概要
次世代ガイアドライバーであるダブルドライバーのプロトタイプ。
早い話がスロットが右手側(ダブルドライバーでいうソウルサイド)しかないダブルドライバーで、アルファベットのLに似た形になっている。マキシマムスロットも「W」のマークがないシンプルなもの。
複数が存在し、作中ではシュラウドが制作し鳴海荘吉とフィリップにそれぞれ与えたものと、大道克己が財団Xから奪ったものの最低3つが登場する。
荘吉のものはビギンズナイトにて破損した事が『風都探偵』で判明している。
フィリップに渡ったものは、『小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~』で使用された後に破損した。後に時間はかかったがフィリップにより修復され、TV本編第48話で左翔太郎の手に渡ったことが示唆されている(小説はTV本編終了後に発売されたため、より正確には「翔太郎が受け取ったドライバーと同一であることが示唆されている」と言うべきかもしれない)。
映画でスカルの幻影に与えられ仮面ライダージョーカーへの変身に使用されていたロストドライバーは仮面ライダーエターナルが放ったユニコーンメモリのマキシマムドライブによって破壊されており、上記2つとの関連性や同一性は不明。
TV本編終了後も何らかの理由でフィリップが変身できない時に使われる事があったが、『風都探偵』では翔太郎・フィリップそれぞれ単独の状況でのピンチがあったにもかかわらず使用されておらず、現在これを使用するライダーは(過去回想のスカル・エターナル以外)登場していない。
鳴海探偵事務所にある使用可能な1基は、フィリップによる修復後、彼にしか分からない場所に隠されているとの事。
これはフィリップが帰還したことでダブルが稼働状態に戻ったためそちらで事足りるという判断、そして何よりときめのために一人で無茶をしかねない翔太郎を心配しての行動である。
名前の由来は、メタ的にはダブルドライバーのメモリスロットが片方無いように見えるからだと思われるが、作中設定ではロストドライバーの方が先に開発された為、組織(ミュージアム)から設計図ごと失われた幻のものという意味であることが『風都探偵』にて説明されている。まさにLOST(失われた)ドライバーである。
尚、風都探偵でメモリブレイク機能がフィリップ達が独自に編み出した技法という事が明かされた為、劇場版及び小説版で翔太郎やフィリップが使用した物は、後から新たにメモリブレイク機能をシュラウドにより盛り込まれた新型と思われる
特徴
ロストドライバーで変身したライダーは、マスク、色などの細部は異なるものの、ボディの造形は概ねダブルと共通している。
ガイアメモリを1本しか使わない分、パワーやメモリの組み合わせによる多彩な技ではダブルやアクセルに及ばないが、使用したガイアメモリの特性・性能がフルに発揮されるという利点がある。
ただしこの利点は使用者の適合率に大きく依存しており、それを示すようにいずれの使用者もこのドライバーでの変身に使用するメモリは自身と最も適合率の高いメモリ1つだけに留めている。少なくともダブルドライバーのように同一人物が複数のメモリを変身に使い分ける例は確認されていない。
また、変身者の戦いへの覚悟が弱かった結果、ガイアメモリの特性・性能が充分に活かされていない「弱体化フォーム」とでも言えるような形態に変身してしまったり、逆に適合率が高すぎて能力が極限まで高まった姿に変身した事例も確認されている。
ロストドライバーを使用して変身する仮面ライダー
玩具版
DX版
2010年8月7日に「変身ベルト DXロストドライバー」の商品名で発売。付属メモリはエターナルメモリ。
スカルマグナムの方が『MOVIE大戦2010』の公開に際して半年以上も先に発売されたため、未発売当時はDXダブルドライバーのボディサイドを外してロストドライバーっぽくする猛者もいた。
変身ベルト DXロストドライバー | 商品情報 - バンダイ公式サイト
2019年にはver.20thとして再販。エターナルメモリに加えてスカルメモリが付属している。
基本的にはダブルドライバーと構造は同じ。ボディスロットと結合していた部分は新規造形。
変身ベルト ver.20th DXロストドライバー | 仮面ライダーおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト
ジョーカーメモリはダブルドライバー付属のものを変身音に空白が出る事を承知で使用するしかなかったが、フィギュア王プレミアム8ライダーグッズコレクション2010の付録としてロストドライバー対応のT2ジョーカーメモリが付属。
CSM
2014年発売。変更点はダブルドライバーの項目で。
付属メモリはスカルメモリとエターナルメモリ。
ファングメモリとの同時購入でT2ジョーカーメモリがもらえた。
…しかし、マキシマムスロットに「W」のマークがあったり、
エターナルメモリのシールと端子塗装が公式ページの仕様と異なったりしたため、この二つの再発送が行われるという珍事も起こった。ちなみにこの仕様間違いのエターナルメモリは銀端子であり、偶然とはいえT1エターナルメモリとなっていた。
COMPLETE SELECTION MODIFICATION LOSTDRIVER(CSMロストドライバー)
2022年10月14日、『風都探偵』アニメ化に伴いダブルドライバー、アクセルドライバーと共にVer1.5としてバージョンアップして新たに発売された。今回は前回同様のT2エターナルメモリ、スカルメモリに加え、T2ジョーカーメモリ、エターナルメモリ(Vシネマで登場した試作品)が付属している。
変身音、必殺技音の追加・改修やバックルのベルト帯との着脱ギミック等が付与されている。
ダブルドライバーVer1.5風都探偵 EDITIONに付属するサイクロンメモリ及びジョーカーメモリにはロストドライバーモードが追加されており、ロストドライバーにも対応するメモリとなっている。
COMPLETE SELECTION MODFICATION LOSTDRIVER Ver1.5(CSMロストドライバーVer1.5)
関連タグ
仮面ライダーW MOVIE大戦2010(ビギンズナイト) Zを継ぐ者 AtoZ/運命のガイアメモリ MOVIE大戦CORE 風都探偵
劇場版ボスライダー変身ベルト
アークキバット ← ロストドライバー → ソーサラーのベルト
- 『仮面ライダーW』に登場する変身ベルト一覧