンカチを振り死病を流行らせる疫病の乙女。
- ラタヴィツァ(Latawica):流れ星の姿をしている風の女精霊で、魔性の美貌で男を誘惑し破滅させる。
- ラルグ(Raróg):人が9日間温めないと孵らないという、幸運をもたらす金の卵から産まれる火の鳥。
- リベザル/ルベザル(Ribesal, Rubezal)
- リホ(Licho):悪戯好きの小さくて毛深い生き物や、一つ目の邪眼を持つ醜いやせっぽちだと伝わる魔物。
- ルサウカ(Rusałka):水の精ルサルカのことだが、こちらは森に棲みニガヨモギに弱い。
西アジア
イスラム教/ゾロアスター教/イラン神話/ウガリット神話/メソポタミア神話/バビロニア神話/アラビアンナイトの記事も参照。
アラブ首長国連邦
- ウンム・アル・デュワイス/アム・アル・ダウェイス(Umm al-Duwais)
イラン
キプロス
- ピュラリス/ピュラウスタ(Pyrallis, Pyrausta)
トルコ
- アセナ(Asena):戦による唯一の生存者の少年との間に、現在のテュルク民族の祖になった10人の子をなした青い毛の雌狼。
- アル/ハル(Al):妊婦の内臓を奪って出産を妨げ、生まれたばかりの赤ん坊を攫う悪魔。
- キマイラ/キメラ/カイミーラ(Chimaira, Chimaera, Chimera):ギリシャ神話に登場する怪物であり現在で言うところのトルコ南西部に位置していたリュキア地方に現れた。
- ジャノ/ジャノワール
- 竜巻魔エキム
- ベリアル:『地獄の辞典』で紹介されるトルコ大使の悪魔。
中央アジア
カザフスタン
- アイダハル(Aidakhar, Айдаһар)
- カルンバイ(Karunbai)
- ジェズティルナク(Zheztyrnak, Zheztirnak, Жезтырнақ)
- ジャルマウズ/ヂャルマウス(Dzalmaus, Zhalmauz)
- トゥルパル(Tulpar, Тұлпар)
キルギス
- キルギスドン(Kyrgyzdon)
北アジア
アイヌ神話、ロシアの妖怪の記事も参照。
シベリア
- アバーシ/アバアスィ(Abasy, Abaasy, Abaahy)
- ヴァパク(Wapaq, Vapak)
- オスクとチクフ(Osuku and Čikux):ニヴフ語でオスクは“兎”を意味し、チクフは“熊”を意味する。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、兎と熊が喧嘩した時に兎は熊の打撃を素早く躱したが耳の先だけは躱しきれずに叩かれてしまったため兎の耳の先が黒くなったといい、怒った兎が熊の腰を蹴ったため熊の腎臓の形は凹凸になったという。現地に棲んでいる野兎は耳の先だけが黒い。熊の腎臓は百合根のような形をしているためニヴフ語ではカスク・ディブス(百合根の腎臓)と呼ぶ。
- オッケルイペ/オッケオヤシ(Oxke-ruy-pe, Oxke-oyasi)
- ケヤッカとゲース(Kejakka and Gēs):ニヴフ語でケヤッカは“狐”を意味し、ゲースは“鮑”を意味する。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、狐は鮑との競争で負けてから鮑を食べなくなったという。浜に打ち上げられた鮑を狐が食べようとすると、食べるなら競争してから食べるように鮑が言った。鮑には手も足も無いのにどうやって競争するのかと狐が問うと、それでもできると鮑は言った。競争が始まって狐が走り出すと鮑は狐の背中にくっ付いたが鮑は軽いので狐はそれに気付かなかった。狐が止まって振り向くと鮑がいなかったため、鮑はどうして来ないのかと問うたところ、狐の先へ落ちた鮑は、ここに早くから来て待っていたと答えた。競争を再開すると鮑は狐の尻尾にくっ付いた。倒れるまで走った狐が後ろを振り向くと、飛び降りた鮑は狐の前方のずっと先にいた。こうして競争で負けた狐は鮑を食べないというが、実は狐は鮑を食べている。
