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メガヤンマ

めがやんま

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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基礎データ

全国図鑑No.0469
シンオウ図鑑No.184
イッシュ図鑑(BW2)No.287
コーストカロス図鑑No.088
ヒスイ図鑑No.106
キタカミ図鑑No.004
ローマ字表記Megayanma
ぶんるいオニトンボポケモン
タイプむし / ひこう
たかさ1.9m
おもさ51.5kg
せいべつ50%♂・50%♀
とくせいかそく / いろめがね / おみとおし隠れ特性
タマゴグループむし

各言語版での名称

英語・ドイツ語Yanmega
フランス語Yanméga
韓国語메가자리
中国語远古巨蜓

進化

ヤンマたち

ヤンヤンマメガヤンマ(「げんしのちから」を覚えた状態でレベルアップ)


図鑑説明

  • はばたいたときの しょうげきはで あいての からだの うちがわに ちめいてきな ダメージを あたえる。(DP)

  • あごの ちからは けたはずれ。 こうそくで とんで すれちがいざまに あいてを かみちぎるのが とくい。(BW,Pt,バイオレット)

  • 6ほんの あしで おとなを かかえて らくらくと とぶ ことが できる。 しっぽの はねで バランスを とる。(HG,Y,アルファサファイア)

  • はばたく ちからが とても つよく ちからづよく とびたつ ときは まわりの たいぼくを なぎたおす。(SS,スカーレット)

  • こうそくで とんで すれちがった あいての くびを いっしゅんで かみちぎる たたかいかたを このむ。(BW2,X,オメガルビー)

  • 性質 極めて凶暴。 獲物 狩りしとき 急所のみ 狙い 無駄 一切なし。 この種を 従えし者は 豪胆なり。(アルセウス)

  • かそくすると しょうげきはが でるほどの ちからづよい はねをもっているよ。 はねを やすめるときは からだをさかさまにして えだにとまるんだ。(Newポケモンスナップ)

概要

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(第4世代)で初登場したポケモン

ヤンヤンマが「げんしのちから」を覚えた状態でLvアップした時に進化する。


名前の由来は、おそらくメガネウラ(古代に生息していた巨大なトンボの一種)とヤンマ(トンボ目不均翅亜目ヤンマ科の昆虫の総称)。英語名も同様であり、欧米圏では殆どこの表記。

それに加え、「メガ」には単位のM(メガ)の意味も掛かっているだろう。



緑の体色に赤い眼光をしており、トンボらしく背中に4枚、さらに尻尾に2枚の羽がある。背中の三つの大きなツノらしきものが特徴的である。

進化前のデフォルメが効いたつぶらな瞳と可愛らしい顔立ちから一転して、複眼はゴーグルを思わせる無機質なデザインとなりリアルな昆虫に近い雰囲気を纏う容姿になった。頭に生えた(?)ツノも相まって、どこかアウトローな感じに。


進化したと言うよりは、進化条件も相まって、より原始的な昆虫の姿に先祖返りしたような姿。「ポケモン化石博物館」でも「ヤンヤンマが太古の力を取り戻した姿」と書かれている。

中国名の「远古巨蜓」も「遠い昔の巨大なトンボ」という意味である。そういった意味では現代の環境に適応するためにメガヤンマが変化した姿がヤンヤンマの可能性もある。(事実、太古にいた動物の多くは小さくなったり、余分な部位を無くしたりしていることが多い。)


風光花伝

色違いは進化前同様、体色が青色に変化する。


トンボがモチーフであるが、たかさ1.9mというのは、虫ポケモン含む、大抵の一般ポケモンの中では割と大きい値であり、あのガブリアスサイドンに並ぶ。モチーフのメガネウラはせいぜい0.7mほどであるため、とんでもなく大きい。

鳴き声も進化前以上に大きく荒々しいものに。


進化前から窓ガラスを割ったり民家を吹き飛ばすとすでに災害レベルのはばたきの衝撃波はさらに強化され、敵の内部から致命的なダメージを与え周りの大木をなぎ倒すだけでなく大人を楽々とつかんで持ち運ぶこともできるようになった。


また進化した事でアゴは強靭になり、

高速飛行して無駄なく相手の急所である首を狙い、すれ違い様に対象物をかみちぎる荒々しい戦い方を得意とするようになっている。

にもかかわらず、そらをとぶかみくだくかみなりのキバなどのキバでかみつく技は一向に本編では覚えなかったが(例外的にむしくいは使えた)、LEGENDSではきゅうけつかみくだくを覚えたので矛盾は無くなった。

トンボなのに「いとをはく」を覚えるが、体の細いイトトンボが由来なのだろうか?


