概要
2015年の『動物最強王図鑑』から始まり、現在累計350万部を刊行した小学生に人気のバトル系シミュレーション図鑑シリーズである。
各ジャンルの猛者たちを集めて戦わせ、最強の生物をトーナメント方式によって決める。ただ、そのバトル内容は科学的に考慮はしているがエンタメ性重視の物が大半である。
また、実在生物のみならず妖怪、幻獣などを戦わせたりもしている。こちらは出典が書かれている場合が多い。
また2023年には学習マンガ版が発売され、『動物最強王図鑑 ザ・ストーリー』と『昆虫最強王図鑑 ザ・ストーリー』の第1巻がそれぞれ出版されたほか、2024年冬クールからのアニメ版放送決定も発表された。放送枠はテレビ東京系列、放送時間は土曜朝の午前7時枠を予定。イニミニマニモの1コーナー扱いになるとのことだが、内容については後日発表だそう。
オリジナルキャラであるMr.モースト(CV:川原慶久)が実況及び登場する最強の生物の解説をする。
さらには、なんと2024年8月23日に劇場上映も公開とのこと!?
なお、この図鑑を皮切りに宝島社の「超絶バトル図鑑」、西東社の「頂上決戦シリーズ」などといった同様の図鑑が出版され始めた。これらはラインナップや対戦場所を変えたりして差別化されている。
登場・出場生物
動物最強王図鑑
本戦
エキシビション
絶滅動物最強王図鑑
本戦
エキシビション
恐竜最強王図鑑
本戦
デイノニクス(3体1チームで出場)
エキシビション
妖怪最強王図鑑
本戦
エキシビション
昆虫最強王図鑑
本編
エキシビション
オオゲンゴロウ(幼虫)
幻獣最強王図鑑
本編
エキシビション
異種最強王図鑑
本戦
エキシビション
異種最強王図鑑 闇の王者決定戦
本戦
エキシビション
水中最強王図鑑
本戦
ヤゴ(オニヤンマの幼虫)
エキシビション
神話最強王図鑑
本戦
エキシビション
ドラゴン最強王図鑑
本戦
エキシビション
英雄最強王図鑑
本戦
エキシビション
恐竜タッグ最強王図鑑
本戦
エキシビション
空中最強王図鑑(最強王キャラ図鑑に付属)
本戦
異種最強王図鑑 天界頂上決戦編
本戦
エキシビジョン
動物最強王図鑑PFP
本戦
予選会(エキシビション)
ネタバレ防止のため、どんな動物が登場したかはリンク先を参照されたい。
なおエキシビション-2に関してはパロメーターが逆では?とする意見もある。
UMA最強王図鑑
本戦
ミュータント最強王図鑑
幻獣&妖怪タッグ最強王図鑑
COMING SOON
漫画版登場キャラクター
動物最強王図鑑 ザ・ストーリー
舞台は遠い未来の地球であり、人類滅亡後の世界である。新たな地球の支配者となるのはどの動物なのか、意地とプライドを賭けた種族のバトルが繰り広げられる。動物の雑学にも非常に特化しており、物語の中で戦いを楽しみながら学ぶこともできる。その多くが図鑑版と異なるカードとして繰り広げられる点も特徴。
※以下ネタバレ注意
- ダイス・マイケル・オランウータン
ボルネオオランウータンで、この大会のMC。
上空からこの大会を見守る謎のミミヒダハゲワシ。
- アイルトン
チーター。「動物最強王」トーナメントの第一回戦の戦士。二つ名は「音速の貴公子」。ウカージに足や首を噛まれて倒される。その後は観客席で試合を観戦している。
アイルトンの回想に登場。
- ウカージ
オオカミ。「動物最強王」トーナメントの第一回戦の戦士。二つ名は「伝説のリーダー」。アイルトンに勝利する。
- レオン
ライオン。「動物最強王」トーナメントの第二回戦の戦士。二つ名は「百獣の王」。レディ・サウルスに勝利するが、師匠である雄ライオンから殺さなかったことを責められる。
- ゼウス
アフリカゾウ。レオンの事を「大きくなったなぁ…」と評している。その後1回戦第5試合でパットンに圧勝。耳には傷跡もある。
- レディ・サウルス
ヒクイドリ。「動物最強王」トーナメントの第二回戦の戦士。二つ名は「恐竜の血を継ぐ者」。レオンに首を殴られ敗北する。
- ナーガ
キングコブラ。「動物最強王」トーナメントの第三回戦の戦士。二つ名は「猛毒の悪魔」。リトルに首を噛みちぎられて死亡する。
- リトル
ラーテル。「動物最強王」トーナメントの第三回戦の戦士。二つ名は「小さなケンカ番長」。ナーガの毒により絶命寸前になるが、気力で何とか立ち上がり、ナーガに勝利する。なおラーテルはのちに大出世を遂げるが、それは別のお話となるため、ラーテルの記事を参照すべし。
- ミッツ
ノドグロミツオシエ。リトルの大親友。一時的にナーガに食べられるが、リトルが試合後に救出し、ミユビナマケモノのおっちゃんに預けられる。
- ミユビナマケモノのおっちゃん
冒頭から闘技場に向かっていたが移動速度が遅く、途中リトルに話しかけられ、リトルに背負われ闘技場に着く。ナーガに一時的に食べられていて弱っていたミッツをリトルから預かっている。
- ヒポポ
カバ。1回戦第4試合にてアレキサンダーと対決。二つ名は不明。
- アレキサンダー
シベリアトラ。1回戦第4試合にてヒポポと対決する。二つ名は「孤高のバトルマシーン」。なおシベリアトラは本作登場を受けアニメ版にも登場する。
