カメレオン・デッドマン
かめれおんでっどまん
第13話「フェニックス危機一髪!」より登場。
フェニックスの裏切り者と思われる何者かがカメレオンプロトバイスタンプの力で解放された悪魔「カメレオン・デッドマン」と上級契約を交わし、フェーズ2へと進化したカメレオン型のデッドマン。
幹部たちを除けばそれなりの古株らしく、生贄候補であるギフテクスに最も近しいデッドマンで、所謂デッドマンズの準幹部に当たる存在。
昆虫系の悪魔がベースで、両肩に小さいデッドマン共通の髑髏の仮面が埋め込まれている。
歯を見せて笑ったような人間の顔の上に、カメレオンを模した深緑色の仮面を被っており、3つの大きな目が浮かび上がった悍ましい姿をしている。顔と両肩にはカメレオンの舌を思わせる赤い装飾があしらわれ、素体部分は皮が剥がされ筋肉が剥き出しになった様な外見で、更にグロテスクさを掻き立てている。
また、フェーズ2以降の特徴でもある白い衣装は、タキシードを模したマントのようになっており、サイを思わせる巨大な角を後ろに生やしている(尚、カメレオンの中で『ジャクソンカメレオン』と呼ばれる種は、サイそのものな角は鼻面に1本、眉間の間に2本生えているので、もしかしたらモチーフの1つかも知れない)。
名前の通りモチーフはカメレオンだが、かなり屈強な体格の持ち主(だが、カメレオンは樹上生活に特化した生物であり、不安定な足場である枝の上を四肢だけで全体重を支え、ぶれずに歩行や待機が可能な程に強靭な筋肉を備えているため、格段おかしい訳でもないが)。
組織の役割をとしては諜報や潜入等が主な任務であり、長らくデッドマンズから離れて別行動を取っていたが、計画の実行を報告すべく彼らの前に姿を現した。
そして第14話においてギフの選別を生き残り、無事にギフテクスへと進化。デッドマンズの新たなる幹部へと就任した。
能力
カメレオンの遺伝子情報を獲得しており、保護色で体表の色素を変化させて背景に溶け込む能力に加え、フェーズ2に進化して以降、様々な人物への擬態が可能な形態変化能力を獲得。
一度姿を変えてしまうと人間による判別は困難となり、悪魔でさえも注意を怠れば見逃してしまう程の完成度を誇り、その能力を活かして潜入工作を得意とするようになった。
戦闘ではカメレオン特有の身軽な格闘戦と、上記の形態変化能力で相手を攪乱・翻弄する。しかし、あくまでも本領は奇襲や隠密のため、正面からの戦闘はやや不得手。
ちなみに擬態する際には一度でも対象に触れる必要があるらしく、一目見て相手に成りすます芸当は難しい模様。
フェーズ2時点では自力での変身解除が出来なかったが、上記の擬態能力によりデメリットにはなっていない。
ギフテクスに到達して以降、変身前でも擬態が可能となった。
また第16話では長い舌を伸ばしての攻撃や、火炎を放射する能力も披露している。
好戦的なフリオや時折狂気的な笑みを見せるオルテカと違い、必要最低限な話しかしない寡黙な性格だが、その本性は彼らに匹敵する狂気を秘めている。
この状態の彼は普段の冷静な様子が噓のような邪悪な笑い声と笑みを見せる他、興奮すると目を見開いたり自分の舌で唇を舐める癖がある。急にハイテンションになったかと思えば、一転して冷静になったりと、様々な色に擬態するカメレオンが持つ性質そのものに情緒の不安定さが見える。
尚、選別を終えた際に一瞬だけ本来の姿が垣間見えたが、「自分(オリジナル)の姿は嫌い」という理由ですぐに成り代わっていた人物の姿を取っていた所から、本来の自身の容姿に対して強烈なコンプレックスを抱いている実態が窺える。恐らくそれが彼の中の悪魔を生み出す原動力となったのだろう。
人間態は、擬態した人間の容姿と黒いロングコートにズボン。デッドマンズ幹部と比べて大人しい服装。
後ろ姿だけだが本来の姿は青いジーンズに半袖のシャツ、そして坊主(……と呼ぶにはそれなりに頭髪が見られるので、おかっぱの方が正しいか?)頭と至って普通の装いをした男性なのが確認できる。そして第16話で本来の姿と素顔が明らかになった。