ちなみに羽根を休ませる際の「体を逆さまにして 枝にとまる」というのは、実際オニヤンマ科のトンボでも葉や枝の先に止まるものより、しがみついて止まるものがほとんどである。

だが先述の通りたかさは1.9mもあるので、実際その大きさのトンボが木の枝に止まる絵面はなかなかにホラーである。


これらの設定はまるで特撮の怪獣のようであり、カプセル怪獣をモチーフとして企画された初代ポケモンのコンセプトに立ち返ったような印象を与える(映画『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』には同じく巨大飛行昆虫メガネウラをモデルにした怪獣メガニューラが存在する)。

カッコよさは上がった一方、進化前の可愛かった面影を惜しむ声もある。


獰猛なことがわかる設定が散々出ているにもかかわらず、LEGENDSアルセウスで登場する通常の野生個体は「主人公の側に寄ってきて周りをうろうろするだけ」という最も友好的な挙動を取る。その作品の図鑑にもしっかり「極めて凶暴」と書かれているのに。

ただし、本ポケあるいは周囲のポケモンと一度でも戦闘すると敵認定して襲ってくるため注意が必要。


「「メガ進化と申したか」」

第6世代でメガシンカが登場した際には元々名前にメガがつくメガニウムとともに「既にメガシンカしていた……?」「メガメガヤンマも来るか!?」などと話題が尽きなかった(サーナイトナイトは存在する)だが、メガシンカシステム自体は第8世代で一度廃止となってしまっている。


また、モチーフの存在や進化条件である「げんしのちから」とあるが、やはりゲンシカイキパラドックスポケモンはメガヤンマとは(後者は今の所だが)全くの無関係

なお直接の関係はないが、オメガルビーにはメガメガネなるアイテムが登場している。


直接のモチーフはメガネウラだが、分類は現生種のトンボ「オニヤンマ」に由来する。

「オニトンボ」という分類はそれ以外にも大型の生き物の標準和名につく「オニ」("メガ"ヤンマにも同様の意味合いがあるのだろう)、体に生えたフィンを鬼の角に見立てたなど様々な意味合いを含んだものであると思われる。


ゲーム上での特徴


HPABCDS合計値
メガヤンマ8676861165695515
ヤンヤンマ656545754595390
進化前比較+21+11+41+41+11±0+125

対戦では使い辛いイメージがあるむしタイプの中では数少ない主力を張れるポケモン

第二世代に多い「希少性は高いが強くはない」ポケモンの一匹に過ぎなかったヤンヤンマが、強力な進化形態を手に入れて当時の環境の最前線に立ったことに驚いたファンは少なくない。

進化後でもヤンヤンマと同種族値であり日の目を見ることがほぼなかったレディアンアリアドスは泣いていい。(一応強化はされてはいたが)


この「むし」タイプにあったイメージとして

  • ヘラクロスハッサムといった物理火力が自慢なポケモンはいるが、特殊アタッカーは少ない。
  • テッカニンなど素早さが速いが、攻撃(特攻)との両立型が多く耐久面は脆い。

といった虫ポケモンが台頭する中、図鑑説明での荒々しい性格とトンボというモチーフの高い攻撃性と飛行能力から、ヤンヤンマから攻撃や素早さが大きく上昇したステータスに。


…という訳ではなく、一番高いのは116まで上昇した特攻。荒々しい立ち回りはまさかの肉弾戦ではなかった。


それに加え、86というむしタイプとしては高い部類になるHPが特徴。この「HP86、とくこう116」という値は、当時の虫ポケモンでは最高の値であった。これらはマルヤクデクワガノンら後輩に座を譲ったものの、「むし・ひこう」タイプでは現状最高の値である。


