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この時、俺はまだ知らなかった。凍りつく時間の中でただ一人、世界を救うために立ち上がった戦士がいたことを。泊進ノ介

「名乗る必要はない。これから倒す相手に」

「人間は...俺が...俺が守る」

CV:上遠野太洸カウントダウンtoグローバルフリーズ)、遠藤大智(ドライブサーガ)

スーツアクター:今井靖彦

概要

物語から半年前のグローバルフリーズ勃発時、重加速の中で身動きがとれなくなった人々をロイミュードの魔の手から救った偉大な戦士の俗称。

体を「光の繊維」にしてしまうロイミュードから詩島霧子を救ったのも彼である。

彼とシフトカー達の活躍により世界各地のロイミュード達は一掃され(小説版の年表によるとロードウィンターの力で海を凍らせて移動していたとのこと)、グローバルフリーズも終結。

しかし、プロトタイプであるが故にロイミュード達のコアを破壊するには至らず、後に復活して上級ロイミュードへと進化を遂げたハート・ロイミュードとの戦いに敗れて戦死してしまったと本編第3話でベルトさんが語っている。

この出来事以来ロイミュード達は彼の事を自分たちの宿敵として認識し、以後仮面ライダーと呼ぶようになったという。

外見や能力

身長194.0cm
体重114.0kg
パンチ力4.1t
キック力5.9t
ジャンプ力28.0m
走力6.1s/100m (加速時2.1s/100m)

その姿はドライブタイプスピードに酷似しているが、頭部のアンテナにウイングは無く、胸部シェイクダウンカウルに装備されているのもメカニカルな内部構造がむき出しの未完成タイヤ「アーキタイプギア」。

また、試作型だけにボディカラーはでラインはなどの違いがあり、このカラーリングはプロトドライブを研究して造られたといわれる魔進チェイサーにも見られる。

変身に使用するシフトカーの「シフトスピードプロトタイプ」も同様のカラーリング。

シフトブレスにはシフトカー以外にもバイラルコアも装填可能でロイミュードの記憶データを復元して読み取り記録映像を空中に投影可能。

胸部のエンジン「コア・ドライビア-0」はロイミュードの重加速を打ち消す能力を備えている。後に魔進チェイサーにも搭載され、こちらは重加速を引き起こす為に使用されることとなった。

劇中での活躍

本編開始前に既に故人となっているため、劇中では回想シーンのみの登場であったが、前日譚である『カウントダウンtoグローバルフリーズ』ではその活躍が語られた。

グローバルフリーズ勃発前に行動を開始したロイミュード005に記憶と姿をコピーされた上に命を奪われかけていた犯罪心理学者の西堀光也を救出し、そのまま005との戦闘に突入。

一進一退の攻防を繰り広げるが、シフトカーの加速能力を使って優位に立ち、最後は必殺技で005を撃破した。前述の様にコアを破壊する事は出来なかったが、005の肉体を形成していたバットバイラルコアを入手。シフトブレスに装填し記憶データを読み取る事でロイミュード達の人類に対する一斉蜂起の情報を計画が実行に移される前に手に入れる事が出来た。

そして自らはシフトカー達と共に出撃。人類の自由と平和を守るため、孤高の戦士は走り出した。

通常技

  • 連続パンチ

タイプスピードと同様、ドライブドライバーのアドバンスドイグニッションを捻り、シフトレバー3回倒し「スピ!スピ!スピード!」の電子音声とともに発動。

高速で相手に急接近し連続でパンチを叩き込むというプロセスはタイプスピードと共通するものの、

  • 胸部にあるのが未完成タイヤのパーツなので高速回転しない
  • なので接近方法がスライディングではなく走行
  • パンチ時にメーター状エフェクトが出現しない

といった違いが見られる。

なお、第1話でタイプスピードが同様の技を発動した際には初変身の直後で手探り状態であったためかレバー操作は比較的慎重におこなわれていたが、プロトドライブは事前の訓練が十分だったのか手慣れた様子で極めて素早く操作・発動している。

必殺技

タイプスピードのスピードロップと同様、ドライブドライバーのアドバンスドイグニッションを捻り、シフトブレスのイグナイターを起動、シフトレバーを倒し「ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!」の電子音声とともに発動。

敵の攻撃を弾くことが可能な鮮やかな色彩のエネルギーフィールドを身に纏って上空へと跳躍・浮遊し、目標の高度で素早く姿勢を転換後、強力なキックを一直線に叩きこむ。

トライドロンを伴わないため、反動を利用した連続キックではないという点がタイプスピードとの最大の違いといえる。

また、プロトドライブの性能ではロイミュードのコアを破壊できなかったということはTVシリーズで既に語られていたが、この技で005を撃破した際にベルトさんは「やはりコアは破壊できない、か…」と呟いているため、この時点に至るまではまだ確証がなく、僅かな可能性に賭けていた部分もあったものと考えられる。

