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ノーマルタイプ

のーまるたいぷ

ノーマルタイプ(Normal Type)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
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概要

ポケモンは種族ごとに、1,2種類のタイプが、技には1種類のタイプが必ず付加されている。
そのタイプの相性でバトルの有利不利が決定される要素の一つ。

ノーマルタイプのカテゴリーに分類されるポケモンの特徴としては、他のタイプでよく見られる共通したモチーフが少ないこと(強いて言えば獣類や鳥類が多いこと)が挙げられ、特徴がないことが特徴とも言える。
白・茶色・灰色といった自然に近い色合いのポケモンが多く、タイプのイメージカラーも白に近い灰色である。
また、鳥ポケモンひこうタイプ)で属性的な要素を持たないポケモンの多くはノーマルタイプを持ち合わせていることが多い。
ひこうタイプ以外の複合で出る場合でも動物的なポケモンであることが多く、獣属性という側面が若干ある(ただし総数が多い故に動物がモチーフでないポケモンもかなり多く、爬虫類型のノーマルタイプはあまり多くない)。

伝説ポケモンでは単タイプにレジギガスアルセウスタイプ:ヌルシルヴァディ、複合ではメロエッタ
ノーマルタイプはある種原点的又はタイプ可変ポケモンの標準状態の位置づけのポケモンに付与されることも多いが、上記の通り伝説では特にその傾向が強い。
一般ポケモンならばメタモンがその最たる例だろうか。


ゲーム内のスペック上では、「ノーマル」という名前を冠していながら最も異色とも言えるタイプである。
タイプ相性で見ると、攻撃面では、いわタイプはがねタイプには半減、ゴーストタイプには無効、
防御面では、弱点がかくとうタイプのみで、ゴーストタイプの技が無効となっている。
しかし、全タイプで唯一弱点を突くことができず、さらに半減できるタイプも存在しない
技の面で見た場合、ほぼ全てのポケモンがノーマルタイプの技を最低でも1つは覚えられる。
低いレベルで覚えるたいあたり」「ひっかく」「はたく」「なきごえ」「にらみつけるから、安定した威力が出せるおんがえし」「やつあたり、大技はかいこうせん」「ギガインパクト」「だいばくはつまで、基本となる技はノーマルタイプである。
弱点を突けないからなのか、他タイプであればぶっ壊れとも言えるほどのスペックを持つ技もちらほら見受けられる(例:「だいばくはつ」「ばくおんぱ」)。

ノーマルタイプを持つポケモンに目を移すと、冒険の序盤に出てくるポケモンに必ずノーマルタイプ、いわゆる序盤ノーマルがおり、冒険がスタートしてしばらくはバランスのとれた攻撃役として一通りの活躍をしてくれる。
中盤以降に出てくるノーマルタイプも、技自体の豊富さから常にそこそこ安定して技を覚えて戦うことが出来る。終盤にならないと主力技を覚えない……というポケモンは少ない。
また、ノーマルタイプのポケモンはわざマシン・わざレコード・教え技を通じて他タイプの主力技を多く扱える傾向にある。
ただ、特殊技に乏しいため、特殊型が主体のポケモンだと意外なほど技に四苦八苦することになる。
このように、一通りのことは任せられるオールラウンダーだが、専門職(ノーマル以外を持つポケモン)には及ばないという位置づけであると言える。

総括すると、タイプの特徴が薄いゆえに、他とは大きく異なる運用を迫られるタイプであると言える。
バトルの際の戦術はタイプ相性を脇に置いた力任せ・数値任せの攻防になりがちで、タイプ相性が物を言うゲームらしからぬ戦い方になってしまう(ちなみに攻撃面だけで言えばドラゴンタイプの技も弱点の突きづらさから似たような運用になる)。
このように、攻守共に耐性や抜群の少なさからタイプ相性の概念が薄く、これといって得意な相手もいないが苦手な相手もそう多くはない。
とはいえノーマルタイプのポケモンはゴーストタイプの技を無効化できるという唯一無二の個性があるため、完全に数値任せというわけではないが。
また、タイプ相性に慣れていないプレイヤーに優しい反面、ポケモンとしてのタイプ相性を学ぶ機会も少ない属性でもある。


こういう事情から、対戦においては、能力や技などで強烈な個性を持つポケモンが活躍したり、ストーリーでは旅のお供として重宝されたり、プレイヤーの印象に残るインパクトを持っている等の傾向がある。