意外にも、激戦区の95という素早さは進化前と変わらず、図鑑で散々書かれていた攻撃も76(オオタチミミロップと同じ)と言うほどそこまで高くはない。


何気合計値の515というのも、登場当時の虫ポケモンでは頭ひとつ抜けているのも特徴。


ただ倒した時に獲得できる努力値「こうげき+2」である。製作側のミスだろうが、修正はない。


物理耐久はHB共々86とそこそこある方だが、一方で特殊耐久は56とポッチャマ並と進化前のポケモンに肩を並べるほど低く、「むし、ひこう」という耐性貧弱と名高い複合タイプにより、弱点は「いわ(四倍)、ほのお、でんき、こおり、ひこう」と多め。特殊技で強い技を持つタイプに加え、相性有利なかくとう、じめんタイプにも、サブウエポンで多い岩技や三色パンチが全て弱点とメジャーどころなので立ち回りにはやや慎重さが求められる。

とくに4倍+素早さダウンの岩石封じは要警戒。


飛行タイプらしくはねやすめや、かげぶんしんいばるみがわりも覚えるが、BDSPでのどくどく没収や先述の弱点の多さから耐久型は少なめ。ただし、持ち前の耐久は等倍なら耐えることがある(あのガブリアスの攻撃特化げきりんも攻撃上昇アイテムを持ってない限り無振りで確定耐えなのは有名な話。)ため悪くはない。


むしろメガヤンマがステータス以上に強力であるのはその特性と習得技にある。

進化前から引き継いだ徐々に素早さが上がる特性かそくのおかげでみるみる相手を追い越していくのが特徴。

ここに、第4世代当時命中率が70かつ確定眠りターンがあったさいみんじゅつと、

タイプ一致+先手で使えば相手を3割で怯ませるエアスラッシュが合わさることで高い制圧力を発揮できる。


他の技候補としては


あたりだろうか。


一方で進化に必要なげんしのちからの性能は決して良くはないが、弱点である飛行、炎、氷に弱点をつけるため悩みどころ。10%とはいえ全能力が上がれば先行で安全に落とせる可能性がぐーんとあがる。(一段階上がれば砂嵐下のバンギラスも耐久次第ではあるが倒せるかどうかのラインに入る。)


「かそく」が強力であるため忘れられがちだが、こちらの攻撃をタイプ相性で半減された時に等倍へ戻してくれるいろめがねも十分優秀な特性(相性1/4の場合は1/2になる)。


特に主力技の「むしのさざめき」は半減されやすい難点があるため、そのフォローにはもってこいである(ちなみにこれまた半減されやすいギガドレインとも相性が良い)。

ちなみに同期のガーメイルの隠れ特性も同じだがさほど話題にはならない。(種族値はほぼ下位互換だし…)


隠れ特性は相手の持っている道具が見えるおみとおし。メガヤンマ自体が「どろぼう」を覚え、効果自体は悪くないが、上記2種類と比べると使い所が限られる上自身の特性がバレることにも直結するためまず選ばれない。

かそく型特殊アタッカーとして、まもるみきりで安全に素早さを上げ、上から眠らせるor高威力特殊技を叩き込むのが主な攻め方。


ただ、欠点がないわけではなく。まずかそくが通常特性でありながら、テッカニンのように素早さを上げるというその強みをバトンタッチで引き継げないこと。加速し始めたら誰にも譲らず突っ走ってしまうため当然ながらジャイロボールトリックルームではターン経過ごとにどんどん不利になっていく。


また特殊寄りであるにもかかわらず、めいそうわるだくみを覚えず、自らの特殊攻撃を上げる手段がほぼ皆無(技で相手の特防が下がるか、げんしのちからあたり)である。特殊技の最高威力も条件や反動がある技を除くと90が限界。


覚える特殊の技範囲をほぼ半減され、かそくとは相性の悪いジャイロボールなどを覚えるはがねタイプや、素早いポケモンが多く弱点もつかれるでんきタイプ相手では、決定力に欠ける。


攻撃はまずまずのため、不利な相手には上からとんぼがえりで交代するのも手。一応物理育成方面でも先制技で御用達のでんこうせっかや積み技であるつるぎのまいも習得した。技でもつじぎりかみくだくむしくいフェイントあたりを覚える。


サブウエポンにエスパーやゴースト技はあるが、弱点をつけるタイプがやや被っている一方、足が短く宙に浮いているからか、技範囲の広いかくとうやじめんタイプの技を覚えないのもネック。(教え技でも「きしかいせい」程度しかなく、こらえるとの併用、通称『こらきし』もできるようになったが、それならヘラクロスなどを使ったほうが良いという…)


