「私の毒をプレゼントしましょう」
データ
概要
敵勢力「ロイミュード」の幹部にして、参謀格たるブレンの怪人態。
外見は、深緑色のボロボロのマントを羽織り、全体的に脳味噌をあしらったデザインの神官のような姿をしている。かなり不気味かつグロテスクな外見であり、大きな頭部が目立つアンバランスが見た目が特徴。
人間態及び怪人態の初登場は2話で、ハートと喫茶店で待ち合わせをし、そのまま重加速を発動して怪人態をハートと共に披露した。
人間態は、深緑色のジャケットを着て眼鏡をかけ、脳をあしらったデザインの指輪を付けた知的な雰囲気の青年。2話でカップルから強奪したタブレットを常に持ち歩き、バーバリーチェック柄のハンカチを愛用している。
バット型ロイミュード003の進化態であり、下級ロイミュード時代の姿は回想や、第0話等で確認する事が出来る。
ちなみにシングルナンバーのバット型の中で、唯一TV本編の時点で固有の進化態を得ていた個体である(005はTV本編の時点では上級には進化せず、007は融合進化態になっただけで最後まで本人は進化しなかった)。
また、覚醒したのはグローバルフリーズ後、プロトドライブがハート・ロイミュードに撃破されてから第1話までの間であり、その為に当初は003の存在を知るベルトさんも「ブレン?敵の幹部か…」と、彼と003が同一人物である事を認知していなかった。
能力
基本的には、参謀格だけあって後方支援を得意としており、膨大な情報が詰まった頭脳で分析や情報収集を担当する。文字通りロイミュードの「ブレイン」と言える存在である。
具体的には、ネットワーク干渉や機械操作に関する能力に長けており、人間態でも眼鏡を叩いただけで周囲にあった一般人のタブレットをハッキングし、ロイミュードの位置情報を読み取るアプリを勝手にインストールして使用するといった能力を見せている。
他にも、そのタブレットに蛮野の全人格データを閉じ込める(そもそも設定では、最初の反乱の後に殺害した蛮野の人格データを、電脳空間に幽閉したのがブレンである)、終盤では情報施設の機械類の能力を吸い取る事で、自身の演算能力を底上げするといった能力も見せている。
しかし、ブレンの最大の特徴は頭部から神経に作用する緑色の猛毒を抽出し、対象者に注入する事ができる能力である。
この毒の問題点は単純な殺傷力ではなく傷を作らなくても対象が触れただけで全身に浸透するその浸透性であり、多重装甲で覆われたドライブに変身していた進ノ介の頭に少量垂らしただけで、ドライブの装甲を貫通して進ノ介の全身に広がり彼を激痛で動けなくさせる程である。
また、マッハが毒液が染み込んだダーツの柄の部分を掴んでキャッチしただけで、毒が装甲を貫通して浸透してきて悶絶と毒の当たり判定も理不尽なまでに凄まじい。
また、この毒は用途に応じて様々な使い方ができ
- 他のロイミュードの記憶を削除したりシステムを強化改造できる
- 逆にプログラムをハッキングして他の改造や洗脳を邪魔できる
- 着火性の毒液を放出して火炎弾として降らせて、内部まで凍結したロイミュードをも瞬時に解凍できる
- 毒を注入した相手に自分の毒を使う能力を分け与える
このように、彼の毒は単なる毒という範疇を越えて異常なまでに汎用性は高く、その汎用性の高さは某インペルダウンの署長や某美食四天王もびっくりなレベルである。毒以外にも電撃を放って攻撃する事も可能で、攻撃のバリエーションは本当に豊富。
幸い毒そのものはマッドドクターの治療で除去する事ができライダーに変身できるような人間であれば即死はしない程度なのだが、それでも常人ならば即死する程の殺傷力はある。
ちなみにチェイスに注入された毒は、チェイスがドライブ・タイプフォーミュラにトレーラーインパクトで倒された際に彼の身体から抜けてコアの代わりに吹き飛んでいたので、どうやら強力な攻撃を受ければ身体から抜ける上に、明確な実体や質量があるようである。
ただし、ロイミュードや機械を強化したり改造して操る能力自体は、メディック・ロイミュードには及ばず、彼女と比べると前述した情報収集能力の方が秀でている。
加えて基本は頭脳派だが、物理的な戦闘力もかなり高く、アイアン・ロイミュードやボルト・ゴーストが脱出できなかったジャスティスケージを、素手で容易く破壊できる程の怪力を誇り、ドライブを見失ったチェイスを彼が錯乱状態だったとはいえ、怒りの攻撃の一撃で変身解除させた程である。
耐久力も10tオモーリでタコ殴りにされた上で、下敷きになっても苦しみながらも耐える等意外に高い。
このように、本編では本人の性格もあって醜態を晒している印象が強い彼だが、その毒を中心とした能力は多彩かつ強力で、まともに戦えば非常に手強い難敵である。実際に進ノ介達からも「厄介な相手」と認識されており、ベルトさんからもハートや001程ではないが警戒されている。
弱点としては本人があまり戦闘を得意としていないので、想定外の事態にはどうも弱く、複数のシフトカーの襲撃に翻弄される等戦闘では詰めの甘い面が目立つ。
また毒が可燃性ということで火には弱いらしく、マッハがマックスフレアを利用して放った反撃を喰らった際には、全身が一気に炎上してかなりのダメージを負っていた。
超進化態
データ
身長 | 200.0cm |
---|---|
体重 | 120.0kg |
特色/力 | 毒を操る能力、念動波による遠距離攻撃 |
第34話の終盤において泊英介を殺害した真犯人であるある人物の比類なき嫉妬心を、融合進化態になる過程で偶然吸収した事で進化した究極態。
このように、超進化したのはあくまで偶然だったので、融合後に分離・覚醒した時は本人も少々戸惑っていた。
進化前に深緑色だった部分と頭部の脳味噌が金色になっているのが特徴で、元々神官のような外見なのでより神々しく感じる。
進化前の能力がさらに純粋に強化され、得意の毒はマッドドクターを使っても解毒不可能な猛毒に強化された。
それどころか、注入した毒を外部から遠隔コントロールできるようになった上に、注入した相手の肌に毒でタイマーを表示させて時限式で対象を殺害する、挙げ句の果てには土に染みこませた毒で身代わり人形を作成して操る等々、最早毒と呼んでいいのかどうかすら謎なレベルの能力になっている。
他にも念動波を操る能力も会得しており、念動波で相手の行動を制限したり、相手にぶつけて爆発を起こしたり、強化された雷撃と念動波を放っての強力な遠距離攻撃も可能。加えてバリア状に展開する事もでき、攻守共に隙がない。
弱点はやはり本人の性格と詰めの甘さであり、第36話ではこれだけの戦闘力を持ちながら、仮面ライダー3人の連続攻撃に翻弄され、最後は3人のライダーキックを連続でくらい敗北し、コアだけの姿になって逃走している。
余談
竹谷隆之氏によると、最初に絵を見せた時に「いいですねーロボガリみたいでー」と言われたとの事。
関連タグ
ロイミュード ロイミュード(バット型) 上級ロイミュード 超進化態
ウヴァ:カラーリングが緑、電撃を使う、小悪党ぶりやネタ要素、マジキチスマイル、コアになっても生き残るなど似ている点がある。一見するとネタキャラに見えるが、本来の実力は驚異的なまでに強い点も共通。
アナザークイズ:脳がモチーフのライダー怪人。
ロイミュードXXX
ハートロイミュード(002) → ブレンロイミュード(003) → ロイミュード004