特に恐るべき能力の高さに加えその他の要素にも恵まれているに至ってはノーマルどころかむしろアブノーマルと言っていい。
耐久型であれば弱点が少ないこと自体がメリットなのだが、アタッカー気質のポケモンにとっては攻撃面では全く強みがないので、それでも尚活躍するためにはそれ相応にタイプ以外の要素で活躍できる何かが求められる。
そういった要素が無いと他のタイプの似たような戦術に劣ってしまい埋もれやすい。
もっともこれはタイプの特徴が薄いが故の宿命のようなものだが。

後に示すノーマルタイプのタイプエキスパートも大体似たようなもので、
揃いも揃ってみんなのトラウマである。
……タイプで特徴を出せないならタイプ以外で特徴を出した結果なのだろうか。

漢字では「無」と表記される事が多い。

サトシの初ゲットのノーマルタイプは、ピジョンひこうタイプも兼ねている。のちにピジョットに進化。ノーマルタイプだけならば、ラッタ)である。

ポケモンカードゲームではひこうタイプと共に白をイメージカラーとした「無色タイプ」として収録されている。以前はドラゴンタイプも含まれていたが、BW期の『ポケモンカードゲームBW』拡張パック『ドラゴンセレクション』リリース時に独立した。
その他元のポケモンのタイプとは無関係に無色タイプに設定され、指定された基本エネルギーを付けた番に限りそのタイプに変化する「クリスタルタイプ」というポケボディーを持ったポケモンカードが金銀後期の『ポケモンカードゲームe』に存在した。
対応する基本エネルギーカードが存在せず、ワザやにげるに必要なエネルギーに無色タイプのアイコンが描かれている場合は「どのエネルギーカードでもよい」ことを指している。
何の効果も持たない基本エネルギーに一番近い効果を持つ無色タイプの特殊エネルギーカードとして、FRLG期にリリースされた『ポケモンカードゲーム』シリーズの拡張パック『まぼろしの森』に収録された『リアクトエネルギー』が挙げられるが、同時収録されたポケモンカードはワザやポケパワー、ポケボディーの中でこのリアクトエネルギーを指定して追加効果を発揮するものが多く、カードの特殊効果を専ら付けた側に依存する珍しい特殊エネルギーだった。

世代ごとの変遷

第1世代

Tauros - the Wild Bull


皆大好きはかいこうせん、皆大好きケンタロス
まともな攻撃技があまりなかった時代、わざマシンで覚えられる「はかいこうせん」がとにかく強力だった。
他タイプが威力100や120で止まる中、この技だけ150
使うと反動で動けなくなるデメリットがあるが、当時はこの技で相手を倒した場合反動が発生しないという仕様で、ちょっとでも削れば即「はかいこうせん」でとどめを刺して次のポケモンへ、という戦術が可能だった。(この世代は、エスパータイプが暴れまくっていた関係で、弱点であるかくとうタイプが不遇気味だった為、ノーマルタイプのこの戦術を使う人が多かった。)
これを最大限に活用したのが上記のケンタロスである。
ノーマルタイプで第2位の「すばやさ」、「こうげき」も高水準、今と異なり「とくしゅ」が高いため特殊攻撃も強く、守りも堅い。
そして何よりタイプ一致で「はかいこうせん」を高速かつ高火力で放つことができるとあって、公式大会で引っ張り凧であった。

[113]ラッキー「たまごうみ」
【リク絵】カビごん
トレス・ガルーラ
ペルシアン「シャドークロー」


ケンタロス以外ではラッキーカビゴンガルーラがそれなりに使われていたが、この3匹が本気を出すのはまだ先の話
また、上記ポケモン達が軒並み禁止された99カップではほぼ確定急所というぶっ壊れ技であったきりさくを引っ提げ、かつノーマルタイプ最速のペルシアンが大活躍を見せた。

ノーマルタイプねずみポケモン


この世代の序盤ノーマルはラッタ
低種族値故に当時はあまり目立たなかったが、後の世代では優秀な技を多く持つようになる。

第2世代

おすわりドーブル
ハピで止まります
ポリゴンⅡ


この頃に登場したポケモンは、「スケッチ」で何でも覚えられるドーブル、ラッキーがまさかの進化を遂げて特殊の壁として立ちはだかるハピナス、ポリゴンが同じく進化を遂げ安定した耐久力と強力な技を揃えるポリゴン2など。

