【警告】この先は、『風都探偵』第125話「yの魔窟 7/涙」以降のネタバレになります。
「絶対に許さない!」
「! 敵のドライバーを!」
「やめろっ!ときめ────っ!」
(……あっ。…あああっ。…この力は…!)
「思い出した?私も忘れてた…」
「もうただでは済まさないよ。」
「だって……私は、」
「魔女だから!」
<<ジョーカー!>>
概要
ときめがジョーカードーパントメモリとガイアドライバーrexにより変身したドーパント。
かつて裏風都に所属していた頃から変身していたようだが、何らかの要因によりドライバーを失いメモリも一部破損、さらにときめ自身は記憶喪失に陥っていた。
しかし、やっと改心の兆しが見えたばかりの五条一葉を矢ノ神夜一/デス・ドーパントに殺害されてしまったことで失われた記憶がフラッシュバックする。
ガイアメモリとそれの引き起こす悲劇への悲しみと怒りに、フィリップによって限定的に修繕されていたジョーカーメモリが呼応。一葉の形見となったドライバー(※)を使って久々に変身を行った。
※:フィリップが修繕途中のジョーカーメモリを起動した際、ドーパント変身に必要な生体コネクタが無いか亜樹子に確認させている。コネクタがどこにも出なかった事から、ドライバー使いである事の伏線は最初から張られていたと思われる。
外見
黒いボディに複数のボディラインが走っており、装甲や装飾が殆どないシンプルな姿にして、そのシルエットは道化師と魔女が混ざったような物となっている。
頭部は眼も口もないフルフェイスマスクのようになっており、泣いているのか怒っているのか変身者の感情が読み取れない造形になっている。
その身体的特徴や、ドライバー…即ちベルトで変身する姿から、どこか仮面ライダーにも近いスタイリッシュなデザインとも言える。
変身プロセス
裏風都の幹部達同様にメモリのスイッチを押した後、ドライバーに装填する。
稲妻がときめの周りを囲み、道化師の絵柄とジョーカーのマークが浮かんだトランプカードのエフェクトが現れた後、変身が完了する。
能力
翔太郎の所持しているジョーカーメモリと同じく、使用者の感情が放つエネルギーにより性能の上限を超えた力を発揮できるという特性を持つ。
万灯曰く、ときめのそれは翔太郎の次元を超えているとのこと。
事実、翔太郎はただオーラを纏い格闘能力を高めるだけだったのに対し、ときめは(強い思念波を持っていたことも相まって)オーラが身体全体を覆う防護膜としても機能したり、オーラを圧縮して物理的な武器に転換することも可能になっている。
劇中ではデス・ドーパントを圧倒する力を発揮していた上、そのまま連戦でオーロラ・ブラキオザウルス・リアクターの3人がかりという圧倒的に不利な状況でも痛み分けに持ち込んでいる。
しかも恐ろしいことに、これ程の戦闘能力を発揮していながらも、当時使っていたメモリは半壊し1/3の出力しか出せない状態であった。
戦闘手段は高い身体能力を活かした徒手格闘の他、メモリのエネルギーを「切り札」の如くカード状に圧縮し物質化、投擲攻撃や扇状に広げ盾として利用する。
また、大型のカードを作り出して敵を絵柄のように挟み込み、メモリの能力も一切封じた状態で飛び蹴りをお見舞いする技も披露。
クリムゾンスマッシュ以降、シリーズでも定期的に登場する「敵を拘束後、強烈な一撃を見舞う」系譜の技の使い手でもある。
余談
『仮面ライダーW』の劇場版作品『AtoZ/運命のガイアメモリ』にて、Wの基本使用メモリ6種と同じT2ガイアメモリで変身したドーパントが5体(サイクロン、ヒート、ルナ、メタル、トリガー)登場していたことから、「ジョーカーも存在するのでは?」という推測と妄想の元、pixivにもオリジナルドーパントという形で描かれたイラストが僅かながら投稿されていたものの当時はT2版の予想でしかなかったが、時を経てファングトリガーおよびファングメタル同様に、ジョーカーメモリ(ドーパント版)共々公式が追いついた形となった。
関連タグ
風都探偵 仮面ライダーW ジョーカーメモリ
仮面ライダージョーカー:ジョーカー・ドーパントと同じく「ジョーカー」のメモリで変身する仮面ライダー。
果たして、2人はどのような結末を辿るのか…。
ファング・ドーパント:W用と同じメモリを用いたもののうち、現状未登場のオリジナルドーパント。
ジェネラルシャドウ、ジョーカーアンデッド、アルビノジョーカー:「トランプ」ないしは「ジョーカー」の要素がコンセプトとなっているライダー怪人たち。