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T2ガイアメモリ

たいぷつーがいあめもり

映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に登場する新型ガイアメモリ。
目次 [非表示]

翔太郎「俺たちのメモリとそっくりだ…」


概要編集

財団Xが開発した最新型ガイアメモリで「T2」とは「Type2」の略であり、ティーツーと略して呼称される。

元々はかつてミュージアムある人物が構想していた物をスポンサー特権で得たデータから勝手に完成させたものである。

 

従来のガイアメモリは同じアルファベットでも複数種が存在する(例えばAならアクセルアノマロカリスアームズ等)ので膨大な本数になっていたが、こちらはアルファベット一文字につき1本なので全部で26本。

 

化石のような外装だったプロダクションモデル(ドーパントメモリ)に対してT2メモリはダブルアクセルの使用する次世代型メモリと同型であり、純正化されたようなクリアカラーの外装となっている(見た目が同じなのは恐らくシュラウド製が大元であるため)。

外観上の違いとしてシュラウド製は端子が金または銀でスイッチが銀色なのに対し、T2は端子は青みがかっており、スイッチはそれぞれのメモリの色のメタリックとなっている(ブラックのT2ジョーカーであればメタリックブラック)。


機能・性質編集

T2ガイアメモリは映画のサブタイトル通りに適合者とそれこそ運命の如く強く惹かれ合う性質を持っており、劇中ではNEVERの面々や翔太郎がそれぞれのメモリと運命的な出会いを果たす。

この性質を利用し、事前に自分の運命のメモリがエターナルであると知っていた大道克己は敢えてエターナルしか強奪せず散らばらせ、宝探しと称して仲間が自分に最も合ったメモリを見つけ出すように仕向けている。

 

一方で適合者と惹かれ合った結果、勝手に体内に侵入してドーパント化させたり、変身したいという衝動を抑えられなくさせるといった危険性も有している。

これでは惹かれ合うというより「メモリに乗っ取られる」という方が合っている感じさえするが、NEVERのメンバーは適合率の高さや元々の体質もあってか自我を保って使いこなしている。

また、勝手に侵入する性質を利用し、メモリを空中に放り投げ、自動的に自身に挿入という方法でドーパントに変身している。

 

互いに引かれ合う特性とドーパントとしての強さが一致するとは限らず、自身の能力を理解し戦略的に運用することが多かった従来の使用者に比べ、単純に暴れるだけで能力を使いこなせていないケースも多い。

本編では非常に強力なドーパントだったウェザーも一般人が変身したT2は多彩な気象能力を使いこなせておらず、呆気なく撃破されている。従来の使用者であった井坂深紅郎はメモリの研究に余念がない上に他のメモリを取り込んだドーピングも行っていたが、当然ながらそうしたメモリ本来の能力以外の強さも反映されない。


次世代メモリというのは伊達ではなく、旧来のガイアメモリではメモリを使うために必要なコネクタ手術をしなくても使用でき、またライダー達が使っているロストドライバーなどの第二世代型ドライバーでも使用できる。ガイアドライバーで使用できるかは不明だが、生体コネクタを通して使う事もできるのでおそらく可能と思われる。

ベルトに対応するためマキシマムドライブも使用でき、従来のドーパントメモリに比べ非常に高い拡張性を持つ。

さらに、従来のメモリに対しメモリブレイクできるマキシマムドライブでT2ドーパントを撃破したとしてもメモリブレイクされることはなく、そのまま排出される。変身者へのダメージはあるが、メモリそのものはすぐに使用することが可能。


単純にミュージアムやシュラウドの同じメモリに比べ変身後のスペックも向上するとされているが、ガイアメモリはスペック数値よりも使用者との適合率や能力理解度の方が重要になる性質を持つため、その点において目立った強化にはなっていない。

しかし、こうした数々の特性により、総合的には従来型を大きく上回っている。


T2エターナルメモリ編集

T2の中でも中核となる特別なガイアメモリ。

やがて「全てのガイアメモリの頂点に立つ」メモリとしてT2より先行した試作品としてT1エターナルメモリと複製ロストドライバーが作られていた。

しかし、別件が切っ掛けで克己とエターナルメモリが出会ってしまい、本来の財団の想定スペックを上回る仮面ライダーエターナルに覚醒。試作品はスペックの超越に耐えられず壊れてしまうが、ロストドライバーはそのまま克己の手に渡り、後のT2強奪事件に繋がる。


その特性はT2以前のガイアメモリは起動できなくなるという、スポンサー特権としても度を越した恐ろしい完全上位互換である。

T2エターナルメモリが破壊されない限り永遠に効力が続いて二度と使えず、仮面ライダーはもちろんのこと、本編ラスボスを含む全てのドーパントも完封する、まさしくガイアメモリの頂点である。


加えて、克己との適合率の高さから発現した新たな能力としてマキシマムスロットが26本に増加しており、それら全てのT2ガイアメモリを同時にマキシマムドライブさせるという常識外れの離れ業まで獲得した。


劇中での活躍編集

映画冒頭で財団Xによって本部にヘリコプターで輸送される途中、傭兵部隊・NEVER大道克己によって襲撃を受け、エターナルメモリが強奪される。

残りのメモリまで強奪されることを阻止するためにヘリが自爆し、25本のメモリは風都中に散らばったが、結果的にはこれも克己が仲間の運命のメモリを宝探しさせるための計画通りであった。


ばらまかれたメモリは多数の一般人を強制変身させ、風都のあちこちでドーパントが同時多発的に出現する事態が発生。

この際、本来は市販されていないメモリ=再登場するはずがないウェザーナスカが出現したこともあり、仮面ライダー達を困惑させている。


また、上述の勝手に変身させる特性により、サンタちゃんウォッチャマンが何も分からないままドーパント化し、クイーンもT2クイーンメモリを使用しかけたが、未遂に終わった。