アカネ&ミルタンク


そしてジムリーダー・アカネの切り札ミルタンクシナリオ上の最大の壁の1つとして君臨するに至った。

対人戦では「はかいこうせん」が倒しても反動を受けるようになり、また「きりさく」を始めとした技の急所率が修正され、代わりに「おんがえし」「やつあたり」(共に最大威力102)の登場、「すてみタックル」の威力増強(100→120)などの整備が施された。

カビゴン


前世代のトップメタであったケンタロスに代わって(ケンタロス自体は「はかいのいでんし」を持たせた狂牛病型等がある為そこまで弱くはなってないが)カビゴンが大流行。
火力、耐久共に高水準で多彩な技を覚え、新技「のろい」「はらだいこ」で火力を底上げできる。
ピンチになったら「ねむる」を使い、「ねごと」で「ねむる」が出ればまた回復と、手の付けられない強さにまで上り詰めた。

すりすり


この世代の序盤ノーマルはオオタチ
進化前のオタチ共々出現場所は多くないが、高い素早さを持ち、旅パでもお世話になった人は多い。

第3世代

てんきや
COLORKEC
パッチール


新規勢はジムリーダーの切り札であるケッキング、自身のタイプが変わる特性「てんきや」・「へんしょく」を持つポワルンカクレオン、途方もない模様の数を誇るパッチールなどが登場。

ザングース


獣人型ポケモンとしてそのかっこよさから、特定層の強烈な支持を集めるザングースもこの世代出身。
特にケッキングは大き過ぎるマイナス特性を持つが、禁止級クラスのぶっ壊れた種族値を持ち、超火力で場を席捲した。

この世代では特性が初登場し、ケンタロスには「いかく」、カビゴンには「めんえき」「あついしぼう」、ハピナスには「しぜんかいふく」「てんのめぐみ」など、前線を張るポケモンには相応の優秀なものが与えられた。
ダブルバトルが始まり、新登場の「ねこだまし」「このゆびとまれ」を始め「まもる」「しんぴのまもり」などの技がシングルとは違った形で普及するようになった。
じばく」や「だいばくはつ」が敵味方関係なくダメージを与え、シングル以上に強力な技になったのも大きい。
一方で「のろい」のわざマシンが消滅し、「ねごと」で「ねむる」が出ても失敗するようになり、それまでの戦術は展開しづらくなった。
これによりポリゴン2は大幅弱体化を余儀なくされた。
だがカビゴンは「のろい」存続に加え「じばく」復活、「じわれ」タマゴ技化により逆に止めづらくなった。

マッスぐま


この世代の序盤ノーマルはマッスグマ
特性「ものひろい」がストーリー上で大変お世話になる他、秘伝要員としても優秀。
バトルではみがわり」+「はらだいこ」+「みがわり」+「じたばたの強烈なコンボを持つ。
第7世代以前は入手手段が限定されたものの、現在でも希少なタイプ一致のしんそく使いである。

第4世代

ポリゴンZ
天空からの強襲
トゲキッス


新規組では、桁外れの特攻と特性を利用したその火力で度肝を抜かしたポリゴンZ、高速高火力を実現し当時序盤鳥最強と言われたムクホーク、「エアスラッシュ」の「ひるみ」が強烈な白い悪魔ことトゲキッスが代表的。

ベロベルト
エテボース
ミミロップ


他にも当時最強の「だいばくはつ」使いだったベロベルト、新特性「テクニシャン」を引っ提げ低威力技に活路を見出したエテボースなどが登場。
また、その容姿に多くの紳士が狂喜乱舞したミミロップもこの世代。

レジギガス


ノーマル初の伝説ポケモンであり、禁止級クラスの種族値を持つレジギガスが登場。
…が、その特性のせいで全く活躍できず、ネタポケモン扱いを受けてしまった。

alpha


更に幻のポケモンである創造神・アルセウスも登場した。
こちらは合計種族値720と多彩な技から創造神に相応しい強さを持ち、現在も最強クラスのポケモンとして名を挙げている。

無限の可能性


既存組ではドーブルが技「ダークホール」でダブルバトルの対策必須ポケモンに名乗りを挙げ、中でも世界を制したレベル1ドーブルが有名になった。
この頃から周りの火力増加に押されたケンタロスが徐々に第一線から退くこととなったが、カビゴンは「あくび」や「はらだいこ」といったテクニカルな技を駆使して生き残った。
特に「はらだいこ」→「じこあんじのコンボはダブルバトルで強力な戦術の一つに数えられ、カビゴン以外でも研究が進んだ。

