概要
初登場は『ポケットモンスター』(無印)の第2話。
アニメ版『ポケットモンスター』の第1~第7シリーズにおいては、ロケット団は現在でも解散することなく活動を続けており、オリジナルキャラであるムサシ・コジロウ・ニャースのエリート団員&3人組と本部が纏めて「ロケット団」と呼ばれている。
「ムコニャ」の呼び名は、あくまでも本家ロケット団と区別するための一部視聴者による呼称。
「アニメのロケット団」と言えば大体通じるのであしからず。
登場時に名乗り口上があり、地域や国が変わる毎に変化する。
他の団員と異なり、白を基調とした制服を着用している(BW序盤のみ黒)。
ポケモンマフィア(ポケモンヤクザ)の構成員たちではあるが、三悪・ばいきんまん的なコミカルさからファンを増やしている。
中間管理職(一度降格→再昇格)ではあるがポジションやノリとしては他の任天堂作品におけるクッパ・デデデ大王・キングクルール辺りに限りなく近い。
敵キャラながら彼らの個々にまつわるエピソードが多いことや、キャラクターソング・ドラマCDも発売されていることから、その人気ぶりがうかがえる。
(無印放送当時はキャラクターソングで21万本を越える売り上げを残すほどであった)
頻繁にサトシのピカチュウに10まんボルトを食らっているせいか、三人とも感電に耐性を持っており、通常の高圧電気柵程度なら感電して痺れながらも無理矢理突破でき、またいつものメカでピカチュウを捕まえたと思ったら通りすがりの野良ライチュウであったという時に、「攫ってくる途中で進化してしまったのでは?」と勘違いした際、怒ったライチュウの電撃を喰らった瞬間「いつもみたいに骨盤にクる感じがない」と別ポケモンであることを見抜いている。
さらに当のピカチュウがサトシと逸れて元気がなくなっている際、チャンスとばかりに捕獲しようとするも反撃の10まんボルトを喰らい、しかし「なんだかいつもと違う」と全員で顔を見合わせ、「もう一回撃ってこい」「もっと真面目にやれ」などと好き勝手言った挙句、「(事情を知らないため)弱くなったピカチュウなんか連れて帰っても仕方ない」とピカチュウを放っていってしまう事もあった。(話の終盤に「いつもの」電撃でぶっ飛びながら改めてピカチュウを捕まえる決意をしていた)
彼らは自分が悪人であることは自覚し、強い誇りを持っているものの、自分らのポケモンへの愛情は本物で、サトシ達と同等かそれ以上の絆を見せることも。
それ故に、自分たちのポケモンを蔑ろにする者は同僚相手でも敵対し(無印88話)、ロケット団以上に法外な方法で捕獲するポケモンハンターは彼らにとって最大の敵となっている。実際に、AG6話ではハンターの魔の手を届かなくさせるために自分たちのポケモンを逃した経緯を持っていた。とはいえ、これらの側面が描かれて以降もガブリアスに絆のないメガシンカを強いたり、『機巧のマギアナ』ではメガウェーブで他のポケモンを無理矢理メガシンカさせたりとポケモンに苦痛を強いるヒールとしての側面が描かれている(一応フォローしておくと、マギアナがソウルハートを抜かれた際には心を痛め、取り返そうとする場面もある)。
上記の無印88話では、ムサシが「いつの世も、正しい悪が勝つ!」と言っているが、人間味溢れる性格や芯の強さから、なかなか理に適った台詞だと言える。
また、作捕獲する対象でなければ他人のポケモンへの愛情もあり、DP164話ではサトシやヒカリと関係が拗れて家出したポッチャマに同情して(作戦の一環でもあるが)、サトシやヒカリに説教する場面があった。
三人ともそれぞれ挫折・失敗を経験し、周囲に居場所がなかった過去を持つためか、挫折したものやひたむきに努力するものには優しく、居場所があるものに対しては自身らの作戦が失敗しようと居場所に戻そうとする気概を見せることも。また、時には世話になった相手に借りを返す義理堅さも見せた。
サトシとその仲間たちを『ジャリボーイ』、『ジャリガール』というあだ名をつけている。後述するがこれはアドリブによって生まれたものである。
この三人組といいこの軍団といい任天堂の悪役はどうも他人に変なあだ名を付ける事が多い。
元々はアニメ版のみのキャラクターであったが、後に第1世代の『ピカチュウ』バージョンや『Lets'go ピカチュウ・イーブイ』にも、逆輸入される形で登場している。
目的
サトシの手持ちで相棒でもある「制限なく電気を貯め込める高い潜在能力を秘めたピカチュウ」を奪い取り、それらの功績で幹部や要職に昇格。さらには、ロケット団本来の最終目的である「捕らえたポケモンを集め最強のポケモン軍団を作り、その力を悪用しての世界征服」を達成すること。
第一目標は一応サトシのピカチュウであるものの、彼等一行を追う中で目にした様々なポケモン(通常・伝説・幻関係なく)も狙おうとする。
また、エリート団員の座に上り詰める前から実際に指名手配を受けるレベルの犯罪行為の数々で功績を挙げており、時にはライフライン施設や最新鋭の技術で開発された乗り物、金目の物等も狙って騒動を起こすため、冷静に考えると三人組によって発生した被害総額は、結構凄まじい事になっている。
加えて、サトシのピカチュウを狙って散々追い回しているというスタンスが続いている結果、サトシとピカチュウの行く所でロケット団を呼ぶ事になり、各地方や町で様々な被害が起きている展開になっている。
このことに対してサトシは(当たり前だが)特に責められたことはない。
ただし、『無印』の109話では、三人組に自分達やポケモンの食料を奪われたトレーナー達が、その元凶としてサトシ一行に敵意を向け、三人組に言われるままサトシからピカチュウを奪い取ろうとした事がある(その話に登場したゲストのジュンジが説得した事で未遂に終わっている)。
また、『DP』の115話では、ペラップを連れたワイルドジュンサーに重要参考人としてサトシが目を付けられてしまっており、この点からも、本人達の知らない所で警察からは三人組とサトシの関係が知れ渡り、警戒されてしまっている模様。
サトシとピカチュウの明日はどっちだ…!?
