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技データ

初出第2世代
タイプノーマル
威力30~70(〜第5世代)→60(第6世代)
命中100
PP15
技分類タイプに依存(〜第3世代)→特殊(第4世代〜)
攻撃範囲単体
直接攻撃×
効果技のタイプ・威力(〜第5世代)はポケモンの個体値によって決まる。但しノーマルタイプ・フェアリータイプにはならない。
英語名Hidden Power


概要

第2世代から存在する技。
習得したポケモンの隠された能力を発揮し、相手を攻撃する技。
聞いただけではよく分からない技だが、この技はポケモンの個体値によって技のタイプが決まる(第5世代までは技の威力も変動する)と言う特徴がある。
第7世代までは技マシン10の座を死守していた。

自力で覚えられる種族は限られ、特にアンノーンはこの技しか覚えない。アンノーンの不可思議さを象徴する要素の1つでもある。

ちなみに技のタイプそのものが変化する為、タイプ関連の技・特性・天候・持ち物の影響を受ける。
なお、タイプが変わるとは言えノーマルタイプ、フェアリータイプにはならない
ノーマルタイプと言いつつノーマルタイプにならないとはこれ如何に。なっても困るが
但しZ技個体値に関係なくノーマル技のウルトラダッシュアタックになる為、やはり基本はノーマルタイプである様子。

威力は60(第5世代までは最大70)とやや不安な数値である為、タイプ一致で使われる事は稀。
使われるとすれば高威力のひこう特殊技を持たないサンダーボーマンダボルトロス、高威力のいわ特殊技を持たないオムスター程度である。
第3世代までは「技分類がタイプ依存」だった為、ろくな一致物理技が無いハッサムギャラドスもこれに頼っていた。
しかしどんなタイプの技にもなる事から、ポケモンによっては強力な役割破壊となりうる。その為基本採用はサブウェポンである。

狙おうと思えば好きなタイプの技を1つ持てることから、プレイヤーの中にはポケモンのステータスのみならず、めざパのタイプ(と威力)にまでこだわる廃人もいる。
特にサブウェポンに恵まれないポケモン(ブイズなど)には、この技の有無で戦える相手にかなりの差が出てくる。
無かったら論外」と切り捨てられるほどめざパが必須の特殊型ポケモンも少なくない。

めざパのタイプ(と威力)を調べるには個体値を細かく計算する必要があり、自分の望むタイプ(と威力)のめざパを手に入れる為には個体値を1単位で厳選しなければならない。
その条件の厳しさは並の厳選の比ではなく、目当てのめざパを持ち、なおかつ優れた個体値を持つポケモンを手に入れるとなると、厳選作業は困難を極める。また、特性「テクニシャン」持ちに使わせる場合は威力60近くにさせる必要があり、尚更困難となる。
廃人レベルのプレイヤーでない限り、簡単には手を出せない代物である。
ただ、DPt以降はタイプを教えてくれるNPCが街のどこかに出現するようになったため、それ以前と比べれば厳選もかなり楽になった(威力は教えてくれないのでやはり手間はかかるが)。

第6世代では威力が60で固定され、変化するのはタイプのみとなった。
これによりNPCに確認を取るだけでめざパの採用を考えられるようになった。また第5世代まででめざめるパワーの威力が59以下しか出なかったポケモンにとっては嬉しい強化であり、確実にテクニシャンの補正がかかるようになった等の利点も少なくない。
しかし威力60では力不足と感じる層もおり、威力70を目指していた上記の廃人、愛用するポケモンに確定で倒せない相手が生まれてしまったトレーナーからは不満も上がっている。第6世代では厳選そのものもやり易くなった高威力が出しやすくなった事も影響しているだろう。

第7世代ではすごいとっくんによりタイプはそのままに個体値を31にすることができるようになった
これにより、適当に捕まえた性格一致のポケモンが理想のタイプであればすごいとっくんを使い、一線で活躍させることも可能となっており、大幅に粘りやすくなったと言えよう。

今でも廃人ならともかくそうでないトレーナーにとってはお世辞にも簡単に手を出せるようになったとは言い難い。
それでも改善が進んでるのは確か。(全てのプレイヤーが求めているわけではないとはいえ)これからさらに厳選はやりやすくなると思われたが…

なんと第8世代ではこの技自体がデータから削除され、以後の本編シリーズでまた使えるようになるかは不明瞭になってしまった。
これにより、今までサブウェポンをこの技に頼っていたポケモンは他の対抗策を考える必要が生じ、代わりに配られたねっさのだいちマジカルフレイムを採用する、天候パ運用にしてウェザーボールを採用するなどの方策が取られたが、それでもダメな場合相性の悪い相手には潔く敗北する事を余儀なくされた者もいる(そもそも実質すべてのタイプの技を使えるようにしていること自体、相性の要素を否定しているともいえるが)。