- タハス(Taxs):ニヴフ語で縞栗鼠のこと。『北方自然民族民話集成』に記されたニヴフの民話によれば、縞栗鼠の縞模様は熊に搔き毟られた時にできたものだという。ある時、まだ縞模様の無かった縞栗鼠と熊が言い争っていた。熊が言うには十匹の犬がかかってくればうるさいが一匹の犬なら何でもないといい、縞栗鼠が言うには一匹の犬から逃げるとどこまでも追っかけてくるのでうるさいが十匹の犬なら犬同士が喧嘩をして噛み合うからその間をすり抜けて行けるので楽だという。うるさいと怒った熊が趾で縞栗鼠を搔き毟ったため縞栗鼠の背には五本の黒い筋がついた。
- チハロシュ(Caror):ニヴフに伝わる妖怪。
- パッカムサアリー・スリ(Pakkamsaari Suli):ウィルタに伝わる黒い狐の妖怪。
- ペンタチコロオヤシ(Pentaci-koro-oyasi)
- ロジ(Losy):口から毒を吐いて全生物を殺害したという大蛇でありオチルヴァニという神に退治された。
南アジア
アフガニスタン
- カンダハルの巨人(Giant of Kandahar)
- シラーニス(Siranis, Sirānis)
- ペシャクパラング:ショマリ平野に現れた狐に似た凶獣で米軍の生体兵器説もある。
パキスタン
- アプララ(Aplala):仏教の伝説に登場する水蛇。ペシャーワルのスワト川の水源を独占していたがブッダに退治された。
- クリフトンの怪物(Clifton Creature):シンド州のカラチにあるクリフトンビーチで発見された怪物の死骸。
- ゴール(Gor):パキスタン北部山岳地帯で話されているコワール語で邪悪な超自然的存在を意味する言葉。
- ゴール・バップ(Gor Bap):人食い老翁。聖者によって大岩の中に封じ込められた。
- ゴール・ワウ(Gor Waw):人食い老女。聖者によって岩の中に封じ込められた。岩の隙間から片方の乳房がはみ出しており、それは現在も人間の頭部ほどの大きさの突起として岩壁に残っている。
- ナハング(Nahang):パキスタン北部山岳地帯に伝わる妖怪。湖に棲んでおり人間を水中に引き込んだりする。パキスタンの国語であるウルドゥー語でナハングとはワニを意味する単語らしい。
- バルマヌー(Barmanou):ビッグフットのようなUMA。
- ピカルペリ(Pichalperi):下半身が逆向きの女幽霊。チュレル。
- ムムターズ・ベガム(Mumtaz Begum Africa Wali):カラチ動物園で人気の人面キツネ。
モルディブ
- ランナマーリ(Rannamaari):数千人の若い女性を強姦して殺害した海の悪魔。
東南アジア
インドネシアの妖怪、マレーシアの妖怪、タイの妖怪、フィリピンの妖怪の記事も参照。
カンボジア
- アープ(Ahp, Ap អាប):ガスーやペナンガランの仲間。
- クマオイ(Khmaoc, Khmoch ខ្មោច):幽霊のこと。
- クラー(Khlaa ខ្លា):虎のこと。民話に登場する虎。
- サンセルキー(Sang Sel Chey, Sang-Sêl-Chey):弓・剣・大きな生貝と一緒の状態で生まれた男性。
- ソヴァンマチャ(Suvannamaccha សុវណ្ណមច្ឆា)
- ダムレイ(Damrey ដំរី):象のこと。地獄に現れる象。
- トンサーイ(Tonsaay, Tonsay ទន្សាយ):兎のこと。民話に登場する兎。
- ネアック・ター/ネアク・ター/ネアク・タ/ネアックター/ネアクター/ネアクタ(Neak Ta អ្នកតា):土地の守護神。
- マレンコンヴィール(Mrenh Kongveal, Marenh Kongveal, Mrenh Gongveal ម្រេញគង្វាល)
- モヌフチャチャーク(Monuh Cɑcɑɑk មនុស្សចចក):人狼の訳名。
- レアシエアセイ/レアシャシー(Réach-Chéa-Sey):麒麟獅子。
- ワーラス:アンコールワットの守護神。
ベトナム
- アンチェウ(Anh Chieu, Anh Chiêu):英招のこと。
- ヴァンジェウグー(Van Dieu Ngu, Văn Diêu Ngư):文鳐鱼のこと。