ちなみにゆめくいも覚える。トンボが夢を食うってどういう事だ…という疑問はさておき、さいみんじゅつを覚えるので自力で命中させられる。


なお、野生ポケモンで出現したのはBW2とLEGENDSぐらいである(USUMでもウルトラスペースで出現したが、主人公たちの暮らす世界側でGETできるのはこの2作品だけである)。


対戦面での活躍

第4世代

初登場時の第4世代初期においては特性によりあらゆるポケモンの上からさいみんじゅつやエアスラッシュを放てるポケモンとして対策必須の環境最上位クラスに位置付けられていた。

WCS2009マスターカテゴリ準優勝のメンバーに入った実績もある。

この世代のむしタイプではガーメイルビークインがいたが、その中でもメガヤンマはハッサムヘラクロスと並び、高い使用率を誇った。

変わった所ではポケモンバトルレボリューションのレンタルポケモンとしての活躍ぶりも優秀で、ネタ寄りの構成のポケモンが多い中、メガヤンマはさいみんじゅつを備えている上に特性もかそくで固定、持ち物もきあいのタスキと至れり尽くせりの非常に優れた性能となっている。


しかし対戦環境で催眠戦術があまりに猛威を振るったため、第4世代中期(プラチナ発売)以降はさいみんじゅつの命中低下(70→60)並びにねむりの仕様が弱体化される事態となり、勢いが衰えていった。


第5世代

この時代のむしポケモンは最盛期といえるほど優れた能力を持った後輩が登場した。


中でもメガヤンマ(を始めとした特殊虫アタッカー)にとって大きなライバルであるウルガモスが登場。



ウルガモスは伝説詐欺じみた入手法とチャンピオンであるアデクの切り札というのもあって入手時点で強そうな風格を出し、ちょうのまいという優秀な積み技と、タイプ一致のむしのさざめきだいもんじ、サブウエポンにぼうふうのような高火力技、メガヤンマと同じく「いわ」四倍弱点はあれど、悪くない耐性の複合と環境でもかなりの強さを誇った。

HPABCDS合計値
メガヤンマ8676861165695515
ウルガモス856065135105100550

種族値も防御面では勝っているが、とくこう135、とくぼう105、素早さ100という高い値により複合タイプは違えど、むしタイプの特殊アタッカーとしての扱いやすさは、ややそちらに分がある結果に。HPも1しか変わらない。

今でこそ特殊虫ポケモンは増えてきているが、当時一線級の活躍をしていたメガヤンマにとって非常に強力なライバルであった。(ウルガモスのついでにいわ技で狩られることも…。)


さらに、

  • 同特性であるかそくバシャーモが(攻略本の運要素はあれど)解禁。状況によっては上から弱点を突かれることも。
  • フェイントが「守る状態でなくとも、先制技として攻撃する」仕様変更により使い勝手の向上。これにより、まもる(みきり)→かそく戦法が使いづらくなる。
  • 特殊飛行アタッカーでもありながら、ぼうふうは覚えない。(メガヤンマの飛行特殊はエアスラッシュの75が最高である。)
  • 「がんじょう」にきあいのタスキ効果がついたことで、ダゲキなど弱点を突いたポケモンでも、耐えられストーンエッジや三色パンチで返り討ちに遭う可能性ができた。

と新参むしタイプの台頭のなか、前世代以上に主戦場を退いた形にはなった。



ただウルガモスの劣化というわけではなく、当時強力であったかくとうに二重耐性を持つことや、使い勝手は多少悪くはなったものの、かそくの性能が高いことには変わりなく、催眠特殊アタッカーとして一定の層には使われ続けていた。

特にサザンドラメタグロスのように相性補完の優れた強ポケモンと組ませて使うプレイヤーが多かった。


第6世代

メガヤンマを含む、むしタイプにとっては大きな向かい風であり、


  • むし技を半減するフェアリータイプ登場→対抗するはがねタイプの台頭

一応弱点をつける技としてはがねのつばさがあるにはあるが…

  • ↑の理由から炎の需要が高まったことに加え、飛行技を先制で打てるファイアローの活躍と抑止力として岩技が増加。
  • バシャーモはメガシンカで一律特性が「かそく」になる。

素早さの序列が逆転したため、かそくを積んでも積んでも問答無用で上から叩かれ文字通り虫の息、タスキが無ければ即死となることも前世代以上に多くなってしまった。(一応タスキで耐えれば、げんしのちからやエアスラッシュで抵抗はできるが。)

