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「理想郷をお楽しみください」

「お前の罪を数えろだと? 人を愛することが…罪だとでも……?」


スペック編集

身長222.0cm
体重111.0kg
頭文字デザイン手を取り合う二人の人間(U)
特色/力人間の生きる希望を奪って自らのエネルギーに転換する、重力を自在に操作する
スーツアクター藤井祐伍

概要編集

財団Xのエージェント・加頭順ユートピア理想郷)」の記憶を内包するユートピアメモリを腹部のガイアドライバーに挿して変身した姿である。


金色の仮面のような部分のある頭部には片目しかなく、マントと軽鎧風の体に左右非対称な見た目の王様っぽい雰囲気をしている。また、立ち姿も凛々しく後ろ手を組んでいる。

携行装備である「理想郷の杖」をふるい、地上の重力を操って敵の自由を奪って地表に叩きつける特異な能力を持つ。


人間から生きる希望(精神力)を奪って自らの身体に蓄えることでエネルギーに転換し強くなり続ける能力を持つ。

生命エネルギーを吸われた人間は身体機能を停止し顔を奪われた状態となってしまう。

また、相手がドーパントや仮面ライダーの場合はこの能力で強制変身解除させた上で、そのまま死に至らしめることも可能。


他に重力引力斥力を自在に操るほか、重力操作を生かした飛行も可能で、近距離~遠距離攻撃も途中で停止・歪曲させ寄せ付けないなどの変幻自在な攻撃・防御が可能な上に速度にも秀でており、アクセルトライアルの高速移動とも互角である。


加えて、加頭はネクロオーバー(死者蘇生兵士)として蘇生されているため素の耐久力も高く、身体能力はさらに強化されている。

更に財団Xで支援している新技術である超常能力を増幅させる細胞処置を自分の体でテストしていた為、超能力兵士・クオークスの持つ様々な超能力(サイコキネシスパイロキネシス)も戦闘時にも使用できる。なお、能力はNEVER由来のものである模様。

その上にウェザー・ドーパントばりに炎、雷、竜巻、地割れなどといった様々な自然現象による属性攻撃を操ることも可能な他、それらをまとったドロップキックも放てる。


弱点

このような強敵のユートピアだが、幾つか欠点も存在する。

  • クオークス能力含めて能力のどれも消耗が激しい。それを賄うエネルギー吸収能力を下記の要因で封じられると、他の能力も回らなくなって一気に弱体化してしまう
  • 希望を奪う為には相手の体に直接触れなければいけず、何かで妨害されたり遮られる等されると失敗する(翔太郎は帽子を間に挟んで遮った)。
  • テラー・ドーパントオールド・ドーパント等と同じ精神干渉波を用いた能力である為、耐性がある人物には効きが弱い。現に照井相手にはトライアルから通常のアクセルに戻す程度の効果しか出なかった。
  • 「生きる希望などない死人」からは精神力を奪えず、実例のNEVERとの相性は相当悪い。
  • 逆に希望が溢れすぎている相手には、吸いきれずオーバーヒートでダメージを負う。

この様に良くも悪くも「相手の希望をエネルギーとして奪う」という能力に頼りきらざるを得ないのが最大の弱点であり、そこを突かれてしまうと一気に崩されてしまう。


活躍編集

第47・48話に登場。TVシリーズの事実上のラスボスを務める強敵。


生身でタブー・ドーパントの光弾を次々受けても平然としながら変身する強さを見せつけた。


作中で加頭が大道克己との戦闘が原因で一度死亡しており、ネクロオーバー(死者蘇生兵士)として蘇生されているNEVERと同類であることが判明。


その目的はガイアインパクトを地球規模で行うことで、ガイアメモリに適性のある人間以外を全て消滅させること。

そのために一命を取り留めた若菜をデータ化して衛星にインストールし、それを元にガイアインパクトを引き起こそうと企む。


若菜と一体化したため地球に近付き過ぎたフィリップが、間もなく分解されて消滅してしまうことを知った翔太郎は動揺しつつも、加頭のいるガイアメモリ生産工場に向かったが若菜を救出する寸前にユートピアが立ち塞がり、立ち向かったアクセルトライアルを圧倒し重傷を負わせた。