サトシ達一行やゲストキャラクターに対して、落とし穴や捕獲ネットを使って拘束し、さらにショーやイベント、コンテストにバトルが行われている時でも、ステージやフィールドを破壊し乱入する。そして口上を述べたあと作戦開始。ピカチュウを電気吸収カプセルなどで捕獲し、他のポケモンは何らかの対策を施した装置を使って強奪するパターンがほとんどである。
しかし悪役の宿命なのか作戦はもちろん失敗に終わる。サトシらトレーナー達の機転やゲストキャラクターの手持ちポケモンの活躍で、捕われたポケモンが解放。それでもあきらめずピカチュウやポケモン強奪をしようとしたりその場から退散するも、フィニッシュブローとしてピカチュウの10まんボルトや、他のポケモンの技を喰らって爆発し、「やな感じ〜!」と捨て台詞を吐き地平線の彼方までぶっ飛ばされる。
作戦失敗と同時に退却or高所から転落したり、水流などに流される場合、何らかの被害に遭ったまま放置されたり、作戦そのものが未遂に終わっているものもある。酷い時には宇宙まで飛ばされたことも。
高所から落ちてもかえんほうしゃをモロに食らっても、壁に叩きつけられても死なないため、シリーズを追うごとに身体能力が化け物になっている疑惑すらある(『ルギア爆誕』では「落ちたら痛いだろうニャ〜」「痛いどころか死んじゃうよ~」と「死」を意識する場面もあるが…結果はお察しである)。
予算が逼迫している中、数々のメカや本格的な基地を建造する(おどるポケモンひみつ基地、DP編142話)などクラフト面でのポテンシャルは高い。DP編142話ではレックウザが生息するオゾン層にまで達するほどのロケットを建造したといえばそのスキルの高さがお判り頂けるだろう(余った予算で作ったと語っているが、それでここまで本格的なロケットをたった3人で作れるのは凄い事である)。
それでも長年(?)サトシのピカチュウを付け狙い続ける辺り、その根性と執念、言い換えればしつこさは計り知れない。本人達曰く「悪の道は努力の道」らしい。
サトシ達も彼らと関わるとろくなことしかおきない。この事を面と向かって言いはなった場面が何度かある。
本人たちは自分たちこそが『主役』であると自認しているかのような描写があり、『ルギア爆誕』での「あんたが主役~」というセリフやDP編での口上にもそれが現れている。
オリジナルの名乗り口上から窺えるように、あくまで最終目的が世界征服かつ、自分たちが悪事を働ける世界の存在が前提のため、全世界が滅亡するレベルの危機に対してはそれを食い止めるべく奮闘したこともあった。
これまでの成果
各シリーズ終盤に手持ちを献上が定番であった。
ヤンヤンマに至っては、大量発生の時期と重なってしまい即返却されてしまっている。
イッシュ地方では相応に成果を挙げているが、大概サトシ一行の妨害で失敗している。もっとも、サトシ一行や一部ゲストキャラたちが絡まなければ成功を収めていたであろう作戦も時折見受けられる。
当初はサカキから信頼を寄せられていたが、次第に評判も地に落ち『無印』の85話以降に突入していた時にはいつの間にか解雇されてしまい(無理矢理再入団したが)、『DP』に突入した時にはもはや存在自体を忘れ去られてしまった。
『BW』では(虚偽報告で)エリートに返り咲きボス直々のミッションも下されるなど良い立場になったが、『XY』の途中から『DP』までとほとんど変わらない扱いに戻っている。
しかし『BW』で直接の上司として登場したサカキの秘書・マトリとの関係は継続し、時折彼女の指示を受けて動くことも(もっともマトリも三人組のことは持て余しているところがあり、『新無印』においては、ポケモン捕獲作戦から彼らをハブるためだけに特別休暇を与えた)。
バトルでの実力は低くは無いのだが、有利な時に限って相手のポケモンを強奪する・相手のポケモンを拘束して無理矢理有利を取る・騙し討ち・メカや罠に頼るなど悪役らしくセコい。
また、確実にピカチュウを奪って優位な状況にな時に限って調子に乗る事も多く、誰の手柄かで揉めて逃す、ついでに欲張って別のポケモンをゲットしようとしてしくじる、すぐに撤収して本部に戻ればいいもののついでに街を観光しようとして逃す(これに関しては主にムサシのわがままが原因だが)など詰めが甘い部分が多い。
また、回やシリーズを重ねる毎に自分たちの使用ポケモンとサトシたちのポケモンの総合的な戦力差が大きく開いてしまっていること(ニャースとソーナンスを除き、手持ちポケモンがシリーズを通して少ない)や、本質的にはどこか間抜けな点も、失敗の理由の一つといえる。
しかし無印序盤では、サトシがトレーナーとして経験も実力も浅かったこともあり、やや優勢だった。
シンオウ四天王・リョウやキクノ、カロスチャンピオン・カルネに対しても同様の行為で優位を取るが、結局返り討ちに遭っている。
販売営業・産業スパイ・メカ開発・変装・人間離れした格闘術・ポケモンコーディネーター・ラジオパーソナリティなど、実はエリート団員の名に恥じない有能な人材であるが、高確率で成功するのは食い逃げと窃盗くらいで、ポケモン強奪は致命的に苦手である。
なぜ多彩な能力を持つのか、何故メンバーを増やさないか。
これについては後述。
