魔進チェイサー
ましんちぇいさー
「仮面ライダー……か。俺の仲間を殺ったな?」
ベルトさん「この男……まさか!?」
『You break hazard.』
『Break Up……!』
「俺は魔進チェイサー。ロイミュードの番人……同時に、死神だ」
CV:上遠野太洸
キャラクターの詳細はチェイスを参照。
死神の異名を持つロイミュードの殺し屋・チェイスが専用のアイテムである「ブレイクガンナー」を用いて変身する姿。
ロイミュードの進化の邪魔をする敵を排除し幹部の意に反した目に余る行動をするロイミュードを破壊=処刑する、文字通り「ロイミュードの番人にして死神」である。
ただしメディックに洗脳改造されるまではロイミュードは破壊したとしてもコアを回収し「再教育」する役割を担っており、一概に「死神」とはいえない。故に洗脳されただロイミュードを破壊=抹殺するだけになったチェイスに対し進ノ介や霧子も嘆いていた他、さらなる処置を施されたことで「死神」が出来なくなりメディックがその役割(ロイミュードの抹殺)を受け継ぎ自身とチェイスを同一視するような発言をした際は、進ノ介は激昂しメディックの事を「死神ではなく悪魔」と評した。
バイクのパーツがバラバラにくっついた骸骨のように見える外見をしており仮面ライダーのような複眼を持つが、右目は隠れているのが特徴。
胸部のエンジン「コア・ドライビア-0」を高稼働させることで重加速を引き起こす事ができ、さらに後にメディックの改造によって地面を殴る事で、紫色の超重加速のエネルギーを一定空間内に発動できるようになった。
その正体は、かつてロイミュードが戦ったプロトドライブを解析しそれを基にロイミュードのボディや技術を融合して開発された戦士であり、それ故にシステム的にはロイミュードと仮面ライダーの中間に位置する存在にして、チェイスのもう一つの怪人態に相当する姿である。
また、プロトドライブのバイクを改造した専用バイク・ライドチェイサーに乗っており、そのバイクの運転テクニックも相当なもので、泊進ノ介曰く彼をカーチェイスで振り切るのは困難だと言わしめる程。まさしく「チェイサー」。
さらに本人が「俺も強化ロイミュードだ」と言っている通り、魔進チェイサーは強化ロイミュード態にあたる(実際に、魔進チェイサーの装甲が強化ロイミュードの体組織サンプルとして使用できた)。より正確に言うなら、チェイスの正体=プロトゼロの身体に強化ロイミュードの装甲を纏って戦うと考えれば分かり易い。つまり、事実上この魔進チェイサーこそがプロトゼロの進化態に相当する姿だと言える。
実際に、Vシネマでは超進化態に相当する姿である超魔進チェイサーに強化変身している他、チェイスがプログラムを改竄されて仮面ライダーに変身できなくなった際も、魔進チェイサーには問題なく変身できたりと、魔進チェイサーが彼の進化態でもある事や、仮面ライダーとは異なる存在である事が改めて描かれている。
ちなみに下記する魔進チェイサーの装備は、ブレンが開発・改造したものであり、ネオバイラルコア同様にロイミュード001や蛮野天十郎が関わっていた可能性もある。
ブレイクガンナー
チェイスのメイン武器及び、魔進チェイサーへの変身アイテムである拳銃型ガジェット。手でマズルの部分を押し込む事で「Break Up……!」の音声と共に変身する。
近接戦闘用の「ブレイクモード」と遠距離攻撃用の「ガンモード」の2種類のモードを持ち、変身時同様マズルを押し込む事で切り替えられる。また、上部の 『バイラルランディングパネル』にバイラルコアやシフトカーを装填する事で、それぞれに応じた武装や能力を使用できる。
第21・22話では、超重加速を発生させるのにも用いている。
ちなみに、敵怪人側のキャラクターの武器であるのにも拘わらず、バンダイからは「変身拳銃DXブレイクガンナー」という商品名で発売されている。
チェイサーバイラルコア
