概要
およそ4万年前(新生代第四紀更新世)のオーストラリアに生息していたオオトカゲの一種。
元々は独立した属と考えられてきたが、2004年に再分類されオオトカゲ属の一種とされるようになった。その中でもコモドオオトカゲに近いというのが一般的な見解。他にはペレンティーオオトカゲやスナオオトカゲなどのオオトカゲ類が挙げられる。
名前の意味は「大きな旅人」。逆に「小さな旅人」を意味するメイオラニアというのもいるが、こっちもこっちで史上最大のリクガメという名前詐欺(2.4m)。
メイオラニアもやはり更新世のオーストラリアに生息していた。
推定スペック
大きさ:最大で5.5m程度(オオトカゲ類としては最大)
※コモドドラゴンが3m程度
食性:肉食?
当時はディプロトドン・ジャイアントウォンバットなど現代よりも大型の有袋類がいたが、現生のオオトカゲ類は「肉食メインだが機会があれば果実なども食う」雑食なのも考慮するべきだろう
スピード:時速9.4〜10.8km
近縁なトカゲ18種のデータから推定された走行速度。現在オーストラリアに住む「ジョンストンワニ」がこの速さを出せる。徐行する自転車くらい。
毒牙:不明
コモドオオトカゲをはじめとした数種のオオトカゲは出欠毒を持つ事が知られている。もし有毒であるならば、史上最大の有毒生物となる。
絶滅の原因についても研究が行われており、気候変動や、筋肉の組成や量などが当時入植してきた人間に比べ非効率的であった点(要は原始人に駆逐された)などが挙げられている。
最強王図鑑フランチャイズでは
『絶滅動物最強王図鑑』の1回戦-1のみの登場なのだが、背が高いパラケラテリウムが相手だったためもはやいるのかいないのか的な扱いなのが現状である。
EMAとしてのメガラニア
UMAと表記されることもあるが、そもそもUMAは実在が認められておらず、論文にも記載されていないのであり、メガラニアは記載された絶滅生物のため「EMA(未確認絶滅動物)」が適切。
ちなみにこれらは動物学者の実吉達郎による造語である。
主にオーストラリアの北部でオオトカゲを見たという情報がある。
例えば1975年頃にワタガン山脈を車で走っていたとある2人の農夫が、道路に横たわり進路を妨害する巨大な巨木と誤認して目撃したと証言しており、頭部は道からはみ出していてよく見えなかったという目撃談がある。
また、同年の12月のニューサウスウェールズ州の中東部セスノックで某農民が納屋の傍で体が灰色でぶちがあり、背中や尻尾に黒い縞模様がある全長が9m、首と頭だけで1.5mもあり、体重が900kg以上もあるような巨大なオオトカゲを目撃したという証言があるほか、同じセスノックでマイク・ブレイクという人物が体長7m程のトカゲを目撃したとされる。
このほか、1979年には爬虫類学者のフランク・ゴードンがワタガン山脈でメガラニアらしきトカゲを目撃したという証言や1990年代にパプアニューギニアでも目撃されたという情報がある。
だが目撃したとされた日以降は全く音沙汰がない上、目撃談が近代に入ってから増えた一方、それ以前は皆無であった事。そしてメガラニアが生息していた時代と現在を比べると全く環境が変わってしまっている事などから、古生物学者たちの間ではメガラニアの生存説は否定されている。
目撃地域ではイリエワニなどのワニ類、オオトカゲ類などが生息しており、その大型個体を目撃し、その迫力から大きさを見誤ったという説が有力。
なんとも夢がないが、否定派とてロマンを潰したいわけではなく、科学的見地に基づいて「生き残ってはいないだろう」と推測しているだけの事。ましてこれは人間の理屈であり、シーラカンスしかり、クニマスしかりでどこかに生き残っている可能性もゼロだとは言い切れないのだ。
関連タグ
メガラニカ:一文字違い。