『SIGNAL BIKE!RIDER!』
「Let’s 変身!」
『MACH!』
「追跡、撲滅、いずれも…マッハ!! 仮面ライダー~~~マッハ!!」
CV:稲葉友
変身者
・詩島剛
概要
フリーのカメラマン・詩島剛がマッハドライバー炎とシグナルバイクを用いて変身する2号ライダー。
白いボディに走る赤いライン、青い目が特徴的。
主役ライダーのドライブが車をモチーフにしているのに対し、こちらはバイクがモチーフとなっており、胸には黄色いマークR-エンブレムが描かれている(ライダーズクレストそのものはドライブと全く同じ)。
右肩の「シグナコウリン」が後輪、マッハドライバー炎がマフラー、右腕の装甲「シューターエクスギア」をフロントガラスとサドル、そして武器のゼンリンシューターを前輪に見立てる事でバイクが完成する秀逸なデザインである。
しかも、触角にマフラーという昭和ライダーを思わせる要素に加え、頭部はヘルメットを、体はレース用ツナギを思わせる造形になっているなど(バイクに乗る人という意味での)「ライダー」を仮面ライダーにしたようなフォルムになっている点も特徴。
昭和ライダーにありがちな同族殺しの性を(ドライブよりも色濃く)受け継いでいるなど、新型システムでありながら古きヒーローの残り香を感じさせる部分がマッハの魅力と言っても過言ではないだろう。
開発者はベルトさんことクリム・スタインベルトの恩師であるハーレー・ヘンドリクソン博士。
劇中の描写から、開発当初はアメリカで活動していた模様。
泊進ノ介が仮面ライダードライブの変身能力を手放して以降はドライバーが幾度も新造されている事もあり、彼を主人公に迎えた外伝作品あるいは彼がドライブ代表として客演する作品が多く制作されている(『仮面ライダーマッハ夢想伝』、『小説仮面ライダードライブマッハサーガ』『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート』、『Over_Quartzer』他)。
公式人気投票 | 26位(757票) |
---|
活躍
『MOVIE大戦フルスロットル』で先行して登場。
ドライブピットに潜入し、破損したドライブドライバーに復旧プログラムを送信して修復した影の功労者である。
第11話でシルエットのみの姿で登場し、巨大スパイダーロイミュード(ボルト・ゴースト)に襲われていた霧子を救出。
第12話からガンマン・ロイミュードたちを追いかけて本格的に登場した。
スペック・戦闘スタイル
身長 | 205.5cm |
---|---|
体重 | 96.6kg |
パンチ力 | 9.7t |
キック力 | 16.7t |
ジャンプ力 | ひと跳び40.3m |
走力 | 100mを2.4秒 |
マッハという名の通り、高速移動を得意としているが、防御力が低く設定されているわけではない。
ドライブが戦況に応じてタイプやタイヤ、武器などを使い分けて戦うのに対し、マッハは専用銃「ゼンリンシューター」を使用した銃撃戦闘がメイン。
ベルトはドライブドライバーのように意志を持ってはいないが、その代わりにAIによる補助機能が装備されている。
身軽さを活かした格闘戦も得意としており、ゼンリンシューターをグローブ代わりにした強力なパンチを繰り出すこともできる。劇中ではドライブの背中に攻撃を当てて飛ばすという使い方も見せた。
また、重加速制御装置NEX-コア・ドライビアのリミッターを解除することでロイミュードと同じように重加速現象を引き起こすことも可能である。
また、ガンマンロイミュード戦では背中からエネルギーを噴射する事で短時間ながら飛行していた。
戦闘能力は設計上はドライブを上回る反面、変身者である剛へかかる負担が大きいため、変身時間が限られている。
ハーレー博士はその負担を改良する研究をしていたが、改良される前に剛は来日してしまった。剛によれば一応以前よりは活動限界時間が伸びてきているらしい。
なお、左手首に装備されたブレス「エヴォルブリミッター」には変身者が肉体を鍛えたり、システムに改良を加える事で活動限界を延長できる設定がある(出典:東映公式「仮面ライダー図鑑」『仮面ライダーマッハ』より)。
オーバーフローを回避するために、頭部のマスクについているイノベイトバイザーをシステムヘルメットのごとく展開し全身の余剰エネルギーを強制排気することが可能(まさしく"仮面""ライダー")。通常は戦闘後に行われる。