第5話でハートからチェイスに直接手渡されたチェイス専用の3つのバイラルコア。通常のバイラルコアとは異なり、メインカラーが明るい銀色になっているのが特徴。
武装チェイサーの装備を使用するのに使用する他、シフトカーのように自立して動く事も可能で敵を偵察する用途でも使用される(第21話でバットバイラルコアに飛行能力も確認されている)。
第46話での対ゴルドドライブ戦では、チェイサーマッハとなった剛の援護に登場してシグナルチェイサーと融合して強化した。
前述したドライブのシフトカーに相当する専用アイテム・チェイサーバイラルコアを、ブレイクガンナーに装填してノズルを押す事で、「チューン チェイサー○○」の音声と共に武器が装備されて完成する強化武装形態。
ドライブにおけるタイヤ交換に相当する能力であり、強化武装した状態はいずれも「武装チェイサー○○」という名称となる。
切り替えを行う時は、同一の武装が変形してそれぞれの形態に変形し、武装は背中の「サーキュラーダイナミクス」にあるコネクターと接続され、ここからエネルギーが供給されている。
それぞれの状態でブレイクガンナーのマズルを押し込むと必殺技が発動し、必殺技名は「エグゼキューション○○」となる(例:「武装チェイサースパイダー」→「エグゼキューションスパイダー」)。
ファングスパイディー
チェイサースパイダーバイラルコアを使って装備する、超硬化金属を削りだして作られた蜘蛛を模したクロー型の武器。
クローの先端でエネルギーをスパークさせ、刺した敵を内部から破壊する事が出来る。盾として使う事も可能だが、パワーで勝るタイプワイルドダンプの必殺技は防ぎ切れなかった。
必殺技は「エグゼキューションスパイダー」で、先端にエネルギーを纏わせ、それを飛ばすかそのままぶつける。
ちなみに大きさは異なるが、「重甲ビーファイター」に登場するライバル戦士ブラックビートの使用武器「スティンガービュート」とよく似ている。
テイルウィッパー
チェイサーコブラバイラルコアを使って装備する、特殊な液体金属によって作られたコブラを模したムチ型の武器。
硬度を自在に変化させる事ができ、相手に打撃を加えたり巻き付けて締め上げるなど多彩な攻撃が可能。
必殺技は「エグゼキューションコブラ」で、チェイサーの腕から分離し、まさに蛇の如く相手に何度も襲い掛かる。
ウィングスナイパー
チェイサーバットバイラルコアを使って装備する、蝙蝠を模した弓型の武器。
高密度のエネルギーニードルを射出して攻撃する。さらに装備を背中に戻す事で、ロイミュード(バット型)が持つものと同型の翼を展開して飛行する事も可能。
必殺技は「エグゼキューションバット」で、背中に装備して加速しながらのキックを相手に放つ。
ブレイクガンナーの玩具CMでは、劇中未使用の射撃タイプも披露している。
エンジェルが与えたライノスーパーバイラルコアを、ブレイクガンナーに装填する事で強化変身した姿。
ロイミュードの超進化態に相当する姿であり、チェイス曰く仮面ライダーと同格以上の高い戦闘力を誇っている。
詳細はリンク先参照。
ブレイクガンナーはライダーのシステムを使って作られた為、シフトカーの能力も使用する事ができ、第5話ではマックスフレアを奪って火炎弾を発射する能力を見せた。
第21話では、メディックによって洗脳されたタイヤ交換用のシフトカーから、バーニングソーラー(太陽エネルギーを射出する)とファンキースパイク(棘を連射して攻撃する)を使用している。
逆に第16話ではこの互換性を逆手に取られ、デコトラベラーが自ら装填してきた事で演歌演出に巻き込まれてしまい、感覚を狂わされて一時的に行動不能になった。
第23話では、詩島霧子がマッドドクターを装填し、重傷を負っていたチェイスを治療するのに使用している。
第30話では、チェイスがシフトスピードプロトタイプを装填する事で蓄積されていたデータを読み取り、自分の過去をビジョンとして投影している。