過去作でめざパを覚えたポケモンはホームを介して剣盾に連れて行けるものの、技自体は使えなくなっているが、何故かPPは設定されている(これは他の過去作限定技も同様で、技の説明文には『この技は 使えません 思い出すことが できなくなりますが 技を 忘れることを おすすめします』と表示される)。
のちにブリリアントダイヤモンド、シャイニングパールが発売されるもわざマシンには収録されず、アンノーン専用技になった。

なお、仮に剣盾でこれを解禁した場合、ほぼ全てのポケモンがダイマックスでノーマルとフェアリー以外のダイマックスわざを撃てるようになってしまう可能性がある。
ダイマックスわざの中でも特に強力なダイジェットを全ポケモンが撃ち合う展開になるのは想像に難くない上に、それを抜きにしても格闘のダイナックルや毒のダイアシッドがある事を考えればダイマックス技としても調整が難しいのは言うまでも無い。

ただ、前述のように第7世代ではこの技をZワザにするとノーマルタイプで固定の仕様だったため、同じような措置は取れた筈である。
そのため、近年の育成易化の流れに大きく反する廃人要素である点や、サブウェポンの選択肢を広げ過ぎていた点などが問題視された可能性もある。

また、本作ではレジエレキレイスポスなどの驚異的なスペックの傍ら、貧相すぎる技範囲や不遇タイプなどでバランスを取っているポケモンが多いことも関係しているだろう。

第9世代でも復活はしなかったが、テラバーストという技が登場した。この技はテラスタル中はテラスタイプと同じタイプになるため、テラスタル中であればめざパのような使い方ができる。
なお、テラスタイプは自由に変更することができるため、めざパ厳選のような廃人要素にはなっていない。

余談だが、この技はポケモンディレクターの増田順一氏の過去の公式ブログの名前にも起用されている。

なおポケダンではダンジョンに入るたびにタイプが変化する為厳選の必要はないが、ある意味バクチ技となっている、不確定要素の高い不思議のダンジョンの特性を色濃く表している。

LEGENDSアルセウスでは必ず効果抜群になる仕様に変更されている。弱点を突くタスク埋めに役立つ。ただし技マシンは無いためアンノーンの専用技である。

「めざめるパワー」の使用例

主に人気のあるタイプを下記にまとめておく。

めざパ氷

最もめざパを効率よく生かした代表例。技のレパートリーが少ない特殊型でんきタイプほのおタイプの弱点を補い、ドラゴンタイプの弱点を突けるこおりタイプ
高威力のめざパ氷は特攻(C)・特防(D)・素早さ(S)の個体値がV(通称下3V)だと比較的出やすくなる傾向にあり、その分かりやすさから下3Vを狙う廃人は後を絶たない。
昔は特防の数値がめざパの威力を大きく左右していたため、特防を必ずVもしくは4n+3の値どれかにすることは必須とされていた。
しかし最近は氷が4倍弱点でなく高威力のドラゴン技を撃った方がダメージが入るドラゴンタイプが大幅に増えた事、上述の威力の低下によりほとんどのポケモンがガブリアスを一撃で落とせなくなった事(H4振りでも特攻種族値141のポケモンが特化してやっと確一)から、現在は主力技が半減・無効になってしまう相手に交代読みで撃つ程度の需要にまで低下している。
第6世代以降伝説のポケモンは3V確定になったため今までよりも狙いやすくなっている。

めざパ廃人!



めざパ草・電気

ラグラージなどのみずじめん複合タイプやウォッシュロトムをピンポイントに狙ったり、みずタイプが同族潰しに撃つめざパ草及び電気が使用される。電気は特にギャラドスに4倍になるのがでかい。

めざパ炎・地面

はがねタイプに有効打を持たないポケモンが対策としてほのおじめんを持つことがある。
特にくさタイプの同族潰しにめざパ炎がよく使用される。めざパ地面の方はタイプによっては有効打がなく詰みやすいヒードラン対策に持つ事が多い。
めざパ炎は素早さ・特攻個体値共に31にできないという最大の難点があったが第7世代のすごいとっくんにより解決されることになった。
ちなみに6世代以降の伝説、幻のポケモンのめざパ炎は厳選が非常に難しいことで知られている。
その確率はシンクロ込みで1/160という低確率であり厳選する場合は相当な覚悟が必要になってくる。攻撃の個体値まで粘りだした日にはもう…。

B★RSリーフィア
ランダムマッチで活躍する家のドレディアの勇姿を描きました



めざ岩

かつてはファイアローやメガヤンマ、現在はウルガモスやメガリザードンYに対して使われている。基本はめざ地面だが、浮いているほのおタイプを仮想敵にする場合にはいわタイプが採用される。また、かわりものメタモンの仮想敵にめざ岩に弱いものが多く、採用の第一候補となっている。

