「うらら♪」
基礎データ
全国図鑑 | No.0877 |
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ガラル図鑑 | No.344 |
キタカミ図鑑 | No.095 |
ローマ字表記 | Morpeko |
ぶんるい | にめんポケモン |
タイプ | でんき / あく |
たかさ | 0.3m |
おもさ | 3.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | はらぺこスイッチ |
タマゴグループ | りくじょう/ようせい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | モルペコ | モルモット+腹ペコ |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Morpeko | 日本語名の音写 |
韓国語 | 모르페코 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 莫鲁贝可 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 莫魯貝可 | 日本語名の音写 |
ロシア語 | Морпеко | 日本語名の音写 |
概要
ポケットモンスター第8世代『ソード/シールド』に登場するポケモンで、今作の電気袋組に該当する。名前は見た目と設定そのままに「モルモット」+「腹ペコ」と思われる。
ただし目のハイライトの入り方が他のメンバーと異なり基本的に白い丸が中央にある為、並んでいても与える印象は他とは少し異なる。また、後ろから見るとピカチュウの尻尾のようなものが見えるが、コレは単に模様であり実際に尻尾は無い。
今作で初めての登場となる「でんき・あく」の複合タイプであると同時に、電気袋組では初となるフォルムチェンジを行えるポケモンである。
ほお袋で常に電気を生成しており、その際にカロリーを消費するうえ胃袋自体も小さいので、非常に空腹になりやすい生態を持っている。
そのため空腹を防ぐべく、電気でローストしたきのみのタネを携行食として持ち歩き食べている。イラストを見ると腰部分にポケットの役割を成す袋がある事が分かり、そこにタネを入れていると思われる。
ちなみに、大食いな設定に反して剣盾のポケモンキャンプで食べるカレーの量は普通盛りだったりする。
一方、多くの電気タイプのように電気を外部から吸収する生態は無いらしく、たとえ腹ペコの時でも発電所や雷などに興味を示したりはしない模様。
フォルムチェンジ
「にめん(二面)ポケモン」の分類通り、2つのすがたがコロコロと移り変わる特徴を持つ。
大きく印象は変わるが、タイプや性能などは全く変化せず、後述の専用技だけが影響を受ける。
まんぷくもよう
空腹状態になる前のモルペコのすがた。黄色の中心とした体色に、耳から腕にかけての模様がそれぞれ茶色と黒色とそれぞれ異なっているのが特徴。
顔は同じ電気袋組のピカチュウによく似ており、体形的には初期の丸かったピカチュウを彷彿とさせている。
はらぺこもよう
空腹状態が続いた事でホルモンバランスに変化が起こり、姿が変化したモルペコのすがた。
体毛の色が紫色に変わり、目つきが悪くなり、ほお袋に蓄えているエネルギーも電気から悪のエネルギーという全くの別物に変化。
気性も極めて凶暴となり、お腹が満たされるまで手段を選ばず悪逆の限りをつくすという。
色違い
色違いは、まんぷく模様の時は黄色の部分が白くなり、はらぺこ模様はやや青紫色になる。
ゲームでの特徴
ゲーム本編ではライバルの一人、マリィが連れ歩いている姿が印象的で、彼女が5歳の頃、兄に捕まえて貰った付き合いの長いパートナーらしい。
上記図鑑説明や下記アニメの通りモルペコは本来可愛い外見に反し非常に凶暴で、しっかり躾けられなければ共に歩む事など出来ないポケモンであり、その点でもマリィのトレーナーとしての器量が窺え、あるエール団員曰く、悪さをしてぐったりするほど長いお説教を食らった事もあった模様。
ちなみにDLCの導入までは非常に厄介な場所に生息しており、レパルダスとニャイキングの猛攻を捌きながらモルペコを探さなければ行けなかった。その後ヨロイ島が追加され、そこでは安全にモルペコを探す事が出来、序盤から連れ歩きたい人にも安心となっている。
DLC『ゼロの秘宝』の前編・碧の仮面の追加ポケモンとして内定。ただし、登場するのは「バイオレット」のみで、「スカーレット」ではウッウが代わりに登場する。
ストーリーにおいては主要キャラの一人であるゼイユの手持ちとしてオモテ祭り前(2回目戦)から登場。きあいのタスキを持ち物にしており一発では倒せないが、タッグバトルでは頼りになるだろう。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