- パットン
シロサイ。ゼウスと対戦する。扱いこそあれだったが、不幸中の幸いなのかは定かではないが、本作登場を受けシベリアトラ同様アニメ版にも登場することとなった。
- カーロス
メラニズム個体のジャガー。フサオマキザルが運んできた山車に乗って登場。
- ブルジュ・サバンナ
キリンだが、頭までの高さが8メートルを超える。その圧倒的な背の高さから、観客席から入場することになる。
- ピョートル
ホッキョクグマ。どこかうつろな目をしており、クズリ老師曰く死に場所を探しているとのこと。
- ブルータス
イリエワニ。食欲旺盛な性格で、ピョートルに奇襲を仕掛ける。
- コング
マウンテンゴリラ。動物園で飼育されていた。
- ロッキー
青い眼を持つアメリカバイソン。生き別れた母親を探している。
バトルロイヤルに出場した動物たち
1回戦第8試合は諸事情により無効試合となった。そのため、フランチャイズにしては珍しいバトルロイヤルが行われ、その勝者が2回戦へ駒を進めるという。
- ベンゾウ
- ラッシュ
イノシシ。
- ディッキー
カピバラ。非常に憶病な性格。
- エルク
ヘラジカ。角が生え代わりの時期だったらしい。ちなみに脱落演出はなかったため安否を含めてその後は不明。
- ワシントン
- ソトマヨル
ピューマ。直前まで観客として観戦していた。
- サウザー
ミナミゾウアザラシ。ラッシュらが押してもびくともしないほどのずぶとさを持つ。
- ミスター・キック
- ヤン・ブロディ
「あの」動物。「あの」動物は本家最強王図鑑の一部の章にて出場しているが…?
- オロチ
アナコンダ。ブロディ死亡までツタに擬態していたため、出場者が1名不足していると思われた。奇襲によりリザーバーマッチを制す。
その他
今大会の実況担当。
- クズリ老師
今大会の解説担当。
今大会の水中撮影担当。
レオンの回想で登場。
昆虫最強王図鑑 ザ・ストーリー
二つ目の漫画シリーズ。動物最強王図鑑の方とは異なり地球に酷似した異なる星が舞台で、グラン星人という人間に酷似した宇宙人が登場する。グラン星人は他の他の生物とシンクロしないと長期間の生存が出来ず、彼らの故郷である惑星グランは以前に隕石の衝突による大災害により崩壊しており、ほとんどが地球に移住している。またグラン星の政治は大会の優勝者がなれる「最強王」による最強王絶対君主制となっている。
グラン星人は大会では昆虫とシンクロして戦うが、戦闘中に昆虫が受けたダメージは選手も同じように受けるというなかなかにエグい設定もあったりする。また選手ごとにしっかり回想が描かれているのも特徴。
※以下ネタバレ注意
- レスタ
第一回戦の操縦戦士。二つ名は「諦め騎士(あきらめナイト)」で、操縦する虫はヘラクレスオオカブトのクレス。祖父の夢である「グラン星の自分の農場の土地一面をグラの実で埋め尽くす」という夢を、最強王になって叶えるために大会に参加した。試合では序盤はヒヨケムシに隙を突かれしがみつかれたり、首筋を牙で刺されるなど劣勢だったものの、試合終盤でヒヨケムシを背負った状態のまま飛び上がり、上空から急降下し叩きつけることで勝利を収めた。
- ガフィ
第一回戦の操縦戦士。二つ名は「幻影スナイパー」で、操縦する虫はヒヨケムシのケム。顔の傷が原因で差別を受けた過去を持ち、同じ境遇の子供と出会ったことにより見た目だけで差別されるということをさらに疑問に思うようになった。試合では序盤は優勢だったが、試合終盤でヘラクレスオオカブトに上空から叩きつけられ敗北。試合後は「子供たちが笑顔でいられる星を作る」という自身の夢をレスタに託した。
こちらも随時要加筆。
TVアニメについて
該当記事を参照。
余談
そもそもの話…。
本シリーズは結構火種になりやすい。例えば実力者のはずなのに相手が悪すぎて不遇の扱いになる生き物がいたり、本来あっけなく決着がつくはずが時間の都合上相手を一時的に追い込む展開もあるなどするのだが、これについては深くつっこむのはやめた方がいい。
…と言ったところで済めばいいのだが、前者についてはことごとく馬鹿にされる場合もある。その生物を推している人もいるので、そのようなことは決して起こってはならない。
また2024年9月には界隈でも論争が勃発したことがあり、それを聞きつけた有志が警鐘を促すといった配信が行われたこともある。
なんにせよ、なるべく深くは考えず生物や神話について学ぶきっかけ程度に楽しむのが最も妥当である。
誤植問題
2017年に出版された『恐竜最強王図鑑』に登場するアルゼンチノサウルスのデータを見てみると、なんと獣脚亜目 ティタノサウルス類表記となっていた。(もちろんこの場合は竜脚形亜目と書くべきなのだが…。)
2020年、当時小学校1年生の池宮城純氏が手紙でそのことを指摘。目黒哲也編集長もこれまで気づかなかったと誤植を認めている。
なお『異種最強王図鑑』、『恐竜タッグ最強王図鑑』及びテレ東版ではアルゼンチノサウルスは竜脚類だとしっかり明記されている。