B型とは、ABO式血液型判別法により分類される血液型の一つである。
概要
赤血球表面にB抗原を持っている。またA抗体を生成するため、A抗原を持つA型の血液に対しては凝集と呼ばれる反応を引き起こす。他によく血液型による性格判断などが見られるが、性格は環境的に形成される面が大きく、下記の通り科学的な実証を含んだものではない。
なお、遺伝型はBBとBOのどちらかであり、BOの人が仮にA型(AO)かO型の人と結婚した場合、子供はO型になる可能性もある。
全国におけるBB型の割合は3%という学説があるが、はっきりとBB型と分かるのは両親がAB型同士のパターンのみなので数値以上に多くいると思われる。
極小数の例外もあるがゴリラの血液型は基本的にB型で占めている。マウンテンゴリラはA型もO型のみでB型がいない。
B型差別
B型の人は、他の血液型の人に比べて差別されやすい傾向にある。いわゆる「ブラッドタイプ・ハラスメント(血液型差別)」の標的に最もなりやすいのがB型なのである。
そもそも日本人の場合、血液型の割合はA:O:B:AB=4:3:2:1となっており、B型はAB型とともに少数の部類に属する。少数だから差別されやすいといえばそうかもしれない。しかしB型は、最も少ないAB型よりも差別されやすいのである。
血液型占いにおいて、日本で最も割合が高いA型が几帳面など良いイメージに評価されるのに対して、B型は「マイペース」「ワガママ」「粗暴」などといった何処か捻くれた印象が強くなっている為、差別を誘発しやすくしている。同占いにおいて「A型とB型は相性が悪い」などと言われる所以もここにあるようだ(だが漫才コンビやギャグ等では、マイペースなB型のボケとそれを見守るA型のツッコミという、面白さを際立たせることができる為、とてつもない相性抜群のこともある)。
診断を間に受けて順当に考えた場合は、BB型は典型的なB型、BO型は「O型よりのB型(及びB型とO型の合成)」となる。性格診断にかなりの差が現れるはずなのだが、このような分類を知る人は少ない為、殆どの場合はどちらも同じB型に纏められている。
また、アジア人は白人(アジアでも中東は白人が多い傾向がある)に比べてB型が多いという研究が過去にあり(特にインド人の場合は4割がB型であり、世界的にもこれほどBが多い国は珍しいとされるが、東南アジアはどちらかというとO型の比率が多く必ずしもアジア全域という訳では無い模様)、欧米が文化的にアジアより進んでいるのは血液型がB型が多いためという偏見と白人優位思想が根底にあるという話もある。しかもその研究が欧米で否定されている現在であっても日本においてのみ血液型B型差別というものが残っている(ただし海外では血液型の概念に疎い傾向があるのが大半を占め、自分の血液型も把握できていない者も少なくない)。
加えて、前述の通りゴリラはほとんどがB型であることから、B型の人の中には「ゴリラ」と悪口を言われていじめられた経験をもつ人もいる。もちろんこれはゴリラに対しても失礼なことである。
過去何度か血液型と性格の相関に対する研究が行われたものの、現時点では血液型と性格に関係があるとする明確な科学的根拠は一切見つかっておらず、所詮はただの占い(迷信)である(診断でBB型とBO型が区別されるのが少ない点も留意しておこう)。
言うまでもないことではあるが、B型であることを理由に差別するのは多くの差別と同じで愚かで恥ずべき行為である。
いまだに悪気なく血液型と性格を結びつける行為が日本社会にははびこっているが、血液型B型という理由だけで「変わっている」「自己中心的」とレッテルを張る行為は正真正銘の差別行為であり、女だから、男だから、○○人だから「変わっている」「自己中心的」と決めつける行為と何ら変わらない事は強く意識し戒めておくべきである。
B型の有名人
B型の著名人としては、政治家では、田中角栄や小沢一郎、安倍晋三、歌手・タレントでは、矢沢永吉、明石家さんま、松本人志、岡村隆史、女優・アイドルでは、綾瀬はるか、大地真央、篠原涼子、大島優子、スポーツ選手では、長嶋茂雄、イチロー、清原和博、青木功、北島康介、羽生結弦、浅田真央、大谷翔平などが挙げられる。
声優業界においてはB型は大豊作であり、女性では伊藤かな恵や大谷育江、加藤英美里、釘宮理恵、寿美菜子、竹内順子、戸松遥、堀江由衣、矢島晶子、男性も岡本信彦や大塚明夫、岸尾だいすけ、草尾毅、杉田智和、浪川大輔、中村悠一、宮野真守といったような人気声優の宝庫である。
B型は天才?最強?
A型やO型よりも少ないB型なのだが、前述の通り、B型の有名人がA型とO型よりも多い為、中には「B型って天才なのでは?」と思う人も少なくはない。
芸人であるロッチの中岡は「B型は天才」とB型に対する強い憧れを持っており、その理由で明かされるまでは、本当の血液型であるO型を隠し、B型と偽っていた(その後はビートたけしや所ジョージに「俺はO型だよっ」と言われ、「やっぱりO型でいいかも…」と呟くが)。
他にも、B型は「マイペースではあるが、自由な発想も思いつく」ということもあり、そのイメージのせいなのか「B型は偉人が多い」や「天才」、「優秀」等と呼ばれることも。
確かに実際には、B型の有名な芸能人も多いのだが、その上、B型の偉人(代表でいうと西郷隆盛)もかなり多く存在している。
このようにB型に対する『憧れ』を持つ人物も存在しており、「B型は最強」という説も取りあげる人もいる。