ノーマル技を飛行技にできる特性「スカイスキン」により、「すてみタックル」などを弱点である飛行+タイプ一致で放てることも向かい風。(何気同じく空を飛べるようになり同タイプとなった先輩にも素早さで負けている。)

  • 後輩のペンドラーが、こうげきの上昇(90→100)と、隠れ特性が「かそく」に変更。

見た目に反して素早さも112とメガヤンマより高く、かそくからのバトンが可能な他、いわなだれメガホーンといった相性補完に優れた強力な技も覚え、使用するトレーナー数も増えた結果、相対的にメガヤンマの価値も急落した。


ただ逆風だけではなく、シャドーボールがはがねタイプに等倍となったことでギルガルドやメタグロスに抜群をつけること、むしのさざめきがみがわりを貫通できるようになり、みがわりを盾に補助技で戦うくさポケモンなどを新たに役割対象とできるようになった。

また、このあたりから、催眠依存でなく、純粋な高速特殊アタッカーとして育成されることも多くなる。


結局ヘラクロスハッサムのようにメガシンカはもらえなかった。


ちなみにこの世代のむしタイプであるビビヨンは種族値ではメガヤンマに劣るが、特性「ふくがん」での差別化により、そこまで競合することはなかった。


第7世代

シャドーボールを覚えるため、環境常連のミミッキュへの対抗となるゴーストZやかそくを無視した先制技無効のサイコフィールドに加え、ファイアローの弱体化により、前世代よりかは少しずつ息を吹き返してきた…。


しかし準伝説で高性能なむしタイプのウルトラビーストが登場。高いHP、防御で耐久面でメガヤンマに勝るマッシブーンや特殊と攻撃性能が高い両刀でかつS151でかそくでも上を取れないフェローチェが登場。


前世代以上にこだわりスカーフ持ちポケモンの増加により、かそくで上を取れないことが多くなった。専用技だが四倍弱点で先制技のアクセルロックも痛い。

さらにフィールドによっては状態異常無効となり、さいみんじゅつの通りも悪く、カプ・コケコのように弱点を突かれるライバルも多くなった。


むしタイプでは、一回限りだが、むしのさざめきと同等、威力90の先制技であいがしらを覚えるグソクムシャ、飛んでいるがひこうタイプでなく、鈍足だがとくこう145という一般ポケモンでも破格なクワガノン、環境に居座るドラゴンに強く、メガヤンマより素早いアブリボンなどが登場。


と、現在では対戦環境がむしタイプ向かい風そのものというのもあり、かつては「高い特攻に加え、安定した行動保証の催眠術を使える強ポケ」であったポジションも、中堅程度の評価にとどまっている。


なお、性格は特殊型よろしく「ひかえめ」が多く、岩4倍の宿命としてステルスロックHPを半分削られるためHP実数値は奇数が望ましい。


第8世代

剣盾には未登場。番外作品ではどちらもシンオウ地方が舞台であり、メガヤンマにとって最盛期であった第4世代の再来とまではいかないが、そこそこの強さを持つポケモンとして使われている。また進化前限定技の習得が見直され、BDSP以降であれば進化後でも技思い出しでさいみんじゅつを習得できるように改善された。(あとは何気に「かみくだく」を習得した。覚える悪技では最高火力である。物理だが。)


第9世代

発売当初は音沙汰はなく、アルセウスとBDSPのみの登場でシンオウに幽閉された状態が続くと思われていたが、ポケモンSVのDLCである「碧の仮面」で進化前のヤンヤンマが登場し、メガヤンマも久しぶりに最新作での登場となった。ちなみに、新地方で追加された「キタカミ図鑑」ではイトマル属に続き2番目の登録順となっている。


テラスタルを獲得したことで、耐性を強化しながら「さいみんじゅつ」を比較的安全に使うというプレイングができるようになった。サブウエポンの強化や、良くはない耐性をカバーできることで、メガヤンマ自体のメリットは大きくなるだろう。色眼鏡+テラスタルで火力UPにも期待。


