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「さあ、検索を始めよう」
「実に興味深い、ゾクゾクするねぇ」
「僕は人間で!探偵で!そして!!仮面ライダーだ!!!」

演:菅田将暉(幼少期:橋本智哉
CV:内山昂輝(ゲーム「KAMEN RIDER memory of heroez」、アニメ版『風都探偵』)

概要

史上初となる「二人で一人の仮面ライダーの片割れ。相棒の左翔太郎とは「二人で一人の探偵」でもある。
一人称は「僕」(小説版漫画では「ぼく」と平仮名表記)。

記憶喪失者であり、本編開始の1年前「ミュージアム」から救出され、以来鳴海探偵事務所の一員となった。

人物

安楽椅子探偵」で「魔少年」。
口癖は「ゾクゾクするね」(第1話では「ムラムラするねえ」)。

脳内に「地球(ほし)の本棚」と呼ばれるデータベースが詰まっており、これを駆使して事件解決に貢献している。
しかしフィリップ自身の脳では「閲覧」には限界があり、特定の具体的なワードを複数重ねなければ欲しい情報が出てこなかったり、閲覧規制がかけられたり、そもそも彼が閲覧できる情報に上限があったりなど決して万能ではない。また一方で、常人なら大抵知っている「たこ焼き」や「富士山」といった一般的知識を持ち合わせていなかったりする。
白紙の本を持ち歩いており、閲覧している本の中身はこちらの本に映し出される(本が無くても検索は可能だが効率は落ちる)。調べた事柄は、事務所のガレージに設えられたホワイトボードに書き込んでいく。

一度興味の対象を見つけるとそれ以外には見向きもせず、寝食も忘れて検索に没頭するが(翔太郎曰く「知識の暴走特急」)、それでいて、対象の知識を完全に読み終えると掌を返すように無関心になるという極端にマイペースな性格。閲覧した知識を活かせる頭脳は持っているが、世間や常識に疎いため、興味を持った出来事に食い付いては突飛な行動を度々起こす。
理屈っぽい上物言いに割と容赦がなく、他者との共感性が乏しかった(というより育っていなかった)ため、本編開始時は翔太郎とも今一つ噛み合っていなかった。
第1話では鳴海亜樹子のデータを全て閲覧し終えると興味なしと判断したが、彼女がたこ焼きの情報を与えると掌を返すように彼女を「すごい」と評していた(この事から人物に一度、興味を失っても、その後の交流次第で評価を変える事もあり得るというわけである)。

かと思えば、翔太郎たちを家族同然に思っていると発言したり、アイドル・園咲若菜のファンだったりと人間らしい面も少なからず見せる。目上の人には敬語を使ったり、何かをしてもらえば礼を言うなど最低限の礼儀は弁えている。
特に若菜には本人曰く「何故こんなに惹かれるんだろう」という感じであり、若菜がクレイドール・ドーパントに変身しストーカーを倒そうとして戦った時は、手に触れてクレイドールが若菜だと分かった。
若菜にも弟がいると語られていたが…(これについては後述、ただし作品全体のネタバレを含むため閲覧には注意!

「我が家」や「家族」という単語を聞いて動揺した事があり、このキーワードに関しては、記憶を喪失した際の影響か、最初期はそれについて考えようとしただけでフリーズ状態のように失神している。地球の本棚で検索を試みても、自身のそれに関する本はページが破り取られていて読めなくなっていた。

照井竜と同じく精神干渉波を伴うガイアメモリ能力への耐性を持っている。その為、テラーなどの能力を無効化できるが、ライアーのような干渉波を伴わない精神操作能力はやはり照井同様有効。

ミュージアムに狙われていることやフィリップ本人の性格もあり、翔太郎達に比べると外で活動することは少ない。
物語当初は感情が希薄で、浮世離れした所謂変人な部分が目立っていた。しかし精神・情緒面で成長を重ね、理屈だけでは動かない人間らしさを会得していき、翔太郎に最高のパートナーとして強い信頼を寄せていくようになる。

ちなみに正体は後述するが、脳震盪で記憶喪失になる事があり、てれびくんの付録DVD『仮面ライダーW ガイアメモリ大図鑑』ではとある事情で一時的に記憶喪失になった。

容姿

外ハネの黒髪を持ち、右側(向かって左側)が留められている。
基本的には指穴付きカットソーの上にロングパーカーを着用し(ブランドは翔太郎同様『WIND SCALE』)、クロップドパンツを合わせ、地球を模した飾りのついたネックレスを首から下げている。
なお髪留めに使っているのはヘアピン等ではなく文房具のクリップ。色やバリエーションも豊富。

ダブル。
フィリップくん衣装カラバリ


ビギンズナイト(後述)時は髪が留められておらず、上下白の衣服を着用していた。

風都探偵』では同一人物という設定だが、キャラデザを似顔絵にしないという方針から大まかな特徴をそのままに、髪色がサイクロンサイド同様に緑色になっている。

過去と名前の秘密(「MOVIE大戦2010」のネタバレ注意!)