- ヴーザン(Vu Dan, Vũ Dân):羽民のこと。
- ウンロン(Ung Long, Ứng Long):応龍のこと。
- ガクィー(Nga Quy):餓鬼のこと。
- カーランタンザー(Ca Lang Tan Gia):迦陵頻伽のこと。
- キエッカウ/キエットカウ(Kiet Cau, Kiết Câu):絜鉤のこと。
- キムクイ(Kim Quy):金亀。
- キーラン(Ky Lan):麒麟のこと。
- グォイズン(Nguoi Rung):森の人という意味。ビッグフットのような類人猿のUMA。
- クーヴィーホー(Cuu Vi Ho)/カオチンドゥオイ(Cao Chin Duoi):九尾の狐のこと。
- クーズー(Cuu Du, Cửu Dư):犰狳のこと。
- クンキー(Cung Ky, Cùng Kỳ):窮奇のこと。
- コホン(Co-Hon):樹下の茂みを住処とする悪霊。
- コンイオン(Con-Ion):妊婦の体に入り込んで死産や流産を引き起こす悪霊。
- コンティン(Con-Tinh):木を住処とする精霊であり早逝した少女の魂が変化したもの。キャッキャッと笑って人を狂わせ、魂を奪う。
- コンマダーウ(Con-Ma-Dau):天然痘などの病を運ぶ悪霊。
- コンリット(Con Rit):海に棲む巨大なムカデのようなUMA。
- ザイチャイ(Giai Trai):獬豸のこと。
- ジエムヴオン(Diem Vuong):閻魔のこと。
- ゾンヴオン(Rong Vuong):龍王という意味。ロンブオンと表記される場合もあるが、ゾンヴオンの方が正確な表記。
- ソンティンとトゥイティン(Son Tinh and Thuy Tinh):山の精と水の精。
- タィンロン(Thanh Long):青龍のこと。
- タックフィー(Thac Phi, Thác Phi):タクヒのこと。
- タッフオン/タットフオン(Tat Phuong, Tất Phương):畢方のこと。
- チムラック(Chim Lac)
- チュウハ(Chu-Uha):石灰を調合するための容器を住処とする家の守護霊。
- チュエンザー(Chuyen Da, Chuyên Dã):猼訑のこと。
- チューキエン(Chu Kien, Chư Kiền):诸犍のこと。
- チュートゥオック(Chu Tuoc):朱雀のこと。
- ヅォン・ドゥー
- トアンズー(Toan Du, Toan Dữ):酸与のこと。
- ドゥクタニャバ(Duc-Thanh Ba):水の女精霊。
- ドゥクバ(Duc-Ba):森の女精霊。
- トゥックホー(Thuc Ho, Thục Hồ):孰湖のこと。
- トゥントゥー(Tung Tu, Tủng Tư):竦斯のこと。
- トーゴック(Tho Ngoc):月の兎のこと。
- バィックホー(Bach Ho):白虎のこと。
- バィックロン(Bach Long):白龍のこと。
- ハイミントゥー(Khai Minh Thu, Khai Minh Thú):開明獣のこと。
- ハックロン(Hac Long):黒龍のこと。
- バドゥクチュア(Ba-Duc-Chua):空気の女精霊。
- ハムグエン(Kham Nguyen, Khâm Nguyên):欽原のこと。
- バンマオ(Ban Mao, Bàn Mạo):バンモウのこと。
- フィエンヴー(Huyen Vu):玄武のこと。
- フィーグー(Phi Ngu, Phi Ngư):飛魚(山海経)のこと。
- フイハイ:猿人。
- フオンホアン(Phuong Hoang):鳳凰のこと。
- ホアシャー(Hoa Xa, Hóa Xà):山海経の化蛇のこと。
- ホアンロン(Hoang Long):黄龍のこと。
- マータンヴォン(Ma Than Vong)
- マーチョイ(Ma Troi):鬼火のこと。
- ミネソタ・アイスマン:アメリカで見世物になっていた猿人の冷凍死体で、ベトナム戦争時に撃ち殺されて運び込まれたという説がある。