技面では物理特殊の分化が行われ、「はかいこうせん」が特殊技に変更された代わりに「ギガインパクト」が新技として追加された。

Guts
りんぐま><
020


アイテムかえんだま」「どくどくだまの登場でオオスバメリングマラッタなどが特性「こんじょう」や「はやあし」を能動的に発動できるようになった。
またピクシーが特性「マジックガード」の登場で攻撃以外のダメージをシャットアウトできるようになり、独自の戦術を展開し始めた。

センシティブな作品


この世代の序盤ノーマルはビッパから進化するビーダル
初のみず複合であり秘伝要員としても非常に優秀で、ネタ的な人気も高い。

第5世代

チラチーノのスイープビンタ!
タブンネのシンプルビーム!


新規勢は、可愛い見た目をして特性のおかげで高い火力を誇るチラチーノ、みんなの経験値ことタブンネ、ゲーム中の季節によって姿が変化するくさ複合のメブキジカなどが登場。

メロメロ


中でも幻のポケモンメロエッタは専用技「いにしえのうた」を使う事でフォルムチェンジするポケモンで、エスパー複合の「ボイスフォルム」、かくとう複合の「ステップフォルム」の2形態を持つ。

Chansey
無題
フレンドガードのプリンってどうやって味方を守ってるの?


既存勢ではカビゴンが凋落し、ハピナスは「しんかのきせき」を持たせたラッキーに取って代わられた。
同時に「しんかのきせき」でラッキー同様ポリゴン2が超耐久を引っ提げて前線に復帰した。
そして「しんかのきせき」の他、特性「フレンドガード」まで手に入れたプリンが「ほろびのうた」を軸に当時の新ルールトリプルバトルで活躍した。
……が、この世代は本格的にかくとうタイプ隆盛の時代。
しかも「じばく」「だいばくはつ」のダメージ計算方法変更によりダメージが従来の半分になり、一気に需要が減退した。
また、とある技の影響でペラップあらゆるバトルで使用禁止となってしまった

メタモン


隠れ特性が初登場し、何とメタモンが目の前の相手に自動的に変身する特性「かわりもの」を引っ提げ前線に躍り出ることになった。
スカーフを持たせることで同速でも確実に先手を取れ、さらに能力変化もコピーできるため、積み技キラーとして現在でも名を馳せている。

ミルホッグのおさきにどうぞ!
ムーランド イケメン風


この世代の序盤ノーマルはミルホッグムーランド
ミルホッグは対人戦では不遇だったものの、BWにおける序盤の鬼門として猛威を振るった。
ムーランドは初の序盤ノーマルで2進化をする他、種族値も無駄がない為、優秀なポケモンである。

第6世代

エネルギー充填


新規ポケモンは複合組が大変多く、特性「サンパワー」によってあのポリゴンZをも凌ぐ「はかいこうせん」を放つエレザード、ほのお複合のカエンジシなどが登場。
単ノーマルのトリミアンは性能面の変化はないものの、トリミングにより10種類の姿にフォルムチェンジする。

凶悪親子ポケモン
メガウサギ


そしてメガシンカが追加されたこの世代、メガガルーラが新特性「おやこあい」による超絶火力と多彩な技によって大暴れした。
対戦環境を蹂躙する姿は、まさに初代のケンタロスを彷彿とさせる。
さらにORASではメガピジョットメガミミロップメガタブンネが新たに追加。
メガピジョットは特性「ノーガード」により、雨でなくともタイプ一致の「ぼうふう」を当てられるようになり、他の序盤鳥とは違ったアイデンティティを獲得することができた。
メガミミロップはかくとうとの複合と特性のおかげで、ヌケニンを除く全タイプに等倍以上のタイプ一致ダメージを与えられるようになった。
メガタブンネは今世代で追加されたフェアリーとの複合であり、第5世代で唯一のメガシンカポケモンである。

既存勢の内、ピクシートゲキッスグランブルの系統がノーマルタイプからフェアリータイプに移動した。
前述の3匹と違いフェアリー複合となり、通常特性に「かちき」が追加され、前世代で進化前のプリンの陰に隠れていたプクリンは準固有タイプとなったことで復権した。
技の面ではばくおんぱが登場、敵味方全体に攻撃する特殊技だが威力140・命中100・反動なし・みがわりも貫通という破格の性能を持つ。

