基礎データ
全国図鑑 | No.0202 |
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ジョウト図鑑 | No.107 |
ホウエン図鑑 | No.161 |
コーストカロス図鑑 | No.118 |
ガラル図鑑 | No.217 |
ローマ字表記 | Sonans |
分類 | がまんポケモン |
タイプ | エスパー |
高さ | 1.3m |
重さ | 28.5kg |
性別比率 | 50%♂・50%♀ |
特性 | かげふみ |
隠れ特性 | テレパシー |
[[タマゴグループ] | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ソーナンス | resonance(英語で反響・共鳴)+sonance(英語で響き)+そうなんす |
英語・スペイン語・イタリア語 | Wobbuffet | wobble(ふらつく・ヨロヨロする)+buffet(打撃、殴る/台、カウンター) |
ドイツ語 | Woingenau | "Wohin genau?"(どこへ?)+Genau.(その通り) |
フランス語 | Qulbutoke | culbuto(起き上がり小法師)+OK(英語ではい・オーケー) |
韓国語 | 마자용 | 맞아요(その通り) |
中国語 | 果然翁 | 果然(やはり)+不倒翁(起き上がり小法師) |
ロシア語 | Воббаффет | 英語名の音写 |
タイ語 | โซนานส์ | 日本語名の音写 |
進化
ソーナノ(Lv.15)→ソーナンス
概要
形容し難い姿をした水色のポケモン。足は4本ある。
強い光やショックを嫌い、主な活動時間である夜となるまで洞窟などの暗い場所でひっそりと過ごす。
後ろから生えている黒い尻尾には目が2つあるが、こちらに意思や視力があるのかは不明(キリンリキやアローラ地方のナッシーは尻尾の頭に独立した知能がある)。
この黒い尻尾には何らかの秘密があるようで、暗い場所に住み着き、さらにここで日暮れを待ち夜となるまで動き出さないのは尻尾を隠すためでもある。
がまんポケモンの名の通り、普段は大人しく自分からは攻撃することはないが、攻撃を受けると身体を膨らませて強力な反撃を仕掛けて来る。
2匹以上集まると我慢比べを始めるが、空腹も我慢してしまうので、ソーナンスのトレーナーは注意が必要。
しかし、尻尾を攻撃されることだけはどうしても我慢出来ないらしく、この際も猛烈に反撃して来る。『サファイア』の図鑑解説によると、敵を道連れとするチャンスを窺っている様で、案外執念深い性質なのかもしれない。
図鑑説明では根暗なイメージなのであるが、後述のアニメでの活躍から、『ルビー・サファイア』以降はひょうきんなグラフィックやキャラが定着している。
また、メスは口元に真っ赤なルージュらしきものがあり、非常に分かりやすい。
出現場所
『金・銀』では「くらやみのほらあな」のフスベシティ側に出現する。『クリスタル』は夜限定。
『HGSS』では原作同様くらやまのほらあなに加え、「ハナダの洞窟」とサファリゾーンいわばエリアに岩場ブロック10個置くと夜に出現する。
また、ポケウォーカーのざわざわ森でも入手可能。
『ルビー・サファイア』から進化前・ソーナノが登場。親のどちらかが「のんきのおこう」を持たせた場合ソーナノのタマゴになるが、持たせないとソーナンスが生まれてしまうので「アンコール」「あまえる」を覚えさせたい場合は注意。
野生のものはサファリゾーンに出現。また、フエンタウンのおばあちゃんからソーナノのタマゴが貰える。
『FRLG』では、ハナダの洞窟やナナシマの「いせきのたに」の草むらにも出現する。
『ダイヤモンド・パール』ではどういう訳か3つの湖の草むらにポケトレを使うと出現する(意志や感情の「我慢」ということか?)。
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では地下大洞窟にも出現。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
190 | 33 | 58 | 33 | 58 | 33 | 405 |
合計種族値は「405」と低め。しかし「HP」に関しては「190」もあり、これは全ポケモン中6位の高さとなっている。反面、それ以外の能力は低めだが上述の通り「HP」がトップクラスに高いので総合的な耐久力は高い。
覚えられる技は「はねる」「あまえる」「アンコール」「カウンター」「ミラーコート」「しんぴのまもり」「みちづれ」のみ。『ソード・シールド』からは「ドわすれ」も追加され、2023年現在は8つだけ技が使える様になっている。
分類は「がまんポケモン」なのに、技「がまん」は覚えられない。なお、技「がまん」は剣盾で削除された。自分から攻撃する技を一切覚えない「専守防衛」を地で行くスタイルが特徴的なポケモンで、相手の攻撃を高いHPで耐え「カウンター」か「ミラーコート」で反撃するのが主な戦法となる。特に「アンコール」持ちのソーナンスには細心の注意を払いたい。