- リールック(Li Luc, Li Lực):狸力のこと。
- ロックトゥック(Loc Thuc, Lộc Thục):鹿蜀のこと。
ラオス
- ヴァーノーン(Vanone):ヴァナラのこと。
- クァ・カオ・カト(Kheua Khao Kaat):建国神クン・ボロムの創世を邪魔した蔦の怪物。
- ナーンスッサーダー(Nang Souxada):インドラの妻シャチーのこと。ラオスではインドラのことをプライン(Phra In)と呼ぶ。
- パニャークルット(Phagna Khrout):ガルーダのこと。
- パニャーナーク(Phagna Nak):ナーガラージャのこと。
- ハープマナースワン(Hapmanasouane):ラーヴァナのこと。
- マニーカープ(Manikap):ペガサスのような天馬でありインドラのヴァーハナ。
- ラオスの竜
- ロンチェン・ドラゴン
東アジア
モンゴル
- アヴァルガモゴイ(Avarga Mogoi, Аварга Могой):大蛇のこと。
- アダ(Ada):女妖怪。
- エルリク(Erlik):悪魔。
- オルゴイホルホイ/モンゴリアンデスワーム(Olgoi-Khorkhoi)
- ガルトショヴォー(Galt Shuvuu, Галт Шувуу):火の鳥のこと。
- サキムニ(Sakimouni):月の兎。
- ショルマス(Shulmas, Шулмас):女妖怪。
- スンス(Suns, Сүнс):幽霊のこと。
- テメー(Temee, Тэмээ):駱駝のこと。昔話に登場する鹿の枝角と馬の尻尾を持っていた駱駝。
- テメン(Temen):巨大な角を生やした駱駝の怪物。
- トーライ(Tuulai, Туулай):兎のこと。昔話に登場する兎。
- ハンガリド(Khangarid):鳥の王。
- ヒーモリ(Khiimori, Хийморь):国章にも描かれている有翼馬。
- フンチョノ(Khun Chono, Хүн Чоно):人狼のこと。
- ボーホルドイ(Bookholdoi, Bokholdoi):死霊。
- マンガス(Mangas, Мангас):怪物のこと。昔話にも登場する。
- モー・ショボー(Muu Shuwuu, Mu-Shubu, Mu-Shubun, Muu Shubun, Муу Шубуун, Му-Шубун)
- ロー(Luu, Луу):龍のこと。
北アメリカ
ラテンアメリカ
アフリカ
オセアニア
ポリネシア神話の記事も参照。
オーストラリア
- イピリア(Ipilya):口から虹を吐き出すヤモリの精霊。
- イルカンジ(Irukandji):伝承していた民族名が転じた海に棲む目に見えない殺人鬼。
- ヴィラ・ビロン(Virra Birron)
- ウォリガル(Warrigal)
- ウラミナ(Ulamina)
- オムパックス(Ompax)
- ガルカイン/ガーカイン(Garkain)
- ガニ(Gunni)
- ギギ(Gigi):ナマラカインの天敵であるサソリの妖獣。
- 吸血ザザン:昭和時代に日本の児童書で紹介された、サボテンの悪魔に憑依されたために全身がトゲに覆われた吸血鬼で、水をかけた者は襲わない。
- キルカランジとワラ・プラ・プラ(Kirkalanji and Warra-pulla-pulla)
- クサ・カプ(Kusa Kap)
- グランガチ(Gurangatch)
- クレア(Kurrea)
- ジャイアントカンガルー
- ジュンジュディー(Junjudee):小型の獣人。
- タスマニアタイガー
- タラクック(Tarrakukk)
- ティダリク(Tiddalik)
- ドロップベア(Drop Bear)
- ナドゥビ(Nadubi)
- ナーブルウィンブルウィン(Nabulwinjbulwinj)
- ナマラカイン:三人組で人を殺すカマキリ女の悪霊。
- 虹蛇(Rainbow Serpent)
- ニンガウィ(Ningawi)
- バニップ/バンイップ(Bunyip):水域に棲む怪物の総称。
