「代わりならもう……大丈夫だ…………」
演:秦野浩孝
概要
国際特別警察機構に所属し、パトレン2号の変身者となるはずだった警察官。
朝加圭一郎と明神つかさとは警察学校時代の同期であり、警察戦隊パトレンジャーが結成された当時に警察戦隊パトレンジャーとして、まだVSチェンジャーなど異世界犯罪者集団ギャングラーに対抗できる装備が無い状況でギャングラーと戦い続けた。
また、ヒルトップ管理官の部下である。
VSチェンジャーが支給される以前にギャングラー怪人のゾニック・リーと戦闘した末に瓦礫の下敷きになって重傷を負ってしまう。
幸い一命は取り留め、そのままフランス支部へと異動になり、この煽りを受けて彼の後任者として後輩の陽川咲也が配属される事となった。
本部にて高尾ノエルとは部署が違っていた事もあり、面識はあまり無かった模様。
よく肌身離さず持っているレコーダーでクラシック音楽を聞いており、それはかつての因縁の敵であるゾニックを倒すきっかけにもなっている。
また、つかさ曰く甘い物は苦手。
名字の「東雲」には”夜明けの空が東方から徐々に明るんでゆく頃”という意味がある。下の後任者と同じ下の名前の頭文字「さ」と合わせ、警察戦隊の名前の法則性に従っている。何より、『東雲の後を陽川が受け継ぐ』というのは、『夜明けの空が東方から徐々に明るんでゆき、その後に陽の光が差す』ということを想起させるネーミングである。
活躍
#43
特別任務としてフランス本部から一時的に帰国し圭一郎とつかさ、そして後輩の咲也と対面する。
特別任務とは国際警察の機密情報を漏洩した犯人を捕まえる為であり、高尾ノエルのギャングラーのスパイ疑惑を国際警察に報告するためにやってきた。
ノエルの事は「信用していない」とはっきりと発言しており、圭一郎にもノエルには気を許さないよう忠告している。
そして国際警察の機密情報に不正ログインされた痕跡を発見し、ジム・カーターのパソコンを何度も使用していたとジム本人の証言から彼を犯人だと断定、そして自身が突き止めたというノエルの居場所は圭一郎達と赴き、そこでノエルとトカゲイル・ナクシャークと話し合っている所を目撃し、ノエルから銃撃を放たれる。
これでノエルがギャングラーのスパイであると確信すると、撃つのを躊躇った圭一郎のVSチェンジャーを取り上げて、それを使って高尾ノエルを追撃した。
#44
前話に続きノエルを追撃していたが最終的に取り逃がしてしまい、圭一郎に取り上げたVSチェンジャーを返却し、これでノエルがギャングラーと繋がっていると明白なったと言うにもかかわらず、まだノエルの事を疑いきれず、昔の悟ならノエルを犯人と決めつけるはずがないと中々ノエルを犯人と断定しない圭一郎の様子を見て苛立ちを覚えて、その場を去る。
圭一郎は悟の様子を見て違和感を感じていたが、彼の置き忘れた音楽プレーヤーを見て何かに気づき…。
翌日、圭一郎に呼び出されノエルの居場所が断定されたのかと問うも、圭一郎とつかさ、咲也にノエルが犯人でないと言われて詰問されると、
「やれやれ、警察の勘は鋭いなぁ」
そう呟くとパトレンジャー3人の腕が勝手に動いて、3人それぞれに銃口を向けてしまい、あわや同士討ちの危機に。
しかし寸前、駆けつけたノエルに阻止され、彼の放ったカードで顔を切ってしまうと彼の体が突如爆発。するとそこには…
「よく気付いたなぁ。褒めてやろう」
実は圭一郎達と今まで話していた悟は本人ではなく、その正体はザミーゴ・デルマの協力者であるスパイ、ナリズマ・シボンズ。
ナリズマが悟の化けの皮を被ったものであり、当の本人は既にギャングラーに命を奪われた上、化けの皮の素材にされてしまっていた。
そう…とうとう、パトレンジャー側もルパンレンジャーと同様に「大切な人をギャングラーによって失った」という点で同じ境遇の持ち主となったのだった…。
ナリズマはフランス本部で国際警察の機密情報をザミーゴの元へ流していたが、ノエルに痕跡を発見されて尻尾を掴まれてしまう。
そこでナリズマは悟に擬態して「特別任務」と偽って帰国し、自分の所有するマイクのルパンコレクション「万人の声~Le million de voix~」で声を悟に偽装してパトレンジャーに近づき、さらにトカゲイルから奪ったタクトのコレクション「人形遣い~Un des marionnettes~」を利用(後に自身が最初に所持していた反発弾のコレクション「しなやかな心~Le cœur élastique~」を計画の上でトカゲイルに分け与えている)してノエルを操り、彼を情報漏洩の犯人に仕立て上げてパトレンジャーの信用を無くさせた末に始末しようと目論んでいたのである。
しかし、レコーダーに音楽データが入っていなかった事を圭一郎に気づかれ、ノエルが日本支部に来る前にもギャングラーに情報が漏れている場面は何度もあった事が重なって正体が露見し、最後はパトレンジャーによって撃破された。
続く#45では彼の皮を被ったナリズマの発言から人間の姿に化けたギャングラー怪人の被っていた化けの皮の外見と元となった人間の照らし合わせ、共通して去年の2月にザミーゴが引き起こした連続失踪事件の被害者である事が判明し、洗い直しが行われる事になった。
そして、この事に加えて自分達が実際にルパンレンジャーと丁度同じ境遇に陥ったことをきっかけに快盗の正体と境遇を警察は知ることになるのだった。
プレミアムドラマの最後に出ていた彼は果たして
冒頭の台詞はプレミアムドラマの最後でジュレに立ち寄った悟が透真からコーヒーの御代わりを訪ねられた際に背後で自慢話をしていた咲也に重ね合わせる形で返した言葉である。
ドラマの時間軸は既にノエルが戦線に参入した後の設定になっている(時系列は#25直後辺りと思われる)が本編の数々の描写から見るに国際警察からの情報漏洩は遅くとも#5の時点で既に発生しているため単純に考えてこの時点で既に…………となるが、実際のところドラマ撮影時点では悟を本編に出すか正式には決まっていなかったようで個人の解釈に委ねられた形となっている(ただスーパー戦隊の世界は比較的あの世とこの世を行き来しやすい為本人が来ていた可能性も……)。