相手の行動を妨害するストッパーとして働き、「ソーヘラ(ソーナンス+ヘラクロス)」・「ウルガナンス(ウルガモス+ソーナンス)」などの、多くの強力なポケモンの組合わせが存在するためである。
各作品での活躍
『金・銀』
初登場。しかし、当時は特性がなかったため交代されて積み起点とされるのがオチであった。
『ルビー・サファイア』
相手を逃げられなくする特性「かげふみ」を持つ様になったため、フルアタ型(4つの技が全て攻撃技のポケモン)にとっては天敵といえる厄介なポケモンへと成長した。チームによっては「カウンター」か「ミラーコート」で1匹、「みちづれ」でもう1匹と2匹も倒せてしまう。
ただし、その効果が自分と相手、互いに作用していたため、自分も相手もソーナンス同士のミラーマッチとなると、技PPが切れるまでお互い何も出来ず、切れてもお互いHPが中々減らない「わるあがき」で、下手すれば永遠にバトルが終わらないという地獄が起こっていた。
『ダイヤモンド・パール』
流石に上記の仕様が問題視されたのか、「わるあがき」の反動によるダメージの仕様が変更されたことと「かげふみ同士のポケモンなら特性が無効」という仕様変更によって、上記の問題は解消された。
一方で「攻撃ではない変化技や積み技」には手も足も出せないという大きな欠点があり、状態異常は「しんぴのまもり」を覚えていればある程度対抗出来るが、攻撃力を強化する積み技を限界まで積んでから攻撃されたり、一撃必殺技を連発されるとカウンターも出来ず倒されてしまいがち。
また、格闘技である「カウンター」はゴーストには無効、エスパー技である「ミラーコート」はあくタイプには無効となる。特にミカルゲ・ヤミラミにはどんな型であっても為す術もなくやられてしまう(「みちづれ」を使えば、一応倒すことは可能)。
『BW』
「アンコール」弱体化(3ターン固定化)もあってフルアタが多い海外(ローカルルール)でも“解禁”される。
隠れ特性は「テレパシー」。ダブル・トリプルバトルで味方が使う「なみのり」「じしん」等の全体攻撃の巻き添えを受けないという便利なものであるが、通常特性「かげふみ」がソーナンスの強さの大本でもあるため、こちらを起用するケースはまず存在しない。また、ダブル・トリプルにおいてはコマンドキャンセルにより「かげふみ」かどうかをノーリスクで確認出来るため、「かげふみ」か「テレパシー」かの択を強いることも出来ない。
『XY』
「とつげきチョッキ」登場に伴い、補助技だけを覚えさせて初手から自発的な「わるあがき」が可能となった。勿論ネタであるが。また、天敵であるミカルゲやヤミラミをわざと誘って後続のフェアリータイプで狩るという戦術があるので気を抜けない。
「かげふみ」が弱体化(ゴーストに無効)しているが、そもそも「かげふみ」自体が壊れ性能という評価もされている(大体こいつのせい)。
『SM』
Zワザ登場で、「カウンター」と「ミラーコート」が変化した技で自発的な攻撃が可能となった。ただし、ステータスの関係上威力は期待出来ず、完全にネタである。
『剣盾』
Zワザはなくなってしまったが、ダイマックスがあるため相変わらず自発的な攻撃が可能。
ソーナノ限定であった「あまえる」「アンコール」が基本技へ追加されて育成しやすくなり、「ドわすれ」を新たに習得。
『SV』
DLC『ゼロの秘宝』配信後も登場していない。仮に登場していた場合、テラスタルでタイプ変更しつつ有利対面を「かげふみ」で固定することで安定して「カウンター」と「ミラーコート」を使える。
総評
「チームにいるだけで相手の行動を制限させられる」ポケモンといえるであろう。対策していれば楽勝であるが、対策していなければアッサリと倒されるというポケモンバトルの奥深さを教えてくれるポケモンである。
使用トレーナー
ゲーム版
- モミ:ポケモントレーナー
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- シンイチロウ:タクシードライバー/マックスレイドバトルNPC
アニメ版
- ムサシ
- ハル(無印173話)
- ソーナンス村の住人(無印173話)
- ホワイト(XY63話)※♀
漫画版
- ミレイ(ポケスペ)
番外作品
ポケモン不思議のダンジョン
『赤・青の救助隊』・『救助隊DX』ではNPCとして登場。ソーナノとコンビを組んで行動しているが、この2匹の拠点である騒ぎの森でマンキーの3匹組が暴れており、多くのポケモン達が困っている現状を解決するためにソーナノが主人公の救助隊チームへ依頼を出すというエピソードが本作初登場シーンである。
このソーナンスは、他のほぼ全ポケモンが普通に喋る中、ずーーーっと「ソーナンス!」と一言元気良くいうだけのポケモンである。何かある度にアニメ版のように大きくポーズを取ってから「ソーナンス!」というのみである。ただし、マンキー達がヒソヒソ相談しているのを見た際はポツリと「ソーダンス。」と言っている。
『空の探検隊』にも、ソーナノとコンビを組んで再登場。口調は2匹共に一緒であるが救助隊のソーナノ&ソーナンスコンビかは不明。パッチールのカフェのスペース右奥で、2匹でくじ引き屋を経営している。
