「ハァ~・・・これがファイズか・・・」
概要
(以上、身長と体重はテレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より引用)
サボテンの特質を備えた、スマートブレイン傘下のオルフェノク(オルフェノクの姿は第4話のみ登場)。人間態は赤井という名前のガムを噛んでいるガラの悪い短気な青年で、青木(オックスオルフェノク)や緑川(マンティスオルフェノク)と3人で行動し、園田真理が所持するファイズギアを狙っていた。
全身が棘で覆われた外見をしており、棘を発射して相手に突き刺す攻撃手段を持ち、その棘に触れた者は一瞬の激痛によって身体の自由を奪われ、オルフェノクの餌食となるのは必至である。
また、この棘は使徒再生用の触手として自由に伸び縮みさせる事ができ、ガソリンスタンドに立ち寄った際に店員を使徒再生で殺害している。店員は使徒再生後もしばらく生きており、殺害されたにもかかわらず、立ち去っていく赤井らにガソリンスタンドを利用してくれた礼を言って死亡した(ちなみに赤井らは無賃で去っている)。
腕にはトゲ付きメリケンサックを装備している。
第3話で青木がファイズに倒された後、緑川と共に菊池啓太郎(真理からギアを持ち逃げしていたが、変身は出来なかった)を襲撃してギアを奪う。
赤井ファイズ
「威張り過ぎなんだよ、お前」
啓太郎から奪ったファイズギアで赤井が変身した仮面ライダーファイズ。赤井の姿に戻ってからギアを装着して変身する。乾巧と異なり特徴的な変身ポーズは取らない。
この姿で巧・真理・啓太郎を3人纏めて葬れば良かったのだが、日頃から緑川に不満を持っていた赤井は緑川に襲い掛かり、パンチを立て続けに浴びせて殺害(上記の台詞はその際のもの)。その後啓太郎も始末しようとするが、突然出現したオートバジンの攻撃を受けて変身を解除し、ギアを奪い返されてしまう。
最期は巧が変身したファイズと戦い、クリムゾンスマッシュを受けて炎上・灰化して死亡した。
悪の怪人が盗んだ変身アイテムで仮面ライダーに変身するという展開は視聴者の度肝を抜いた。変身アイテムは本物を使用している為、偽ライダー扱いはされない。
巧以外のレギュラーキャラが変身出来なかったのにもかかわらず、ゲストキャラクターである筈の彼がなぜか変身出来ており、これが中盤への伏線になっている。
余談
声と人間態を演じた山崎氏は『平成ウルトラセブン』でセブンに変身するカザモリ・マサキ役で知られており、1話だけではあったが「ウルトラマンと仮面ライダーの両方を演じた役者」の1人になった(他には4人いるが、いずれも演じたのは主要人物)。
スーツは第22話に登場したシーキュカンバーオルフェノクに改造された。
人間体である赤井の名前の由来は『人造人間キカイダー』におけるアカオニオコゼと思われる。同僚2人と異なりキカイダーにサボテンのダークロボットは登場していないが、アカオニオコゼと同じエピソードに登場したカイメングリーンは人間大のサボテンに化けている。この2人もバイオレットサザエを加えた3人1組で活動していた。
映像作品においては数少ない植物モチーフの一体。
他にもラッキークローバー配下のオクラオルフェノクやスマートブレイン社長のローズオルフェノクがおり、強キャラとしての活躍が目立つが、彼らとは違ってそこまで特別な立ち位置にはいない。
突然現れてあっさり死んだエキセタムオルフェノクと比べれば、扱いはまだマシだと言えるが。
ちなみに、トードスツールオルフェノクはあくまで菌類がモチーフであって、植物モチーフではない。
籠のような棘皮の流れで手足にも帯状を巻いてミイラ男のようにし、そのイメージで全身を茶色っぽく汚してデザインされた(『完全超悪』p.143)。
関連タグ
仮面ライダー555 仮面ライダーファイズ オルフェノク スマートブレイン