しかしサン&ムーンでは現地住民のキテルグマやミミッキュと共存し、マラサダの店舗経営による資金集めや正攻法でリーグ参加などあまり悪役らしいとは言えない地道な活動も続けた結果、実質的に現地でも異常な戦力と名高いキテルグマが管理するロケット団支部をアローラ地方に現在進行形で残すことに成功した上にリーグ上位入賞と大戦果を挙げた。
更に新無印では(団員を集めると言うサカキからの指令とは言え)地道にラジオ放送をした結果、大人気ラジオの一つとなり、これまで敵対したキャラクターやサトシに住居を提供する博士、サトシの知り合いのジムリーダーにまで好意的に評価される程、地道な努力が結ばれる状況になっている。
悪事を起こすよりも地道に全うな事をすると実は戦果が良いという一面も近年の作品ではよく見られている。
そんな彼らだが、20年以上続く活動の中でサカキを裏切ろうとしたことは一度もなく、曲がりなりにも忠誠心は本物で、『組織内の野心家キャラ』の中では何だかんだ言ってマトモである。
メンバー
- ムサシ(CV: 林原めぐみ)
ムサシ(アニポケ)を参照。
- コジロウ(CV: 三木眞一郎)
コジロウ(アニポケ)を参照。
- ニャース(CV: 犬山イヌコ)
ロケット団のニャースを参照。
- ソーナンス(CV: うえだゆうじ)
正確に言えばメンバーではなくムサシの手持ち。
『BW』ではレギュラーも降板したが『XY』で復帰して以降は一度も降板せず三人組のお供を続けており、名乗りにも参加。実質的な4人目のメンバーである。
ロケット団のソーナンスを参照。
手持ちポケモン
※ガーちゃんは実家のポケモン。()は1、2話限定の手持ち。
誕生の経緯
放送開始前の企画時点では、安易な悪役キャラの存在に対する否定的な意見が強く、一時期は悪役が登場しない案も検討されたが、最終的には首藤氏の鶴の一声により悪役の登場が決定した。
最初期のシリーズ構成を担当していた首藤氏は、ロケット団について「単なるコミカルキャラではなく、作品のテーマである『共存』を描く上でも彼らが主役である」と考え、「優秀だがどこか間の抜けていて、それでいて自己主張するキャラクター」として造形した。
番組の長期化により、結局漫才トリオポジションに収まってしまったが、プロデューサーもこの3人組を簡潔な番組作りに欠かせない存在としていた。
無印編2話以降はDP編終了時まで毎回登場し、他レギュラー陣がシリーズ毎に変更される中、気がつけばサトシやピカチュウと共に息の長いキャラになっていた。
キャラクターデザインは、イメージとして『タイムボカン』よりアニメ『さすがの猿飛』の悪役00コンビを意識したとのこと。
ムサシ・コジロウの名前の由来は、江戸時代の剣豪宮本武蔵とそのライバル佐々木小次郎。
3人組の扱い
共通
- アニメスタッフに愛されており、DP編までは(1話を除いて)毎回登場する(それが原因で段々マンネリ化してエピソードのバリエーションが狭くなったり、明らかに出てくる必要の無いエピソードにも出演する問題点もあったが)。出オチになる回も度々見られた。初出オチは無印編5話(ニビジム戦)。
- 基本的にはサトシ一行の敵であるが、アオプルコの一件以降は利害一致すれば善悪見境なくサトシ一行と助け合ったり共犯を行うなど、奇妙な距離感を保って旅を続けている。この他、様々な理由で一部のゲストキャラたちを助けることもあった。
- サトシ達の方も基本的に敵視しているが、付き合いも長いため彼らの身内に対する情の深さは理解している他、彼らが本当に困っている時は無条件で助けたり、何らかの被害に遭いつつも生還した際には無事を喜んだこともある。
- ムサシはコンテストにも興味を示し、RS・DP・XY編ではそれぞれのヒロインとライバルの一人として競い合った。最初はダメダメだったが、シリーズを重ねる内に関係者から一目置かれるほどその実力は磨かれていった。中にはファンを自称するモブキャラまで現れている。
無印~AG編
- ロケット団トリオのキャラづけは※『タイムボカン』シリーズの悪役3人組を参考にしたものと思われる(ただし、脚本家の首藤氏は三悪にはしたくなかったと真逆の発言をしている)。
- 初期はロケット団の2人+ニャースの構造だったが、徐々に「3人でチーム」の構造へ変化し、人間もポケモンも関係なく同列の扱いとなった。
DP編
- 本人たちも敵役のはずなのにいい人化している事実に危機感を持ち、敢えて悪人らしく振る舞うこともあった。
- 「バトルモードのジャリボーイに関わるとろくなことがない」といった発言をするなど、これまでの作戦でことごとく失敗を重ねた野良バトルやジム戦乱入は少なくなっている。
- シンジとは初対面時にろくな目に遭わなかったためか、直接的な対面は少ない。
BW編
- イッシュ地方に行く際、「カントー地方のポケモンがいると目立つ」という理由でニャース以外のポケモンが本部に預けられた。ソーナンスもこの章に限り降板した。
- エリートに返り咲く夢が叶ったが、環境変化に適応して性格が黒化。
- 制服が他の団員と同様、黒を基調としたもの(但し帽子は未着用)となった(ちなみに1997年のアニメ放送前のコロコロコミックの情報では彼らの服装は黒だった)。
- 上層部からの命令を受け取っていた他、以前であれば最後に吹っ飛ばされていた所をグライダーで逃亡するなど、長らくシリアスな悪役を務めた。
