基礎データ
ずかん | No.865 |
---|---|
英語名 | Sirfetch'd |
ぶんるい | かるがもポケモン |
タイプ | かくとう |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 117.0kg |
とくせい | ふくつのこころ/きもったま(隠れ特性) |
進化
ガラルカモネギ(一回のバトルで3回以上急所に当てる) → ネギガナイト
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』に登場するポケモンで、初代『赤・緑』から23年越しに漸く登場したカモネギの進化形。
第二・第四世代の新規進化、第六世代のメガシンカ、第七世代のリージョンフォームと、初代のポケモン達が新たな形態を得ていく中で取り残されていたカモネギだったが、第八世代でようやく面目躍如となった。
但し進化できるのはガラル地方で暮らすガラルカモネギの中で、歴戦を潜り抜けた個体のみ。
高さと体つきは進化前と然程変っていないが、全身の羽毛が真っ白なものに変わり、キリッとした凛々しい顔立ちになっている。
特に紹介映像のラストではその顔がクローズアップされている。
騎士道精神あふれる冷静沈着な性格で、手に持つ自身の背丈よりも長くて鋭い槍のようなネギの茎と、盾のように分厚い葉を手に正々堂々と戦う。長年使い続けたこのネギを何よりも大切にしているため、ネギが枯れると戦場を去り、バトルからも引退する。
進化してもネギが無いとダメだということだろうか。 名前自体も「ネギ+ヶ+ナイト」と「ネギが無いと」を組み合わせたものだと予想できる。密かに「ながねぎ」のアナグラムも埋め込まれている。
その戦いぶりは絵画のモチーフに選ばれるほど気高いもので、シュバルゴとの決闘を描いた絵画はガラル地方で広く知られているようだ。
ガラル種の持つものは欧州原産のリーキポロネギ)をモデルにしており、よく見ると一本のネギが斜めにカットされ、槍と盾に分けられている事が確認出来る。
原種の持つものは「そう思わしき植物の茎」と記されているのに対し、こちらはネギと明記されており、少なくとも同地方には「ネギ」という植物が存在している事が分かる。
上記の通り体躯は変わっていないのだが、総合的な重さが102Kgも上がっており、元の重さから差し引くと強化されたネギの武装は100Kg前後もあることになる。
似た境遇のメガヤミラミが重すぎる宝石の盾をまともに動かせていない一方、こちらは軽々と振り回しており、その筋力は原種とは比べ物にならないほど発達している事が伺える。
色違いはヒヨコや卵を思わせる黄色。鴨肉、ネギと来て今度は『タマゴガナイト!』とでも言いたいのだろうか。
ゲームにおける特徴
進化 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ネギガナイト | 62 | 135 | 95 | 68 | 82 | 65 | 507 |
ガラルカモネギ | 52 | 95 | 55 | 58 | 62 | 55 | 377 |
増加量 | +10 | +40 | +40 | +10 | +20 | +10 | +130 |
『ソード』バージョンにのみ登場。進化前してこうげき・ぼうぎょが飛躍的に上昇した。
『シールド』ではタイプ的に対になり、同じくガラルのすがたを持つガラルサニーゴとその進化形のサニゴーンが代わりに登場する。
ゲットするには、一回のバトルで3回以上急所に当てるという特殊な進化条件を踏む必要がある。当然の如く(?)「みねうち」は習得技から除かれてるのでカモネギに持たせると攻撃が急所に当たりやすくなる「ながねぎ」や、そちらより急所発生確率は下がるが「ピントレンズ」「するどいツメ」を持たせて戦闘に出し進化させるのが一般的である。簡単な進化方法は下記の項目で説明する。ちなみにながねぎはネギガナイトにもしっかり効果を発揮する。折角なのでずっと持たせておこう。ちなみにワイルドエリアで拾える「ふといながねぎ」では駄目。
使い勝手も大きく変わるが、最大のネックであった種族値が上昇したため、カモネギ特有の鳥ポケモン離れした豊富な技範囲をより活かし易くなるのは嬉しいところで、「ブレイブバード」や「どくづき」「リーフブレード」といった強力な他タイプの技を数多く習得可能。
また、同作から追加された専用技『スターアサルト』も習得でき、絶大な威力を誇るが繰り出した後は動けなくなってしまうという、かくとう版「ギガインパクト」の様な技となっている。
