「ベルトを寄越せ!」
演者:田中仁浩
登場話:第3話「王の眠り」
データ
身長 | 224.0cm |
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体重 | 167.0kg |
特色/力 | 拳状の大型鉄球による強力な打撃 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
概要
『仮面ライダー555』第3話に登場した牛の特質を備えたオルフェノク。
身長224㎝、体重168㎏の巨体の持ち主。とてつもない逆三角形の体型や長い角から一目で悪役と分かるデザインであり、後発の作品に登場する機会も多い。
また角の形が鋼鉄参謀を思わせる。
その巨大な角を使った突撃と、重量3tに及ぶ拳型の鎖付鉄球をナックルダスターとして扱うパワーファイターであり、強力無双の怪腕で敵を粉砕する荒っぽい性格の持ち主でもあり、バイクも熊本空港で若者から無理矢理強奪したもの。
赤井&緑川と組んでいる青木という名前のグラサンを掛けた強面の青年が変身する。園田真理からファイズギアを強奪しようとしたが、主人公の乾巧が変身した仮面ライダーファイズに阻まれる。最初はそのパワーでファイズを圧倒するが、フォンブラスターの連射とグランインパクトを喰らい灰化した…ように思われたが何故か死体は灰化せずに原型を留めていた。そこへ啓太郎が死体を木の棒で突いた事により灰化するという(一応死んでいたとはいえ)何とも締まらない不名誉な形でトドメを刺される事になってしまった。
なお、青木の名前の由来になったのは『人造人間キカイダー』に登場する野牛をモチーフとしたダークロボット・『ブルーバッファロー』からきていると思われる(3人合わせると光の三原色になる)。
3人組の中での立ち位置がどんなものだったかは不明だが、怪人態でファイズを追い詰めたのは彼のみである。
現在までスーツ改造がされていない『555』序盤のオルフェノクであり、下記の通り再登場が多い。
他媒体のオックスオルフェノク
異形の花々
小説「仮面ライダー555正伝 異形の花々」では野良オルフェノクとして登場。公園で木場勇治と真理を襲撃するが、駆けつけたファイズ(巧)に鉄球を斬り落とされ、そのままファイズエッジで滅多斬りにされて死亡した。
ハイパーバトルビデオ
歴代一のおふざけと言われる555のハイパーバトルビデオでは、マンティスオルフェノク&フロッグオルフェノクと組んでなぜか踊っていた。恒例の井上ワープで駆けつけたファイズと戦うが、アクセルフォームに変身したファイズには手も足も出ず、最後はオリジナル新兵器「ファイズサウンダー」の超音波攻撃を受けて三人まとめて昇天(文学的表現ではない)した。
仮面ライダーディケイド
第27話「BLACK×BLACK RX」にて、「RXの世界」で、アポロガイストが門矢士抹殺のために送り込んだ刺客として登場。原作通り鉄球を振り回して暴れ回る。
ワームオルフェノク、フリルドリザードオルフェノクと共に仮面ライダーディエンドと戦うが、最期はディメンションシュートで射殺された。
余談だが『仮面ライダーBLACKRX』には彼や鋼鉄参謀にそっくりな体型のエレギトロンという怪魔ロボットが登場している。
仮面ライダー913
第23話「花形の理想」にて、(吹き出しで一部隠れているが)オックスオルフェノクと思しき後姿が1コマ登場している。
余談
3体同時に出るためシルエットの差異を意識してデザインされ、こちらは大きく見せようとデザインされている。その流れで拳も大きくしたが、不自然にならないように手持ち武器というエクスキューズを加えて表現された。
また、『仮面ライダーX』登場怪人モチーフは1話・2話のオルフェノクのみだったとしつつ、鎖が付いていることから鉄腕アトラスを意識したのでは、と後にデザインを担当した篠原保氏は回顧している(『完全超悪』p.143より)。
現在では『ブルーバッファロー+鉄腕アトラス』が正しいモチーフと言える。
また、バンダイの「怪人シリーズ」から鉄球を装備した姿がソフビ化されており、序盤のオルフェノクでは数少ない『レンジャーズストライク』に参戦した怪人でもある。
関連項目
鋼鉄参謀:頭部の形状、鉄球を使う点がそっくり。
ミノタウロス(仮面ライダーX):公式から発表されるまでは、こちらが元ネタでは?と一部ファンから予想する声もあった。
死神バッファロー:牛で鉄球なライダー怪人。
RGBトリオ:人間態の名前から。怪人態はモチーフとなった動物の名前が「ス」で終わる点が共通。
仮面ライダーバッファ:元号4作目の牛がモチーフの戦士。