ドライブがロイミュードを倒した際そのコアごと破壊されるのに対し、マッハはロイミュードを撃破して出現したコアをその都度破壊している。どうやらプロトドライブと同じくコアまで一度に破壊することはできないようだ(それを補う為の射撃武器とも考えられる)。
詩島剛が派手な演出を好んでいることもあり、変身後には必ず名乗りを入れる(上述の通り変身時間は限られているのだが)。
ロイミュード096との戦いではこの名乗りの隙を突かれて攻撃されたにもかかわらず改めて名乗り直し、その間に逃げられてしまった(本人曰く「俺に隙は無かった」)。そのため、さすがにそれ以降の096との戦闘では名乗りを省略している。
また、初登場時にはアメイジングサーカスを使ってショーまがいのパフォーマンスをしていた。
なお、作中では仮面ライダーバースよろしく、メット内部の様子が描写された事もあるが、公式設定でも「マルチゴーグルアイ」に様々な情報が表示される機能があるとされる。
『スーパーヒーロー大戦GP』では基本形態にも拘らず、加速能力を用いて仮面ライダーファイズ・アクセルフォームと互角の戦いを繰り広げたが、飽きたという理由でファイズが変身を解いたために決着は着かずに終わる。
シグナル交換・タイヤ交換
シグナル交換
ドライブのタイヤ交換とほぼ同様の能力。
シグナルバイクを入れ替えることで右肩のシグナコウリンに標識をイメージしたシンボルマークアビリティクレストが出現(形状も変化)、ゼンリンシューターに特殊能力を付加することができる。
それぞれ名称はコウリンシグナル○○のように変化する。
マッハドライバーのブーストイグナイターを押す事でシグナルバイクに内包された能力を直ちに行使あるいは攻撃の強化を行う(これはタイヤ交換でも同様)。その際は「急に!〇〇!」という音声が鳴る。
なお、シグナルバイクをセットしドライバーを閉めた時には、仮面ライダー1号の変身時に似たSEが入る。
- マガール
シグナルマガールのシグナルバイクでシグナル交換した姿。
弾丸の軌道を自在に曲げることができ、物陰に隠れた相手も攻撃することができる。
- キケーン
シグナルキケーンのシグナルバイクでシグナル交換した姿。
サメと弾丸を合わせたような、某ゲームの敵キャラクターによく似ている姿の魔獣を呼び出すことができる。
- トマーレ
シグナルトマーレのシグナルバイクでシグナル交換した姿。
STOPマークのような形状の、スタン効果を持った防御壁を打ち出す。
人間に発射しても問題はなく、第28話ではシーカー・ロイミュードによって暴れていた市民たちの動きを止めた(複数の対象が隣接している場合、1発で纏めて動きを止められる模様)。
『スーパーヒーロー大戦GP』ではディケイド、アギト、オーズ、フォーゼに使用。フォーゼが妨害用に放ったランチャーまで静止していたあたり、敵の攻撃にも適用される模様。
- カクサーン
シグナルカクサーンのシグナルバイクでシグナル交換した姿。
発射した弾丸を任意のタイミングで散弾のように分裂させることができる。
タイヤ交換
上記シグナル交換以外にも、シフトカーをマッハドライバー炎に装填することでドライブと同様にシフトカーの能力を行使可能。ただし、ネーミングはシフトカーの特徴を表したものとなる。
その際ドライブが対応したタイヤを装着するのに対し、マッハは肩のシグナルが各シフトカーごとにドライブドライバーに表示されるパターンと同じマークに変わる(玩具「TKシリーズ」では実際にドライブのタイヤを肩に装着する形式)。
- モエール
マックスフレアでタイヤ交換した姿。
火炎弾を放つことができる。
- アラブール
ランブルダンプでタイヤ交換した姿。
ドライブ同様ランブルスマッシャーを装備可能で近接戦に特化した形態。
マッハはタイプスピードと同じスピード型であるにもかかわらず、ネクストシステムを採用しているせいか、特に暴走は見られない。
- マゼール
スピンミキサーでタイヤ交換した姿。
ゼンリンシューターからコンクリート弾を飛ばして敵に付着させる。
必殺技
シグナル交換・タイヤ交換で放つタイプの命名法則はキックマッハーの場合はシグナル交換・タイヤ交換名が名前の先頭に、ビートマッハーやヒットマッハーの場合は逆に最後に付けられる。
- キックマッハー
