村上「いや!滅ぶのは人間の方だ!オルフェノクの王さえ覚醒すれば……世界は我々の物だ」
北崎「そうだ!新しいゲームをしようよ、オルフェノクの王を最初に倒した人が、新しい王になる。どう?面白そうでしょ?」
CV:家中宏(555)
登場話:第47話「王の出現」 第49話「滅びゆく種」 第50話「俺の夢」
データ
身長 | 216.0cm |
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体重 | 149.0kg |
特色/力 | オルフェノクに不死を与える、光の鞭、光弾 |
(出典:テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)
概要
バッタの特性を持つオルフェノクの王で"九死に一生を得た子供"の中に誕生すると言われている。
普段は宿主の影に潜んでおり、オルフェノク捕食の際には宿主の肉体の主導権を握って現れる。
現れた際は青年の姿を取っていたが、捕食を繰り返す内アークオルフェノクの姿に変わっていった。
人類の進化系と言えるオルフェノクだが「進化」が急激なため細胞に負荷がかかっており、普通の人間より寿命がかなり短い。
アークオルフェノクはその問題を解決できる唯一の存在で、オルフェノクから残った人間の部分を取り除いて完全な怪人とし、不死を与える事ができる。作中ではロブスターオルフェノクを不死にした。
『仮面ライダーファイズ超全集 下巻』p.80によれば、流星塾やフレンズホームは、オルフェノクが死の運命から逃れるためにアークオルフェノクを見つけ出すべく設立された施設である。
戦闘力は極めて高く三人ライダーを軽く圧倒する、ライダーの専用バイクを一撃で破壊する光弾、厚さ1.5mの鋼鉄も破壊する握力、自由自在に空中を滑空するマントの様に靡くマフラー、驚異的な跳躍力や空中浮遊能力など、様々な能力を持ち、王と呼ぶに相応しい実力者。『仮面ライダーファイズ超全集 下巻』p.35では「他のオルフェノクをはるかに上回る、驚異的な身体能力を誇っている」と記されている。
完全覚醒の為に他のオルフェノクを喰らい、餌とみなされたオルフェノクは指から伸びる「光の鞭」で化石化され、捕食される。不死の恩恵を受けられるのは王に認められたオルフェノクのみ。ちなみに口腔内は赤く禍々しい空洞のようになっている(ドラゴンオルフェノクを喰うシーンで確認可能)。
そのため反乱の危険も抱えており、王の覚醒を待ち望む「スマートブレイン」社では王を守るため、アークオルフェノクをモデルに(どう見ても顔がカイザ、胸部がブラスターフォームである)三つのライダーズギア(ベルト)が製作された。
仮面ライダーファイズ、仮面ライダーカイザ、仮面ライダーデルタのベルトは本来なら王を守る為に開発されたものである。
「守れるという事は倒す事も出来る」為、ライダーズギアは打倒アークオルフェノクに使われた。
地下施設で宿主である鈴木照夫を体内に吸収し、食い破るように殺害すると3ライダーとの戦闘に突入。ルシファーズハンマーとゴルドスマッシュを同時に食らっても弾き返すパワーを発揮し、腕から伸びる触手でカイザギアを破壊、木場勇治に致命傷を負わせ、光弾でオートバジンを粉砕するが、最後の力を振り絞った勇治に羽交い締めされ、隙を狙ったブラスターフォームのフォトンブレイカーと超強化クリムゾンスマッシュを受けて木場勇治を道連れに爆発。
身体は灰化せずに残り、影山冴子に回収され流星塾で復活を待っている場面で幕を閉じた。
影山冴子役の和香氏によると、該当シーンには直後王が崩れ去り半狂乱になるロブスターオルフェノク…という続きがあったが、オンエアではカットされていたとのこと(公式ムック「555補完ファイル」参照)。
なお、アークオルフェノクの伝説がどのようにして伝えられてきたのかは不明。
オルフェノクの寿命が短い事はスマートブレイン幹部の村上峡児やラッキークローバーも知らず、アークオルフェノクの姿がライダーズギアのモデルになった割に知名度が低い。
伝説を踏まえると先代のアークオルフェノクがいたのか、花形が情報を隠蔽したのか、などが考えられるが、公式には語られておらず謎は多い。
客演
ディケイド以降の映画では再生怪人として登場するが、一般怪人と同等の実力である場合が多い。
「オールライダー対大ショッカー」
大ショッカーの一員。