ハイパーボイス


これをタイプ一致で使えるバクオングとおしゃべりの仕様変更により復帰したペラップが超火力を引っ提げて前線に躍り出ることになった。

対戦面では攻防共に不利なフェアリータイプの登場と先制で飛行技を出す火の鳥の影響を受け、天敵だったかくとうタイプも大幅弱体化。
さらに攻撃相性が劣化ドラゴンから脱却、更にゴーストタイプ強化でゴースト無効が長所として見なされるなど、タイプの性質自体が向上したことでノーマルタイプが動きやすくなった。
……が、対戦環境が親子1強状態だったため、メガガルーラ以外の立ち位置は改善どころかより悪くなってしまった。

一方、ノーマルタイプと直接は関係ないが、○○スキンの特性により「弱点が突けない代わりに性能が優秀」な技を自分の属性に変えた上で威力まで上げて使う無茶苦茶なポケモンも出てきた。
本来の使い手としては複雑なところである。
しかもこの頃はその本来のノーマルスキンは火力が上がらず、1倍のまま。なんでやねん。

ホルード厳選なう


この世代の序盤ノーマルはホルード
その風貌で話題となった他、初のじめん複合であり、特性『ちからもち』をもつ。

第7世代

ジジーロン
ヤレユータン(かぜおこし)
ネッコアラ


新規はヤングース系統、ひこう複合のツツケラ系統、初のドラゴン複合のジジーロン、ダブルで「トリックルーム」要員に欲しいものを全部備えたようなヤレユータン、新特性「ぜったいねむり」持ちのネッコアラと、個性溢れる面々が揃っている。

ロケット団


中でもタイプ以外にも接触か非接触かで被ダメージが変わる特性を持ち、フォルムチェンジやメガシンカを除いた一般ポケモンでは初となる、かくとう複合のキテルグマが登場。
その見た目もさながら、アニメでの癖の強さや伝説のポケモンを凌駕するレベルのチートぶりが話題となった。

null
色シルヴァディ祈願


そして初の進化形伝説ポケモンとしてタイプ:ヌル系統が登場。
シルヴァディはパッと見の性能は劣化アルセウスみたいなものだが通常対戦で使用可能で、「だいばくはつ」や「すてゼリフ」などの自主退場技で器用に動くことができる。
専用技「マルチアタック」は「さばきのつぶて」の物理版にあたる技だが、技の威力が低くかつ種族値がオール95なこともあり、実戦運用するには厳しかった。
タイプ:ヌルも耐久は進化後と同じなので「しんかのきせき」を持たせれば十分戦える。

既存勢の内、前世代で猛威を振るっていたメガガルーラは「おやこあい」が下方修正されて弱体化された。
それでも一定の強さを保っていたが、他のノーマルタイプのアタッカーにも少しは光が見えるようになった。
代表的なのが専用Zワザも持つカビゴンで、フィラのみ等の回復量が最大HPの1/2になったことで漸く実戦に耐えうるようになり、特性「くいしんぼう」と合わせることて「はらだいこ」を用いた後減った分のHPを即回復させられるようになり、大きく復権した。
一方、ドーブルが「ダークホール」没収+「ぜったいれいど」が「こおりタイプ無効かつこおりタイプ以外が使うと命中率20%」という手痛い弱体化を受けた。
肝心の使い手にはまだ大きな問題があるが、ノーマルスキンもようやく1.2倍の補正が入るようになった。

タイプ規模での大きな変化や皆が使える新技は特段なかったが、Zワザの登場により、攻撃範囲が広いながら不一致なのでいまいち倒しきれないポケモンの火力を補えるようになった。
また変化技は技ごとに特殊な効果を付与され、あえて特筆すべきものとしては、Z「はねる」がまさかの「こうげき」3段階上昇というとんでもない効果になり、戦術に組み込めるようになった。

ポリゴンZのZテクスチャー!


この他Z「テクスチャー」が全能力アップの効果をもたらし、今までポリゴン2の陰に隠れがちだったポリゴンZが復権している。
イーブイの専用Zワザ「ナインエボルブースト」は全能力2段階上昇の効果を持つが、持ち物がイーブイZ固定というデメリットもあるため、実戦で使いこなすのは至難の業であった。

デカグース
アローララッタはかわいいのだ!