劇場版作品の「MOVIE大戦2010」の第2部「ビギンズナイト」で、第1話冒頭直前の出来事及び彼の過去の一端が明かされた。

とある人物からの依頼で孤島にそびえ立つ高層ビルに潜入した翔太郎と初邂逅。
この時彼は全ての記憶を失っており、「運命の子」と呼ばれ、秘密結社ミュージアム」の管理下で、自分で何も考えることなく言われるがままガイアメモリ開発に利用されていた。翔太郎に詰め寄られた際にはガイアメモリを銃に喩え、「製造側ではなく、使う側に責任がある」と冷淡に語っていた(尤も、彼の言い分も間違ってはおらず、ガイアメモリも使い方次第という考えを実践しているのは他ならない仮面ライダーWである)。

しかし、鳴海荘吉と翔太郎の命懸けの尽力によって救出され、鳴海探偵事務所の一員となった。

また、「フィリップ」という名前は荘吉の愛読するハードボイルド小説の探偵フィリップ・マーロウにちなみ、彼と同じように「自分で考え、自分で決める事が出来るように」と、荘吉がつけたもの(該当シーンでは地球の本棚の中にレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」が確認できる)。
そして荘吉から言われた"自分で考えずに流されるまま生きてきたこと"という自らの罪を償うために、戦っていくこととなる。

ちなみにフィリップはビギンズナイト時・本編第1話冒頭にて、Wへの初変身前に「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」と翔太郎に問いかけているが、これにはビギンズナイト時、ガイアメモリ製造に携わっていたことへの怒りを露にした翔太郎から「悪魔野郎」と罵られたことに由来している。(視聴者からの予想はされていたが、「風都探偵」にて公式で確定することとなった)
その後も時折自らを悪魔と称していたが、最終的には「僕は悪魔なんかじゃない」「僕達は探偵で仮面ライダーだ」と一人の確固たる『人間』としてのアイデンティティを確立した。
(ただ、それでも上述の「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」というフレーズは、フィリップの中で『相棒との絆』の象徴として強く印象付いているようで、本編中でも翔太郎が敵に囚われた第16話、自分が敵に囚われた第46話でも重大局面で、それに因んだ言葉を翔太郎に投げかけている)

先述した若菜の他、『queen&Elizabeth』のエリザベスや『Zを継ぐ者』で登場した禅空寺家の分家筋である禅空寺香澄に好かれているなどモテモテであるが、モデルである禅空寺麗子のマイクロビキニの巨乳姿を見ても、あまりいい感情が湧いてこなかった辺り、色仕掛けの類はあまり効果がない(これは相手の態度にもよる)。

正体

第15・16話の偽仮面ライダー事件にて言及され、第38話にて正式に判明したその正体。

本名は園咲来人(そのざき らいと)
「ミュージアム」の首領である園咲琉兵衛の息子で、冴子若菜の実弟にあたる。シュラウドこと園咲文音は実母。記憶は琉兵衛(正確には当時ミュージアムに所属していた脳科学者・山城諭)によって消されていた。

さらに第45話では、12年前地球意思とのアクセスポイント(通称「泉」)に転落して死亡していたという事実が判明。
そして転落死した彼の肉体は、偶然地球の情報に触れたことによって奇跡的にデータとして再構築された。
つまり現在の来人=フィリップは、「地球の本棚」を素に再構成された、いわばデータ人間である。
劇場版でエクスビッカーの生体ユニットにされた際にはこの特性を利用して、逆にデータを書き換えて抵抗し、T2以前のガイアメモリを再起動できるようにした。


物語終盤、いよいよミュージアムの最終目的であるガイアインパクトの為にテラー・ドーパント戦の敗北が元で拉致され、ガイアインパクトのコントロールプログラムとして若菜に吸収される。
消滅の危機に陥るが、翔太郎によって精神のデータを取り戻し、肉体のデータもエクストリームメモリの効力によって若菜から奪還された。

