『Ready』
『Exceed charge』
概要
仮面ライダーファイズの必殺技の一つ。所謂ライダーキックに相当する。
右脚にセットしたファイズポインターから円錐状の赤いマーカー「ポインティングマーカー」を放って目標をロックオン&拘束したあと、強力な跳び蹴りを叩き込む。
破壊力は17t。歴代仮面ライダーの必殺技と比べると控えめ。
チャージ中の肩の力を抜いた状態からキック発動に至る「静」から「動」へのアクション、CGを駆使したスタイリッシュで個性的な演出から評価が高い。
発動モーション
- ファイズポインターを右脚の「エナジーホルスター」にセットし、ファイズドライバーのファイズフォンのエンターキーを押してエクシードチャージ開始。
- 右足に重心を乗せるように深く腰を溜めてエクシードチャージ完了まで待機。
- その姿勢からジャンプして前方一回転し、空中で右足のファイズポインターを敵に向けロックオン。
- 敵にロックオン&拘束したポインティングマーカーに飛びこむように跳び蹴りに移行。その際、足の裏のΦマークが赤く輝く。
- ポインティングマーカーと一体化してドリルの様に相手の体を貫いて通り抜ける。場合によっては粒子化するように相手の体内に突入して画面から完全に消え去ることも。
- 相手を貫通し背後に降り立つと共に、敵にΦのマークが浮かび上がり、青い炎の爆発を起こしたあと、灰化して崩れ落ちる。
以上の流れを基本形とするが、状況や使用者に応じてモーションが多少変化する。時には寝ころんだ状態からポインターを敵に向けロックオンしたことも。
乾巧のエクシードチャージ待機体勢(腰溜め)はファイズの象徴的な仕草として、決めポーズ的な扱いを受けている。
また、初使用時に高くジャンプした際にもフォトンブラッドを使用している描写がある。
木場勇治はジャンプする前にポインターの付いた右足を敵に向けてロックオンしている。
Vシネマ『仮面ライダー4号』では乾巧も木場勇治のように放つシーンもある。
劇中の描写など
メインの必殺技として使用回数が多い反面、劇中で破られる描写も多く、ロックオン前に妨害されたり、受け止められた上でポインティングマーカーを弾き飛ばされて跳び蹴りだけ当たったり、ポインティングマーカーごと叩き潰されたり、直撃したのに耐え抜かれて浮かび上がったΦマークを破壊されることもあった。
ポインティングマーカー自体は、敵を拘束するだけでダメージは無く、生身の人間にも耐えられる。
『仮面ライダー555』に登場する他のライダーが使うライダーキック(ゴルドスマッシュ、ルシファーズハンマー)も演出上の共通点が多いため、協力攻撃にも使いやすく、平成ライダー初のダブルライダーキックおよび史上初のトリプルライダーキックを成し遂げた技でもある。
外部作品での扱い
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』ではディケイドファイズがバイオライダーに対して使用。
バイオライダーのゲル化による攻撃無効化をクリムゾンスマッシュのポインティングマーカー光で拘束して封じ、勝利を捥ぎ取った。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』では2回発動している。
アナザーアルティメットクウガとの戦いで発動し、カブトのライダーキックと同時に繰り出してアナザーアルティメットクウガに炸裂させた。
また、クリムゾンスマッシュとは明言されていないが、オートバジンに乗った状態でクリムゾンスマッシュと同じポインティングマーカーを展開して攻撃する荒業を披露し、ブレイドの繰り出したサンダースペイダーと共に怪人軍団を蹴散らす活躍を見せた。
『仮面ライダージオウ』に登場する仮面ライダーゲイツのファイズアーマーの説明によれば、着弾時に敵の分子構造を分解し、破壊するというとんでもない性質を持った必殺技となっている。同作のアーマーは歴代仮面ライダーの能力を再現するものであるため、ファイズのクリムゾンスマッシュも同様の効果である可能性が浮上した。
また、客演作品においても前述の通りエクシードチャージ時の腰溜めポーズが一種のシンボルとして扱われることが少なくない。『仮面ライダーガッチャード』のスピンオフに登場するファイズの力を借りた形態・エクシードマイティや仮面ライダーレジェンドの変身するゴージャスファイズなど、やはり必殺キック発動時にはこの構えを取る。
クリムゾンスマッシュのバリエーション
強化クリムゾンスマッシュ
アクセルフォームのクリムゾンスマッシュ。
別名は「アクセルクリムゾンスマッシュ」。Webの仮面ライダー図鑑ではこの名称が採用されている。
超強化クリムゾンスマッシュ
ブラスターフォームのクリムゾンスマッシュ。破壊力は30t。
別名は「強化クリムゾンスマッシュ」。Webの仮面ライダー図鑑ではこの名称が採用されている。
バリオンクリムゾンスマッシュ
仮面ライダーネクストファイズのクリムゾンスマッシュ。
CSMにて名称が判明、バリオンは重粒子を意味している。
関連イラスト
関連タグ
ダークネスムーンブレイク:脚本家が同じ作品の色彩が似ている主役ライダーのライダーキック、敵に命中した際に紋章が出現する。
天羽奏:後年の『555』と『シンフォギア』のコラボにてファイズモチーフのギアを装着し、超強化クリムゾンスマッシュに似た(オマージュ?)技「CRIMSON∞METEOR」を使う。
ドラゴンライダーキック←クリムゾンスマッシュ→ライトニングブラスト/ライトニングソニック