メガネウラ
めがねうら
一番目の種は1880年にフランス中部のアリエ県コマントリで翅の化石が見つかり、1893年に Meganeura monyi(メガネウラ・モニイ)と命名された。その後はイギリスなどヨーロッパ各地やアメリカ・オクラホマ州などで同属や近縁種の化石が見つかっている。
学名「Meganeura」は、その巨大な翅と翅脈にちなんで「巨大な脈」を意味する(mega 巨大 + neuron 脈、後者は神経の英語と同じ語源)。決してトンボだからってメガネではない。
和名は「ゴキブリトンボ」と言うが、ゴキブリとの類似点は特にない。
約3億1,100万~2億8,200万年前の古生代石炭紀に生息した、オオトンボ目(トンボに近縁な別グループ、原トンボ目とも)に分類される昆虫の種類(属)の1つ。
翼開長は近縁種を含めると40~66センチに達し、これまで地球上に現れた昆虫の中では史上最大とされている。ヤゴの時でも体長30センチ以上のものがいた。
大きな胸部に棘だらけの脚と長い腹部など、体型こそトンボに似ている。しかしメガネウラやその近縁が属するオオトンボ類は、翅や翅脈はトンボより原始的で単調な構造で、トンボに見られる前縁途中で角度を付けた結節や先端の縁紋を持たないのが特徴。
頭部の形状に関してメガネウラでは未だにほぼ不明である。長い間では一般のトンボからやや逸脱した顔つきで、特に複眼は左右離れるように復元されたが、これは頭部を捏造された近縁種の化石に基づいたものであるため不正確である。本物の頭部を保存された近縁種の化石によると、複眼は一般的なトンボのように頭頂部で隣接しているが、触角はトンボよりも長い。
メガネウラを含むオオトンボ類は前述の単調な翅の構造により、トンボのようにホバリングはできず、翅を時折はばたかせながら滑空していたと考えられ、イトトンボのように翅を閉じて止まることもできなかったと推測される。ただし複眼の構造によると、開いた環境を飛び回り、ヤンマほど良好な視覚と機動性を持つことも示唆される。
成虫・ヤゴともトンボと同様獰猛な捕食者であったと考えられる。ヤゴの頃は小型の両生類や魚を捕食し、成虫は自分より小型の昆虫やこの頃に出現した初期の爬虫類を捕食していたのだろう。
メガネウラが生息した石炭紀はシダ植物群が大繁栄する一方、木材を分解する菌類がまだ出現していなかったため酸素濃度は地球史上最大の約35%にも達した。しかもこの頃はまだ大型の脊椎動物は少なく、メガネウラやアースロプレウラなどの陸生節足動物は多くの種が大型化した。
また、現生のトンボ(オスは腹部先端の元の生殖器の他に、精子を蓄える二次的な生殖器を腹部付け根に持つ)とは異なり、オオトンボ類のオスの生殖器は面白いことに腹部先端の方だけで、しかも左右に分かれている。このことから、オオトンボ類はトンボほど複雑な交尾をせず、オスが精包をどこかに落としてから、何らかの方法でメスを誘導して拾ってもらえるという、原始的な受精方法で繁殖していたと考えられる。
ARK:Survival_Evolved
旧復元メガネウラを基にアレンジされた架空昆虫として登場。湿地帯を中心に出現。近くの死体に群がる。テイムはできない。免疫の洞窟にも大量に出現するので、ベルゼブフォで狩りまくることで大量にセメントを集められる。モバイル版では、課金アイテムの材料を稀にドロップする。
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