仮面ライダーチェイサーに変身するようになってからは、長い間登場していなかったが、第45話でゴルドドライブの攻撃によってマッハドライバー炎が大破してしまった事からこの姿に変身する。
終盤に行われた「ライダーグランプリ」に刺客として登場。
放送中の作品の幹部が春のスーパーヒーロー大戦シリーズに出るのは、シュバルツ将軍に続いて2人目である。
ライドチェイサーを駆使してドライブを追い詰めるものの、ドライブに加勢すべく乱入してきたRXのライドロンの猛攻を受け、あっさり退場してしまった(その後の生死は不明)。
なお、ショッカーの手下になっていた事から、恐らくロイミュードもショッカーの軍門に下っていたと思われる。
「仮面ライダーと一緒にするな。俺は死神。仮面ライダーなど凌駕する!」
EP47より登場。
「仮面ライダーのいない世界」から出現(ウォズによると、ソウゴがドライブウォッチを継承していた事により、仮面ライダードライブがいない状態でドライブの歴史が解放された為、チェイスを始めとするロイミュード達も倒されなかった事になっており、今回現れたチェイスはマッハこと詩島剛の事も知らなかった)した為、 仮面ライダーチェイサーではなくこの魔進チェイサーの姿で登場する。
ライドウォッチの破損によって各ライダーの歴史が開放され、世界の破滅が進む中で下級ロイミュード(ナンバーなし)や初級インベス、マスカレイド・ドーパントらを率いて出現。その場で別の怪人と戦っていたゲイツとウォズに立ちはだかる。
重加速やデッドリベレーションを披露しながら両者を翻弄し、原典からでは考えらない程の謎の異常に強大な力で、ゲイツリバイブ疾風とウォズギンガワクセイフォームを変身解除に追い込んでいる(とは言え2人はボロボロになっている訳ではなく、無限に再生する怪人達との戦いで消耗していたのもある)。
本編同様に「仮面ライダー」に対して明確な敵意を表しており、それは生身のゲイツに向かって殴りかかる程である。しかし「仮面ライダーは抹殺する」という彼の理念に対し、ゲイツは「存在しないはずの仮面ライダーが何故敵になる!?」と事実と理念の矛盾を指す(ウォズ曰く、「時空の乱れが進んでいる」との事)。
その問いにチェイスは何も答えられず、直後にゲイツの発した「詩島剛」という言葉に反応し、あるはずのない記憶が蘇り、悶え苦しむ事となる……。
テレ朝公式サイトでは「ロイミュード」の項目内には魔進チェイサーの姿は見られず、単独で項目が設けられている。「『仮面ライダーBLACK』におけるシャドームーンのような敵サイドの仮面ライダーポジションなのではないか」という見方も当初はあったが、後に「仮面ライダーに近いロイミュード」という存在に区分されている。
『ジオウ』EP47に登場した際、「ライダー不在のドライブの歴史」からの出現とあったが、これに則って考えると先代ドライブのチェイスはドライブにならず、グローバルフリーズでロイミュード達と戦ったという事実はなくなり、それでいて彼は心優しいロイミュードだったという事になる。
そうなるとグローバルフリーズでハートに敗れてブレンに記憶処理されたという事実もなくなり、魔進チェイサー誕生には繋がらない。
これについては、ゲイツが指摘した仮面ライダーという存在に対する認識の矛盾と同様、時空が乱れたことによりあり得ない事象が起こっていると推測できる。
史上初の最序盤から登場する仮面ライダーではないライバル戦士(所謂擬似ライダー)。
他には『仮面ライダービルド』のナイトローグとブラッドスタークや『仮面ライダーガッチャード』のヴァルバラドが同様のポジションにあたる。
後に「魔進」の名を持つスーパー戦隊が制作・放映されており、上遠野氏も反応している。
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