58 | 95 | 58 | 70 | 58 | 97 | 436 |
素早さと攻撃が高い。特攻も悪くない為、両刀としての運用も可能。
とは言え専用技が物理なので大抵は物理アタッカーになる。
意外にもレベルアップではでんきタイプのわざをあまり覚えず、どちらかと言えば「にらみつける」やら「つけあがる」やら「あばれる」やらとなんとなくあくタイプらしいわざが中心。
わざマシンやわざレコードを使えばでんきタイプのわざも多数覚えられる。しかし、どう頑張っても「ほっぺすりすり」は覚えない。
特性はモルペコだけが持つ「はらぺこスイッチ」。毎ターンモルペコの姿が変化し、まんぷくもようの時ははらぺこもように、はらぺこもようの時はまんぷくもようになる。
カラーリングが大きく変わり、この手のフォルムチェンジにしては珍しく鳴き声も変化するが、能力やタイプなど戦闘にかかわる部分が直接的に変化するわけではない。
特性が設定に直結してるゆえ、電気袋組では唯一隠れ特性が存在しない。
専用技「オーラぐるま」は、まんぷくもようの時はでんきタイプの攻撃技に、はらぺこもようの時はあくタイプの攻撃技になるという変わった効果を持っており、基本的にはこの技ありきの特性となる。ちなみにこの技はダイマックスした際にもちゃんとフォルムに対応してタイプが変わる。
何より威力110・素早さ1段階upと破格の性能を持つ為、メインウェポンはこれでほぼ確定。
ターンごとにタイプが変わってしまう点は時に使いにくく感じる場合もあるが、「まもる」や「みがわり」などのターンしのぎを織り交ぜると多少制御しやすくなる。
他には「サイコファング」をはじめ、「こおりのキバ」や「タネばくだん」、「げきりん」などを覚えることができ、「オーラぐるま」だけでは突破できない難敵にも対抗できる術を持つ。一方で自力で火力を上げる手段に乏しく、等倍相手の戦いになると正面突破は難しい。
補助技もあくタイプに寄った物が多く「ちょうはつ」や「すてゼリフ」等、特徴的な技を覚える。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- コジロウ
- マリィ
漫画版
- マリィ(ポケットモンスターSPECIAL)
番外作品
ポケモンGO
WCS2024の閉会式にて実装が発表された。
こちらも戦闘中、ゲージ技を撃つたびにに「まんぷくもよう」と「はらぺこもよう」が変化する。一度控えに引いてから再び戦闘に出る際は「まんぷくもよう」になる。
種族値があまり高くないのでCPが最大2196までしか伸びない。また、種族値配分が攻撃寄りであるため、スーパーリーグでの耐久力も低い。
しかし、通常技にはエネルギー回収効率が非常に高いでんきショックを覚え、オーラぐるまがとんでもない高性能となっており、物議を醸している。詳細はオーラぐるまを参照。
幸いにも耐久力が低いために対策方法は幾らか存在するが、こんな技性能であるために弱体化調整が入ると思っていたプレイヤーが多かったが、次のシーズンではでんきショックの威力が4に上方修正されたため、なんと強化をもらってしまった。
ポケモンマスターズ
- マリィ&モルペコ
サービス開始1.5周年記念にマリィのバディとして、ダンデ&リザードンと同時実装。
はらぺこスイッチ・オーラぐるまも再現されており、でんき・あくの2タイプの攻撃手段を持つテクニカルバディーズとなっている。
EX強化すると、マリィがモルペコを意識した黄土色のワンピースに黄色のジャケットとブーツ、リボンとリュックは紫のEXカラーへと衣装チェンジできる。
技
でんきショック | 10%の確率で相手をまひ状態にする |
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つけあがる | 自分の能力があがっているほど威力があがる |
オーラぐるま | 自分の素早さを1段階あげる。自分がまんぷくもようのときはでんきタイプで攻撃する。自分がはらぺこもようのときはあくタイプで攻撃する |
ノリにあわせなよ! | 自分の攻撃を1段階あげる。自分の素早さがあがっているときはさらに素早さと同じ分だけ攻撃をあげる。自分がまんぷくもようのときは自分を回復付帯状態にする。自分がはらぺこもようのときは自分の急所率を1段階あげる。 |
バディーズ技
おねんねさせちゃうワイルドボルト |
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自分がはらぺこもようの時はまんぷくもよう、まんぷくもようの時ははらぺこもようになる。相手がまひ状態のときは威力があがる |
パッシブスキル
はらぺこスイッチ | ポケモンが技をつかったあとまんぷくもようとはらぺこもようを切り替える |