- パピニジュワリ(Papinijuwari)
- ビッタール:岩の中に棲む子供たちと遊んでくれる精霊。
- ブルンジョア(Burrunjor)
- ホークスベリー川の怪物
- ボーラー(Bohrah)
- ミミ(Mimi)
- ミンディ
- ムラート:夜に血を吸いに来る吸血鬼。不死身の存在なので現われたら集落ごと焼くしか対処法が無い。
- メガラニア(Megalania)
- メガロドン(Megalodon)
- モコイ(Mokoy, Mokuy):ジャングルに棲む人に似た妖怪。日本ではモコイさんとして有名。
- モハモハ(Moha-Moha)
- ヤウクヤウク(Yawkyawk)
- ヤラマヤーフー/ヤラ・マ・ヤー・フー(Yara-ma-yha-who)
- ユル・ユララ(Yulu Yulara)
- ユーロイン・キーア(Yuuloin Keear)
- ヨーウィー/ヤウイ(Yowi,Yowie-Whowie):甲虫の足を持つトカゲのような怪物であったが、近代以降は獣人という意味で用いられるようになった。
- ロルウイ(Roluwi):ヤムイモを食料に定めた精霊。
ソロモン諸島
- アダロ(Adaro):海の精霊。耳の後ろに鰓があり、サメの背鰭を持ち、メカジキやノコギリエイのような槍が頭部に生えている半魚人のような姿をしている。
- カカモラ/カカンゴラ/プワロンガ(Kakamora, Kakangora, Pwaronga)
- ゴシレ(Gosile)
- シホ・イ・サロ(Siho I Salo):空の悪魔。タコノキの葉のように大きな耳を持つ。ポロタキという呪術師に退治された。
- ドドレ(Dodore):マライタ族に伝わる腕と脚と目が一つしかない小さな精霊。
- トマテ・ガニ・ヤンボ(Tomate Gani Yambo):死体を食べる精霊。
- ハアギキ(Haagiki):レンネル島の悪神。
- ピナリ(Pinari):足が短く毛むくじゃらの小人の精霊。
- プア・タンガル(Pua Tangalu):ソロモン諸島とバヌアツのニューヘブリデス諸島に伝わる海霊。鮫の姿をしている。
- フィゴナ(Figona):精霊の総称。
ナウル
- アレオプ・イット・エオニン:火をもらう際に騒ぎ、それに怒った雷の腕を折ってしまった蜘蛛。
ニューカレドニア
- カボ・マンダラット(Kabo Mandalat)
ニュージーランド
- カバゴン(Kabagon)
- ジャイアント・ゲッコー(Giant Gecko)
- タニファ(Taniwha)
- パトゥパイアレヘ/パトゥ・パイアレヘ(Patupaiarehe, Patu-paiarehe)
- マトゥク・タンゴタンゴ(Matuku-tangotango)
- モア(Giant Moa)
- モーハウ/マエロエロ(Moehau,Maeroero)
- モコ・カーカーリキ(Moko Kakariki)
- ワイトレケ(Waitoreke)
バヌアツ
- ヴイ(Vui):善なる精霊。
- カサヴァラ(Qasavara):バンクス諸島に伝わる巨人でカトの11人の兄弟を喰ってしまった。
- カト/クァット(Qat):砕かれた石から生まれ、六日間で木から人間を生み出した善の精霊。
- サンガレガレ(Sangalegale):女鬼。
- セガニアレ(Seganiale):エファテ島の洞窟に住んでいた人食い悪魔。
- セムセム(Semusemu, Semsem, Semosemo):人食い鬼。
- タガロとスケ・ムトゥア(Tagaro and Suqe-mutua):ニューヘブリデス諸島に伝わる精霊。
- チタモール(Titamol):ガジュマルの巨木に住む霊。
- ナマラエ(Namarae):大鰻。
- ナラキャン(Nalakyang):人食い鬼。
- ネヴィンビンバアウ/ネヴィンブンバア/ネヴィンブンバァ(Nevinbimbaau, Nevinbumbaau, Nevimbumbao):魔女か鬼、もしくは女神。
- プア・タンガル(Pua Tangalu):ソロモン諸島とバヌアツのニューヘブリデス諸島に伝わる海霊。鮫の姿をしている。