ながねぎを手にしてメタグロスと同じ攻撃力から繰り出す、高確率の急所連発がネギガナイトの最大の強み。「きあいだめ」を使えば全ての技が100%急所に当たる恐るべき攻撃性能を誇るが、耐久・素早さどちらもお世辞にも高いとは言えないためお膳立てした方がより活躍しやすい。
特性は「ふくつのこころ」はイマイチな為、隠れ特性の「きもったま」を推奨。この特性はゴーストタイプが席巻している環境ではある意味必須ともいえるが、今作から「いかく」を無効化する効果が追加されたため、ますます重要性が増している。加えて「フェイント」もタマゴ技で覚える為、どんなポケモンにも効き「まもる」でも防げない先制技を叩き込め、それ自体も急所に当たればしめたもの。
しかし、「きもったま」持ちネギガナイトを狙うにはマックスレイドバトルで粘る必要があるのだが、肝心のネギガナイトのレイド出現率はなんとたったの1%。これは「☆4・☆5ランクの中で各1%」という扱いなので、巣穴からそのランク以外のポケモンや、イベントでピックアップされているキョダイマックスポケモン、通常特性が出現することを考えると実際の出現率は1%を下回る。ねがいのかたまりを100個投入して会えたならまだラッキーな方。
そこらのキョダイマックスポケモンよりも更に出現率が低いので、長い戦いになることを覚悟する必要がある。これではネギが折れるよりも先にプレイヤーの心が折れてしまうため、「何かのポケモンのついで」で狙うことを推奨したい。
…と思っていたら、2020年3月19日~26日にかけて行われたピックアップで出現率が上がったため、この間に精力的にレイドを熟せば入手できる可能性が出てきた(ただし、『シールド』版限定。おかげでソード版が割を食うことに…)。しかも、ピックアップ対象になっているため、★5は個体値5V以上が保証されている上に、なんと隠れ特性確定という超大盤振る舞い仕様となっている。もっとも、これに関しては同じくピックアップ対象になっていた他のポケモンも同様だが…。上記のように、きもったまネギガナイトは非常に強力であるため、是非この機会に入手しておきたいところ。
なお、この期間内に入手できなかったとしても、原種のカモネギの隠れ特性が「まけんき」なので、隠れ特性の原種と♂親かメタモンと一緒に預け、原種カモネギにかわらずのいしを持たせずに預り屋に預けそこから遺伝させることで手間を大幅に省ける。特にバーチャルコンソール版のRGBPとGSC出身のポケモンはポケモンバンクに移した瞬間に隠れ特性が確定となり、それをポケモンホーム経由で剣盾に移すのが一番簡単なので、ニンテンドー3DS絡みのサポートが終わるまでにやっておこう(なお、赤緑青ではカモネギが1匹しか手に入らない上に孵化システムも存在しないため注意が必要。そのカモネギをバンクに移してしまうと、同ソフト内では二度とカモネギは手に入らない)
…と、それまでは条件の厳しい手段でしか手に入れることが出来なかった隠れ特性個体だが、剣盾のDLC「鎧の孤島」にガラルカモネギを隠れ特性の原種カモネギと交換してくれる女性NPCが登場する。これを活用し隠れ特性カモネギを手に入れメタモンと一緒に預かり屋に預けると、安定した確率で隠れ特性のガラルカモネギを入手することが可能になる。
また、ヨロイ島内の鍛錬平原では「ながねぎ」が一定確率で落ちていることがある。
更にDCL第2弾『冠の雪原』では「とくせいパッチ」では特性に変えられるので、簡単に入手出来るようになる。
おすすめの進化方法
【下準備編】
1.「ながねぎ」や「ピントレンズ」「するどいツメ」を持たせる「ながねぎ」の方が急所ランクが大きく上がるのでそちらを持たせる方が望ましい)
2.技の急所発生確率を上げる「きあいだめ」を覚えさせておく
3.同じく技の急所発生確率を上げるクリティカッターを用意する
4.ソーナンスを相手にして進化させる場合は、ソーナンス捕獲用のボールがあると良い
【実行編】
<vs.ソーナンスの場合>
急所を3回発生させる前に相手が戦闘不能になっては条件を満たせないのでHPが高く「カウンター」しか攻撃を与える手段を持たないソーナンスは進化にうってつけの存在。ただし、その「カウンター」を相手が引いてしまうと低確率だがうっかり事故る可能性があり、おまけに特性が「かげふみ」だったりすると倒すまで手持ちを交代できず手間がかかってしまう。その場合はボールで捕獲すると安全に条件を満たせる。
<vs.バトルカフェのマスターの場合>