しかし一時的とはいえ若菜に吸収され、地球の中心に近づき過ぎたことが原因で、彼の体は加速度的に消滅に向かってしまう。
次にWに変身すると消滅してしまうリスクを背負うも、加頭順に拉致された若菜を助けるために最後の変身を使うことを決めていた。
翔太郎は一時は拒むものの、最終的に意を汲んで最後の変身を決行する。
そしてユートピア・ドーパント撃破後、存在強度が限界を迎え、変身解除と共に消滅した。

消滅する前、翔太郎に贈っていたプレゼントの中身はロストドライバーといつも使っていた白紙の本。
そして本の中には、翔太郎へのメッセージが残されていた…


『僕の好きだった街をよろしく

仮面ライダー 左翔太郎!

    君の相棒より』

そして、消滅から約1年が経った頃。
物語後半、エナジー・ドーパントの攻撃から、消えた筈のエクストリームメモリが翔太郎を庇う。
そしてメモリからは消えた筈のフィリップが出現。
1年前、翔太郎が漏らす形で弟の消滅を知った若菜は、地球の巫女としての能力で地球の本棚で手段を閲覧した後「私の決めたガイアインパクト」としてその命をフィリップに譲り渡すことを決意する。
フィリップは事態に一度は戸惑うも、死んでいった両親や姉達と、地球の記憶と直結した場所であるガイアスペースの中で再会・和解を果たし風都を託された。
そして、若菜の身体を代価に再構成されたエクストリームメモリ内のガイアスペースで、人知れず翔太郎を見守りながら地球の記憶から自身の肉体の情報を収集。約1年の時間をかけて肉体を再構築していたのだった。
なお、新たな肉体はデータではなく生身に戻っているが、エクストリームメモリを介してデータ化と再構築を行うことが可能になっていることが『風都探偵』にて明かされている。

二人で一人の仮面ライダーが復活を遂げ、街を泣かせる悪党に、永遠に投げかけ続けるあの言葉を発したところでTV本編は幕を閉じる。

俺…聞いてねぇよお!!



公式外伝小説「Zを継ぐ者

本作の事実上の主人公。
ゼブラ・ドーパント」との戦いの後、夜風で冷えて風邪を引いてしまった翔太郎に代わり、「左翔太郎」を名乗って風都でも有数のリゾート地であるZENONリゾートの創始者である弾空寺惣治(本編1ヶ月前に病死しているが、本当に病死かは怪しい)の父・義蔵を名乗る者が起こす怪事件の調査を開始する。
しばらくはファングジョーカーで戦っていたが、翔太郎の疲労により変身もままならず、ライブモードのズーメモリの攻撃でエクストリームメモリが破損し、ファングメモリも謎のドーパントの介入で活動を停止してしまうというどん詰まりの状況下に追い詰められ、修復されるまでの間はシュラウドに授けられたロストドライバーで仮面ライダーサイクロンとして戦う事に。

なお、本作でのヒロイン兼依頼人は若菜姫ではなく、弾空寺香澄という新規の女性キャラクターで初対面時の印象は最悪であったが、彼女の別荘にある膨大な動植物の資料(フィリップに「何日でも篭れる」とまで言わしめた)を見て義蔵や彼女の風都の自然を大切に思う心に感銘を受けるようになり、事件解決後には和解している。
フィリップの評を信じるならば、香澄は美人であるようだ。

正統続編「風都探偵

復活後も翔太郎の相棒として「二人で一人の探偵」および仮面ライダーとして戦っている。「地球の本棚」による検索も健在。
黒であった髪の描写は漫画化に伴い緑に変更されている。
最悪のm」では、どうもときめと馬が合わず、いがみ合いになってしまう。
後に自身の無自覚な「嫉妬」であることを謝罪し、専用のスタッグフォンを新造してときめに渡すなど、現在は良好な関係になりつつある。

