「それが俺たちのルールだからな」
プロフィール
概要
ルパンブルーに変身する男性でルパンレンジャーの中では最年長。
自由奔放で店での仕事を良くサボる魁利には手を焼いているようだが、いざという時のコンビネーションは抜群であり、魁利の機転に合わせて店を閉めたり、快盗としての活動時には二人で国際警察の捜査状況に探りを入れたりしている。
初美花の天然発言には呆れてため息をつく場面もあるものの、魁利同様全幅の信頼を置いており、彼女の諦めの悪さがヒントを与えることもあった。
かつてヒルトップ管理官も行ったことがある有名レストラン「シエル・ブル」のコックをしていたらしく、表向きは婚約者(後述)の失踪を契機に退職し『ビストロ・ジュレ』を開業したことになっている。
言うまでもないが料理の腕は相当なもので、#23でギャングラー怪人にすら「人間界の食事がこんなに美味かったとは!」と言わしめるほど。
ちなみに、透真をひらがなで書いた場合の表記は『とうま』ではなく『とおま』である。実際、提供画面の両サイドの煽り文において、『透真』に『とおま』と読みがなが書かれている。
人物
もともと料理は婚約者の大平彩に勧められて始めたもので、プロポーズ後は二人で結婚式の準備を進めていた。
しかし一年前のある日……待ち合わせに遅れたほんの数分間に彩が謎のギャングラー怪人に襲撃され、駆け付けた時には氷漬けにされた彩が目の前で消滅してしまった。
この経緯から異世界犯罪者集団ギャングラーへの復讐心は三人の中でも特に強く、単にルパンコレクションを奪還するだけでなく自らの手で倒すことを強く望んでおり、ギャングラーが絡むと暴走しがちになる。
とはいえ基本的には冷静で頭の切れる人間であり、#8にて陽川咲也が初美花にしかけたメールが罠だと見抜いたり、#12ではルパンコレクションを偶然手に入れてしまった少年・石田勇気からルパンコレクションを鮮やかに盗み出したりしている。
この性格の、思いの強さ故に暴走するところはパトレンジャーの朝加圭一郎に、基本的には冷静で頭の切れる所は明神つかさに重なるところがある。
また決して冷血という訳ではなく、勇気が「好きな女の子の為に大会で優勝したい」という思いからルパンコレクションを使おうとするのを見て奪い取るのを躊躇したり、パトレンジャーが不遇な目に遭うと何気にメンバーと一緒に笑ったりと、割と感情表現は豊か。
当初はパトレンジャーは邪魔者と言うことで敵愾心を持っており、ビストロ・ジュレにパトレンジャーが立ち寄った際に咲也のVSチェンジャーを盗もうとしていたが、魁利の説得と彼がパトレンジャーを囮にしてギャングラーを撃破するという作戦を見て、邪魔者であるパトレンジャーにも利用価値があると考え、彼らに対する敵愾心はある程度薄れた。
このように基本的にはクールで冷静だが、意外と短気で怒りっぽく武闘派な一面も数多くみられ、ギャングラーと三つ巴の状況になると積極的にパトレンジャーを相手にすることが多い。
またギャングラー怪人絡みでは何かと不憫な目に遭う事が多く、婚約者の一件以外にも
等と散々な目に遭い続けている。
その上#40では不安を増幅させて凄まじい心配性になる犯罪技にかかった結果「魁利がレストランで大量に食べ過ぎて動けなくなったところに、何故か飛んできたキツツキが激突して爆死!」という意味の分からない妄想を披露。作中ではノエルにしか見られていないが、画面の前の多くの視聴者の腹筋を破壊した。
レオタード姿でエアロビクスをしていた一件は、その後もたびたびネタにされており、♯40で初美花が「もしかしたらレオタード着て踊ってるかも」といったり、♯45で魁利が透真の物真似と称してエアロビを行おうとしていた。(しかも初美花やノエルまでノリノリで真似していた)
前者は「そのことは忘れろ」と諫める程度だったが、後者は青黒いオーラを噴き出しながらドスの効いた声で脅すくらいに本人にとってはトラウマものであった。
(だが、エアロビの一件で陽川咲也との接点ができるなど必ずしも悪い結果ばかりではなかった)
最も性格上、不憫な目に遭ってもそこより自分から抜け出そうとする為、自立心は高い。しかし一方、自分一人でどうにもならない事態に陥っても他人へ助けを求めず、理屈を付けてその状況に自分を合わせてしまう傾向も持ち合わせている。
この面は前述の不憫により、自分に対するパトレンジャー側のイメージがおかしくなってもそれを正そうとしない事へ如実に現れており、これまで接触が薄かったつかさが#41で話しかけて来ても、相手側のイメージに合わせた態度を自嘲気味に返す程である。
その為、『大切な人が帰って来なくとも受け止めて一人で生きる』と言う悲観的な未来も考えている可能性があり、その心の屈折によって自分自身へ無理な負担を掛けて壊してしまいかねない危うさを抱えている。
腹黒系のツッコミ担当?