「はねやすめ」は没収されてしまったが、それ以外には有用技の没収はなく、「エアカッター」や「むしのていこう」といった技を新規習得した。



ストーリーでの活躍

ダイパストーリーでは残念ながら、追加進化組であるため野生には生息しておらず、殿堂入り前から繰り出してくるトレーナ-はいないうえ、クリア前のシンオウ図鑑にも登録されない。そのため少々影が薄く、自分の手でヤンヤンマを進化させない限り図鑑に登録されなかった。(そのヤンヤンマもDPでも攻略するうえで必ず通る必要はない大湿原に殿堂入り後日替わりで出現であったりと、割と限られた入手方法という…。)

プラチナでは図鑑修正によりクリア前からヤンヤンマが大湿原に登場するようになった。使用トレーナーにおいては同複合タイプのアゲハントに代わりシンオウ地方の四天王であるリョウが使用する新たなポケモンに迎え入れられている。

種族値では完全に下位互換であるアゲハントは犠牲になったのだ……。

ちなみに手持ちがダイパ準拠のBDSPでも、再戦時では必ず手持ちに入っており、こちらでも先発のポケモンとして主人公を迎え撃つ。


追加進化組の中では条件自体にアイテムや交換は必要ない緩めではあるが、高い特攻により、技を覚えさえすれば、ある程度の活躍が見込める。「飛行ならムクホークで良くね?」は禁句。


というのも、ムクホークと異なり、メガヤンマは「主力技の習得レベルが遅い上に、インファイトやブレイブバードのような高火力技がない」ため、余程のファンでない限り回復可能なストーリーでの手っ取り早い攻略法にはおすすめできない。


理由として

・ヤンヤンマはげんしのちから習得までにまともな特殊技を覚えない(覚える攻撃技は、さわぐ、ソニックブーム、電光石火など……)


・上の技はゴーストタイプには手も足も出ないため扱いづらい。なおかつ、げんしのちからの性能も(特にpp)微妙。さいみんじゅつ習得ならさらにレベルを上げる必要もある。


・DPtでは敵のレベルが比較的高い上、メガヤンマはレベル50を越えないと、エアスラやさざめきといったまともな主力技を覚えないため、進化後のレベル30-40の同レベル帯での使い勝手はあまり良くは無い。


そのためわざマシンを使わないとかげぶんしんやさいみんじゅつといった変化技で相手の攻撃を避けながら、ちまちま削るパターンになりかねない。


金銀リメイクのHGSSでも、ヤンヤンマの出現率や場所は変わっていないものの、ストーリークリア前からパーティに入れられるようになった。特殊かつ出現率の低いヘラクロスや、交換必須のハッサムに比べ入手しやすく、従来は存在しなかったポケモンであることに加え、高い特攻とマツバを倒した際にもらえるシャドーボールを覚えるため、ストーリーでもある程度の活躍が期待できるが、上の条件に加えて、ダイパより四天王やチャンピオンのレベルが最大で50程と低い(実際DPtのシロナはレベル70近い)ため、メガヤンマは主力技を覚える前に殿堂入りしかねない。(クリア後ストーリーのカントージムリーダーではタイプ相性が有利な人もいるにはいるが)

サイコキネシスも覚えさせれば、タイプ一致技とエスパー技でジョウト四天王の全タイプ(エスパー、どく、かくとう、あく)に有利となる技を覚えられるが、かくとうなのにイワークを出してきたり、炎複合のヘルガーや素早さ130のクロバットのように複合タイプや種族値の都合上、必ずしも有利とは言えない。(ワタルやレッドでは実質全飛行タイプによる弱点の突きにくさやあられ下の吹雪が待っている。)


BWでは進化前が大量発生で出てくる程度の出番であったが、続編であるBW2では新しくなったイッシュ図鑑の仲間入りを果たした。前述の通り野生個体も登場。

登場こそ殿堂入り後と遅いが、第五世代はクリア後のトレーナーが多いため早めに捕まえることができれば十分に活躍させられるだろう。


ORAS以降はヤンヤンマ自体の野生出現が皆無orリストラなため、旅パに入れるのすら困難になってしまった。


ポケモンSVで久しぶりに旅パに加えられるようになった。ほとんどのプレイヤーはキタカミの里に行く前にメインストーリークリア済であり、心機一転でキタカミの里縛りで新たな旅パを作った際は意外にも役立つところがある。


その理由としては、

・ストーリー中に進化前だがレベルの高いポケモンを相手が繰り出してくる。そのため進化後であるメガヤンマは多少のレベル差をひっくり返せる。(そもそも野生のヤンヤンマの時点でレベルがかなり高いため主力技を覚えやすい)その上加速であれば大多数のポケモンに上を取れる。