…しかし、「bたちの宝物」では、フィリップの新たな苦悩が描かれ…

余談

  • 年齢は公式で明言されていないが、第45話にて「12年前に5歳」と判明。通算した場合17歳ということになる。
    • あえて明言を避けているのは、一度死亡しているからかもしれない。また、最終2話で消滅から復活までに約1年の空白が生じたため、本編終了後はますます年齢が曖昧な状態になっているが。
  • 本名の"来人"は、仮面ライダーWの右側(RIGHT)を司る事からきている。
  • Wのガジェット開発を手掛けていることからメカニックを兼ねていると思われがちだが、彼ができることは「既存の技術の調整」止まりであり、複雑な機構が組み込まれているドライバーの複製や完全新規のガジェットを開発することはできない。『風都探偵』ではに遠く及ばない自身の技術不足を自嘲している。
  • 演じた菅田将暉は放送開始時点で16歳と6ヶ月13日であり、仮面ライダーシリーズで主人公を演じた俳優としては最年少。但し「単独主人公」の最年少は天空寺タケルを演じた西銘駿であり(17歳と7ヶ月12日)、そこに野上良太郎を演じた佐藤健(17歳と10ヶ月7日)が続く。
  • ファイナルステージ時のキャストトークショーで菅田が語ったところによれば、フィリップの髪留めに文房具のクリップが使われているのは第1・2話時に監督を務めた田崎竜太思いつきとのこと。衣装合わせの段階で髪留めを考えていたとき、資料を挟んでいたクリップを付けてみたのが始まりらしい。放送当時は、撮影時に使ってほしいと多数の視聴者からクリップが送られてきたそうである(収めておくために専用のクリップケースが存在した程)。
  • 翔太郎へのメッセージを本に残していたシーン(第48話)は菅田の発案によるものである。(東映公式サイトにて確認可能)
  • 後年、菅田が明かしたところによると、変身後に倒れるという設定を知り、「これで子供から好かれたり慕われるのだろうか」と不安だったという。ところが当時の子供達の間では、フィリップを真似して急に気絶する遊びが流行ったそうで、親御さんからクレームが来るほどだったとか。
  • pixiv内における彼が登場する作品には「フィリップ」タグが用いられている事が多い為、pixiv内で作品検索をする際には「フィリップ(仮面ライダーW)」のみで検索するより「フィリップ 仮面ライダーW」で部分検索をする方がより多くの作品を閲覧できるだろう。そしてこの「キャラクター名+作品名」で部分検索をかけると、投稿件数は翔太郎よりフィリップの方が多い(本編放送当時から)。やはり魔少年である。
  • 仮面ライダージオウ』と『仮面ライダービルド』のコラボ映画『平成ジェネレーションズFOREVER』に出演を検討しており、オファーをしていたらしい。が、菅田サイドからスケジュール確保上の問題によりNGが出た。劇中、ウォズ地球の本棚に入る描写は、その名残かもしれない。
  • 早瀬マサト氏によって石ノ森章太郎風に描かれた際には石ノ森作品の登場人物「ジュン」がモチーフになっている。


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関連タグ

仮面ライダーW 平成ライダー 
風都探偵

鳴海探偵事務所
左翔太郎 鳴海亜樹子 鳴海荘吉 照井竜 松井誠一郎

園咲家 シュラウド

仮面ライダーダブル ファングジョーカー 仮面ライダーサイクロン

さぁ、お前の罪を数えろ!
 
名探偵

桐生戦兎 - 同じくバディを組んで戦う仮面ライダーの片割れで好奇心旺盛かつ、かつては「悪魔」の異名を取っていた。相方にシステムを製造した件で詰め寄られているシーンがある。とはいえ、フィリップとは明確に異なる点として常識人寄りであるという点が挙げられる。

ウォズ - 同じく本がトレードマークで緑の仮面ライダーに変身する。また、フィリップとは使える理由が違うようだが、彼も地球の本棚にアクセスし、事象の検索ができる。

コスモ(チェンソーマン)- 同じく精神世界に本棚を持つ者。

ヴィクトリカ・ド・ブロワ - 「本」に関連する安楽椅子探偵、特殊な一族の出身、父親が物語の黒幕、その父親と対立する母親に陰ながら見守られている、という共通点がある。

※フィリップとはアプローチは違うが、「自分自身のデータ化によりこの世に蘇った、元・生身の人間」のライダー関係者
広瀬義人 葛葉紘汰 駆紋戒斗 戦極凌馬 ベルトさん(クリム・スタインベルト) 蛮野天十郎 檀黎斗(新檀黎斗/檀黎斗神) 檀正宗 九条貴利矢

志葉丈瑠アラタ桃園ラブ花咲つぼみ:ニチアサ同期の主人公。

門矢士左翔太郎フィリップ火野映司

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