- 一方イッシュ地方でのロケット団本部の仕事が多忙で登場頻度が激減し、サトシ一行との接触も大幅に減少した。
- シリアスな3人組は、アニメの主役になれなかった場合として首藤氏が妥協した2次案だったという。
- ある任務終了後、ピカチュウゲット作戦を再開して再び白い制服に戻ったが、以前のノリに戻りきるのはエピソードN終了後である。
XY編
- コミカルキャラに戻り、再びピカチュウを狙うようになる。ソーナンスも再びレギュラーに復帰。
- 一部のエピソードではコミカルさを潜めて悪事を行い、サトシたちを窮地に陥れることもあった。
- 行動パターンがDP編までとは少し変わり、必ず毎回出てはこなかったり、副業など悪事以外の事に勤しむシーンも増える等、より多様性な面が増えた。
- XY編同様毎回は登場せず、サトシたちと特に関わらないエピソードもそれなりにある。
- 退場の決まり文句「やな感じ~」が、キテルグマに連れ去られることで「なにこの感じ~」に変更(第16話では初の「やな感じ~」に成功した)。ヒロインの一人であるリーリエがとあるポケモンにダイレクトアタックされたことが原因でポケモンにさ触れなくなる程のトラウマを負ってしまっているのでそれに対する配慮なのだろうか。
- 行動を共にするポケモンがかなりの強さと命を奪う危険性を秘めた種族ばかりであり、今までで最も悪役に相応しいと言われている。
- サトシを敗北寸前まで追い詰めた事があったり、インチキ無しで正式にZワザを習得したりと、順調に強化を果たし、歴代最強と言っても良い成果を上げている。
- 多少の滞りはあれど、強力なポケモンのゲット及び下記のアローラニャースの件など、組織への貢献度も密かに高い。
- 普段はメレメレ島周辺で『キテルグマ印のハニー蜜ドーナツ』なる自作スイーツの移動販売に勤しみ、アーカラ島ではロイヤルドームでのレフェリー代行兼実況アナを担当。むしろそれしかやってない回もある。
- 終盤では、第1回ゆえ無条件で参加が可能だったため、シリーズで初めてポケモンリーグに挑戦。予選の特殊さもあって本戦への出場を果たした。
新無印
- SMと同様に出番は遅め。前回の手持ちを放棄したもののお咎めはなく、逆にサカキから秘蔵の秘密兵器「ロケット・ガチャット」を提供される。
- 要するにガチャであり、毎度毎度組織のポケモンからランダムに2体選んで使うことになる
- 今回は作品自体に地方縛りがなく、どの地方のポケモンを使ってもいいためこのようなシステムになったと思われる。
- 詳細は、ロケット団の支給ポケモン一覧にて。
- 公衆電話の地下にアジトを作り、そこを拠点に活動している。アジトにはモルペコが住み着いており、後にコジロウがゲットした。
- キテルグマが居ないために「やな感じ~」が復活。
アニメ本編以外
ラジオ番組
BW編で登場が少ない時期に、ラジオ番組(ロケット団ひみつ帝国)のパーソナリティを務めていた。
「リスナー」や「ポケモンの育て屋さん」(各ポケモンの担当声優)をロケット団員にすることが目的。
こちらのキャラ付けもDP編以前のものであり、第1回のメタ発言によれば、アニメでのシリアスキャラは自分たちで決めたものらしい。
なお、この番組のパーソナリティはあくまで3人組であり、担当声優(林原めぐみ・三木眞一郎・犬山イヌコ)ではない。
ロケット団ファンの大スポンサーが味方についていれば無敵であり、永遠に不滅ともいえる。
顧客の団員が増えれば念願のゲーム化もあり得るかもしれない。
第1世代(ピカチュウ版)
ピカチュウ版では、彼らが「ロケットだんいん」として逆輸入され登場している。
もちろん専用グラフィック。主人公の事は「ぢゃリボーイ」と呼んでいる。
トレーナーとしては二人一組になっており、シリーズとしては悪の組織初の中ボスポジションとも言える。ちなみにニャースは、あくまでも手持ちポケモンとして扱われている。
残りの手持ちはアーボ→アーボックとドガース→マタドガス。残念ながらベロリンガやウツボットはいない。
第7世代(ピカブイ版)
ピカチュウ版のリメイクである本作にて名前付きで登場。2人一組という設定を活かしてタッグバトルを仕掛けてくる。
ニャースは手持ちポケモンではなく、かといって対等なメンバーというわけでもなさそうな独特のポジションを築いている。
アニメ版において21年間で築き上げたどこかコミカルな性格設定が反映されており、ピカチュウ版よりもイベントシーンが多く追加・変更されており、彼らの会話によってプレイヤーが次に何をすればいいのか分かるという親切(?)な設定もある。
アポロはアニポケ未登場であるため、彼とは初共演だが、内心ではアポロの事を快く思っていない模様。
ロケット団員に母親を殺されたカラカラを連れ去ったのも彼らだが、ポケモンをぞんざいに扱う者はたとえ同僚であっても許さない彼らの本心や、アニポケでのヤマコサ&その配下のモブ団員の所業からして、カラカラの母親に手をかけたのは彼らであることはまず考えられないだろう。
『ピカチュウ版』ではシルフカンパニーでの一件を最後に登場しなくなるが、今回は殿堂入り後に、17番道路でたそがれている姿を目撃出来る。
サカキが行方不明になったことで、ロケット団の今後を案じていたが、サカキの力になるために世界中のポケモンを奪いまくろうと画策。しかし主人公に傍聴され、腹を立てて勝負を仕掛ける。敗北後は主人公の実力を認め、おきがえセットの『いいかんじセット』をプレゼントし、潔くその場から退散していった。