この世代の序盤ノーマルはデカグースアローララッタ
ストーリーでは2匹共ぬしポケモンとして、プレイヤーの前に立ちはだかった。
デカグースは初登場となる特性「はりこみ」を持つ。
また、アローララッタはノーマルタイプとしては初となるあくタイプとの複合である。

第8世代

新規はホシガリス系統、ウールー系統、あく複合のタチフサグマ、エスパー複合のイエッサンが追加。
キョダイマックス持ちはニャースイーブイカビゴンの3匹。
ダイマックス技の「ダイアタック」は相手の素早さを低下させる効果を持つ。

技では、なんとノーマルタイプのメインウェポンであったおんがえし」と「やつあたり」、サブウェポンの救世主であった「めざめるパワー」が削除。
マシン技ではなくなったのではなく、存在そのものがなくなってしまったのである。
そのためノーマルタイプはメインウェポンを「のしかかり」など他の技にシフトせざるを得なくなってしまった。
ダイマックス中は反動効果等のデメリットを無視できることから、ダイアタックのベース技として「はかいこうせん」や「ギガインパクト」をサブウェポンとして採用するケースも一定数存在している。

今世代はメガシンカとZワザ廃止に加え、使えるポケモンも制限され、段階を経て増えていくという方針を採っているため、同世代内でも段階によってノーマルタイプの地位は絶妙に変化している。

剣盾初期

ファンアート イエッサン indeedee


新勢力のイエッサンは性別によって特性・種族値が異なるポケモンで、特に「このゆびとまれ」を覚える♀の個体はダブルバトルでの採用率が高い。
♂の個体も隠れ特性との相性が良いDLCの教え技あのカプ神に匹敵するほどの火力も持つ。

既存勢ではカビゴンの他、メタモンチラチーノも一定数存在。
初期環境では他タイプの準伝説が不在の中、唯一タイプ:ヌル系統が先んじて使用可能であった。

Silvally シルヴァディ


シルヴァディは専用技『マルチアタック』の威力が90→120にまで強化され、漸く対戦でも活用出来るようになり、対戦でも全てのダイマックスワザをタイプ一致で打てるという個性も手に入れ、大きく躍進した。

カビゴンはフィラのみ等の回復量が1/2から1/3に落ちたことで「くいしんぼう」型が弱体化しているが、後にキョダイマックスを獲得し、当時のトップメタの一角として猛威を振るった
専用のキョダイマックス技「キョダイサイセイ」は自分と味方のポケモンが食べた木の実を50%の確率で再生させるという、リサイクルしゅうかくの効果を加えたものとなっている。
イーブイの専用キョダイマックス技「キョダイホーヨー」はダメージに加えメロメロの追加効果を与えるが、キョダイマックス可能な個体はしんかのきせきの恩恵が得られない為、前作の専用Zワザ以上に実戦では使いにくいのが欠点。
ニャースはというと……専用キョダイマックス技「キョダイコバン」が混乱の追加効果だけでなく戦闘後にお金を拾えるという「ネコにこばん」の強化版といえる性能を持つ。
その為、とある界隈達の最大の金策として重宝されている

初期環境ではゴーストタイプが大量発生している影響で技の通りが悪くなったが、ゴーストタイプを唯一無効化できるのは大きなアドバンテージであり、トップメタのミミッキュドラパルトを既存勢のカビゴン、新規勢のヨクバリスバイウールーが抑制していたりもした。
唯一の天敵であるかくとうタイプもトップメタが軒並み欠場・弱体化していたため、格段に動きやすくなったのも追い風。

また、マックスレイドバトルでレイドボスとして現れた場合、カビゴンを筆頭として弱点が少ない故に星5であれば少なくともソロでは撃破が極めて困難でレイドボスでは「単ノーマルタイプ単でんきタイプ=最強クラス」であることが証明された。

例のリス
ウールーバイウールー
無題


この世代の序盤ノーマルは前述のヨクバリスバイウールーガラルマッスグマが進化したタチフサグマ
特にヨクバリスは無駄のない種族値で、バイウールーは圧倒的な物理耐久で活躍の場を広げている。
タチフサグマはムーランド以来となる序盤ノーマルで2進化するポケモンで、専用技である「ブロッキング」を持つ。

鎧の孤島

DLC第1弾の『鎧の孤島』ではラッキーハピナスポリゴン2といった高耐久の申し子達が復活。
どくどく」は覚えなくなってしまったものの、上記3匹は相変わらずの耐久力でゴーストタイプ達を相手にしている
他にケンタロスミルタンクムーランドなどが復帰した。
新たに追加された教え技は「だいちのはどう」。
フィールド版の「ウェザーボール」であり、また「はどう」の技でもあるため特性「メガランチャー」で補正がかかる。
様々な可能性を秘めており、今後の研究結果が待たれる。