- 第13話「フェニックス危機一髪!」
自身の計画の下準備を終え、挨拶がてらアギレラの前に出現。
自身とオルテカとフリオ、更に天彦を加えたギフの復活の生贄候補の数を揃えるため、フェニックスの更生施設に収容されても尚、一輝の恨みを募らせるカンガルー・デッドマンの産み主・工藤康を脱獄させるべくアギレラ達と行動を開始。
フェニックス・スカイベースに忍び込むと康の姿に化け、自身を追いかけるフェニックスの隊員の1人を襲撃。天彦にカードキーを渡して康を脱獄させ、自身はジョージ・狩崎が開発するバリッドレックスバイスタンプを強奪すべく、フェニックスの隊員の姿になりすまし狩崎の部屋へと侵入。
しかし、今まで契約を守って一緒に戦ってくれたバイスを本当に信頼すると決めた一輝が今まで拒んでいたバイスの解放を実行、実体化したバイスに殴られて変身が解けて正体を晒し、完成したバリッドレックスバイスタンプを強奪しようと襲いかかるも変身したリバイのパンチで怯んでしまうが脱獄の時間は稼ぎ、ギフスタンプをその目にしっかりと焼き付け、不気味な笑みを浮かべながら逃走した。
カメレオン!
変幻自在の幻術士「カメレオン」の力を宿したプロトバイスタンプ。
カラーはカメレオンの後ろがオリーブ、カメレオン部分はライトグリーンとなっている。
『リバイスForward』では、アリコーンのリーダーである染井俊一郎が所有していた。尚、これが五十嵐大二だけでなく本作の鑑賞者へのムラマサに関するミスリードに大いに貢献している。
ブラック将軍/ヒルカメレオン:恐らく元ネタで、同じくカメレオンがモチーフに組み込まれたライダー怪人。こちらは正式な組織の幹部。
死神カメレオン:こちらもヒルカメレオンと同じく初代仮面ライダーに登場したカメレオンの怪人。
カメレオンファントマ:他者への変身能力を持つカメレオンの怪人。
メレ:カメレオンモチーフの敵幹部繋がり。
以下、ネタバレ注意
- 第14話「司令官は…デッドマン!?」
「今日から私が、『若林優次郎』だ」
「ッッハハハハハハハハハハハッ!……グルァアァァシアァァァァス! デッドマァァァンズ!」
第1話でのデッドマンズによるフェニックスの式典会場襲撃の際、騒動の裏で本物の若林優次郎を抹殺し彼に成り代わっていた事実が判明する(つまり、第2話以降の若林は本人ではなくカメレオン・デッドマンだった)。
ギフスタンプを奪うべくフェニックスの本部に侵入し、スタンプを護衛していた隊員達に対してこの事実を明かし、まさにカメレオンのごとく豹変した、狂気に満ちた本性を露わにした。
動揺を隠せないヒロミや大二を蹴散らしてヒロミを人質にし、ジョージからまんまとギフスタンプを奪取した後デッドマンズベースに帰投。選別の儀式を経てプラナリア、サーベルタイガーと共にギフテクスへの進化を果たした。
尚、上述の通り儀式の際に一瞬だけ本来の人間態の姿が映ったが、すぐに若林の姿に戻り「自分のオリジナルの姿は、嫌いでね」と語った。
- 第15話「撲滅!対決!デッドマンズ!」
ギフ復活の儀式を行うべくアギレラを拘束していた折に、デッドマンズのアジトに乗り込んできたライダー達と対決。バイスに触れてバイスの姿に変化し、リバイの混乱を招くが、本物のバイスのセリフに困惑し偽物と見抜かれて変身が解かれ、著作権侵害斬りとバイスバスターの連撃のダメージで若林の姿に戻った。そこへ、尊敬する上司を殺して成り代わっていた事実を知って「潰す」と呟くまでの殺意を滾らせたヒロミが登場。再度変身してデモンズとの戦いに突入。デモンズフィニッシュを浴びせられるもののまだしぶとく生きており、副作用で思うように戦えないデモンズを苦しめたが、スコーピオンゲノミクスの猛攻に押される。その直後にデッドマンズベースが浮上し始めたため、戦いは中断された。
- 第16話「守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹!」
オルテカに対して激怒するフリオを攻撃して制止した後、オルテカと共に姿を消して逃走。