その他、AKB48所属役者の演じるキャラがAとKとBのメモリを拾うという役者ネタとしての運命のメモリも。

なお、Aはアクセルなのだが選ばれたのは照井竜ではなかった。そのためT2アクセルメモリは照井を選ばずJKにホイホイついていったとか不名誉な形でネタにされる羽目に。実際はメモリと使用者の引き合う性質にも限界はあり、落下地点を中心とした一定範囲内で最も適合率の高い相手が彼女だったといったところだろうか。希少なメモリはそれだけ高水準の適合者も少ないのだろう。


NEVERの宝探しと並行し、その他のメモリを発見させるために翔太郎達を騙した依頼によりメモリの捜索が実施され、紆余曲折を経てほぼ全てがNEVERの手元に渡る。

しかし、数えてみると25本しか無く、最後の1本を探させるために「見つけた市民に10億円払う」ことを宣言(実際には始めから払う気など無い)、これにより市民達が大混乱に陥る。もっとも、市民が持ってくるのはミュージアム製のメモリばかり(そもそも所持自体が違法なのだが……)であった。

最終的に最後の1本思いがけない場所からまさしく運命の切札として発見。これにより翔太郎が最後の1本を届ける形になった。


仮面ライダージョーカーが倒されたことで全てがNEVERの手に渡るが、この際にフィリップが装置「エクスビッカー」を逆流させエターナルの能力を封じ込めたことで、従来型のメモリの機能が復活。

死闘の末に風都を守る風が吹いた奇跡により限界を超えたマキシマムドライブを受け、T2メモリもとうとうメモリブレイクされ失われた(直接的に割れる瞬間が描かれたのはエターナルのみ)。


T2ガイアメモリ一覧編集

※作中にライダーやドーパント態が登場したメモリにはリンクを付与。



T2ガイアメモリの能力編集

ここでは、T2ガイアメモリとして初登場したメモリの能力について解説する。なお、能力の詳細は「愛蔵版 仮面ライダーW超全集」にて判明したもの。


  • キーメモリ

「鍵の記憶」を有している為、「キー」という言葉が重要という意味を持つので解除能力と対象物を探し当てる索敵能力を持つ。

プロダクションモデル(ミュージアムが流通させている一般のもの)は本編で度々モブとして登場している。


  • オーシャンメモリ

「大洋の記憶」から水の弾丸の発射や液状化といった能力を引き出す。

プロダクションモデルが本編最終話で登場し、本編続編にあたるアニメ映画ではついに。生産本数が比較的少ないらしい。


  • クイーンメモリ

鉄壁のバリアを発生させる能力を持つ。女王を守る城塞をイメージした能力なのであろうか?

クイーンの手に渡り本人の意思ではなく、メモリ自体が無理やり挿入させようとした。

プロダクションモデルが「コンプリートセレクション」にラインナップされている。


  • ロケットメモリ

ロケットのように空や宇宙に飛び立つ…のではなく、その原点となった武器としてのロケット発射を行う。

プロダクションモデルが「コンプリートセレクション」にラインナップされている。


  • ユニコーンメモリ

一角獣の力を付与し、パンチ力等の打突攻撃の強化を行う。

プロダクションモデルがVシネマに登場。風都探偵では単体のドーパントではないものの戦闘にも使用された。


余談編集

  • メモリの選定基準

26本のメモリに何の記憶を採用するか決めたのは財団Xの担当人員なわけだが、「他のメモリと比べて強力である」と明らかになっているゴールドメモリ・シルバーメモリからの採用は各一本に留まり、大半がミュージアムが一般流通させている通常のメモリからの選出になっている。

これはT2メモリの「相性の良い相手と巡り合う」という性質を鑑みてそうした強力なメモリ敵対勢力と引き合っても問題ないようにとの措置である可能性が考えられる。


  • T2エクストリーム

Wの使用するメモリでもあり「特定の『地球の記憶』を内包していない」「他のメモリと組み合わせて使い、その力を増幅する」という特殊な位置づけだったエクストリームメモリだが、何故かT2メモリのラインナップに選出されている。

東映の公式サイトである『仮面ライダーWEB』においても「固有の地球の記憶を持たない特殊なメモリとされている」との記載がある(他のT2メモリは「○○の記憶を内包している」との表記)ため、T2版も固有の能力を持っていない可能性が高い。

劇中では26本のメモリを併用できるエターナルブルーフレアという規格外によって普通に運用されているが、本来の想定でどういった運用を考えていたのかは謎。とはいえ仮面ライダー達や裏風都の幹部陣は、メモリを装填できる武器や追加スロットのあるベルトを使用しており、変身用以外の拡張的用途で2本目以降のメモリを使う事も多い。財団X内で同様の利用法が構想されていたとしても不思議はないだろう。


  • T2ナスカ

非常に好相性であると判明している園咲冴子が市内にいたにも拘らず、そこら辺にいた一般市民の下に飛来し勝手に変身させている。そのまま力をまるで使いこなせないずアクセルに瞬殺されており、上述したT2アクセルメモリの件も考えると、やはり「相性による引かれ合い」にも落下地点からの距離的限界があるという事なのだろう。

開発された中では唯一のゴールドメモリでもあるが、当時の担当人員が懸想していた相手と相性の良いメモリであるという点も少々気になるところ。


関連タグ編集

仮面ライダーW AtoZ/運命のガイアメモリ ガイアメモリ AtoZ


財団X ミュージアム(仮面ライダーW)

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