・序盤から遭遇できる野生ポケモンが軒並みヘイガ二やクルミルなど「みず」「くさ」「あく」タイプが多い。


・トレーナー・イベント戦でもヤバソチャカミッチュ、そしてオーガポンイイネイヌマシマシラと「くさ」「かくとう」「エスパー」と、ストーリー上では有利な相手が多い。(技によっては一概にいえないが)


逆に、新トレーナーのスグリがヤンヤンマ系統を使うようになったため、相手にする際キタカミの里パーティーで組むと一貫性を突かれやすい。


対戦ではテラスタルで4倍弱点を消せるようになった上に、あまり広くない技範囲を「テラバースト」で補えるようになった。テラスタイプは遂行力を上げられる一致に始まり、「テラバースト」前提のじめんやいわ、いわ対策の「テラバースト」を放てる上に弱点僅少のみず、「シャドーボール」型と好相性のゴーストがメイン。



使用トレーナー

ゲーム版

センシティブな作品


四天王、タッグパートナー、ジムリーダー、シナリオのメインキャラとトレーナーに恵まれている。

特にスグリは進化前のヤンヤンマから育て上げ、ストーリー中では追加された新ポケモンの陰に隠れがち(実際後編ではそのりんご飴が進化⁡した挙句、パーティーからも追放されてしまったが……)だが、唯一初対戦から前編の最終戦まで皆勤である。(ちなみに初戦闘時のもう一体は途中で外れている。)そのため彼の実質的なパートナーであったと言える。また、メガヤンマはスグリが執着した「オニ」トンボポケモンでもある。彼の性格の変動もあって、前編最後のパーティでは「簡単な進化条件で強くなれるポケモンだけで組んだ」とまで言われたが……

前述の通り後編での出番なし。ダブルバトルでの適性が厳しいと言うよりかは、「強さ」に固執した彼の手持ちには不適任だったのだろう。(事実パーティーのほとんどがランクバトルで実績あるポケモンである)


アニメ版


漫画版


番外作品

Newポケモンスナップ

ミッケジャングルの夜に生息。木に逆さまの状態で止まって寝ている他、他のむしタイプのポケモンに襲いかかる習性を見られる。


ポケモンGO

「ヤンヤンマのアメ100個+シンオウの石が必要」と、進化までの道のりは困難な部類。

また進化前のヤンヤンマが「画面をすばしっこく動き回る+素の補足率が低め」というのもあって捕まえづらいこともあり、手を焼いたトレーナーも少なくない。

肝心のステータスについては、攻撃がそこそこあるが、耐性の悪さから防衛には向いていない。

さらに攻撃と特攻が一括りなため、単純なアタッカーとしてはヘラクロスやハッサム、カイロスに劣り、耐久もむしタイプでは高めではあるが、耐性の悪さが足を引っ張る。


そこそこ高い攻撃と、HP、防御による素の種族値の高さのおかげで、CPは最高3000を超えるため、アタッカーとして使いたい。しかしながら、覚える技がタイプ通り通りの悪い「むし」と「ひこう」タイプであり、唯一のサブウエポンも「げんしのちから」と確率で能力ブーストはあるが威力は低め。四倍弱点を含む弱点の多さも相まって、ジムでの防衛やレイドバトルで使うことは難しい。原作同様シャドーボールやサイコキネシスを覚えられれば少しは他の虫ポケと差別化できたのだが。


しかも、2023年5月よりメガヤンマにとって最大のライバルといえるウルガモスも登場。進化難易度はメガヤンマより高いが、原作同様メガヤンマの目の上のたんこぶになる可能性もある。


攻撃のステータスはある程度高いため、かくとう、くさ、エスパータイプには強く出られるが、それぞれ「ウェザーボール(ほのお)」「ストーンエッジ」といった弱点のスペシャルアタックを持っている可能性もあるため、過信は禁物。



アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ


ムサシのメガヤンマ

PIC・R-293

  • CV.古島清孝
    • DP編第80話「ヤンヤンマ! ゲット作戦!!」にてヤンヤンマの時ムサシにゲットされた。少し前のDP73話でお別れしたドクケイルの代打として加入した形となる。性別は♀️。詳細は当記事にて