ソーナノは受付役、ソーナンスはくじを引く役で、くじが当たりかどうかの発表は後ろを向いたソーナンスのリアクションで表現される。当たりの時は振り返って大きく「ソーナンス!」と声を挙げ、大当たりの際は焦らした末に特殊演出付のお祭りモードになるが、たまにハズレなのに焦らす時がある。
ポケモンレンジャーシリーズ
初代では囲むと何故か巨大化する(原作のカウンターの表現か?)。
『光の軌跡』では敵として出て来た際には衝撃波を放ち、フィールド技がテレポート、ポケアシストが波紋(サイコウェーブか?)であったりとエスパーらしくはなったが、原作からかけ離れた存在となっている。
ポケモンGO
2017年に実装。原作通りHPはトップクラスの高さであるが、攻撃力と防御力は低め。CPは低いが、そのHPの高さやかくとうへの抵抗力を買われてジム防衛で見掛けることもある。ラッキーやハピナスの後にコイツが控えているジム攻略は中々に骨が折れる。一方で原作と異なる仕様により、「カウンター」や「ミラーコート」、「あまえる」でも普通に攻撃する。総じてハピナスと並び優秀なジム防衛役である。ただし、同じくジム防衛に置かれやすいサーナイト・ヤドラン・ラウドボーンとは弱点が被るので欲考えながら配置しよう。
トレーナーバトルが実装されると、こちらでも中々な活躍を見せる。具体的には必要エネルギーが少ない「ミラーコート」で相手のシールドを削りつつ、「おんがえし」である程度のダメージを与える戦法が可能。攻撃面は心細いが相手のシールドを削りやすくしてくれるサポーターとして活躍が見込めるだろう。なお、技の1つ「おんがえし」については下記を参照。
2019年11月からGOロケット団のシャドウポケモンとして登場。原作では覚えない「やつあたり」や「おんがえし」を覚える。ゲージ技はこれ以外に「ミラーコート」しかなく、「やつあたり」や「おんがえし」は忘れさせてしまうと2度と思い出せなくなるのでリトレーンしたライトソーナンスは間違っても「おんがえし」を忘れさせないようにしたい。アメとほしのすなを使用してでも「ミラーコート」技開放はさせておこう。
野生では出にくいレアポケモンではあるが、5kmタマゴからソーナノが生まれることがあるのでそれを進化させるか、GOロケット団下っ端を倒した際のゲットチャレンジで入手するのが手っ取り早い。一時期ロケット団の手持ちから抜けていた時期があったが現在は復帰している。ロケット団の手持ちにいる時期となったら是非ともリトレーン込みでも良いので最大個体値を狙ってみよう。
しかし、シャドウソーナンスは火力が大幅に強化されている上、ノーマルアタックはあくの弱点であるかくとう・フェアリーである可能性があるため、単に弱点を突けるというだけであくポケモンを出すと返討ちにあってしまうことも。
むし・ゴーストポケモンを使うかスカタンクやドラピオン、アローラベトベトンといったあく・どく複合のかくとう、フェアリーの両タイプを等倍に抑えられるポケモンを用意して対処したい。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』と『大乱闘スマッシュブラザーズX』に、アイテム「モンスターボール」より登場するポケモンの1体として参戦。攻撃を受けると「カウンター」で身体を左右に揺らし、近くにいるファイターを敵味方関係なく攻撃する。ダメージとふっ飛ばし力は攻撃された際のダメージが大きい程上がり、身体の揺れも激しくなる。
『DX』イベント戦では、モンスターボールから出て来るポケモンが伝説ポケモンのみとなるものがあるが、何故かその中にソーナンスも含まれている。
アニメ版での登場
サトシの旅シリーズ
〈レギュラー〉
- ロケット団のソーナンス(CV:うえだゆうじ)
金銀編からムサシの手持ちとなった個体が有名で、ロケット団3人組の4人目といって良い程のレギュラーキャラとなっている。詳細は該当記事で。
〈ゲストなど〉
- 無印第173話
ハルを始めとするソーナンス村の住民のポケモンで複数登場。サトシ達が来た時には「ソーナンス祭り」が行われており、祭りの期間中はバトルを禁止する掟がある。
しかし、そこで村の住民であるハルがかつて返り討ちにしたチンピラ達が逆恨みで村を襲い、村の掟を良いことに好き勝手する。そこでロケット団が一食の恩を返すため、そしてソーナンスの同志を助けるために勝負を引受けてチンピラ達を撃退した。
- ホワイトのソーナンス
『XY』第63話でホワイトの手持ちである♀️個体が登場。ロケット団の個体と良い感じになるが、コジロウがポケモンハンターに襲われニャース達が捕まってしまったと聞いてソーナンスはロケット団の元へと戻った。
- 新無印19話
メタモンが変身した際には尻尾もメタモンの顔となっていた。
薄明の翼
第5話「秘書」でダイマックスやキョダイマックスに関する研究を行っていたオリーヴ達研究員の手伝いをしている個体が確認可能。
漫画版
『ポケスペ』
3章でクリスの母・ミレイのポケモンで「ソナぴょん」が登場。ミレイからとても可愛がられており、良く見るとミレイの服にもソーナンスがプリントされている。
関連イラスト
関連タグ
0201.アンノーン→0202.ソーナンス→0203.キリンリキ