概要
『仮面ライダーリバイス』に登場するキーワード。
悪魔崇拝組織・デッドマンズに所属する高位のデッドマンであり、内に宿るデッドマンと上級契約を交わした後に『選別』を生き残る事で、悪魔と一体化した者達の総称。
なお公式サイトでは、ギフテクスに至ったデッドマンはフェーズ3とも呼称されている。
その本質はギフ復活のためにデッドマンズが探し求める6人の生贄である、とされていたが…。
本来フェーズ2に至った契約者は悪魔に魂を売り渡して得た強大な力と姿との引き換えに、仮面ライダーにより必殺技を叩きこまれない限り元の人間の姿に戻ることはできないが、ギフテクスに到達する事で任意に人間の姿へ切り替える事ができるようになる。
デッドマンズの幹部が怪人態になれるのは、既に内に宿るデッドマンとの上級契約とギフの選別によって悪魔と一体化したからである。
なお、基本的に容姿はフェーズ2時代と変わらないが、例外としてウルフ・デッドマンとダイオウイカ・デッドマン、クイーンビー・デッドマンの3体が確認されている。
白い衣装こそ共通しているが素体となった悪魔の身体と仮面が存在しておらず、異なる動物の角を更に生やしている。
デッドマンに変身する時は悪魔を生み出すのに使用したプロトバイスタンプを起動後、身体に押印することで背後に出現した巨大な赤黒い契約書に全身を包まれることで完了する。その際、折り畳むように変身者を包んだ契約書はスタンプに宿る遺伝子情報をモチーフにした禍々しいエフェクトへと変貌する。
変身解除時はバイスタンプを使う必要はなく、変身者の意思で人間の姿に戻ることが可能。また強いダメージを受けても変身が解除される。
更にこの状態になると仮面ライダーの必殺技を用いても、悪魔と分離できず消滅し死亡してしまうリスクがある。
選別
人間と一体化したデッドマンはフェーズ2へと進化するが、この時点ではまだギフテクス候補に過ぎない。その中で特に有望な個体が『選別』と呼ばれる儀式に臨むことができる。デッドマンズベースの奥で鎮座しているギフの前に立ち、彼からの了承を得ることで生贄の資格を得る。
なお彼の目に適わなかったデッドマン(人間)はアギレラ曰く、消滅してしまうらしい。
了承されたデッドマンは全身が石板となり、光る文字がそこに刻まれる。そして石板化が解除された後、デッドマンとしての姿から漸く元の人間の姿に戻れる。
謎
先述したようにギフテクスはギフ復活のための生贄である…とされていたが、第15話にてオルテカの口より5人のギフテクスは封印状態のギフにエネルギーを注いで一時的に動かす役割であり、アギレラのみが『穢れなき悪の器』として生贄となることが明かされた。後にアギレラがフェーズ3に到達した後は、ギフは第28話で彼女を殺害・捕食することもなく平手で追い払うのみという対応をしており、ギフテクスは活動している限りはギフの捕食対象として扱われなくなる模様。
一方でギフテクスとなった3体が仮面ライダーの必殺技等で倒された際には光の粒子となり、ボルケーノレックスゲノム導入前で分離できなかった宿主もろともギフに吸収されている。のちにフリオがウルフ・デッドマン ライオットへと変貌し、ボルケーノレックスゲノム形態のリバイとバイスのライダーキックで悪魔と分離させられた際には、フリオは助かり悪魔が変化した物と思しき石板状のエネルギー体のみが同様に吸収されていることから、あくまでギフがエネルギーとして必要としているのはギフテクスと化すほどの人間の負の感情から生まれた悪魔であって、人間はそのおまけ程度の存在でしかないものとみられる。
少なくとも、ギフテクスが生死問わずギフ復活のエネルギーになるという点だけは事実であり、のちに登場したギフテリアンも倒されるほど同様のプロセスでエネルギー化していることから、「悪魔獣」から「悪魔」にランクアップしている可能性も示唆されている。
劇中登場のギフテクス
原初のギフテクス
『バトルファミリア』にて、ギフと直接契約した赤石とアヅマもギフテクスであると語られている。
ただし現代のギフテクスとは異なり、彼ら以上の人間離れした能力を持ち、生身でも圧倒的な強さを誇る。
更に赤石はギフデモス(後に不老不死の力をギフに返還し、ギガデモスへと変貌)、アヅマはギフ亡き後に仮面ライダーダイモンという戦力を、それぞれ獲得している。
『仮面ライダージュウガVS仮面ライダーオルテカ』にて、ギフの瞳を直接肉体に埋め込むことで誕生した新たなギフテクス。
ある人物がジョージ・狩崎の研究所から盗み出して自身に使用した。
余談
- 名前の由来は恐らく「Gift(=贈り物)+X(=未知な物事、未知数)」を掛け合わせた造語ではないかと推測される。
- デザイナー久正人氏のTwitterによると共通デザインとしてフェーズ2以降の個体「白い服」と「モチーフと異なる生物の角」が取り入れられている。前者は裏返した折り紙のイメージ、後者は伝承の悪魔が複数の生物をあわせた外見をしていることからの発想とのこと。
- また、『フィギュア王No.297』(ワールドフォトプレス/2022年)におけるインタビュー記事『悪魔ライダー黙示録』第三章「華麗なる競演!悪魔ライダー大狂宴!」によると久正人氏は幹部格のモチーフはショッカー幹部(フリオは狼男、オルテカはイカデビル)をイメージしていたとのこと。また、ショッカーオマージュは木下半太氏からの提案である(P62より)。
- ガラガランダポジションも構想していたが、コブラモチーフの仮面ライダージャンヌの登場が決まっていた為、代わりにアギレラが蜂女ポジションという形に収まった。なお、カメレオン・デッドマンは司令官に成り代わっているという設定からモチーフが決まったのであって、ヒルカメレオンは特に意識されていない(P62より)。
- ギフテクスのうち、デッドマンズ3幹部の本名が割と普通の名前であることが、逆にネタにされやすい。
- 尤も、そんな「普通の人間」でも悪に堕ちてしまうことを示唆する意図的なネーミングなのだろう。
関連タグ
仮面ライダーリバイス デッドマンズ(仮面ライダーリバイス) デッドマン(仮面ライダーリバイス)
ホロスコープス、約束の数:敵勢力の目標達成に一定数必要な幹部級の人材繋がり。
セイントオクトーバー:14年前に放送された深夜アニメで、特定の条件を満たした敵キャラが主人公サイドの必殺技を受けると消滅してしまうという点ではギフテクスと共通しているが、こちらは主人公の単独で行使している。