ラッキーはカウンターがタマゴ技から削除され、ダイマックスとのシナジーが悪い一方、特殊アタッカー対策としての役割は未だに健在。
ハピナスは特性「てんのめぐみ」とタイプ一致「トライアタック」によるアタッカー型の流行で使用率を大きく伸ばしている。
ポリゴン2は「はたきおとす」習得者の減少、新技「ふしょくガス」の習得者も限られていることも追い風となり、前作以上に猛威を振るった。
ポリゴンZはZテクスチャーによる強化を失ったが、ダイマックスで低めの耐久も補えるようになり、特性補正による爆発力は未だ健在。
一方前世代までトップメタの筆頭だったガルーラメガシンカ廃止に伴い最前線から姿を消した
ミミロップメガシンカの廃止が痛いものの、メガストーンやZクリスタル廃止によりぶきようトリック型が動きやすくなっている。
ベロベルトは「だいばくはつ」が没収され、シルヴァディと並んで唯一タイプ一致の高火力で放てるという個性を失った。
また、ランクバトルのシリーズ6ではポリゴン2とイエッサンの2匹がシリーズ7まで出禁となった。

冠の雪原

DLC第2弾『冠の雪原』で復帰したのはチルットタブンネ、そして準伝説のレジギガスの3匹のみ。
レジギガスは待望の「ねむる」と「まもる」を覚えたことにより、最大の足かせとなっていた特性の解除が格段にしやすくなった
特にダブルではドガース系統が新たに得た特性とのコンボが注目され、使用率を大きく上げている。
一方のタブンネはメガシンカを没収され大きく弱体化した。
禁止級が1体だけ使用可能なランクバトルの竜王戦ルールでは、メタモンの使用率が一気に跳ね上がった。
またランク補正もコピーできる為、例えば隠れ特性「かわりもの」で禁止伝説トップメタのザシアンに変身すると攻撃ランクが2段階上昇かつ持ち物を持ったザシアンが誕生する


外伝作品

ポケモンGO

ゲームシステムの違いから、「弱点は少ないが弱点を突けない」というノーマルタイプのタイプ相性が、本編よりも顕著に現れている。

ジム侵攻やレイドバトルにおいては、ポケモン・技ともにほとんど用いられない。
というのも、これらのバトルには時間制限が設けられていて時間切れになると侵攻プレイヤーの負けとなるので、効果抜群を取れる技で相手を素早く倒すことが基本的な戦い方となっている。
そのため、弱点を突けないノーマルタイプの技に居場所はないし、ノーマルタイプを持つことによるメリットも薄い(せいぜい、ゴーストタイプの技を軽減できる程度)。

一方でジム防衛においては、弱点の少なさを買われてハピナスカビゴンラッキーといった高耐久力のノーマル単タイプのポケモンが広く使われている。
特にハピナスは全ポケモン中最大の耐久力を持ち、天敵であるかくとうタイプに対してもエスパータイプフェアリータイプの技で弱点を突いて対抗できるため、プレイヤーによってジムに配置されることが日常茶飯事となっている。


タイプ相性と特性

タイプ相性

攻撃側タイプ
抜群(2倍)-
今ひとつ(0.5倍)いわ、はがね
効果なし(無効)ゴースト
防御側タイプ
抜群(2倍)かくとう
今ひとつ(0.5倍)-
効果なし(無効)ゴースト


タイプ相性考察

攻撃面

  • 全タイプで唯一弱点を突くことができないのはゲームにおける属性無し攻撃のイメージ。
  • 『岩』『鋼』といった「硬い」イメージのあるタイプには半減され、実体を持たない『幽霊』には無効化されてしまう。

防御面
  • かくとうタイプの技が弱点なのは、平凡・普遍的なイメージの『ノーマル』に対し、格闘技(戦闘)に関するエキスパートのイメージである『格闘』に弱いからなのであろう。
  • ゴーストタイプの技が無効なのは、実体を操る『ノーマル』な攻撃が実体を持たない『幽霊』に通用しないように、霊感を持たない『ノーマル』な存在に幽霊が触れても何も感じないという関係性故にお互いの攻撃が意味をなさないのかもしれない。

タイプ特性

  • ひこう単タイプのポケモンがはねやすめを使用すると、ノーマルタイプの相性で判定される。
  • 「ねらいのまと」を持つと、ゴーストタイプの技が当たるようになる。