それ以降はオルテカに協力し、五十嵐家を崩壊させるための計画を実行。親子で買い物をしていた五十嵐幸実を拘束・拉致して彼女に擬態。そのまま一輝を背後から包丁で刺そうとするが、ヒロミからの連絡でデッドマンズの計画を察知していた一輝に防がれ、幸実も発信器からの情報を元に駆け付けたフェニックスの隊員に保護される。
若林に擬態し直し、計画を台無しにされ激怒しながらカメレオン・デッドマンの姿へ変貌。ギフジュニアを引き連れて五十嵐三兄妹に襲いかかる。
しかし、ギフジュニアはライブとジャンヌの攻撃で全滅し、自身もリバイスの連続ゲノムチェンジによる猛攻に圧倒される。
一輝から「俺はお前を助けたいんだ! 降参しろ!」と説得されるものの「どうせ人間には戻れないんだよ!!」と叫び拒絶。それにより覚悟を決めたリバイバリッドレックスゲノムの「フィニフィニフィニッシュ」を受けて敗北。
擬態が解けて本来の姿に戻り「残念……だなぁ〜……悔しいなぁ〜……!」と未練の言葉を口にしながら、他のフェーズ3のデッドマンと同様に消滅してしまった。
- 第46話「向き合う勇気…真に護るべきものは何?」
昨晩の内に行方をくらまし、ギフの囚われの身になったバイスを助ける為に駆けつけた一輝の前に、ギフがばら撒いた寄生虫を介し、再生デッドマンとして誕生。
サーベルタイガー・デッドマン、プラナリア・デッドマン、アノマロカリス・デッドマンと共にアルティメットリバイとエビリティライブに襲いかかり、撃破されてもギフの手で再生されて2人を翻弄するも、最終的に2人の必殺技をギフから庇う形でまとめて撃破された。
- 余談
カメレオン・デッドマンの本来の人間態の演者はまさかのザブングル加藤氏。公式サイトのスチール写真では彼の悔しむ姿が写っているが、ご丁寧に若林優次郎に擬態したバージョンの写真も並んでいる。実際にご覧になられた方には分かると思うが、表情が瓜二つそのものになっている。若林を演じた田邊氏の高い演技力が窺える。ちなみに14話の後ろ姿も、加藤氏であった」と公式サイトで語られている。
また、司令官が成り代わられていた事から門田ヒロミが左遷に近い形で降格させられたのも
『ヒロミの強い精神力や高い指揮能力が隊員達、ひいては組織のプラスになるのを防ぐ為』と言えるだろう。
更にジョージは
『自分判断て能力の無い他者を煽り弄ぶのが好き』という性格の為、カメレオン・デッドマンにとっては『好きにさせていればフェニックスをドンドン壊してくれる』敵の中の味方みたいな存在だと認識していたと思われる。
しかし、実際には怪しまれたジョージに正体を見破られる等『自身が思っていたよりジョージは信用していなかった』という結果に終わった。
以下、「仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ」の内容が含まれます。
『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』(ネタバレ注意!)
映画「ビヨンド・ジェネレーションズ」にも登場。
若林の姿でディアブロスタンプが封印されていたショッカーの研究施設へデッドマンズの幹部3人を案内する。
その後、ディアブロの完全復活の儀式を行わんとアラスカに出現し、オルテカ・フリオと共にデモンズやサーベラ・デュランダルと交戦。
オルテカが差し向けたギフジュニアを含めた物量により彼らを圧倒、アギレラが最後の柱を発生させる様子を確認して撤退した。
尚、ギフスタンプがフェニックスの本部に保管されていた状況から、本作の時系列は『リバイス』13話と14話の間に位置すると思われる。
また、彼がどのような経緯でディアブロやショッカーの情報を得たのかは明らかになっていない(『フェニックスの司令官』の立場を乗っ取っていた為、情報の入手自体は容易であったと思われるが)。
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