バウスタジアムクリア後にタッグバトルが可能になる。タッグバトルだと手持ちのポケモンへの攻撃が可能で、これを活かして耐久性に優れた手持ちポケモンに急所を当てていく。騎士としてはいささか邪道な方法での進化となる。当然、向こうのフェアリータイプ二匹の攻撃の矛先はガラルカモネギに飛んでくる可能性があるので、このゆびとまれを使えるポケモンを味方に置くのが望ましい。
ポケモンGO
進化前のガラルカモネギは先駆けて実装されたが、原作での進化方法がGOで実現しにくいためかネギガナイトの実装は見送られていた。
その後、10月末にようやく進化できるようになった。進化方法は「相棒にしてエクセレントスローを10回投げる」という難易度がなかなか高い条件になっている。エクセレントスローを出す機会が多い伝説ポケモンの捕獲時に相棒にするといいだろう(10回達成する前に相棒を変えても、回数はリセットされない)。
技構成は通常技に「れんぞくぎり」と「カウンター」、ゲージ技に「つじぎり」、「リーフブレード」、「インファイト」、「ブレイブバード」。
最大3000近くになるかくとうタイプトップクラスのCPと、高い攻撃力を持つが、技のラインナップが微妙なためジム・レイドバトルでは活躍させにくい。
その代わりトレーナーバトルでは逆に技とタイプの種類の数が多いこと、又通常技のゲージ回収率も高いためゲージ技を比較的素早く出せることによってとても汎用性が高い。
つじぎりとリーフブレードは必要ゲージが共に最低の35で、特に1発で7ずつ溜まるカウンターとは過不足がなく相性は抜群、相手に隙を与えない攻撃を発揮できる。インファイトとブレイブバードは前者の2つよりチャージ量が多く、ステータスが下がるというデメリットがあるが、DPEが共に2以上あり、当たれば大ダメージを稼げる。4つ共に優秀なため場合によっては相手をどの技が飛んでくるか予測不能にさせ、泣く泣くシールドを使わせる機会を増やすというわけのわからない事態も作り出すことができる。
このように、ネギガナイトはトレーナーバトルのほぼすべての長所を兼ね備え、採用の余地は十分にあると言える。
余談
大昔から進化が望まれていたポケモンであっただけに、ファンによって進化予想の「マサムネギ」なるオリポケが作られたり、金銀の初期β版では「マダーム」なる進化形態が没になっていた事がかなりの月日がたった後に判明する等、その逸話は数知れず。
Pixivにおいても多くの進化予想が投稿されていたが、殆どは日本の侍モチーフであった為、此度の西洋騎士へのモデルチェンジには驚いたユーザーも多かった模様。
公式HPにて初めて情報が明らかになったのは9月13日であるが、その際は画像やテキストにモザイクがかかり、しかも画像が反転して横向きになるという不可思議な現象が発生していた。公式が調査したところ、担当者のパソコンに野生のロトムが入り込み、いたずらされたのが原因であると判明した。なお、そのロトムは担当者のパソコンから出て行った後、元居た場所へと戻っていったらしい。
剣と盾を持っていたことから前作のポケモンのように伝説のポケモンや幻のポケモンを予想していた人や、実は横向きになっているのが正しく、超長砲身砲を搭載した新ポケモンと予想する人もいた。上記の通り『ソード』バージョンで登場するが、公開時点で単独でバージョン違いのポケモンを紹介するのは稀。過去にはウォーグルがいるが、あちらはどちらのバージョンに出てくるかが伏せられていた。
シュバルゴとの決闘を描いた絵画が有名と書いてあるが、これは両者が騎士モチーフのポケモンなだけでなく、中世の写本によく描かれた騎士とカタツムリが戦っている挿絵が由来。手にしているリーキも、ガラル地方のモデルとなったイギリスの構成国ウェールズの国花である。ちょうど本作の発売直前まで日本で開催されていたラグビーワールドカップにおいて、ウェールズのサポーターがリーキを持って応援しているのが話題になったことがあり、覚えていたという方も多いだろう。
また、ドイツ名のLauchzelotはアーサー王伝説に登場する円卓の騎士の中でも最も強いランスロットに由来している。
関連イラスト
関連タグ
ポケモン剣盾 カモネギ かくとうタイプ ネギ
おしょう ドンパッチソード きれいなジャイアン
リーフィア、モジャンボ、マネネ、ベロベルト:没ポケ時代の同期だが全員第4世代で登場しネギガナイトだけが取り残されていた。
ポンプマン:こちらも没案から登場までに長い年月がかかったロックマンシリーズのボス