その真の目的はミュージアムに復讐することを望んだ冴子のために、ミュージアムの計画を乗っ取って彼女と共にガイアインパクトを成し遂げるための行動。

作中で度々冴子に対し「好きだ」と口にしているものの彼自身の感情が全く感じられないため、彼女は本気にしておらず加頭の好意に気づいたのは48話と遅い。

その目的のために冴子を匿い、それを園咲琉兵衛に知られても平然と振る舞ったうえで若菜をさらうという行動に出る。

しかし、その好意は伝わること無く、妹を利用されることに反発し反抗してきた冴子を殺害したことで最悪の結末を迎えることになる。


Wとの最後の決戦ではサイクロンジョーカーエクストリームを相手取った結果「翔太郎フィリップの最後の戦いに懸ける想い」があまりに強かった為に逆にダメージを受けてしまう。


最後はフィリップ曰く「ヤツに最も効果的な攻撃だ」としてプリズムメモリマキシマムドライブを利用してのエネルギー収束を活用し、ダブルエクストリームと併用して発動したマキシマムドライブ「ダブルプリズムエクストリーム」で体内にオーバーヒート状態でさらに許容量を越えたエネルギーを叩き込まれ変身解除。


しぶとく再変身しようとするもメモリブレイクを合図に死体である故か、加頭も消滅した。


備考編集

ユートピアメモリと加頭の適合率は「98%」という、ほぼ100%といえる驚異的な値を示しているが、加頭曰く「まさに運命」とのことである。


変身時はテラー・ドーパント同様メモリが自我を持つかのように自動的にドライバーに挿入され、周囲の人物や物体は宙に浮き、変身時の青炎と雷撃が発動するとに吹き飛ばされる。

また、精神干渉波系の能力である、能力は強いが消耗が激しい、強いが力を封じられると一気に弱くなり丸腰化など、能力や弱点も似ていたりする。


園咲家の人間でないにもかかわらず加頭は『ゴールドメモリ』を持っているが、財団Xのスポンサー特権によるもの。


デザインが左右非対称なのは「未来的な高層ビル群(デザイナーのイメージする理想郷の象徴)」と「それが崩壊していく様(理想郷は永く続くものではないというデザイナーの認識)」を半々にモチーフとして取り入れた為で、全体のカラーリングである褪せた金色も「少しずつ朽ちてゆく理想郷」のイメージとした色となっている。


一番上の二番目のセリフは冴子を殺し、地面に横たわる彼女の亡骸を前につぶやいたときのもので、加頭が本気で冴子と共に"理想郷"をつくろうとしていたことが解る。


風都探偵編集

リアクター・ドーパント戦にて自身を倒した技であるダブルプリズムエクストリームをWが放つことを示唆するように回想で『W』本編の最終決戦にて翔太郎に啖呵を切られているところのシーンが登場した。

リアクターも「体内に膨大なエネルギーを持つドーパント」であり、ダブルプリズムエクストリームでの攻略が有利な相手というイメージと思われる。


その後の活躍編集

映像作品編集

仮面ライダージオウ編集

最終話にてアナザーディケイドに召喚された怪人の一人として登場。

グランドジオウが召喚したレジェンドライダー軍団のうち、鎧武(パインアームズ)を杖からの波動で撃破するも、オーマジオウに真っ先に敗れる末路を辿った(一応、Wもその場に召喚されていたが、一対一で戦うことは無かった)。


ウォズオーマジオウへの祝辞を述べた際には気だるげに拍手していたり、アナザーディケイドがオーマジオウの力を吸収しきれなかった際には驚いたりと原作を思わせるリアクションを取るなど短い出番ながらも存在感を放っていた。


ゲームなど編集

ナスカ・ドーパントウェザー・ドーパントと比べると出番は控えめ。


ロストヒーローズ2編集

なんと生前に因縁のあった仮面ライダーエターナルとは和解しておりNEVERに協力する財団Xメンバーとして登場。レム・カンナギなど一部の財団X職員やウォン・ユンファのポジションも兼ねていたり、Wの初登場シーンの相手に選ばれたりと中々に高待遇。


