概要
本来は特撮怪人において用いられることが多い名称であった。
「怪人態」の呼称は昭和ライダーシリーズでも使われることがあったが(仮面ライダーBLACKなど)、本格的な定着は平成ライダーシリーズを待たねばならないだろう。
2000年放送の仮面ライダークウガは、劇中はもちろん、児童誌などの媒体でも「人間体」という呼称を頻繁に用いており、この呼称を常用した最初期の作品と言える。
以降、仮面ライダーシリーズで度々用いられ、ネット民の間で他の作品にも適用されるようになった。
現在では、『プリキュアシリーズ』の敵幹部をはじめ、様々な作品について(公式・非公式とわず)用いられ、サブカル界隈で一般名詞として市民権を得るにいたった。
Pixivにおいては、『仮面ライダーシリーズ』・『スーパー戦隊シリーズ』に登場する怪人達の人間態を描いたイラストが多い。
表記ゆれ
- 素体、人間体 - 元々人間だった怪人はこちらを使う場合もある
- 憑依体 - 怪人が人間の体に憑依した姿。そのケースの多くは最後まで分離することはない。
- 変身前 - 怪人の力を手に入れても人間の身を保ったまま(ドーパント等のように)だったり、あるいは怪人になったが最後人間には戻れない(インベス等)なら、こちらの方がよりしっくり来るだろう。
人間態を持つ存在
注:☆がついているのは(基本的に)人間が変身する怪人、★は変身したら戻れなくなる怪人
仮面ライダーシリーズ
- ゴルゴム怪人☆:元は人間であったが、作劇上は怪物が人間に化けた状態として扱われる。
- グロンギ:正体が「怪人への変身能力を得た古代人」なので、☆に該当するともいえる。
- オルフェノク
- 上級アンデッド
- 童子と姫
- ワーム(仮面ライダーカブト)
- ファンガイア
- ドーパント☆
- グリード(仮面ライダーOOO)
- ゾディアーツ☆
- ファントム(仮面ライダーウィザード)
- インベス/フェムシンム★
- ロイミュード
- 眼魔:グロンギと同ケースで☆に該当するともいえる。
- バグスター:一部人間からバグスターとして再生した者がいるが、該当者は「人間態=バグスターとしての姿」なので除外。
- スマッシュ(仮面ライダービルド)☆
- アナザーライダー☆
- アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)
- マギア(仮面ライダーゼロワン) / アークマギア★(プログライズホッパーブレードを使えば戻せる):これらの場合、変身前も人間ではない。
- レイダー(仮面ライダーゼロワン)☆
- デッドマン(フェーズ2)/フェーズ3(ギフテクス)☆ :フェーズ1では宿主から分離して出現する。
- ギフテリアン★
- マルガム☆
- グラニュート
スーパー戦隊シリーズ
こちらは仮面ライダーシリーズと比較して、人間態の時から目立つ服装や格好をしているケースが多い。
- エゴス怪人:人間を改造した怪人、人間とほぼ同じ姿をした怪人もいる。
- ベーダー怪物:ダートラーなど人間の姿で活動する機会の方が多い怪人がしばしば登場する。
- ゴーマ怪人
- 妖怪(カクレンジャー)
- ロンダー囚人
- アリエナイザー
- ギャングラー怪人:「化けの皮」なるものを使って人間に化ける。
- ヒトツ鬼☆
その他の作品
- ホラー(牙狼)★:人間と一体化する(同作品ではこれを『憑依』と呼ぶ)
- 小林さんちのメイドラゴン:登場するドラゴン達は皆魔法で人間の姿に化けている
- 妖怪人間ベム:厳密には人間になれなかった生物だが、人間に擬態している
- 魔武器:人間ではあるものの、武器に変身できる
- ドラゴンメイド(遊戯王):遊戯王OCGにおけるカードテーマのひとつ。レベル4以下の下級モンスターである一見麗しいメイド達は人間態で、(現在はレベル5と6に該当者はいないが)レベル5以上の上級モンスターであるドラゴン達が本来の姿である。なお、メイド長のみこの法則に当てはまらずに人間態と本来の姿の双方がレベル9以上と高い。
ヒーローサイドのキャラクターが人間態をとる例
関連タグ
制服ローラ:人魚が立っているように見える(後に人間態を獲得し、正式に編入する)。
六竜討伐戦:グランブルーファンタジーに登場する六竜と対決するレイドバトル。こちらに登場する六竜がOLD_BONDで人間態ともいえる姿を披露した。そのうち1名は別イベントで登場済に加え、もう1匹は人間態ではないのだが…。
ウルトラシリーズ:ウルトラ戦士や宇宙人、または知性を持つ怪獣が地球人に変身、または憑依する。また、基本的にウルトラ戦士は人間に憑依または力を与えることが多いが、作品によっては憑依することなく自らが人間へ擬態した(もしくはさせられた)ウルトラマンが主人公の作品もある。怪獣や宇宙人はその正体からは想像しがたい姿に変身するケースも多く、特に『ウルトラマンレオ』の怪獣はその傾向が顕著である。