その他

例えばゴーストタイプへの有効打がないフェローチェに「ゴーストタイプ」または「あくタイプ」が、
バンギラスへの有効打に乏しいポリゴン2などに「かくとうタイプ」が採用されることがある。めざ格闘は以前は鋼タイプへの対抗策としても使われていたが、現在では炎を採用することが多い。
かなりピンポイント気味だが岩が等倍の炎ポケモンを広く見るめざ水や、カバルドンにおけるめざ飛(めざ飛カバ)など草格闘相手に4倍の飛行が採用されることも。
他にはアンノーン唯一の一致技であるめざパエスパーや、さかさバトルで優秀な範囲を持つめざパ虫なんかもある。

逆に、こおりタイプと範囲が被ってしまうドラゴンタイプ・かくとうタイプと範囲が被ってしまうはがねタイプ・有効範囲の狭いどくタイプは敬遠される傾向にある。しかし後者2つは第6世代でフェアリータイプが追加された為、稀に見かけることもある。

ちなみにめざパ炎・格闘の欄でも触れたが、V固定の個体の場合使用不可能になってしまうタイプも有り、3V固定(伝説のポケモン等)では格闘が、4V固定(仲間呼び出し連鎖)では格闘・炎・岩・飛行・毒が使用不可能となる。
仲間呼び出し連鎖の場合は連鎖が早い段階で捕獲すれば問題ない(色違いが出る確率は少し下がる)が、伝説のポケモンはそうは行かず、めざ格闘の個体が欲しい場合は第5世代以前のものであれば過去作から連れてこなければならず、それ以後のシリーズの伝説のポケモンにめざ格闘の個体は存在しない。

アニメでのめざめるパワー

アニメ版ではゲーム版とは違い、飛び道具としての側面が強い。
主にシゲルブラッキーヒョウタイシツブテアイリスエモンガセレナフォッコが習得している。

ポケモンGOでのめざめるパワー

通常攻撃として実装され、スターミーポリゴン系統、トゲピー系統、アンノーンスイクンホウオウレントラートリトドンママンボウチュリネ系統等が習得可能(スイクンは、2017年12月以降は習得不可になった)。
原典とは異なり、どのタイプのワザになるかは個体値ではなくランダムに決定され、わざマシン等でもタイプの変更は不可能。
威力は15と通常攻撃としてはそこそこ高い。その代わり硬直時間はやや長め。

なお、システム上は当初ノーマルタイプの技として扱われていたようで、実装初期は天候ブーストの効果も他のノーマル技と同様、タイプの種類に関係なく「時々曇り」の時にしか受けられないという非常にややこしいことになっていた。
さすがにこれはおかしいと判断されたのか、はたまた単なるバグだったのか、現在は修正され、ブーストの適用される天候はそれぞれのタイプに準じたものになっている。

ちなみに、スイクンはかつてノーマルアタック(通常技)でこれかじんつうりきしか習得できなかったため、必然的にみずタイプのめざパを覚えなければみずポケモンとしてまったく使い物にならなかった
さらに、攻撃の種族値が低い関係上、運よく高個体値かつみずめざパ持ちのスイクンを手に入れることができたとしても、火力の面ではシャワーズギャラドスカイオーガに到底及ばない
つまり、手間暇かけて厳選しても既存のみずポケモンにまったく勝てないという至極残念なことになっているのである。
さらに、上記の通り、2017年12月以降はそのめざパまでも没収されて別の技に置き換わってしまい、ますます苦しい立場に追いやられてしまった。
ただ、その後トレーナーバトルが導入され、それに合わせる形で「バークアウト」の性能にテコ入れが入って目覚ましい活躍を見せるようになったが、本作のスイクンが長いこといらない子扱いされてしまった要因の1つになったとも言える。
なお、現在ではチュリネ系統とみず特化のトリトドンが同じような立場に置かれている。もっともこれらはどちらかといえばコレクション用としての側面が強く、バトルでもそこまで見かける機会がないのであまり話題になっていないが。

上記のように、原典では相性補完や自力習得できないタイプの技をカバーする目的で運用されることが多かったが、本作ではポケモンの火力がゲージ技にほぼ依存している関係上、めざパもタイプ一致若しくは最低でもゲージ技のタイプと同じでないと話にならないという原典とは全く真逆の状態に置かれている。
バトルのシステムが変わると技の持つ意味や役割も大きく変わってくることの好例と言えるだろう。

関連イラスト

めざ炎祈願。


参考資料

めざめるパワー/個体値  関係表



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ポケモン わざ ポケモン技一覧 ポケモン技絵
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