本作では2世代以降を倣い悪の組織に中ボスポジションである『幹部』(同作のアポロが該当)と言う概念があるが、彼らは相変わらず幹部ではなくれっきとしたしたっぱ。
(ただし、通常のしたっぱと比べるとやや立場が上であることを仄めかす描写もある)
他のしたっぱがザコ敵扱いのモブである事を考えるとある意味破格の待遇である。
ポケモンマスターズ
- 2020年7月9日に行われたイベント「世界の破壊を防ぐ悪」にて登場。原作ゲームでは上記の通りピカチュウ版及びピカブイに登場している彼らだが、今回は劇場版ポケットモンスター ココとのコラボという形でそちらの世界の三人組となっている(本来の劇場版の公開時期と併せているためこの時期になったものと思われる)。故にピカブイでは明確な人語を話さなかったニャースが喋り、声優もアニメ版と同じ三名が起用されている。「ココ」の舞台のオコヤの森へ向かう途中で色違いのセレビィを追いかけていたらパシオに流れ着いた。ブレイク団との争いを経て結局セレビィは逃してしまうが、代わりの手柄を立てるために主人公のチームにムサシ&アーボックが加入する事になる。
- 同年9月17日に行われたイベントにも登場。パシオで花火大会が開催されることを知ったムコニャは、パシオにいるトレーナーのポケモンを強奪しようとすると考える。しかしアニメ同様またしても失敗し、主人公のピカチュウの10まんボルトで吹っ飛ばされる。この際コジロウが『ピカチュウを狙うといつもこうだ!』と発言したことから、サトシ以外のピカチュウも見つけ次第奪おうとしていた事が判明した。終盤、コジロウ&マタドガスが加入する。
ポケモンGO
2020年7月に行われたイベント「バトルチャレンジ」限定のキャラクターとして、GOロケット団の協力者として登場。お馴染みの口上も健在。
こちらも「ココ」とのコラボ企画として登場しており、どこからか現れたムサシとコジロウの存在にはGOロケット団側も困惑しているとのこと。
フィールドに不定期で登場するニャース型気球をタップすることで戦闘が可能。
他のGOロケット団戦とは異なりムサシ→コジロウの順に2連戦することになるが、通常のしたっぱと扱いは変わらないようでシールドなどは使用してこず、幹部やボスのサカキと比べると倒すのは比較的容易。
なお、2回戦う都合上、報酬もそれぞれ個別に支払われる。通常のしたっぱよりも「ほしのすな」や「ふしぎなパーツ」を稼ぎやすいので、見つけたら積極的に挑戦してみよう。
手持ちのポケモンは、ムサシがアーボ→ストライク→タツベイ、コジロウがドガース→ニューラ→ダンバルとなっている。
これらは全てGOロケット団より支給されたシャドウポケモンであるためイマイチ乗り気では無かった様で、敗北後に置いていかれた個体をゲットできる点も同じである。
(ムサシはアーボを、コジロウはドガースをそれぞれ置いていく)
残念ながら今回はニャースは未登場。恐らく、以前幹部の1人であるクリフの手持ちとして登場していたからという事情もあったのだろう。ただしその見返りなのか、イベント期間中はアローラニャース共々野生での出現率が若干上がってはいた。
なお、このイベントを記念して、主人公アバター用の着せ替えアイテムとしてムサシとコジロウのコスチュームが無料で追加されている。
特に、女性主人公がムサシコスを着用できるのは、シリーズを通してみても何気に今回が初であるため、多くの野郎どもが歓喜したに違いない。
今回使用されているグラフィックは、2019年に公開された『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』で作成された3Dモデルがほぼそのまま使いまわされており、本作の他のキャラクターたちとはかなりテイストが異なった外見になっている。
「ココ」の公開が冬にずれ込んだことで、同年12月に再度登場することとなった……はいいのだが、同時期に登場した色違いのセレビィを捕獲できるスペシャルミッションに「ムサシとコジロウを2回倒す」というものがあり、この2人の乗った気球の出現率はあまり高くなかったため、ニャース気球が中々来ないためにミッションがクリアできないという批判が殺到することになった。
一応、映画公開日の12/25には出現率上昇が行われていたが……
ちなみに手持ちは前回と打って変わってやや本気(?)を出しており、ムサシがストライク・アーボ・オドシシ、コジロウがカイロス・ドガース・ベトベターとなっている。
ストライクやカイロスの「れんぞくぎり」の攻撃速度が速いため、相手が覚えている場合は何らかの対策が必要である。
電撃ピカチュウ(おのとしひろ作)
- アニメとは異なり毎回は登場しない上、初登場も7話から。
- ジムバッジ8つを集め、ポケモンリーグ予選に出場できるほどの強さをもっている。
- オレンジリーグではムサシとコジロウはリーグ優勝の夢が叶わなかったため、同じ夢をもったサトシの邪魔をせず、応援にまわる。アニメでの扱いとは雲泥の差である。
- 作者の強い嗜好から、少年誌離れした性的な描写がこれでもかと目立ち、最終話でムサシとコジロウは何と結婚。妊娠するが、作者がその経緯を描いた薄い本まで作成したため、小学館とトラブルとなり電撃ピカチュウは強制的に打ち切られることとなる。