スクィッドオルフェノクの棍棒でディケイドに挑むも一刀に伏せられてしまった。(movie大戦2010ではゲルショッカーのヒルカメレオンが同じような扱いをされた)
最期はイカデビルと共にFAR三連発の巻き添えを喰らい、ヒトツミやシオマネキングと共に仲良く爆死した。
本作ではスクィッドオルフェノクの棍棒を武器としている。
テレビ本編では復活後すぐタイガーオルフェノクに吸収された。
「スーパーヒーロー大戦」
「スーパーヒーロー大戦Z」
スペースショッカーの一員(たぶん幹部)。
ビートルファンガイア、スコーピオン・ゾディアーツら節足動物と共にヒーローと激戦を繰り広げたが、シャリバンクラッシュで三人纏めて倒された。
「仮面ライダーウィザード」
魔宝石の世界の怪人の1体で、こちらも通常怪人並み(扱いは上級怪人)。
同じバッタ型のオルタナティブ、バッタヤミーと行動を共にする。
リングから抜け出したライダーを倒すために徒党を組んで襲い掛かるが、ウィザードに切り裂かれオルタナティブ共々爆死した。
「仮面ライダー大戦」
ホースオルフェノクと組んで乾巧や草加雅人と戦っているシーンが回想で描かれている。
「ゲイツ、マジェスティ」
アナザーディエンドに召喚される形で登場。同じく召喚されたスミロドン・ドーパントや恐竜グリードと共にゲイツマジェスティに襲い掛かったが、マジェスティが召喚したウイングランサーやゼロガッシャーボウガンモードの攻撃で撃破された。こちらでは再生怪人故の弱体化こそ逃れられなかったものの、同じくラスボスだった恐竜グリードと同時に登場したため、一応ラスボスとしての面子は保たれている。
こちらではクロコダイルオルフェノクの剣を武器としている。
「異形の花々」
未登場。実際にはオルフェノクの王の設定自体が存在せず、必然的にオルフェノクは「滅びゆく種族」として描写されている。
「仮面ライダーアウトサイダーズ」
予告編にてまさかの再登場。
詳細は不明だが、ディレクターズカット版を正史として含まない場合は最終回後に残った遺体が復活した個体である可能性が高い(本作ではスマートブレイン社の存在があるため)。
ゼインを察知しているようで…?
余談
- 名前の由来はarch(大天使の冠詞である"大"を意味する)とark(ノアの箱舟)だと思われる。
- オルフェノクの王であり、オルフェノク存続の鍵を握っているという意味で相応しい名前だろう。
- オルフェノクは死んだ人間が覚醒するが、アークオルフェノクは生きた人間から生まれるので異質。
- モチーフは仮面ライダー。特に、仮面ライダー1号がモデルと思われる(マフラーがそれを彷彿させる)。またラインの様な鱗や肩のパーツ、顔の線がファイズと酷似している。これはモチーフである為、当たり前か。
- この王に仕えるからファイズ達はこういう姿であるというのを逆説的に見せたい、ということで、外見がライダーに似たオルフェノクがラスボスとなった。デザインは巧が変身するオルフェノクのボツイメージをファイズたちに近づけるよう修正したもので、難産だったフォトンブラッドの処理はライダーモチーフということでシンプルですっきりさせるため、線を増やすようウロコ状のモールドになっている(『完全超悪』p.145)。
- 元々は巧が変身する怪人としてデザインされたが、巧のイメージに合ってない事、面白みがない為ボツになったという話もある(『完全超悪』p.143)。どのみち彼の正体はオルフェノクだった。
関連タグ
仮面ライダー555 オルフェノク ライダー怪人 鈴木照夫 スマートブレイン
関連・類似キャラクター
- バットファンガイア:脚本家が同じ作品のラスボス怪人、「怪人の王で幹部怪人から忠誠を誓われている」「主役ライダー達はこの怪人の為に開発された」「最終的には主役ライダーの最強形態のライダーキックを受けて敗北する」など共通点がある。
- 仮面ライダーアーク:脚本家が同じ作品の『アーク』の名を持つダークライダー。
- 仮面ライダーアークゼロ、仮面ライダーアークワン:数字表記の作品の『アーク』の名を持つダークライダー。アークゼロも主役ライダーの最強形態のライダーキックを受けて敗北・消滅している。アークワンもバッタがモチーフの白いラスボスでサブライダーの変身ベルトを破壊している。
- アルティミット・シイング:生物進化の頂点を目指す者のラスボス。
- デズモゲヴァルス:ニチアサ同期のラスボス繋がり。
平成ライダーラスボス
仮面ライダーオーディン → アークオルフェノク → ジョーカーアンデッド