マッハドライバーで発動する必殺技。所謂ライダーキック。
マッハドライバーを操作する事で旋風が発生、マッハドライバーから伸びた炎が色とりどりに変化し、空中で宙返りからキックを浴びせて敵を撃破する。
- キケーンキックマッハー
第16話で使用。魔獣のオーラを纏ってキックを放つが、ハート・ロイミュードには効かず。
- アラブールキックマッハー
第17話で使用。ランブルスマッシャーを右足に装着し、威力の上がったキックマッハーを放つ。
- ヒットマッハー
ゼンリンシューターの射撃必殺技。
基本的にゼンリンシューターにシグナルマッハを装填して発動する。
シグナル交換をしていればその後ドライバーのブーストイグナイターを操作して特殊効果を付与できる。
効果を加えないパターンは『スーパーヒーロー大戦GP』で披露している。
- ヒットマッハーマガーレ
第12話から使用。ブーストイグナイターを操作し、ゼンリンシューターの光弾を任意のタイミングで曲げる(017と018戦で追い打ちに使い、決め手となった)。
玩具CMではゼンリンシューターにシグナルマッハを装填後に、ブーストイグナイターでマガーレの効果を付与。
緑色のカーブするエネルギー弾を発射した。
- ヒットマッハートマーレ
第13話で使用。
ブーストイグナイターを操作し、標識型のシールド弾を発射し、敵の動きを止める。
- ヒットマッハーキケーン
第13話で使用。ゼンリンシューターから光弾を発射後にブーストイグナイターを操作。
弾が小型の魔獣に変化し、巨大化して敵に噛み付く。
ゼンリンシューターにシグナルマッハを装填後、ブーストイグナイターを複数回操作すると魔獣が強化された状態で複数召喚される。
- ヒットマッハーカクサーン
ブーストイグナイターを操作し、ゼンリンシューターから発射した光弾を広範囲に拡散する。
第13話で使用したものはゼンリンシューターにシグナルマッハを装填後に、ブーストイグナイターでカクサーンの効果を付与。光弾の雨を降らせる。
- ヒットマッハーモエール
ゼンリンシューターから火炎弾を発射し、ブーストイグナイターを操作して延焼させる。
第15話でブレン・ロイミュードにダメージを負わせた。
- ヒットマッハーマゼール
春休み合体スペシャルで使用。ゼンリンシューターからコンクリート弾を発射し、ブーストイグナイターを操作して即座に固める。カメバズーカの砲門を塞いでエネルギーの逃げ場を無くし、自爆に追い込んだ。
- ビートマッハー
ゼンリンシューターの打撃必殺技。
基本的にゼンリンシューターにシグナル交換用のシグナルバイクを装填してゼンリンストライカーを回転させて発動する。
そのためドライバー側を操作せずとも効果が直接発動する。特別編ではベルトを操作後、ゼンリンストライカーを回転させて発動していた(装填したシグナルバイクはなし)。
一度シグナルマッハを装填して発動したことがあるが、進ノ介に呼び止められ不発に終わった。
最終話と『シークレット・ミッション type Lupin ~ルパン、最後の挑戦状~』ではドライバーにシグナルマッハを装填した状態で発動。
両者はおそらく装填する対象が異なるのみで技自体は同じと思われる。
『バトライド・ウォー創生』ではゼンリンシューターから光輪を発射する攻撃を見せている。
- ビートマッハートマーレ
第17話で使用。タイプデッドヒートを殴る事で暴走を止めた。
- ビートマッハーカクサーン
第21話で使用。
連続パンチを放ち、宙返りで離脱。
- ビートマッハーマガーレ
『バトライド・ウォー創生』で使用。
ゼンリンシューターで突きを放った後に急カーブする。
- マッハマグナム
『ガンバライジング』で登場したオリジナルの必殺技。その場で力を抜きながら軽く跳ね、着地と同時にいきなり高速移動。一瞬で間合いを詰めて飛び膝蹴りを放ち、相手を吹き飛ばす。そして、吹き飛ばされた方向に高速で先回りし相手をさらに弾き飛ばし、そのまま円周しながらパンチ、キックで先回り→吹き飛ばしを続け、最後は腹部に強烈な蹴りを放ちフィニッシュ。
- ルート・ザ・マッハ
『ガンバライジング』で登場したオリジナルの必殺技。まずは高速で突進してゼンリンシューターのパンチを食らわせる。その流れで今度は相手の腹部に攻撃を叩き込み、空中に吹っ飛ばす。勢いで自身も宙に舞い、回転しながら銃弾を無数に発射。最後に落下しながらトドメの一撃を放ち、相手の爆発と共に着地。