- なおニャースは最終的にマサキに捕まってしまい、アニメの彼らとは異なり事実上の分裂という末路を辿った。
口上
ロケット団口上を参照。
3人組の活動記録
ロケットコンツェルン(R団)での活動記録記載
カントー地方編
- 入団試験に合格し、ロケット団に入団(週刊ポケモン放送局12話「ロケット団 愛と青春の原点」)。小説版にてその後も様々な作戦にて功績を挙げ、エリート団員の座に上り詰めたことが語られている。
- 階級がエリートだったムサシ達はピカチュウ達の電気ショックとドガースのガスに引火爆発させ、トキワシティのポケモンセンターを破壊してしまう。ここからピカチュウを狙い始める(無印編2話)。
- ニビシティ到着直前から本部に団員費も納められなくなるほどに所持金が少なくなり、本部経営のロケット金融から任務金を前借りしたり、各種自営業やアルバイトなどの副業で生計を立てる姿が目立つようになる。また、上記の借金返済のために各種金品を狙う作戦も行うことがあった。
- ロケット団のセントアンヌ号作戦で失敗し船を沈没させる。更にロケットコンツェルンのアオプルコのポケモンランドを破壊し、倒産させた(同15・16話)。この時点で3人組の階級がしたっぱになる。
- サトシを騙し、タマムシシティのタマムシジム破壊に加担させる(勿論サトシはジム戦をするために話に乗っただけなので、悪意はない)。
- ロケットコンツェルンのトキワジム代理リーダーになるが、ニャースの仕掛けた爆薬でジムごと自爆(同63話)。
- サトシのポケモンリーグを妨害。結果ピジョンがバテて戦えなくなり、サトシはヒロシに敗北する。
オレンジ諸島編
- 彼らが運営を任されたロケットコンツェルンの飛行船が大破(同84話)。3人組は行方不明扱いで解雇。
- ヤマト&コサブロウのポケモン洗脳作戦を妨害。しかし、裏切りの物的証拠はなかったため3人組への処罰は無し(同88話)。
- 世界的な天候異変を食い止めるべく、改造したボートを駆ってサトシに力を貸す(劇場版「幻のポケモン ルギア爆誕」)。
ジョウト地方編
- アクシデントによりムサシのベロリンガと交換される形でソーナンスが3人組の仲間に加わる(同146話)。
- 予期せぬ形ではあったが、ソーナンスが伝説ポケモンフリーザーを反射で倒す快挙を増し遂げる。サトシ一行に邪魔されゲットは失敗に終わる。
- ニャースが独断でロケット団からミュウツー達を逃がすため奮闘する。他二人は知る由もなかったが図らずもドミノを妨害する形となるものの、現場に赴いたムコニャ以外のロケット団の面々がミュウツーにその際の記憶を消去されたため、いずれも処罰はなし(「ミュウツー!我ハココニ在リ」)。
- ヤマト&コサブロウとその上司・ナンバ博士のルギア捕獲作戦を妨害する。2人組に見つかるが88話と共通の要因に加え、普通のしたっぱに変装していたおかげで処罰はなし(同222・223・224話)。
- セレビィゲット後、ロケット団を裏切ろうとした最高幹部・ビシャスをムサシが失脚させる(小説版ではムサシがビシャスを裏切り者と非難している)(劇場版「セレビィ 時を超えた遭遇」)。
- 勧誘のばあさんからの情報により解雇が判明。再入団試験に合格し何とか再入団(同233話)。
- シラヌイ博士とタツミ主導のいかりのみずうみの作戦に参加するが、失敗に終わりタツミは逮捕される(同237・238話)。
- ジョウトリーグでの地道な商売成功により、本部とロケット金融(&ジンジー)からの借金を全額返済する。しかし、リーグ終了後はまた団員費を滞納する羽目に陥ってしまった。
ホウエン地方編
- ホウエン到着後、彼らからの報告を受けて幹部およびホウエン支部長の座をちらつかせたサカキの命により、従来の行動パターンに加えてホウエンに存在していないロケット団支部の設立および、ホウエンにて組織の名をPRするべく行動する(元来、2大組織の情報を得ようと企むサカキの意図があったのだが)。
- 自滅により砂漠の村を拠点としたホウエン支部設立に失敗する(週刊ポケモン放送局3話「がんばれ! 前向きロケット団」)。その後も支部建設のために行動するもその都度失敗に終わっており、一度サカキへ正直に経過報告をしたものの、「失敗が続くようであればヤマコサと組ませる」と檄を飛ばされたことも。
- 砂漠の村に住むローズの発言によれば、どうやら「スケット団」という彼らを思わせる正義の3人組が活躍しているようである。なお、鏡面世界でのロケット団は善人である。
- ミラージュ王国の摂政・ハンゾウのクーデターに加担するも、あえなく切り捨てられる。その後は占い師に扮してサトシたちにハンゾウの居場所を教える(AG44・45話)。
- マグマ団・アクア団を自らの手で壊滅したと手柄を捏造報告するが、サカキの反応はいまいち。
シンオウ地方編
- シンオウ到着後、やはり幹部&本部役員のイスをダシにしたサカキの命を受け、シンオウでの支部設立と組織の知名度向上に向けて動き出す。
- ミュウツーの記憶忘却の後遺症(?)でサカキに存在を忘れ去られる(サカキ声優交代)。
- サトシが忘れて行ったかみなりのいしをくすねて売り払う(DP73話)。