その他

XY55話(映像)・56話(回想)・61話(回想)・69話・70話・123話・131話・139話・140話
劇場版ディアルガVSパルキアVSダークライ


余談

育成の際に注意が必要なポケモンのひとつでもあり、メガヤンマになってからではさいみんじゅつを覚えられない。(BDSPでは覚えられるようになったがSVで再び習得不可)

ヤンヤンマがさいみんじゅつを覚えるレベルは進化条件であるげんしのちからよりもであるため、うっかり覚えさせないまま進化させると取り返しがつかなくなってしまう。

当時はポケモンの厳選自体が非常に大変だったため、これで泣きを見たプレイヤーは少なくない。


虫タイプの中では主力で特殊アタッカーとなり得るステータスや特性を持っているにもかかわらず、剣盾とSVではリストラされていた。第8世代では加速+ダイジェットで上から攻撃できる点が考慮された可能性もある。


剣盾に内定したモジャンボマンムーといった同じ進化方法のポケモンに置いて行かれ、SVではキリンリキノコッチのように、第二世代で登場したマイナーポケモンから後に進化した者同士との共演は叶わない…と思われていたが、先述の通りDLCで共演できることがほぼ確定した。

SV環境では弱体化で数を減らしたファイアローはともかく、後輩で同じ特殊虫アタッカーかつ特性や積み技に優れたウルガモスモスノウに加えおなじくDLCで内定するクワガノンなどの存在、弱体化とは言え特性が強力なエースバーン、メガヤンマの技が通りづらいアーマーガアデカヌチャンサーフゴーといった鋼タイプ、ラウドボーンキョジオーンあたりが主な競合相手やライバルとなり得るだろう。


特にエクスレッグは新たな虫タイプ+いろめがね使いの後輩である。ワナイダー同様、序盤虫らしく、種族値は低いが、高威力の先制技や物理技を持ち、虫、悪、格闘の技範囲+色眼鏡でストーリーの大抵の相手に等倍以上の相性と使い勝手がいいため、メガヤンマはもう一つの特性である、かそくや覚える技、特殊アタッカーという差別点から異なる起用ができるだろう。偶然にもエクスレッグのモチーフである二人のバッタヒーローの後輩はトンボモチーフといわれている。

とは言えメガヤンマはその後輩ヒーローとは違い1匹で無双出来る程のチームの牽引力は無いので仲間と力を合わせて戦うのが重要である。


モチーフの英語名が「ドラゴンフライ」という名前から、メガヤンマこそ、むし・ドラゴンタイプ(いまだにこの複合タイプは存在しない)にすべきなのでは……との声もあるが、あくまでトンボの英名の由来にドラゴンがあるだけで、尻尾の先にも羽がある体構造は航空機やヘリコプターを意識してデザインされている可能性が高く、やはりメガヤンマはひこうタイプなのである。メガシンカやパラドックスがあればなった可能性もあったが…(ちなみにモデルとなったメガネウラが属するオオトンボ目は「グリフィンフライ」と呼ばれる)。



フライゴンとは緑の体色に赤い複眼、そして「ドラゴンフライ」=トンボモチーフという点で共通しているが、こちらは、元がそのまんまトンボとしてメガネウラやオニヤンマであるのに対し、あちらの系統は英名のドラゴン要素が強く、むしタイプではない。モチーフの虫もアリジゴクやウスバカゲロウとモデルになった元の昆虫は明確に異なる。(さらにフライゴンは「せいれいポケモン」であり、精霊と蜻蛉をかけている。)


そのフライゴンには合計種族値では負けているが、特攻と物理耐久は意外にもメガヤンマの方が上。一方のフライゴンはメガヤンマより早く、龍舞を使える物理アタッカーであり、両者は技範囲や、タイプの違いなどで、差別化できている。


なお、ヤゴのポケモンは今のところ音沙汰なしである。


関連イラスト

メガヤンマ の むしのさざめき!!無題

おすわりメガヤンマメガまとめ


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン DPt BDSP

ポケモン一覧 むしタイプ ひこうタイプ


0468.トゲキッス0469.メガヤンマ→0470.リーフィア


同複合タイプ

バタフリー ストライク メガカイロス

レディバ/レディアン

アゲハント アメモース テッカニン

ガーメイル ミツハニー/ビークイン

ビビヨン


「げんしのちから」が進化条件

モジャンボ マンムー


第4世代追加進化


その他

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