働きぶりは優秀であり、マスターガンダムクロスボーン・バンガードゾディアーツなどの他勢力とのコネクションを持つ他、ウルトラマンメビウスウルトラマンティガを捕らえたり、ELSDG細胞などライダーシリーズ外の事象の研究にも意欲的。


その一方で交渉材料として捕らえたアーマードダークネスが暴走したり、ELSが研究所を侵食したり、せっかく作った超銀河王に叛逆されるなど苦労人としての側面も見られるが、どさくさに紛れて目当てのブツは入手したり、マキシマムドライブコンボやレゾリューム光線を直に食らって生きていたりと逞しい。


終盤のハザード・キューブでは最初のボスを務めるが、意思が既にリジェスに侵食されており、ヒーロー達に敗れて退場した。


バトルスピリッツ編集

コラボブースター「仮面ライダー 伝説の始まり」(CB04-027)にて参戦。

レベル2のアタック時効果こそシンプルなコアシュートであるが、自サイドのユートピアが1体につき、相手の手札のカード全てをコスト+2するというシンプルに強い効果を持っている。

神速やマジックなどのフラッシュタイミング効果を封じたりするなどの汎用性の高さに加えて、系統も「冥主」なのでアナザーディケイドの効果でノーコスト召喚も可能。


立体化編集

  • 「ガシャポンカンソフビシリーズEX 仮面ライダーW ドーパントセット1」(2015年12月25日予約開始)
  • 「CONVERGE KAMEN RIDER3」(2016年8月30日発売)
  • 「掌動-XX(ダブルクロス) 仮面ライダー6」(2024年1月8日発売)

余談編集

ガイアメモリのロゴは内包されている『理想郷の記憶』から、人間が手を取り合っているようなデザイン…と思われていた。

しかし、手の部分をよく見ると、親指が二本とも右側にあって手を取り合っているにしてはおかしい。ユートピアのマークは手を取り合っているように見えて実は一人の両手で、一人の人間が左右の手で手揉みをしている様子を表している。


ここからも、この理想郷とは他人と手を取り合っている訳ではなく、一人の人間の独りよがりなものに過ぎないことが分かる。更に言えば、理想郷内ではその作り手=権力者に笑いながら服従しなければならない現実を象徴しているとも考えられ、結局その本質は『特別な力で他者を屈服させる』と言うテラー・ドーパント/園咲琉兵衛と何ら変わらない物である事を窺わせている(※従わなければ恐怖に狂えと言い切れる分、テラーの方がまだ潔い)。

まさに自分達に都合が良い者だけの世界を創造することを目論み、どこまでも独りよがりに「理想郷」を追い求めていた加頭順という人間の本質そのものと言えるメモリである。


また、感情や希望を奪う能力は理想郷から生じた『死んだように生きている人々』などのディストピア的側面から来ていると思われる。

そして同時に上述の希望を奪う能力に頼っているが故のユートピアの弱点も所詮独りよがりな理想郷は常に他人から搾取しなければ回らなくなるという本質を暗に示しているとも言える。


頭部の仮面は左側が欠けて目が覗いているという、左右非対称になっている。これはデザイナーによれば「完璧な理想郷など存在しない」ということの暗喩らしい。これのどこが理想郷なんだという意見も見られるが、ユートピアのデザインを傾けるとビル群をモチーフにしていることがわかるだろう。

また、あのアンちゃんがスカしてるので、変身後もスカしたデザインだろうと思ったとも述べている。


また、仮面ライダーダブルを象徴する「W」というアルファベットは「ダブルユー」が縮まって「ダブリュー」「ダブル」となったものであり、もともとはUをふたつ並べたものがWの語源である。そういった意味でも、彼は仮面ライダーダブルとは因縁深い敵であるといえるだろう。


ユートピアドーパントの変身ポーズは加頭が後ろで手を組むというものだが、これはWの変身ポーズである手を広げるの対になる事を意識して考案したポーズであることがコン・テユ氏のインタビューで語られた。


関連タグ編集

仮面ライダーW ドーパント 怪人

加頭順 財団X


ディストピア ラスボス 隠しボス 真のラスボス

仮面ライダーW_RETURNS


平成ライダーラスボス

スーパーアポロガイストユートピア・ドーパント恐竜グリード



外部リンク編集

仮面ライダーW公式サイトの「ユートピア・ドーパント」

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