- カクサンリベレーション
『ガンバライジング』で登場したオリジナルの必殺技。ゼンリンシューターから数発の銃弾を放ち、ブーストイグナイターを押して銃弾を大量に拡散させる。相手は銃弾を食らって大爆発。
強化形態
第17話より登場。ドライブと兼用のフォームだが(⇒タイプデッドヒート)、物語が進むにつれマッハの使用頻度が上がり、マッハの強化形態という扱いになっていった。
そして第24話では変身者である剛自身の成長により更なるパワーアップを遂げた。
第46話より登場。仮面ライダーチェイサー=チェイスが遺したシグナルチェイサーを用いて変身した姿。マッハとチェイサーのパーツが混在した姿をしている。
本来シグナルチェイサーはチェイス以外には使用出来ないはずだったが、剛の思いが通じたのかそれを可能とした、まさしく奇跡の変身が生み出した存在と言える。
その為か、公式ではマッハとは別のライダーとして扱われている。
『小説 仮面ライダードライブ』で登場。
シフトバイラルコアを用いて変身した姿。チェイサーマッハより更に融合した風貌である模様。
『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ』で登場。
シフトライドクロッサーを用いて変身した姿。剛とチェイスの合体とも言える更なる新形態。
搭乗マシン
ライドマッハー
マッハの搭乗するバイク。
魔進チェイサーの専用バイクであるライドチェイサーと合体することでライドクロッサーに変形することができる。
動力源はコア・ドライビア-Rが搭載されており、車体前部には砲撃装置『サドゥンイレイザー』が装備されている。
テーマソング
作詞:藤林聖子
作曲・編曲:tatsuo
歌:S.S.P.D. Steel Sound Police Dept.
曲名の読みはそのまま「フルスロットル」。第12話で初使用。
初登場時の派手なパフォーマンスの様子まで歌詞に取り入れられており、1番は剛の表向きの性格である軽薄な印象を与えるが、後半に行くにつれ、剛の内面を連想させる熱い曲に変化していく。
マッハドライバーを思わせるコールもこの曲を盛り上げるファクターである。
レジェンドアイテム
後年の仮面ライダー作品やその商品展開において登場した、マッハをモチーフとしたアイテムやフォームなど。
『仮面ライダージオウ』のライドウォッチの一つで、『Over Quartzer』で剛から常磐ソウゴに与えられるも、フォームチェンジには使われなかった。
『仮面ライダーリバイス』のバイスタンプの一つで、『仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ』で仮面ライダーオルテカが使用したカメレオンゲノミクスが登場した。
余談
- その外見や変身者の名前から「マッハGoGoGo」を連想する人も居るとか。
- なお、シグナルマッハを装填した際の変身待機音や変身音には『レッツゴー!!ライダーキック』のイントロのアレンジが使われている(マッハドライバーのSEも同じ)。デザインも相まってしっかり初代ライダーを意識している。
- 変身ポーズ、開発者の俳優、開発された国など仮面ライダースーパー1のオマージュと思われる点も多い。
- 2号ライダーの冬映画での先行登場は仮面ライダーマジェードまで9年の間を挟むことになる。
- チェイスを主役としたエピソード『仮面ライダーチェイサー』で共演した仮面ライダーアクセルとは脚本家が同じ作品のバイクがモチーフの2号ライダーである繋がりがある。
- バイクがモチーフのライダーは他には仮面ライダーレーザーがいる(複合形態やフォームチェンジなども含めるとサメバイクフォームやブーストフォームも存在する)。
- 因みにレーザーとは軽薄に見えて実は友情に厚い人情家、友人を失った過去を持つ、死亡した事があるという共通点もある。
- 姉がいるライダーである仮面ライダーゼクロスとは『バトライド・ウォー創生』では固有の掛け合いがある。
関連動画
関連タグ
仮面ライダードライブ ドライブサーガ 小説仮面ライダードライブマッハサーガ マッハ夢想伝
シグナルバイク マッハドライバー炎 ゼンリンシューター ライドマッハー
○号ライダー
ドライブ(1号) → マッハ(2号) → チェイサー(3号)