- プーヴィアセロー(Pouviaserole):大きな角を生やしたイノシシのような姿をした怪物。“聖なる湾の守り神”と呼ばれた。
- マラワ(Marawa):ニューヘブリデス諸島に伝わる蜘蛛の精霊もしくは木の精霊。
- ムツアマ:小柄で髪が長くて胸が垂れ下がっている悪魔。
- リセプセプ(Lisepsep):悪魔。
- レイケレとクルナエナエ(Leikele and Kurunaenae):魔女。
パラオ
- ウエル(Uchel):卵から生まれた男性であり羽が生えていた。『お月さまに昇った話 : パラオ島童話集』に記述がある。
- ウワプ/ウワブ/ウアブ(Uab, Chuab):創世神話に登場する巨人。
- エラテムー(Eratemuu):翼を持った悪神。
- テリーヅ(Terriid, Teriid):神話に登場する鳥。ナンヨウクイナのことらしい。
- デレブ(Deleb):霊魂のこと。
- ブデルとイウエセル(Budel and Iuesel):ブデルが“皮”、イウエセルが“骸骨”を意味する。
- ムルアヅルクール(Mrowa Thurchuur):口が縦に付いている人食い悪魔もしくは悪神。
マーシャル諸島
- コベルワ(Koberwa):エネラムイジの鮫であり陸に上がって人家の床に寝るという。
- ジャイルブン(Jairbun):リブンの西にある長い岩礁だが、海では白い背鰭を持った巨大な鮫の姿で現れるという。
- ジョジョボ(Jojobo):アイリンラプラプに伝わる妖怪。自らの尾を噛んでいる一匹の鮫でありウォジャの南方に住んでいる。以前は人間だったが、食料を持たずに漁に出たために空腹で自らの足を食べたのだという。
- ベル・イニン(Ber-inin):リブンの中央に生えている肉桂樹だが、海では東方の痩せた鮫の姿で現れる。
- ベルジ(Bäluj):ロオジの外浜に生えている木だが、海ではメカジキの姿で現れるといい、他の同類が殺されても決して捕らえられないという。
- メドロク・ラジ(Mödolok-raj):マジキンにある小屋だが、海上ではイルカの一群となって現れるといい、十匹のイルカは呼吸の長さを競っているかのように出没するという。
- ラジ・カン(Raj Kan):ラエの西航門のイルカだというが詳細不明。
- ラバブブブ(Lababbub):海上遠くを飛ぶ蝶。
- ラベデムマル(Labödemmar):イジョクリクの岩礁にいる大きな鮫。この鮫は非常に獰猛なので満潮時には誰もこの岩礁に近づかないという。
- ラレンボク(Larenbok):赤いヤシガニ。その子供はマニルと呼ばれる小魚だという。
- ランベリア(Lanbēria):非常に食欲旺盛なウォットの小さい鮫で、餌を求めてウォットから四方に泳ぎ回るという。ウォットの人々もこの鮫のように貪欲だと言われている。
- リキジェアン(Likijean):エボンの環礁の北方のハリセンボンだというが詳細不明。
- リジブクラ(Lijbukra):ビギンニの島に住んでいた女性。ハンセン病であった彼女の膿が海に流れて瑠璃色の帯となりこれを食べた魚はことごとく毒魚となった。これに憤ったウリジェバドという神が彼女をロンリクに追いやったため毒魚はビギンニの島に跡を絶ったという。
- リ・ボク・アジ(Li-bok-aji):肉桂樹だが、海上では亀の姿で現れる。ジョボレオという者の妻であった。
- リボクジャ(Libokja):ナムリクの風上側にある石だが、海上ではイルカとして現れるといい、海中に潜る様子はタロ芋を掘る男のように見えるという。
- レムエ(Lämue):半身を失ったマグロ。元は魚に食べられた人間だったという。
- レリンケル(Lālinkör):鮫に食べられて半身を失ったブダイだが死んではおらずケロゲ付近で生きている。元は人間の女性であったが、夫が漁に行く時に海幸を祈るため帯を編むことを禁じたにもかかわらずこれを犯したので鮫に呑まれたという。
- ロジボウク(Lojbouk):遥か沖合いで飛ぶ蜻蛉。