コアを破壊できるだけの出力はこの頃から有ったようだが「デモレイトグローブ」と「アーリィブーツ」のエネルギーロスが大きく、目標値の7~6割程の攻撃力しか出せていないらしい。

※ ただしボディを完全破壊、バイラルコアにも損傷を与えており、先述のとおり活動開始直後の下級ロイミュードを駆逐する分には問題ない威力を有している。

搭乗マシン

  • バイク型のマシン(仮)

第1話の回想で使用しているマシン。主に移動手段として使用していたようである。

後の愛車の原型と思われる。

なお、色が一致しているプロトトライドロンはいかにも彼のマシンらしいフォルムだが、敗北後に開発されたもので彼のマシンではない。

正体

第14話でついにブレンの口からチェイス(=プロトゼロ)の正体がかつてのプロトドライブだったことが語られた。

前述の「カウントダウンtoグローバルフリーズ」で上遠野氏が声を演じているのはこれを示唆していたことになる(上遠野氏も声を当てた時点ではプロトドライブ=チェイスとは知らなかったらしい)。

後の第15話では前述のグローバルフリーズ後に復活したハートとの戦いで敗北した後にブレンに記憶を消去され、ロイミュード側の戦士である魔進チェイサーとなった事が語られた(ただし、この時の記憶消去は完全に行う事が出来なかったようであり、クリム・スタインベルトと思われる人物から受けた『人間を守れ』という命令が深層心理に残っていた為、チェイスは無意識下で人間を犠牲にする事が出来なかった)。

ベルトさんはプロトゼロの姿やナンバーに心当たりがあった事からプロトゼロはクリムがドライブシステムを使用するために造ったサイバロイドである可能性が高く、チェイスの姿に反応を示さなかったことからクリムは彼に人間態を与えていなかった可能性も高い。

シフトスピードプロトタイプは第26話でハートからチェイスに返却され、第29話の時点でりんなによって修復されている。

そのため正規装着者のチェイス、もしくは現ドライブ装着者の進ノ介が変身すること自体は可能と思われる。

仮面ライダーの試作型

仮面ライダープロトタイプは過去にもイクサバースなどサブライダーでしばしば存在したが、主役ライダーに機能の劣る試作型が存在することは初となる。

ただし、主役ライダーの試作品自体はダークカブト小説仮面ライダークウガクウガ・プロトタイプが存在する他、主役ライダーがシステム1号機ではないことはファイズブレイドキバWなど過去にも少なからず存在する。

そして再登場

2016年4月20日より発売されたVシネマ作品『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』の過去回想シーンにて再登場。

なお、Vシネマのベルトさんのセリフによると、その気になれば仮面ライダーチェイサーとなった後のチェイスも変身できるようだ。

余談

プロトドライブのスーツは現在判明しているだけでも合計で7回とあのバラゴンに匹敵するほど何度も改造されている。

以下、改造された順番とそれぞれの登場した作品。

ちなみにファイナルステージに登場した超デットヒートドライブは新造のスーツである。

超スーパーヒーロー大戦』に登場したダークドライブや仮面ライダーハッタリのブーツとグローブが再びプロトドライブから改造されたものなのか不明。

なお、NHKの「全仮面ライダー大投票」では正規ライダーであるにもかかわらず、投票対象からハブられるという扱いを受けた。この投票では所謂フォームチェンジの投票枠はないのでドライブと同一ライダーにカウントされたとも解釈できるが、本来はプロトドライブとドライブは同じベルトを使用しているだけの全くの別存在である(公式図鑑でも別カウント)。

一方で同じプロト系の仮面ライダーバース・プロトタイプは普通にバースと別カウントとなっている。

「シークレット・ミッション」の投票ページがないとはいえ、プロトドライブの初登場はテレビシリーズである為、そちらで投票枠を儲けても良かった気がするのだが…。

お馴染みソフビのライダーヒーローシリーズ、タイヤ交換シリーズ、S.H.Figuarts、仮面ライダードライブ ドライビングアクション3、SHODO-X 仮面ライダー15と立体化の機会がかなり多い…が、ドライビングアクションの後継枠にあたる装動シリーズ(厳密にはそのハイグレード版であるSO-DO CHRONICLE)では立体化されておらず、スーツの流用先であったゴルドドライブが立体化された。

ガンバライジングではND2弾から参戦。

ND3弾まではガンバライジング参戦キャラの中で唯一セリフが収録されていなかったが、ND4弾から収録された。因みにライダーシップでは魔進チェイサーや仮面ライダーチェイサーとは別扱いである。

図鑑では「必殺技:―」となっており、使っていない事になっているか、あるいは技名無しの模様。

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