そのクールでニヒルなキャラクター故か、作中では何処かツッコミキャラとしてギャグシーンを担当したり、やたら腹黒い発言をしている事も多い。
#3
- 「これ(料理)に下剤でも混ぜたら、混乱に乗じてVSチェンジャー奪えるんじゃないか?」
事件解決後にパトレンジャーが再び来店した際に料理を作りながら(少なくとも料理人が言っていいセリフではない)。魁利も思わず「お前…涼しい顔して意外と過激派なのな」と引いていた。
#6
- 「つまり…店はやる気はないと?」
魁利が ブンドルト・ペギーの事を調べた事を知り感動した初美花に魁利が「いやいや、俺も本業(快盗)はやる気あるってぇの!」と発言したことに対して。
- 「浮気か?」
『ビストロ・ジュレ』に避難してきた咲也の「二人の修羅場に巻き込まれそうになった」という発言に対して。
- 「仲間割れする程、頭に血が上っている奴がいる様だしな」
会計の時、咲也の「安心して!国際警察が絶対倒すから!」の発言に対して、まだルパンコレクションを盗っていないので、ブンドルトを倒されると困ると心配する初美花に対して。
- 「今すぐこの場で解体してやろうか!?」
- 「あとでヤスリで磨いてやる……」
どちらもパトレンジャーに勝手にトリガーマシンバイカーを渡したグッティ(後者はロボット戦時のセリフ)に対して。珍しく半ギレで放ったセリフ。
#8
- 「苦肉の策だな」
巨大化したポーダマン4人が、作戦会議の末に騎馬戦の態勢で挑んだ時に呆れながら。
#10
- 「ただでさえ狭い国土に……」
巨大戦でブレッツ・アレニシカが犯罪技を使い、100人に分裂したのを見て。
#11
- 「大きな声を出すな!」
女体化した咲也が圭一郎に壁ドンする演技を見て、潜んでいるのも忘れ爆笑する魁利と初美花の口を押えながら(ただし透真も顔が完全に笑っていた)。
- 「武器にも性別があるのか……?」
巨大化したピッチ・コックによってブレードダイヤルファイターがハンマーダイヤルファイターに変化したのを見て。
#19
- 「タコだけどな!」
カラーボールでスダル・ウルキューが犯罪技で姿をくらますのを阻止し、「同じ手を使おうたって、そうは「イカの塩辛」だよ」と発言した初美花に対して。
#21
- 「間抜けの極みだな」
ルパンコレクションの力で勝ち誇るが、その場から全く動かず隙だらけだった為、ルパンコレクションをアッサリ盗られてしまったガバット・カババッチに対して。
#22
- 「お前の反省に構っている場合じゃない」
咲也と初美花のキューピッドになろうとノエルが提案をした結果、それが間接的な理由となり初美花がデメラン・ヤトミスに捕まってしまい、ジュレに謝罪に来たノエルに対して。
- 「世話が焼ける…」
デメランとの巨大戦で、ノエルから「Xチェンジャーではファイヤーとサンダーを召喚できないから召喚してくれないか」と頼まれて。
#23
- 「ただの嫉妬だ」
料理対決で彼に負けたウシバロック・ザ・ブロウが恨みのこもった言葉とともに巨大化したのを魁利に尋ねられて。
#29
- 「黒歴史だ…」
以前巻き込まれたピョードルの一件で恥ずかしい姿を魁利たちに見られてしまったことについて。
#32
- 「どう考えても無理だろう」
5個全ての金庫を同時に解錠しないと、実験体の金庫は開放しないので、初美花が「コグレさんに頼もう」と提案したことに対して。
その後、魁利が「分身して5個全ての金庫を同時に解錠しよう」と提案するが、グッティにとって天敵ともいえる「悪い奴ら~Les voyous~」がある為、それは出来ないと言われ初美花が「やっぱりコグレさん」と再度提案するが、「無理だ」と即答した。
#35
- 「お前もサボりに来てるんじゃないのか?」
買い出しに行ったまま戻ってこない魁利(実はドリューン・サンブと一戦交えていた)についてノエルが「まぁたサボタージュかな?」と発言したことに対して。
#39
- 「フライ違いだ」
巨大戦で、「こりゃたまらん!だったら俺がフライだぜ!」とイセロブ・スターフライドが発言し飛行したことに対して。
#43
- 「底なしの間抜けだな…」
金庫の中身は既に空になった理由をトカゲイル・ナクシャークは「俺のお宝なら、ついさっき奪われたトカ。俺のお宝を是非見たいと言われたもんだから、自慢して見せたトカ。そしたら持っていかれたトカ!」と包み隠さずコレクションを盗られた事を暴露した彼の間抜けさに対して。
#46
- 「まあ、国際警察には勝ってるんじゃないか」
初美花に魁利とともにメイクアップしてもらった時のセリフ。
♯11でのアクシデントでパトレンジャーが見せた女装(女体化)に対して。
よほど自信があるらしい
備考
名前の『宵』は恐らく宵の明星=金星から来ており、同じ金星=『明け』の明星を意味する漢字の入った明神つかさと対になっている。この両者は#41まで全くの接点が無かったのだが、それを切っ掛けとして物語が大きく動いた。二人の接触が物語終盤の幕開けになったのは、いずれの明星も夜(ルパンレンジャー)と昼(パトレンジャー)の先に現れるのに因んだ物と考えられる。
関連イラスト
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 快盗戦隊ルパンレンジャー
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