- ロワット(Lowat):クワジレンにて恐れられる女神でありこれを見た者に命は無いとされる。礁湖ではワット(wat)という単語を口にする事は許されないという。
ミクロネシア連邦
- オロファト/オリファト:カロリン諸島で人類に火や死すべき運命を与えたトリックスター。
- キタル(Kital):ポナペの青い魚。この魚はチャパラプ河口で殺されたシャウ・テ・レウルという君王が化生したものなので今でも食べるのを禁じられているという。
- キリウナン/キリ・ウナン(Kili-unan):ポナペに伝わる森の精霊。毛深い小人の姿をしており病と死をもたらす存在である。
- コナ(Kona):ポナペにおいて昔日に居住していたという巨人の種族。キティ浜のアンネペインの近くにある麺麭木の長い塚はこの巨人の墓だと言われている。
- シェルリ・ショウ・ラン(Cherri-chou-lang):ポナペに伝わる小さな天女。天降ったこの天女達の中の一人がコスラエ島からカヴァの木を盗み出したが、天上から一つの根っこをポナペに落としたという。それ以来この地にこの植物が生育するようになった。
- ショカライ/チョカライ/キチン・アラマシ/キチン・アラマチ(Chokalai, Kichin-Aramach):ポナペの島の内陸部に住む小人。これはネグリトの人々のことを訛伝したものだという説がある。
- ナン・キエイル・イリル・マウ(Nan-kieil-ilil-mau):ポナペにおける神でありキエイルの神。黒地に赤い斑紋を有する大蜥蜴であり、獰猛なので現地の人々によって畏敬すべきもの(リ・カミシク)と見られている。
- ナン・シェラン(Nan-chelang):ポナペにおける船匠の神であり緑色と黄色の大蜥蜴に化身するという。
- ナンシャウ・エン・シェト(Nanchau-en-chet):ポナペにおける沼地と塩沼の王であり青鷺の身に宿るという。
- ラティム:ジャングルの中にある古い祠に棲むドクロのような悪霊で、大きな音を立て驚いた者を食べる。
- リ・カント・エン・カプ(Li-kant-en-kap):ポナペのイショ・カラカルの配下の後裔と称されるティプ・エン・ウアイ族のトーテムであるエイ。イショ・カラカルはマタラニムの軍神として祭られている人物であり人々を引率してシャウ・テ・レウルという君王を討ち取ったという。
- ルゲイラング/ルケラング:カロリン諸島の天空神で、トリックスターのオロファトは息子である。
- ンギ・パラン:ヴァギナ・デンタータのこと。
未分類
- アイアンイーター/アイゼンフレッサー/デボラドールデイエロ/マンジャトーレディフェッロ/マンジュールドゥフェール(Iron Eater, Eisenfresser, Devorador de Hierro, Mangiatore di Ferro, Mangeur de Fer):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、この広い宇宙には人々の想像もつかないような変わった宇宙生物が数多くいるといい、鉄だけを専食する宇宙生物もいるかもしれないという。
- ヴァンパイアアウル/ヴァンピーアオイレ/ブオバンピーロ/グーフォヴァンピーロ/イブーヴォンピール/吸血フクロウ(Vampire Owl, Vampireule, Búho Vampiro, Gufo Vampiro, Hibou Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔の伝説では吸血フクロウがいて多くの人々が殺されたと伝えられているという。
- ヴァンパイアニュート/ヴァンピーアモルヒ/トゥリトンバンピーロ/トリトーネヴァンピーロ/トリトンヴォンピール/吸血イモリ(Vampire Newt, Vampirmolch, Tritón Vampiro, Tritone Vampiro, Triton Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔のヨーロッパには奇怪な姿をした吸血イモリがいて夜中に人間の血を吸い取っていたという。