- 野生のヤンヤンマをゲットしサカキに献上するも、上記の通り既に大量発生が起こった際に捕獲されていた為に即返却される(同79話)。
- ポケモンハンターJやギンガ団を自らの手で壊滅させたと秘書マトリに虚偽報告をする。その結果、階級が登場初期のエリートに戻る。
イッシュ地方編
- 本家ロケット団の仕事が忙しくなり、登場頻度が激減する。
- 秘書・マトリを騙してエリート団員に昇格した3人組は「イッシュ地方潜入任務の担当者」に任命され、上司にゼーゲル博士、部下にフリントが加わる。更にメテオナイトをゲット。しかし、「オペレーション・テンペスト計画」をシロナたちに阻止され、イッシュ地方での活動基盤を失いカントー地方本部に撤退する。
- 再びイッシュ地方に潜入したが、アクロマのロケット団への勧誘に失敗し、プラズマ団が密かに製造したゲノセクト確保フラグも潰す。
- 自らの手でプラズマ団を壊滅させたという(虚偽)報告だけで納得しないサカキに処罰されることを恐れ、イッシュ地方でゲットしたポケモン4体全てを献上する。
カロス地方編
- サカキにカロス地方入りを報告して正式な許可を取った(XY編3話)。
- 登場回数が急上昇する一方で、カロスを放浪している間に落ちぶれてしたっぱ時代のノリに戻る。
- ゼーゲル博士からエリート装備の届く回数が激減し、無印時代の貧相な装備とホームレス一歩手前の生活になる。サカキからは作り笑顔でないスマイルをプレゼントされるが、給料は削減。
- XY&Z編終盤のフレア団との決戦では、漁夫の利目当てではあったもの、フレア団の基地にセレナたちを運び、幹部のコレアとモミジを自力で撃破。その後巨石に立ち向かうサトシたちを見かねて援護し、一連の光景を世界に放映するなど、地味ながらもかなりの活躍を見せる。
- 戦いが終わった後、フレア団壊滅の件をまたもや自分たちの手柄だと詐称(大仰なPVまで作成)。一応は信じたサカキからの信用を取り戻し、本部に帰還する。
アローラ地方編
- サカキからアローラ地方の珍しいポケモンたちの調査と捕獲を命じられ、来訪する。
- 到着早々、現地のキテルグマに何故かひどく気に入られ、そのまま"お持ち帰り"される。以後は半ば軟禁めいた状態のまま、彼女の住処を拠点として行動することに。
- 軟禁生活とアローラの気風の中でグータラしていた結果、12話では捕獲状況が遅延していると定期報告で釘を刺される。さすがに危機感を覚え、本格的に活動を再開することを決定。今いるキテルグマの巣を秘密基地として扱うことにし、18話で設備を完成させる。
- Zワザの存在を知り、Zクリスタルを手に入れることを画策。現地のスカル団とのドタバタ争奪戦の末、ミミッキュが実力でぬしポケモンのアローララッタを打ち倒したことで、一応資格を得た形でアクZの奪取に成功する(SM編24話)。
- 天才肌のアローラニャースをスカウトするも、いいように利用され勝手に本部へ行かれてしまう。その優秀さに気を良くしたサカキからは賞賛を受けるが、本人たちは素直に喜べなかった(同62話)。
- サカキからの紹介でウラウラ島のしまキング・クチナシを訪ねる。紆余曲折あって彼からZパワーリングを渡され初のZワザを披露。正体がバレても引き続き所有権を認められ、更にアセロラのミミッキュからミミッキュZも手に入れるという大金星を挙げる(同73話)。
- エーテルパラダイスで保護されているポケモンを全部まとめてゲットしようとするも失敗。その後、保護されていたポケモンの一匹であるヌイコグマが、母親である上記のキテルグマと再会した事で、ヌイコグマも新たに秘密基地内に加わる(同96話)。
- ポケモンリーグ後、本部から正式に帰還命令が下される。しかし「第二の故郷」と称する程にアローラの日々を気に入っていた彼らは、ヒドイデ達を「成果」として献上する事を憂い、Zリングごと置いていく事を決断。キテルグマにも別れと感謝を告げ、彼女に見"送られ"ながら本部へと帰還した。
新無印編(+ガラル地方)
- サカキから新たにロケット・ガチャットを支給され、各地方のポケモンを捕獲するよう命じられる。
- 24話では数日間の休暇を与えられるが、マトリ率いる精鋭部隊の作戦から自身らを遠ざけるための方便と知って憤慨。正体を隠してサトシとゴウに協力し、マトリたちの作戦を妨害した。
- 第89話と第90話ではパラレルワールドのムコニャが登場。あかいくさりを使ってディアルガとパルキアに干渉し、シンオウ地方中のポケモン達をタマゴの状態にまで退化させ、人々を子供に戻すという悪事を行った。
- こちらのムコニャは性格がBW編のシリアス団以上の冷血漢かつ有能で腕の立つ悪役として描かれており、特殊なアーマーでディアルガとパルキアからの影響を防いでいた。しかし、アニポケ本史の世界とパラレル世界のサトシ/ヒカリ/ゴウ/コハルの活躍で自分たちが子供になってしまい、野望は失敗に終わる。
- 95話では大氷河のカフェと最果ての地のベーカリーでロケット団を辞めたヤマト&コサブロウと再会し、コジロウはヤマトに雪山で助けてくれた恩を返すため、ニャースはコサブロウがゲットしていたメスのニャースに惚れて、其々離脱。しかしコジロウはモルペコがカフェの食料を食い尽くしたためヤマトに追い出され、ニャースはコサブロウのニャースが既に最果ての地のボスであるペルシアンと付き合っていた事が判明し、元の鞘へ納まった。