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もよう別威力上昇 | 自分がまんぷくもようのときは自分のでんきタイプの技の威力をあげる。自分がはらぺこもようのときは自分のあくタイプの技の威力をあげる |
異常確率上昇5 | 技の追加効果で状態異常にするときの成功率をあげる |
超覚醒(2024年12月追加)
スパイクタウンの新星 | 初めて登場したときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす。味方全員のでんきタイプ+あくタイプの技の威力をあげる |
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大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
期間限定の追加スピリットとしてスピリッツボードに登場。階級は「NOVICE」。電撃強化、時間経過でメタル化の補正が付いたピカチュウと対戦になり、登場アイテムもたべもの関係とモルペコ要素が詰まったルールである。また、ステージの「特設リング」はトレーナーのマリィが挑戦するジムバトルが元ネタと思われる。
アニメ版
アニポケ・新無印編
「モペ!」/「ムカペェーー!!」
CV:大谷育江(ノンクレジット)
新無印21話以降のPVで登場が発表され、第28話『めそめそメッソン』より初登場。そのままロケット団に着いていき、第70話『おねがい! モルペコゲットして!!』の最後でコジロウによって正式にゲットされた。
でんきタイプ、特に電気袋組のポケモンがロケット団の仲間になったのは、アニポケで初めての事(第6期でミミッキュというモドキはいたが)。
詳細は当記事にて
- マリィのモルペコ
CV:山下大輝
第99話『スパイクタウンのマリィ!』でマリィのパートナーとしてのモルペコも登場。ロケット団の個体よりもかなり穏やかな性格として描かれており、腹ペコになって荒ぶる事もなく、ピカチュウと早々に仲良くなった。オーロンゲのバトル中には応援もしている。
なお、はらぺこ模様になったのは公式Twitterのアフターストーリーのみである。(参照)
ミリーファタウンの女の子のポケモンで登場。当初はまんぷくもようだったが、車に驚いたカジリガメに巻き込まれかけたからか「はらぺこもよう」になっていた。
第8シリーズ
- 第19話『マホイップのホント』
試合観戦していた個体と過去回想に登場したモブで登場。
- 第70話『カヌチャンのハンマーは1日にしてならず』
キタカミの里に生息する野生の3匹が登場。ドットのカヌチャンから鉄を奪ったオトシドリの行方をきかれるも知らなかった模様。
- 第75話『託された未来、この世界の輝き』
いにしえの冒険者・ルシアスがポケモン達の楽園『ラクア』について聞き込みをしていた際に、ラクアはおとぎ話であると馬鹿にしていたモブの側にいたポケモンで登場。
ポケモン動画図鑑
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
こちらも15章でマリィのポケモンで登場。
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
ポケモンと初音ミクコラボ内企画『ポケミク応援イラスト「ハロウィン」』において、鏡音リンの相棒として抜擢された。【参考】【鏡音リン(でんき)】
余談だが本プロジェクトにおいて、あくミクのパートナーにタチフサグマが抜擢されてるので、アーティストな兄とアイドルな妹のスパイク兄妹のパートナーが選ばれた事となる。
ポケモンローカルActs
福島県福島市に地域応援ポケモンであるラッキーと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。模様はまんぷく模様。
余談
モチーフはモルモット、及びクロハラハムスターと思われ、名前の由来も『モルモット』+『はらぺこ』から。
カラーリングも両者の特徴を足して割ったような感じである。
更に後者は墓の供えもの等を直立しながら食い散らかし、腹が減ると犬や人間にも襲い掛かる凶暴性を持つなど、モルペコの性質と一致している。
専用技「オーラぐるま」もどちらかといえばハムスターの特徴である。(モルモットは回し車をするほどの運動を必要としない)
また、はらぺこもようの「空腹状態が続いたことで姿が変わった」という設定から、別作品の腹ペコモンスターを連想したプレイヤーも一部でいた模様。
さらに同一人物でありながら、温厚な面と苛烈な面を持っていることや、生息地のガラル地方がイギリスをモチーフにした場所であることを考えると、ジキルとハイドもモチーフの一つだろう。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0876.イエッサン(♂/♀)→0877.モルペコ(まんぷくもよう/はらぺこもよう)→0878.ゾウドウ
関連ポケモン・グループタグ