- ヴァンパイアベア/ヴァンピーアベーア/オッソバンピーロ/オルソヴァンピーロ/ウルスヴォンピール/吸血グマ(Vampire Bear, Vampirbär, Oso Vampiro, Orso Vampiro, Ours Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、昔の伝説では吸血フクロウや吸血コウモリの他に吸血グマなどがいて多くの人々が殺されたと伝えられているという。
- ヴァンパイアプラント/ヴァンピーアプフランツェ/プランタバンピーロ/ピャンタヴァンピーロ/プラントゥヴォンピール/吸血植物(Vampire Plant, Vampirpflanze, Planta Vampiro, Pianta Vampiro, Plante Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、この広い宇宙には人々の想像もつかないような変わった宇宙生物が数多くいるがこの地球上にも吸血植物や吸血動物は実在しており、こうした恐ろしい生物が異常発生したり突然変異を起こす事は実際に有り得るかもしれないという。吸血植物と地球外知的生命体との間に生まれた吸血人が宇宙船に乗ってやってくるという情報も記されている。
- ヴァンパイアリーチ/ヴァンピーアエーゲル/サンギフエラバンピーロ/サングイスーガヴァンピーロ/ソンスュヴォンピール/吸血ヒル(Vampire Leech, Vampiregel, Sanguijuela Vampiro, Sanguisuga Vampiro, Sangsue Vampire):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、不気味な姿をした動物や不思議な鳥などは恐ろしい魔力を持っていると昔の人々は考えていたいい、吸血コウモリの他にも吸血ブヨ・吸血ヒル・吸血イモリなどがいたという。
- ガリーナ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、女吸血鬼ガリーナはヨーロッパ全土にかなり多くいる吸血鬼の種族だという。残酷な性格をしており、赤ん坊や子供はもちろんプロレスラー並みの屈強な男性まで襲って捩じ伏せ、その鋭い牙で喉を噛み切って生き血を吸ったり肉を食べたりする。
- ゲージ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、女吸血鬼ゲージは一回に血を吸う量がとても少ないのでいつも血に飢えて目のまわりが黒ずんでおり、いとも簡単に捕まってしまうという。一応は「恐ろしい女吸血鬼たち」という触れ込みで他の女吸血鬼と一緒に紹介されている。
- マリーナ:昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、美人吸血鬼マリーナはヨーロッパ全土を支配する女吸血鬼の女王であり不老不死の魔力を持っているという。若くてハンサムな男性だけを狙うといい、その妖美な姿を一目見たらどんな男性でも魔術にかかって自分から血を捧げるようになってしまう。
- リーチマン/エーゲルマン/オンブレサンギフエラ/ウオーモサングイスーガ/オムソンスュ/ヒル男(Leechman, Egelmann, Hombre Sanguijuela, Uomo Sanguisuga, Homme Sangsue):昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。佐藤有文『ドラゴンブックス 恐怖と怪奇の世界 吸血鬼百科』によれば、ヒル男は滅多に現れない変種の吸血鬼だという。歯が生えておらず蛭のように唇だけで血を吸う。吸われた箇所は赤く腫れ上がってしまうといいこれはどんな医者でも治せない。
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