最終章『めざせポケモンマスター』
- 本シリーズをもってサトシの降板が正式に発表された。すなわち、サトシとピカチュウを追いかけ続けた3人組の引退をも意味している。
首藤剛志脚本が計画していた3人組
首藤氏は前述の通り、「何をやってもダメで、落ちこぼれで、いつもやられっぱなしで、情けなくて、ぼやきっぱなしで、ボスのいいなりになっていて、視聴者の同情で人気の出るような、タイムボカンシリーズの三悪にはしたくなかった。」と語っている。
そのため、どんでん返しのからくり芝居を狙っているような自己存在意識の強いキャラクターにしたとのこと。
首藤氏は、勝利へのこだわりを描くポケモンバトルそのものに対して懐疑的であり、『子供達が体験する懐かしい冒険の一時期を描くのがポケモンアニメの世界』と考えていた。
そして、子供が邪魔に思っていた大人の存在を具現化させたのがロケット団だという(所謂“エディプス・コンプレックス”の体現)。
また、構想したテーマの一つである『ポケモンと人間の共存は可能かどうか』に関して、彼らを話の中心に据えるつもりだった。
準備段階として、アーボとドガースが答えた「悪いポケモンはいない」発言(無印編17話)、タマムシジムへの放火による脅迫ネタ作り(同26話)、ニャースの過去(同70話)などの数々の伏線を張っていた。
しかし、「ポケモン」の人気が予想外の勢いで急上昇したことで、その計画は頓挫。結果的にロケット団は彼が一番あってはならないと考えていた三枚目ポジションに収まってしまい、(首藤氏の中の)3人組は不満を募らせる。
それ故ロケット団が目立つこととなったのが劇場版『ルギア爆誕』だったという。
これらの詳細についてはポケモンの没プロットも参照。
余談
- 捨て台詞である「やな感じ〜!」は、無印第2話でムコニャの担当声優である林原氏、三木氏、犬山氏がとっさに演じたアドリブによるもの。これが好評だったのか、以降彼らの捨て台詞となる。この事は首藤氏執筆の小説版の後書きにも掲載されている。ちなみに捨て台詞では無いが絶好調時には「(何だかとっても)いい感じ〜!」と叫ぶ事がある。
- 作中ではほとんどサトシやゲストキャラクター達に最後はぶっ飛ばされるというお約束があるためあまりバトルは強くないイメージがあるが、それ以外の脇役等を相手にしたりする時はかなりの勝率を納めており、サトシ達よりは弱いが強い部類にはいっていたりする。
- サトシ達の通称ジャリボーイ、ジャリガールもアドリブから生まれたものである。初回収録時にガキとかという言葉は汚いのでは無いかという林原氏の一声から、子供を意味するじゃりんこから拝借して、出来上がったものとなった。林原氏によると首藤氏が、言葉遊びを交えたシナリオを書くことが得意であった事から、首藤氏らしさも出したかったとも発言している。また一部ファンから「じゃりを漢字にすると砂利となり、言い換えるとサトシになる。」という声もある。
- ニャースが登場せず、ムサシとコジロウだけが登場する回、もしくはその逆は何度かあったが、ムサシだけ、もしくはコジロウだけが登場する回はサンムーン編でのそれぞれ1度しかない。
- 実は、ゲーム版初代でムコニャ初期3匹全て(ニャース、ドガース/マタドガス、アーボ/アーボック)を1カートリッジで揃えるのは不可能だった。
- LPLEでは上記の不文律に沿った結果、該当ポケモンが集約されたイーブイ版でムコニャのパーティを再現可能。
関連イラスト
関連タグ
アニポケ アニポケシリーズ ポケモンサイドストーリー サトシ編の登場キャラクター一覧
ロケット団(アニポケ) ムサシ(アニポケ) コジロウ(アニポケ) ロケット団のニャース ロケット団のソーナンス ムサシのミミッキュ
したっぱ ロケットだんのしたっぱ したっぱ団 ロケット団メカ
3人組の上司
ロケット団内での3人組の味方
3人組の知り合い・関連ポケモン
- 無印:ルミカ ミヤモト(ロケット団) コジロウのパパン コジロウのママン コジロウのじいや ガーちゃん コイキング売り カネヨのブルー(ポケモン)→グランブル
- AG:ハーリー(トレーナー) ハンゾウ(トレーナー)
- DP:ナタネ ハンサム(ポケモン) ユウサク
- SM:しまっちゃうキテルグマ クチナシ(ポケモン) アセロラ(ポケモン)
- 新無印:ペリッパー ロケット団の支給ポケモン一覧
ロケット団内での3人組の敵
- ヤマコサ(ヤマト(アニポケ)とコサブロウ)
- マトリ(ロケット団)
- ジンジー
- ビシャス(トレーナー)
- ドミノ(ポケモン)
- サカキのペルシアン
- マトリのアローラニャース
その他サトシとピカチュウのおっかけ勢力
カスミ(アニポケ) ホウオウ プリン(ポケモン) セレナ(アニポケ) ゴウ(アニポケ)
ロケット団口上 ロケット団復活(?)記念絵 ロケット団ひみつ帝国 首藤剛志 三間雅文 サトシの旅仲間 コミカル団 コスプレ団 そらをとぶ コジ祭 ポケモン機械化 出オチ
アメジオ - アニポケのリブートシリーズにおけるムコニャと同様のポジションに位置する悪役。ただし彼らはムコニャに比べると冷徹でシリアスな面が強く、新主人公の相棒に興味を示せないほど出番とコミカルさは極めて少ない。