ノーマルタイプのポケモン一覧

※剣盾(ポケモン剣盾に登場するか否か)が◎になっているものは追加DLCで出現しポケモンホームを通じて剣盾に送れるもの、△になっているものは今後のDLCで登場予定となっていることを表します。
伝説のポケモン幻のポケモン太字で記載。

第1世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
016ポッポ017ピジョン018ピジョット
019コラッタ020ラッタ--
021オニスズメ022オニドリル--
039プリン040プクリン
052ニャース053ペルシアン--
083カモネギ※2---
084ドードー085ドードリオ--
108ベロリンガ--
113ラッキー
115ガルーラ----
128ケンタロス----
132メタモン----
133イーブイ--
137ポリゴン
143カビゴン--

※1:ピッピピクシーは第6世代からフェアリータイプに変更。
※2:第8世代からリージョンフォーム専用の進化形態が追加。

第2世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
161オタチ162オオタチ--
163ホーホー164ヨルノズク--
174ププリン
190エイパム--
203キリンリキ----
206ノコッチ----
216ヒメグマ217リングマ--
233ポリゴン2
234オドシシ----
235ドーブル----
241ミルタンク----
242ハピナス

※3:ピィトゲピーブルーグランブルは第6世代からフェアリータイプに変更。
※4:トゲチックは第6世代からフェアリー・ひこうタイプに変更。

第3世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
263ジグザグマ264マッスグマ※5-
276スバメ277オオスバメ--
287ナマケロ288ヤルキモノ289ケッキング
293ゴニョニョ294ドゴーム295バクオング
298ルリリ
300エネコ301エネコロロ--
327パッチール----
333チルット--
335ザングース----
351ポワルン----
352カクレオン----

※5:第8世代からリージョンフォーム専用の進化形態が追加。

第4世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
396ムックル397ムクバード398ムクホーク
399ビッパ400ビーダル--
424エテボース--
427ミミロル428ミミロップ--
431ニャルマー432ブニャット--
440ピンプク
441ペラップ----
446ゴンベ--
463ベロベルト--
474ポリゴンZ
486レジギガス----
493アルセウス----

※6:トゲキッスは第6世代からフェアリー・ひこうタイプに変更。

第5世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
504ミネズミ505ミルホッグ--
506ヨーテリー607ハーデリア508ムーランド
519マメパト520ハトーボー521ケンホロウ
531タブンネ----
572チラーミィ573チラチーノ--
585シキジカ586メブキジカ--
626バッフロン----
627ワシボン628ウォーグル--
648メロエッタ----


第6世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
659ホルビー660ホルード--
661ヤヤコマ
667シシコ668カエンジシ--
676トリミアン----
694エリキテル695エレザード--


第7世代

No.初期No.中間No.最終剣盾
731ツツケラ732ケララッパ733ドデカバシ
734ヤングース735デカグース--
759ヌイコグマ760キテルグマ--
765ヤレユータン----
772タイプ:ヌル773シルヴァディ--
775ネッコアラ----
780ジジーロン----


第8世代

No.初期No.中間No.最終
819ホシガリス820ヨクバリス--
831ウールー832バイウールー--
※7ジグザグマ※7マッスグマ862タチフサグマ
876イエッサン----
アヤシシ--

※7:リージョンフォーム専用の進化。

メガシンカポケモン

ポケモン
メガピジョット
メガガルーラ
メガミミロップ
メガタブンネ


リージョンフォーム

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローラコラッタノーマルノーマル・あく
アローララッタノーマルノーマル・あく
ガラルジグザグマノーマルノーマル・あく
ガラルマッスグマノーマルノーマル・あく
ヒスイゾロアあくノーマルゴースト
ヒスイゾロアークあくノーマルゴースト



ノーマルタイプポケモンの主な使い手

アカネちゃん&ミルタンク
私は 今こうして
アカネセンリ
ジムリーダー(ジョウト)ジムリーダー(ホウエン)
ナチュラル ボーン ママ
どきなさい!
アロエチェレン
ジムリーダー(イッシュ)ジムリーダー(イッシュ)
イリマとドーブル
イリマ
キャプテン(アローラ)



その他のタイプ

ノーマルタイプほのおタイプみずタイプ
でんきタイプくさタイプこおりタイプ
かくとうタイプどくタイプじめんタイプ
ひこうタイプエスパータイプむしタイプ
いわタイプゴーストタイプドラゴンタイプ
あくタイプはがねタイプフェアリータイプ



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序盤ノーマル 無属性 素朴

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